| 2003年09月03日(水) |
「有罪判決/法廷に隠された真実」 |
ジャケのストーリーに惹かれて借りてみました。 アレック・ボールドウィンを久しぶりに観たような・・・。
あらすじ ロイ(アレック・ボールドウィン)は地方検事になるべく、汚い手も使い裁判を勝ち抜ける弁護士。そんな彼の元に、とある街の実力者から依頼が入る。「私の知人を無実にしてくれ」・・・と。 罪を犯したのは敬虔なユダヤ教徒のハリー(ベン・キングスレー)。ハリーの息子スティービーは深夜に熱を出し、救急外来に行ったものの、放置され結果、死亡した。ハリーはその復讐のために、病院側の当事者三名を射殺したのだった。 心神喪失状態で無罪に持っていこうと持ちかけるロイに対し、ハリーは有罪にしてくれと頼む。自分は心神喪失などではなく、冷静に考え、悪いものは悪いと判断したのだから・・・と。そして、自らの神に禁じられている殺人を犯した自分もまた、裁かれるべきなのだから・・・と。 しかし、その裁判の裏には、さらに隠された大きな現実があって・・・。
む〜。まぁ、ハリーの言わんとするところは分からなくも無い。 確かに、心神喪失状態だったとなると、ハリーのしたことは間違っていたと自分で認めることになってしまう。しかし、裁かれるべき人間が裁かれないままでいるのは納得がいかない。医者のように負うべき責任の多い立場に立つ人間は、それを自覚し、責任感を強く持つべきである。というのが、ハリーの意見。 だから、自分の手で殺した。 しかし、その自分の行動も間違っていると自覚している。だから、有罪にして欲しい。 ・・・ということなんだけど、だったらなんで殺す前に医者もしくは病院を訴えるという方向で考えなかったのだろうか・・・と思うのです。スティービーは結局、虫垂炎だったということが後に分かるのだけど、それでも指を切っただけとかいう患者の後に回され、その間も医者は休憩だと外で煙草を吸っていたりして、そこで苦しんでいる息子を連れて行っても「いいから待ってろ」みたいに言われたりするわけです。これは明らかに病院側の判断ミスだと思うんだよね〜。受付の人なんか、子供を見ようともせずに「待ってろ」の一点張りだったわけで、そんなのさすがにおかしいと思うのですよ。
子宝に恵まれなかった夫婦にやっとできた、目に入れても痛くない一人息子ってのは分かるんだけど、それにしたってちょっと極端だと思うのね。そこまで自分の子供の事を愛しているんだったら、殺される方にも家族があることが分かると思うし、冷静でかつ知的なキャラなわけだから、そこまで考えられるだろうよ・・・と。 ただまぁ、話の最終的なオチはそこを基盤にして、もうワンステップ上に行ったところにあるんだけど、その間にも他のゴタゴタがあったりして、要はまとまりのない話なのです。
ハリーの意思とか信念なんかの話は、思わず「ふむ」と考えさせられちゃうんだけど、ハリーが捕まった後、ロイがハリーの奥さんとねんごろになっちゃうのも「はぁ?」って感じだし、それは話的に必要なことなのか!?ってのがイマイチよく分からない。だったらもうちょっと無駄を省いて焦点を絞り、そこを深くえぐった方が、作品としての深みが出たように思う。ハリーとハリーの奥さんの関係にしてもきっと撮影後に削られたシーンがあったんだと思うし。それがないと、ハリーの奥さんってば単なるヤな女よ(−−;) ベン・キングスレーが存在感あるだけに、非常にもったいない。 話の途中で、ガラリと主題が変わってしまうように感じるから、面白みにかけるんだろうなぁ・・・。
まぁ、法廷モノが好きな方なら、暇つぶしにでもごらんあれ。
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