doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 『NHK青春ラジカセ』 & R.I.P. Ron Asheton

今さらながらの古いネタだが、約1か月前に『音楽中心日記blog』(2008年12月17日)で初めて知った。
NHK-FM「サウンドストリート」の録音テープをネット配信 リスナーらの“エアチェック”テープをアーカイブス化(『Internet Watch』2008/11/20)
『NHK青春ラジカセ』

NHK-FM『サウンドストリート』は、私が10代の頃よく聞いていたFM番組である。HP掲載の歴代DJ(あの烏丸せつこが『サウンドストリート』のDJを務めていたとはビックリ)のなかでは、音楽評論家で『ロッキング・オン』社長兼編集長の渋谷陽一のリスナーだった。
『サウンドストリート』で特に印象に残っている放送回の一つは、渋谷陽一によるプリンス特集。当時の最新作『Around The World In A Day』(1985年発表)を始めとして、1978年発表の1stアルバム『For You』からもオンエアー(確かタイトル曲がかかった)。キャリア全般から厳選された曲の数々に衝撃を受け、気色悪いイメージの嫌いなミュージシャンだったプリンスへの偏見が50分間で完全になくなったものだ。ネットで公開されたらぜひ聞きたい。

もう一つ印象に残っている放送回を挙げると、デヴィッド・ボウイが1983年に『Let's Dance』発表に伴うシリアス・ムーンライト・ツアーで来日(→日本武道館公演を観に行った)した際出演した、坂本龍一の『サウンドストリート』。
トークの内容はほとんど忘れてしまったが、ボウイの選曲でヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「Here She Comes Now」とPublic Image Ltd.の最新シングル「This Is Not A Love Song」(確か12インチ・ヴァージョンだったような・・・・)の2曲がオンエアーされたのは覚えている。
PILのジョン・ライドンが、その頃の音楽雑誌のインタビューでボウイのことをボロクソにけなしているのとは対照的に、ボウイは坂本龍一に「This Is Not〜」をリクエストした理由を尋ねられ、「面白い」などと答えていたのが印象的だった。この回はカセットに録音してあるので、今でも自宅のどこかに保管してあるはず。

こちらもやや古いが記しておきたい。私の好きなロック・ギタリストの一人であるザ・ストゥージズのロン・アシュトンが亡くなった。死因は心臓発作らしい。

イギー・ポップ率いる「ザ・ストゥージズ」のギタリストR・アシュトンが死亡(『AFP BB News』1月07日)
IGGY POP率いるTHE STOOGESのギタリスト、RON ASHETONが死去(『Oops!』01/07)

1/7(水)の出勤前の早朝、『Audio Bunny』「News 1/06 22:58」で第一報を知る。イギー・ポップ率いるザ・ストゥージズの1stアルバム『The Stooges』(1969年)と2ndアルバム『Fun House』(1970年)では、暗闇を切り裂き、心の奥底を熱く焚きつけるメタリックかつ鋭利なギター・プレイで怒れる若者たちを魅了。2003年に再結成したザ・ストゥージズのライヴやアルバムでも、リアルなギター・パフォーマンスでロックの原点そのものを体感させてくれたロン・アシュトン。「誰もが認めるヘヴィー級世界チャンピオン」(by イギー, 2005年8月6日ザ・ストゥージズのベルギー公演)の享年60という早すぎる死が残念でならない。心から哀悼の意を表する。

2009年01月13日(火)
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