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■ もう、終わったんだ。
解からないと思ってた。 解からないようにしてた。 自分はもう、何も映せない事を。
ひたすら外を眺めてた。 窓から見える、ずっと眺め続けた景色。 段々白く染まる視界。 靄がかかったように不鮮明に映る。 私の精神は解離して、身体がぽつんと取り残される。
喉が乾く。 水。 口に流し込んでも、渇きは一向に治まらず。 遠くの遠くから、音楽が聴こえる。 鳥のさえずり。 車の通行音。 子供の無邪気な笑い声。
ある瞬間。 全てが遮断され、 全くの無音。
手をのばし。 壁に触れる。 ざらついた感触。
いつの間にか戻った精神。
笑う。 声をあげずに。
(私は死んだのか?)
少なくとも、生きてはない。
漏れる、声。
『もう、終わったんだ。』
2002年02月23日(土)
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