あたしと彼のこと
DiaryINDEX前の日次の日


2002年05月14日(火) 理想の夫婦

私達の共通の友人で「妻」のことを「パートナー」と呼ぶひとがいる。
そう、去年の日記にもチラと書いたあの人のこと(2001.12.14 参照

その夫婦
「夫」のほうは結婚するまえもしてからも転職を何度となくして、また
趣味の学校に通い、自由かつバイタリティー溢れる生活を送っている。
そして「妻」の方は、自分の仕事を持ち、趣味に勤しんでいる。
つくづく二人して楽しく暮らしているよう。子供はいない。

見る限り、その関係は自立と協力のもと成り立っていて、信頼が厚い。

あの二人のことを、わたしは密かに憧れている。

とまぁ、そういったような分析と感想を、ナンの拍子だったか忘れたけ
れど、彼とのハナシの題材にしてみた。そして「わたしはあーいう夫婦
になりたいのよ、憧れなのよ」と彼に言った。

それは、貴方と結婚したいとか、貴方と一緒に暮らしたいという希望や
要求を全く含むつもりもなく、ただ「あのように成りたい」と言ったそ
れだけのこと。純粋にわたしの好みのおはなし。

そして彼はこちらの意図に気付いてか、そうでないのかは知らないけど
「そうだね、ひとりひとり独立完結している点が、とても良いよね」と
自分の感想だけを述べてくれた。

そういう会話があった。

そう、ただの会話だった。

そういうただの会話こそ、私達には足りなかったと、はたと気付いた。

思えば2年半前。
付き合いだしたあの頃、離婚したばかりのわたしを励まし献身し、二人
の絆を序々に深めようともせずに、急速に親密になり過ぎた私達だった。

どちらかの家にいつも入り浸りで生活を共にし、半同棲のような感じだ
った時もあった。あの頃のわたしは彼のことを何も知らないのに、一緒
に過ごす時間の密度で、まるで長年知り合っている間柄の気分になって
いた。

そんな気分のまま、ある日・・・約1年前に、彼から突然「友達に戻り
たい」と言われたのだった。

当時はとにかく慌てた。そして動揺した。
なにより、その真意が分からなかった。

でも月日が経った、いまなら何となく分かる。
「友達になりたい」は、離れたい、でも、別れたい、でも無くてきっと
「絆を築きなおしたい」だったのだろう。
たぶん言った本人にも、明瞭な目的なんて無かったと思うけど。

でも、だからこそ今「友達」のままでいるのに「恋人」と呼べそうな
関係で居られるのだと思う。徐々にだけど、恋人にも近付いている…。

そうかそうか・・・ホントはずっとまえから一筋の希望の光りが、しっ
かりと照らされてんだなぁ。やっと気付けたみたい。

これから、もっと、少しづつ彼を知る努力をしなくては
もっと、ゆっくりとゆったりと、彼を見て関係を深めなおしてゆきたい。


桑田そら |MAILHomePageBBS

読んでくれてありがとう。

My追加