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re-invention



 習慣の差が人生を変える

東京で,一日堀裕嗣先生の講座。

堀先生の手帳術を見せていただき,
ご自身の時間の使い方を丁寧に解説していただいた。
自分との相違を一言で言うのなら,
自分の時間を意図的に習慣化しているということ。
小さな差の蓄積が,大きな差となっていることを感じる。
何となくなので,
結果として流されて生きている自分が見えてきた。

例えば,本を読んで気になるフレーズをきちんと抜き出しておく。
そうすることで,次に生かすこともできる。
ここまでは多くの人がやっていること。
(自分はそこまでも習慣化できていないが。)
そこから先の手段が実に明快。
共感する部分には青線を引き抜き出し,
同じフレーズで単語を変えれば使えるものがあるのではないかと,
世の中をとらえる思考トレーニングを習慣化している。
違和感を覚える部分には緑を引いて抜き出し,
それを利用して,自分が論を立てる時の反駁する手掛かりとする。
これなら,どんな本を読んでも,意味を持たせることができる。

創造とは,新しい組み合わせを作ること。
関係ないものをつなげること。
何でもゼロから思いついているわけではない。
ここまでは,多くの人が思っていることだろう。
そこから先の手段があるところが,さすが。
そのために,違うものを結び付ける環境を自分で作る。
例えば本を同時に5冊読み進める。
すると,全く違うジャンルの本の中に,
偶然,共通構造が見てくることがある。
同じ時代を生きているのだから見えてくる構造もあるだろうし,
時流を越えての見えてくる共通構造もあるだろう。

また,自分と対照的な教員と意図的に付き合ってみること。
タイプの違う人が付き合うと,何かが生まれる。
自分にない何かを,その人から得ることができる。
学ぶ集団をつくる時にも,意図的に違うタイプの人を入れていく。
そしてそれを運動化しないというのもなるほど。

予定に書きこむことは,
未来の自分に対して,やるべきことを命令しておくこと。
日付入りで,丁寧な字で書かれていることがいい。
人間は忘れてしまうもの。意思が続かないもの。
やりたいことと,やらなければいけないこと
という,苦しいとらえでないところは,
「手紙屋」のフレーズと似ている。

「目的と方法を考えないとシステムとして機能しない」
ここなんだろうな。

2007年03月10日(土) 達人の吐く息で
2006年03月10日(金) 相手を信じて語る
2005年03月10日(木) 感謝が足りない
2004年03月10日(水) 正六面体から正四面体


2013年03月10日(日)
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