A Thousand Blessings
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2006年09月19日(火) 世界で一番美しいものを見た。 世界で一番 優しい音を聞いた by 朔ちゃん。。【続・響五十撰】(34〜42まで)

昨日も書きましたが、
僕の日記は、あとから書き足しが結構あるので、
忘れなかったら、読む前に「再読み込み」してみて下さいね!



現在、14日の午前零時ちょいすぎ。
昨日、13日は僕の誕生日だったけど、メールは一通(男性)しか
来なかった・・・。女性からはゼロ・・・(泣)
やっぱり、淋しい誕生日でした・・・。

ハッピバースデー♪ トゥーミー♪
ハッピバースデー♪ トゥーミー♪


        ☆〜



テレビドラマ「白夜行」の主演はもちろん「セカチュー」のふたり。
で、調べたら、メイン演出の堤幸彦以外は、脚本もプロデューサーも
他の演出家も全部同じなのね。
なのに、「白夜行」が傑作にならなかった理由は、
武田鉄矢と八千草薫の奇妙な関西弁。
一箇所もセリフに不自然なところがなかった「セカチュー」に対し、「白夜行」の
関西弁は見るたびに気になって、結局ドラマに集中できなかったよ。
設定を東京に換える事はできなかったのかしら?

あー、そうは言っても、金があったら「白夜行」DVDボックスと
綾瀬はるか主演のドラマ「あいくるしい」DVDボックスが欲しいなぁー。
CD、どんどん処分して、これからはドラマを揃えるか。
宮崎あおい主演の「ケイタイ刑事」とか、あとそのうち発売されるであろう
「下北サンデーズ」ボックスとか「野ブタをプロデュース。」ボックスとか
「ふぞろいの林檎たち」ボックスとか、。




素敵なスリー・ショット。 セカチュー&ナンバーガール&俄然パラパラ学園!
いつもながらのピンボケ携帯写真、最悪だなー。



ドラマ版「セカチュー」のDVDを見ながら、飯を食う。どうした?おれ。
引き篭もってる?
しかし、DVDは画面が綺麗だね。気に入ったシーンの画像をストップしたまま
部屋の明かりを消して、ヘッドホーンで音楽を聞くのだ。最高!

一番好きなシーンは、朔太郎と亜紀が、おじいちゃんとおじいちゃんが好きだった
女性のお骨を撒きに行った帰り、ひとりになった朔太郎が突然喪失感に襲われ、
倒れた自転車の脇にへたりこむ。そんな情けない朔太郎を亜紀が優しく
抱きしめてあげるところ。

『 世界で一番美しいものを見た。 世界で一番 優しい音を聞いた。
世界っていうのは、抱きしめてくれる人のことで。
その腕の中は、 暖かくて』
 

という朔太郎のモノローグ。あのときの亜紀、
もとい、綾瀬はるかは、まるで菩薩だぁ。

何か、きっと強い女性から見ると、この朔太郎という奴はしょーもなくだらしない奴に
見えるかもね。まあ、実際そうなんだろうけどさ。
僕もそんな情けない奴だから、どこかで、亜紀、
もとい、綾瀬はるかに抱きしめられたいのよね。
あ〜ら、引いちゃった?男なんて、そんなもんすよ。幻想を抱くな、女子よ。

余談だけど、綾瀬はるかとしてのDVDとか出てるのかね?
amazonで検索してみよう〜っと。僕の社会復帰は、いつなのかね。




・'゜☆。.:*:・'゜★゜





一昨日と昨日の続きで。34枚目から42枚目まで





34 デヴィッド・シルヴィアン/ブレミッシュ (2003)

カーステレオで友人がCDをかけて聴かせた。「こんなのどうです?」
「あ、デヴィッド・シルヴィアンですね。これ、初めて聴きました。」
「さすが、反応がはやいですね」なんていうのをきっかけに、
オブスキュアーレーベルのイーノのことや、そのほかのアブストラクトもの
の話題で長い1曲目(13分40秒!)が終わり、続いて2曲目、冒頭13秒後の
たった一音でぶっ飛んだ。「デレク・ベイリーじゃないすか!」
「ははは、そうなんですよ!」
ベイリーのとセッションは2、5、7曲目の計3曲のみ。
時間にすればトータル9分弱という短いもの。
だが、強烈な印象を残す。ヴォーカルとのセッションという意味で。
ヴォーカル・オブリガード付ギター・ソロといった感じかな。
先日、T氏に聴かせていただいた渋谷毅&森山威男の「ダニー・ボーイ」も
同じ発想だった。ピアノ・オブリガード付のドラムソロ。
いや、待てよ、俺違うこと言ってたかな?(笑)
このときのセッションで録音されたベイリーのみの演奏が近日リリースされる。







35 松任谷由実/紅雀 (1978)

僕のユーミンは「ひこうき雲」「ミスリム」「紅雀」「流線型’80」
「時のないホテル」の5枚かな。ユーミンくらい作詞・作曲能力のレベルが高いと、
僕もそれなりに詩や音楽の勉強をしておかないと太刀打ちできないっていうか。
もし、ユーミンに会える事があったら、「紅雀」のジャケットにサイン貰います。
2曲目の“ハルジョオン・ヒメジョオン”をユーミン芸術の金字塔と考えているから。






36 ノイ!/ノイ!2 (1973)

パンク全盛の頃、突如再評価されたジャーマンロック。その代表がクラフトワークと
カン、それとノイ。なんか日本語表記だとイメージ湧かないな。やっぱNEU!かな?
特にNEU!は音楽的発想がパンクだといわれてたな。型破りってことか?
でもこの傑作2ndのB面はレコーディングの予算を削られたために、仕方なしに
既音源の回転数を速めたり遅くしたりしてやっつけ仕事で作ったもので
構成されてるのね。アルバムとしての体裁を保つために。
言わば怪我の光明みたいなもん。でも、時代に選ばれる作品って、どこかそういう
運みたいなものを持ってると思う。33年経った今、このアルバムを聴いてみると、
新鮮さは失われていなくて、でも、ちっともパンクっぽさを感じさせないのも不思議。
みんな勘違いしたのかね?






37 バッファロー・ドーター/ユーフォリカ (2006)

そんなNEU!を尊敬して止まないのが、バッファロー・ドーター。
あからさまにジャーマン・ロックな「ニュー・ロック」(1998)、
それをさらに掘り下げた「シャイキック」(2003)と傑作が続き、
2006年の新作「ユーフォリカ」で一気に音楽性の幅を広げてしまった。
どんなアルバム?って聴かれても答えられない。
レッチリ、キャプテン・ビーフハート、ポップ・グループ、NEU!、
トーキング・ヘッズ、ソニック・ユースあたりがイメージされる曲があったりして。
ただし、バッファローの極めつけ1曲を挙げるとすれば
「シャイキック」収録の“cyclic”でしょ。






38 エリオット・スミス/フロム・ア・ベースメント・オン・ザ・ヒル (2004)

先日、世界の有名人自殺名簿なるものを閲覧していたら、、
ロイ・ブギャナンって自殺してたんですね。驚いた。
彼にはそういうイメージがないからね。
カート・コバーンなんてあからさまにそういうイメージあるじゃない?
エリオット・スミスは繊細で内省的な、でも決して陰気ではない
優れたポップミュージックを作るアーチストとして僕も認識していたから、
自殺のイメージが湧かなかったんだよね。
聞けば別に破滅型人間でもないみたいだし、つまりは鬱病が高じてそうなったと
考えるのが妥当なようだ。ま、人の心の奥なんて誰にも分からないけど。
最後になった6枚目のアルバムは、詳しい録音の経緯はわからないが
少なくとも完成品ではないと思う。ボーカルに問題点は多いし、録音のバランスの
悪さも直されていない。それでもこの曲の良さは何なんだ!と、改めて才能に
感心してしまうのだよ。






39 ミレニウム/ビギン (1968)

ミレニウムのリーダー、カート・ベッチャーについては書ききれないので、
自分で調べてね。本が一冊できるような人だから。たとえばココを→
といいつつ、一言でいえば(言うんじゃん(笑))、「コーラスの天才」或いは
「ブライアン・ウィルソンとカート・ベッチャーで
コーラスの可能性をすべて試した」とか?
コロンビアレコード史上、最高額のレコーディング費用をかけて製作されたのに
全然売れなかった、ポップス史上に燦然と輝く、超の上に超がつく名盤。さ、どうだ!
本当の前衛って、自己満足な訳の分からない言葉や音で聴衆を置き去りに独りで
どこかへ行っちゃったりはしない。とりあえず、目的地まで一緒に連れて行く。
でもって、現地解散。家に帰りつけなくても、そこまで責任は持たない。
犬の嗅覚をもってすれば、帰れるぞ。
だから僕は犬になるために鼻をピクピクさせてきたのだ。
あれ?耳かぁ・?・・・意味不明。






40 フランク・ザッパ/ロキシー&エルスホェア (1974)

前回の五十撰ではアルバム「ワン・サイズ・フィツ・オール
(邦題、万物同サイズの法則)」(1975)を選んだが、今回はこの傑作ライブを。
ちなみに「墨田妖児の主成分」→では「オーヴァーナイト・センセーション」(1973)
から1曲選んでいるな。僕は特に1973年から1975年にかけてのザッパを好物としてる。
しかし、3年間でアルバム5枚(!)だからね〜。すごい。全部、超がつく傑作だし。
アヴァンギャルドな感覚は一歩後退したけど、その代わりカチッとした楽曲としての
完成度は高くなった。バンドの演奏力も格段に増し、ザッパ自身のギターも
冴えまくっている。そこに面白いんだか面白くないんだか分からない
客とのやりとりやステージ上のパフォーマンスが加味されて、このロキシーでの
ライブには独特な空気感が満ちているぞ。ザッパも余裕ぶちかましてるし(笑)。







41 中山千夏/あなたの心に (1969)

14歳の時、中板橋のレコード店で購入。
音楽の(特に歌謡曲の)サビに対する僕の嗜好を決定づけたと曲といっても
全然過言じゃないと思うよ。サビの肝は、サビに入る瞬間とサビから戻る瞬間。
スーっと浮き上がり、ふんわり着地する、それが僕にとっては御馳走なのだ。
この曲の作曲者、都倉俊一や筒美京平は特にそういうのが得意だったよなー。
中山千夏の歌声は最高だねー!後のじゃリン子チエの声&革新自由連合だけど。
音源を入手できた今は、これと“上を向いて歩こう”と
“見あげてごらん夜の星を”の3曲を日本の歌ベスト3にしてしまいたいぞ。






42 オフコース/ワインの匂い (1975)

僕が考えるオフコースの黄金時代は、アルバムでいえば
1st「僕の贈り物」から7th「selection1973〜1978]まで。
シングルだと4枚目の“僕の贈り物”から13枚目の“やさしさにさようなら”まで。
8thアルバム「FAIRWAY」(1978)からドラムスの音が変わる。
ドラム好きにとっては暗黒の80年代(大衆の好みの変化に伴っての音づくりの変化)
を予感させるんだよねー。で、その予感どおり、米ロックグループ、
ボストンにもろ影響された“愛を止めないで”や“さよなら”の世界へと、僕的には
奈落の底へと。人にも話したことがあるけど、ハーモニーって声質の違う者同士の
声が上手くブレンドされたとき、最高の結果を出すと思うんだよね。
そういう意味から言うと、小田和正自身が作り出すハーモニーは綺麗だけど、
深みのある美しさではない、と僕は常々思ってる。





響 一朗

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