doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 ジョアン・ジルベルト来日公演決定 / 水琴窟 / アイヌ民謡

『DISK GARAGE』などによると、ジョアン・ジルベルトの来日公演が決定した。『Joao Gilberto』の「tour dates」に早々と書いてあった通りの日程・会場となった。

11月4日(土), 5日(日) 17:00開演 東京国際フォーラム ホールA
S席12,000円 A席10,000
11月8日(水), 9日(木) 19:00開演 東京国際フォーラム ホールA
S席12,000円 A席10,000

「1階1〜4列・限定99席」&「プレゼント付」の「ミラクル・シート」も販売される。こちらのチケット代は24,000円とのこと。今回の日本公演の模様は、ジョアン・ジルベルト初のDVDとして発売される予定らしい(『LATINA WEB SITE』6/19付より)。

昨日、京都・宝泉院の水琴窟(すいきんくつ)の音を、テレビで偶然聴く。女優の由美かおるが京都を旅するテレビ朝日の番組『旅の香り』で放映されたもので、僅か数十秒ながら、2種類の水琴窟の「癒しの音」に惹かれた。
竹の聴音管を耳に当て、水滴が地中の水瓶の中に落ちる際の反響音を味わう。由美かおると男優は、そのようにして水琴窟の音を聴いていた。
心地よい音色で、どこか金属的な響きもある宝泉院の水琴窟の音。テレビからこの幽玄な響きが茶の間に流れている短い間に私が想起したのは、有名な寺院の鐘(梵鐘=ぼんしょう)の音を基に作られた、黛 敏郎の電子音楽作品「オリンピック・カンパノロジー」(1964年)だった(我ながら意外)。

水琴窟の音が聴けるサイトはいろいろあるが、『日本水琴窟フォーラム』では2分50秒試聴できる。新宿区歌舞伎町の稲荷鬼王神社には水琴窟があるそうで、事前連絡なしに水琴窟の音が聴けるらしい。近いうちに行ってみようと思っている。
時を越えて復活、音の文化が歌舞伎町に(『SHINJUKU 新宿区』2005年2月10日付)

よみがえるアイヌ民謡 50年前の録音テープ24本 帯広の斉藤さん市に寄贈(『北海道新聞』7/5付)

実に貴重な音源が遺されていたものだ。寄贈されたのは、1956〜1968年に録音された342曲のアイヌ音楽のテープと80曲分の楽譜。オープンリール24本&総録音時間は20時間55分にも及ぶ。十勝や釧路のアイヌ民族の古老によるウポポ(座り歌)、カムイノミ(神への祈り)、イフンケ(子守唄)が収録されているという。
「1956〜1968年」なら、先祖から伝わる数多くのウポポを唄えるフチ(アイヌ民族の女性の古老)が、何名もご存命だったはずで、フチたちの歌声は当然テープに含まれていることだろう。ぜひとも聴きたい。
帯広市は来年度にこれらの音源のCD化を検討しているとのこと。CDとして完成したら、研究者や関係諸団体のみを対象とせず、アイヌ文化・音楽を広く知ってもらうためにも、私のような一般の人にも販売すべきである。

[追記→] アイヌ歌謡を後世に 元教諭の斉藤さん 十勝考古学先駆者の父と共に録音 − 古老や歌い手の342曲テープ24本を市に寄贈(『十勝毎日新聞』2006年6月29日)

2006年07月10日(月)
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