つぶやける乙姫
辛口なのか、毒なのか・・・

2003年12月05日(金) ちょっと切ない話

実は、さっきまでキナちゃんが背後におりました。
今晩も冷え込むということなので、母が捕獲してきて、ワシのPC部屋に置くことになったのです。ここなら、ワシが深夜にPC作業をする間ストーブもたいているし、人もいるしってことで、茶々丸は母と一緒に寝てもらうことにし、カクちゃんはワシのベッドに一人で寝るようにしております。
茶々丸は微妙に感付いているらしく、時折部屋の前にきてドアを叩いてみたりするのですが、前回の時のようにしつこく張り付くこともなく、キナちゃんも比較的落ち着いて見えました。

でも、普段なら食べ過ぎるほどに食べるご飯もあんまり食べず、落ち着いてはいるものの、なんか様子がへんだな〜と思っておりました。

しかも、困ったことに、野良猫とは思えないほど甘えん坊で、ワシが原稿を書いていると、背後から抱っこをしきりにせがむのです。そう、それはいつもの茶々丸のようにしきりと・・・。

最初は抱っこをしてあげていたワシも、一文字も原稿が進まないとなると話しは別といいますか、こいつは困ったな・・・と頭を抱えておりました。

一度抱っこをすると、しばらくはストーブの前でおとなしく寝ているのですが、5分もするとノンストップで鳴き始める。しかも、ご飯でもトイレでもない様子。困り果てたワシは、寝ている母をたたき起こし

「どうする?」

と、相談。結果、一度外に出してみることに。
茶々丸とカクちゃんを他の部屋に閉じ込め、キナちゃんを廊下に出すと、迷うことなく玄関に。
そして、玄関を開けると、キナちゃんは外へ出て行きました。庭先で一度振り返り、そして門への階段をトコトコと下りて行ったのです。
ワシは気になって庭先まで出て行きました。キナちゃんが外でトイレをするのなら、かえって来るかな?とも思ったからです。

しかし、驚くことが。

なんと、階段の下に、キナちゃんの旦那さんであるアサシオが待っていたのです。
アサシオは、キナちゃんの姿を認めると、キナちゃんを誘うように先に歩き出しました。そして、キナちゃんも、そのアサシオについていくように、1m後を歩いていきます。

キナちゃんがどこか変だったのは、きっとアサシオを探していたのでしょう。夜の闇に二人は一緒に消えて行き、そしてキナちゃんはその夜、戻ってはきませんでした。すごく寒い夜だったのに。

美味しいご飯も、温かい部屋もあるのに、キナちゃんはアサシオの元の方がいいのでしょう。外猫で過ごすと、内猫よりも寿命はぐっと縮まるし、病気も怪我もするというのに。寒い夜には、外で凍えることになるのに。それでも旦那と一緒の方がいいというキナちゃんの気持ちに、母と二人、思わず泣いてしまいました。また、アサシオが、ちゃんと「キナちゃんが我が家にいる」ということを知っていたことにも驚きました。キナちゃんは、キナちゃんの縄張りから母が抱っこして連れ帰ってきたのに。

猫の恋情に、思わずホロリとした冬の夜でありました。



<後日談>
夕飯を殆ど食べなかったキナちゃん。やはり空腹だったのか、それともお礼を言いに来たのか、翌朝一番に、玄関までやってきました。普段は縄張り違いで我が家には来ないのに(←一度玄関までやってきて、「アタシのこと家族にしてくれるの?」とばかりに、ウキウキと家に入ろうとした瞬間に茶々丸に「シャーーーッ!」っと追い返されたのがトラウマになり、その後近寄らなくなった)、朝、母が起きて玄関に出ると、そこにチョコンと座って待っていたそうです。
さすがにそこでご飯を食べるのは気が引けたのか(←また茶々丸にシャーっとやられやしないかと、気が気では無いだろうし)、階段の下でご飯をあげると、勢い良くバクバクと食べたというので、ちょっと安心。
元気そうでなによりですが、やはり、キナちゃんを飼うには、アサシオも一緒じゃないとだめなのかなぁ・・・。あれだけ人に甘える猫だから、飼い猫にしてあげたいんだけどなぁ。茶々丸なみに甘えん坊だわよ・・・。


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