空虚。
しずく。



 電車恐怖症。

久しぶりに親と会話をした。
どうしても必要だったから、仕方なく。
簡潔にとどめるつもりが、しつこく質問される。
一言答えるたびに苛立ちが湧き上がるのが解かった。

会話を交わす事が、こんなに苦痛になってたなんて。
自分でも、意外だった。進展させないようにしてたのに。

今日も外に出掛ける。
日もだいぶ暮れた、黄昏時。
「まいったな。もう少し早く出るつもりだったんだけど。」

仕方ない。電車にしよう。

久しぶりの電車。
1、2週間ぶりだろうか。

だけど、乗ってから、しばらくして、気づいた。

「・・・。」

身体が震える。
窓に映る自分が怖い。
降りたい。降ろして。・・・怖い。

「あはは、・・・電車恐怖症?(苦笑)」

小さく、呟いて。
音楽に、集中した。
考えるな、考えるな、考えるな!

降りた瞬間、安堵した。
額に手をやれば汗がじっとりと絡みついて。

(相当・・・キてるな・・・。)

深呼吸して、気を落ち着かせる。
心なしか、身体も汗ばんでるみたい。

なんとなく、原因は解かる。
けど、ついこの間まで、大好きだったのに。

だけど、これは克服しなきゃ。
怖くても、嫌でも、必要なものだから。

また一つ、頑張る事増えちゃったかな(苦笑)

2002年02月06日(水)
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