空虚。
しずく。



 分断・想像。

眠る前と後で、思考は切り替わっていた。
なのに、どうして何も変わらないまま目が醒める?

睡眠の、意味がない。
どうして排除出来ないんだ?
眠っても、眠らなくても。
何も変わらないなら、眠らなくてもいいじゃないか。
夢に捕らわれるぐらいなら、
このくだらない現実に身を置いていた方が、
幾分楽なんじゃないか?

目を閉じ、
脳裏によぎる、
森の中、
炎、
誰かの顔、
助けを求める?
笑って、
振り下ろす、
死ぬ。
たった、二文字。
あっけない。
今まで動いていたのに。
泣いていたのに、
叫んでいたのに、
もう、終わり?
嘘だろ。
こんなもんで、壊れるのか?
もう一度。
動け。
つまらねぇよ。
動け。
動け!

飽きたよ。
この紅さも。
その叫び声も。
その顔も。
皆、同じだ。

笑えないのか?誰一人。

死の瞬間。

理不尽に奪われる自分の命。

それでも、笑える"人間"を見せてくれよ。


・・・。

(あの人なら・・・違う?)

「さぁ?殺してみなきゃ、解からない・・・。」


頭の中で行われる、想像殺人。
現実から気をそらす、一つの手段。

だけど、どうして誰を殺しても同じ反応なんだろう?
つまらないよ・・・殺せば、満たされると思ったのに。

私が殺しているのか、
"彼女"が殺しているのか、

それも、解からないまま。

"狂うな。"

それだけが、今の私・・・。




"「狂ってるくせに、正気のフリ?」"

"そんな言葉は、聞き飽きた。"


"演じる事で成り立っていた私なら、"

"そろそろ、フリはやめてしまおう。"


"誰かを殺めたその時に、再び自分に戻れるなら。"

"殺してみるのも、悪くない。"


"だから、この台詞を吐いてもいいかな?"

"「私のために、死んでくれ。」"



2002年01月26日(土)
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