A Thousand Blessings
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2006年09月18日(月) 綾瀬はるかに押さえ込み一本!される夢を見ながら、【 続・響五十撰 】(21〜33)をアップしちゃいます




さてと、昨日(1〜20)の続きだよ〜。



しっかし、ちょいと余談だけど、綾瀬はるかの“交差点days”良すぎ!
完全小林武史作品で、こういう切ない感情が湧き起こってくるのは
マイ・リトル・ラバーの“Hello again”以来。
ただ、CDのジャケがいまいちカワイクない。
もう、セーラー服着て校庭かどこかでニコっとしてればいいのよ。
これは1stシングル“ピリオド”のジャケだけど、全然いいよ。
ポップスはこうでなきゃ!
       ↓





「セカチュー」BOXに収録された、メイキング他70分余りに感動しちゃって。
基本的に僕は「セカチュー」みたいな物語は大嫌い。生理的に。
ほとんど見ない。若い頃、彼女が見たがって映画館に行った事はあるけど、
みんなが泣くんで白けちゃってた。
今だって、きっと好きじゃないと思う。なのに、何故、ドラマ版の「セカチュー」
にだけハマるのか。(くどいけど映画版は駄作です)
綾瀬はるかが水着になるシーンがあるんだけど、
見た人は分かるとおもうけど、彼女けっこうしっかりした体格なんだよね。
痩せてはいるけど、骨太?実はそういうのに弱い(笑)
第1話の葬式で詩を読むシーン。あの時の後姿でグっときた。
これだー!ってね。なんだよー、最初に肉体ありきじゃいかんのかよ?




       ・’゜☆。.:*:・’゜★゜




はい。では本題へ。



21 ニルヴァーナBOX (2004)

未発表音源50曲収録の超ド級!3CD+1DVDセット。
音が悪いだとか、未完成なリハーサルテイクが入っているとか、
ガタガタぬかす野暮な野郎もいるようだが、こんなの綺麗な音で聴いても
意味無いじゃん。リミッター振り切りの轟音・濁音に虚心で耳を傾ければいいのよ。
“scentless apprentice”の9分30秒のリハーサルテイク(CD)と
“immigrant song”の演奏シーン(レッド・ツェッペリンのカヴァー)他を
収録したDVDだけでも購入の価値あり。






22 ルイ・ジョーダン/1939−1954

ジャンピン・ジャイブから一枚選びたい。さて何にしようかな、と。
キャブ・キャロウェイ、スピリッツ・オブ・リズム、テディ・バン、スリム&スラム、
スリム・ゲイラード、ルイ・プリマ・・・etc
OK!ルイ・ジョーダンで行こう!黒人芸能音楽のあるべき姿、猥雑さと逞しさ、
それとサービス精神。ブルースやブギウギやニューオリンズ・ジャズや
ビッグバンドジャズやノヴェルティ・ソングや、、
カリプソまでも飲み込んでしまう巨大な胃袋。
詰まる所、楽しければ何を食っても良いと。






23 湯川潮音/湯川潮音 (2006)

エンケン・バンドのベーシスト、湯川トーベンにこんなカワイイ娘さんがいたとは。
俺も娘が欲しい。いや、その前に嫁さんが欲しい。
そう。駄作映画「リンダ リンダ リンダ」でアカペラで歌ったあの女の子だ。
これは、鈴木惣一郎サウンド・プロデュースによるメジャーデビュー作。
スコットランドかアイルランドの普通の少女がふと口ずさむメロディ・・みたいな?
そんなホンワカしたアルバムだが、作為的な物を一切排した歌唱と音づくりに
心を奪われてしまった。






24 グラム・パーソンズ/コンプリート・リプリーズ・セッションズ(2006)

グラム・パーソンズの永遠のソウルメイト、エミル・ハリスも驚いた、
残っているはずのない未発表音源。それを探し出した奴もすごい。
しかも曲によってはエミル・ハリスも認めるようにオリジナルより
はるかにグラムの歌唱は素晴らしいのだ。心がこもっているのだ。
これをNGにした理由が僕にはわからない。グラムファンにとって
この3枚組の多くの音源は何十回も聴き込んだものであるはずだが、
未発表音源のためにもう一度同じCD(「GP」と「GRIEVOUS ANGEL」)を
購入することになっても腹を立ててはいけない。だって、この3枚組こそが
全貌なのだから。未来への音楽遺産として、子供たちに伝えていくべき宝だのだ。






25 アルバート・アイラー/ホリー・ゴースト 1962〜1970

音楽遺産として永久保存の9枚組BOXセット。
1967年ニューヨーク。コルトレーンの葬儀での歴史的演奏のために購入すべし。
もちろん他にもスゲェー音源が目白押し。スピリチュアル・フリー・ジャズの
ブラックホールに吸い込まれていく快感。リズムセクションも凄絶な演奏だ。
曲目はココに→






26 サントラ/映画「tokyo.sora」音楽・菅野よう子 (2002)

菅野よう子はオリジナリティ感の希薄な作曲家であり編曲家である。
これが菅野だ!という太い幹のようなものがない。
何でも出来る代わりに、何にも出来ない。実体がない。
そう、彼女は憑依するアーチストなのだ。彼女のソロアルバムがつまらない理由は
そこにある。彼女の音楽を生かすためには、
憑依される側の「声」とか「映像」が不可欠である。
「声」で言えば、たとえば坂本真綾。「映像」はもちろん映画やアニメやテレビCM。
「下妻物語」で菅野よう子をサウンドプロデューサーに起用した監督はさすが。
そして僕は、この「tokyo.sora」を菅野よう子のサントラ関係の仕事の
頂点として選んでみた。






27 ボブ・ディラン/ブロンド・オン・ブロンド (1966)

前回の『新・響五十撰』では迷った末にザ・バンドとのコラボによる
傑作「プラネット・ウェイヴス」を選んだけど、
1曲1曲の普遍性を考慮するとまずこちらを選ぶべきだったかも。
収録曲は、そのほとんどがエヴァーグリーンとなっているし。
ナッシュビルのミュージシャンの力量に驚いたロックファンも多いはず。
僕が最初に聴いたディランの曲は、このアルバムに収録された
“メンフィス・ブルース・アゲイン”。拓郎の人気曲“春だったね”の元ネタ。
70年代、深夜放送で拓郎がカミングアウトしてた。







28 トラフィック/ウェルカム・トゥ・ザ・キャンティーン (1971)

ハル・ブレイン、ジム・ゴードン、ジム・ケルトナー。多少ドラムスをかじっていた
僕が永遠に憧れつづける3人のドラマー。発想とテクニックとパワー、そして
あくまでも音楽的であるということ。中でもジム・ゴードンのハネる感覚の
ドラミングは極めて独特で魅力的だ。一言で言えば、推進力のかたまり。
このアルバムには彼の長いソロが聴ける“ディア・ミスター・ファンタジー”
のライブが収録されている。デレク・アンド・ザ・ドミノスのライブ盤収録の
“レット・イット・レイン”のドラムソロと合わせて、ジム・ゴードンの2大傑作ソロ!






29 マイルス・デイビス/ザ・セラー・ドア・セッションズ1970

キース・ジャレットのファンを自認する人なら、このセッションを聴くのは義務である。
おそらく多くのファンがこのセッションの一部は耳にしていると思う。そうでもないかな?(笑)
でも一部だけでは無意味なんだな。ここで繰り広げられるセッションのすべてを、
時間をかけて一音も聞き逃さずに体験することで、いろいろ分かってくることがある。
36年後のジャレットの価値と36年前のジャレットの価値は、驚くほど同じだ。
出来るだけ大音量で、音の洪水の中に身を委ねながら聴いて欲しい。
マイルスのキャリアの中でも、最高のメンバーだったと思う。
こんな音楽、もう現れないね。






30 サリフ・ケイタ/ムヴェンバ (2005)

昨年度の「墨田レコード大賞」受賞作品。
12月購入のため、前回の「新・響五十撰」には選出されていない。
今回めでたく選出。これはとんでもない傑作だぞ!
大衆音楽の理想的な姿。伝統芸能の質を変化させることなく、
その時々の大衆の好みに適合した意匠をもって、未来へと伝承していく行為が
可能な国民性を文化的民度が高い、というんだな。日本の話では、もちろん、ない。






31 ブルース・スプリングスティーン/ウィ・シャル・オーヴァー・カム(2006)

ピート・シーガーの作品自身を知る、あるいは再評価するという意味があるし。
もうひとつ、その作品の可能性を世に問うという意味もある。
表現の形が変わっても、シーガーの作品の意味はしっかり聴き手に伝わっていく。
それを試したのが、このアルバム。ブルース・スプリングスティーンの
作品として聴くことが十分に可能であり、またそれが僕らの楽しみだったりする。
音楽の奥深さを知ってしまうんだなぁ。






32 デ・ラ・ソウル/3フィート・ハイ・アンド・ライジング(1989)

ヒップ・ホップを俄然面白くした革新的な名盤。
内容はというと、黒人芸能のショーケース状態。新しい形のソウルミュージックと
僕は捉えた。彼らの音楽を雛型として多くのフォロワーを生んだが(ヒップホップに
限らず)、才能の無い素人がその後数多く出現したのも事実。それらに共通するのは
先達をリスペクトする気持ちの欠如。思いつきの単なる引用ばかりが横行し、
僕自身は、そういうものから急速に興味を失っていた。デ・ラ・ソウル自身も
2nd以降、つまらなくなっていった。






33 スティービー・ワンダー/タイム・トゥ・ラブ (2005)

1976年の「キー・オブ・ライフ」以降、スティービー・ワンダーを
すごいと思ったことなど一度もなかった。人気は衰えることなく常に第一線に留まっては
いたが、明らかに才能が出尽くした感は否めなかった。そんなのが30年続く。長い。
全然、忘れていたところにいきなりこんなのが届けられれば、それは驚くってもんだ。
全曲傑作。すごいね。昨年のポール・マッカートニーの新作同様
ホンモノは眠っていてもいつかは起きる、ってことかな。
なお、音楽そのものについて何ら言及をすることなく、エピソードとトピックスだけで
文字を埋め尽くした国内盤のライナーなど読む必要なし。安い輸入盤を買いましょ。






続きは、明日かあさってか、しあさってに。
待っててね。




響 一朗

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