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2006年05月10日(水) 編集CD-R 【 オール・シングス・マスト・パス 】

編集CD-R sumita's selection 2006.5.10


【 オール・シングス・マスト・パス 】


1 武満徹/TVドラマ「波の盆」より (1983)
※ 谷川俊太郎氏もつまらないドラマと批評する。僕も音楽以外ほとんど記憶に
残っていない。倉本聰脚本。音楽だけが群を抜いて優れている。

2 ジョニ・ミッチェル/コヨーテ (1976)
※ 僕のジョニ・ミッチェル体験のはじまりはこの曲。
ジョニのアコギとジャコパスのベース、そこに
パーカッションが加わっただけのシンプルな演奏なのに
オーケストラのように聴こえる。
理由のひとつは、ギターのオープンチューニング。実際、ジョニの
オープンチューニングは独特だ。

3 武満徹/映画「夏の妹」より
  タイトルテーマ〜素直子のテーマ〜桃子のテーマ〜素直子のテーマ (1972)
※ 1976年に始まった名作テレビドラマ「男たちの旅路」の音楽を担当した
ミッキー・吉野は武満のこの曲から絶対にインスピレーションを得たはず。
音から見えてくる風景が同じだ。

4 キング・クリムゾン/21世紀の精神異常者 (1973アムステルダムLive)
※ 後期キング・クリムゾンのステージ写真を見て
あまりのカッコよさに驚く。4人が横並び。
中央にジョン・ウェットンとビル・ブラフォード。
左端にデヴィッド・クロス。右端の暗闇に椅子に掛けたロバート・フリップ。
メンバーが変わるたびに演奏されつづけた“21世紀の精神異常者”
もっともラディカルでロック的なのがこれだろう。


5 マトモス/ソロ・バトンズ・フォー・ジョー・ミーク (2006)
※ ジョー・ミークの奇形をさらに捻じ曲げ、もはや、臨界点に達した
アヴァンギャルド・ポップとしか言いようのない音になっている。
マトモスのアルバム「ザ・ローズ・ハズ・ティース・イン・ザ・
マウス・オブ・ア・ビースト」は個人的には今年の10枚の候補。

6 CSN&Y/デジャ・ヴ (1970)
※ 主旋律がなく、複雑なコーラスワークで開始するナンバー。
あらゆる意味で当時のウエスト・コーストでは前衛すぎた音。
その前衛性の支柱になっているのは、デヴィッド・クロスビー。
なのに日本ではニール・ヤングの評価に遠く及ばない。嘆かわし。

7 武満徹/映画「食卓のない家」より (1986)
※ 旋律線のくっきりしたメロディを書く時の武満に強く惹かれる。
彼の趣味の部分を覗くような楽しみ。大好きな曲である。

8 キング・クリムゾン/スターレス (1974)
※ すでに、ほとんど崩壊していたクリムゾンの事実上のラストナンバー。
僕らにとってのメロトロン体験はこの曲から。
いや、待てよ。ムーディー・ブルースの“サテンの夜”が先か。
スターレスというタイトルは、あまりにもリアル。

9 ジョージ・ハリスン/イズント・イット・ア・ピティ (1970)
10 ジョージ・ハリスン/オール・シングス・マスト・パス (1970)
※ ジョージの最高傑作はこの2曲。リマスター盤はフィル・スペクター臭も
少なくなり、その分、音に力強さと弾力性が加わった。

11 ポール・マッカートニー/オール・シングス・マスト・パス (2003)
※ ジョージの追悼コンサートでのライブ。ポールはジョージと同じキーで
歌っている。そして、はじめて気づいたことなのだが、
非常にポールっぽいメロディだと思った。ポールに歌われるまで考えたことも
なかったのに。

12 青山陽一/月曜のバラッド (2005)
※ パット・メセニーが参加したジョニ・ミッチェルの「音」を意識しているそうだ。

13 青山陽一/電波組曲 (2000)
※ こちらは、ローラ・ニーロを意識しているとのこと。2曲とも青山らしい作品。
彼のギタープレイにはいつも感心している。大好きなのだが、ちっとも売れない。
ま、それも彼らしいか。




マトモス


響 一朗

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