A Thousand Blessings
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2007年01月24日(水) マーラーの交響曲第9番



交響曲第9番。マーラーの最高傑作。
実際のところ、どのCDを聴いても感動出来てしまうので(笑)、
そうなるとわざわざ5枚選ぶのも無意味かな?と思いつつ、選び好きの僕の性が。

そうは言っても、演奏にそれぞれ個性があるのは事実で、
ものすごくロマンチックなものを聴きたくなることもあるし、
苦しまずに昇天させて欲しくて聴きたくなることもあったりして。

まあ、そんな贅沢がいえるようになったのは、
高くは無いけど、いい再生装置を手に入れてからで。
特にヘッドホーンは住宅事情の関係上、ものすごく重要で。
いいヘッドホーンを見つけたときは嬉しいな。

9番がどんな曲かは、自分で検索して調べてちょ。
以下、5枚を。
先発5本柱と考えてもらえれば。全員、15勝は確実にいけます。






『ラトル指揮ウィーン・フィル』




※ 細かい部分へのこだわりは、ラトルの特徴。大きな演奏ではないが
緻密さでは群を抜いています。ただし、時に息苦しくなることもあり。
体調と精神状態がよければ、こういう演奏から学ぶものは
多いと思いますね。




『ノイマン指揮チェコ・フィル』




※ 逆に緻密さよりも大きな演奏を心がけたのがこれ。
チェコフィルの弦の響きも温かくて素晴らしく。聴いていて最も落ち着ける。
意味ありげに遅いインテンポを強調したり、テンポルパートしたりせずに
味わい深い演奏をさせてしまうノイマンの才能。





『バルビローリ指揮ベルリン・フィル』




※ 一期一会。思いの溢れるロマンチックなことこの上ない演奏。
弦楽器群の動きが物凄くリアルに聞こえます。
終楽章のホルンが素晴らしすぎて・・・・。1960年代のベルリン・フィルって
今よりずっと人間味のある音色だったんですね。って、カラヤンが指揮すると
無機質だから、やっぱり指揮者の違いか。バルビローリ恐るべし!
誰が聴いても満足できる9番です。




『バーンスタイン指揮ベルリン・フィル』




※ これも一期一会。しかし、非協力的なオケを強引に濃厚なロマンチシズムへと
引っ張っていったバーンスタインの情熱が凄すぎ!こんな演奏二度と現れない。
これよりもコンセルトヘボウ盤の方を推す評論家の気持ちも理解できます。




『ドホナーニ指揮クリーブランド管』




※ 「無味無臭」という評価と「完璧」という評価に分かれます。
バーンスタインの対極に位置する演奏として、
こういうのも受け入れさせてしまう9番の包容力。
この演奏は時々聴きます。実は、大好きだったりして。


響 一朗

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