空虚。
しずく。



 出逢い。終。

それからだった。
僕の心に、一つの迷いが生まれたのは。

初めはただ、
君の存在を確かめたかった。
この手で触れて、君を感じたかった。

だけど・・・。
僕が得たのは、一欠片の歓びと、大きな虚しさ。

君を抱く度に、その思いは増大していった。

そんな思いと裏腹に、
僕の身体は君を欲しがる。

どうして?
何の為に・・・。

僕はもう、君を抱きたくない。
こんな気持ちで、君と向き合いたくない。

だけど・・・。君の前で笑う、僕がいる。

僕が泣けば、君はどんな顔をする?
少しは、僕を見てくれるかな?

僕は、君の"友達"
でも、
君は、"友達"でも、"恋人"でもない。

だったら、君の存在は・・・何?

君以外のものじゃ、何も感じないこの心。
この心を、どこまで信じられるか解からない。

だけど、
今の僕を支えているのは、
"君を愛している"という想いだけ。
それはもう、"狂気"と名のつくものに変わってしまったけど。

僕は君を愛する心を失えない。
例え、自らが狂い堕ちたとしても。

僕と君の関係が終わる、その時は、

きっと、僕がこの生を止める時。

その時は、遠くて、とても近い場所にある。

だけど、最期まで、君を愛していたい。


それが、僕の・・・想い。

終。

2002年03月29日(金)
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