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ブーツィラの音楽雑記



 CD『ジョアン・ジルベルトの伝説』復刻

ジョアン・ジルベルトとレコード会社の間で係争中のため長らく廃盤となっているCD『The Legendary Joao Gilberto − The Original Bossa Nova Recordings(1958−1961)』(邦題『ジョアン・ジルベルトの伝説』)が、5月下旬に「EMI-KOREAの主導で正規リイシュー」されるらしい(『週末JAZZのページ』2006年4月21日付より)。

1990年にアメリカでCDとして発売された『ジョアン・ジルベルトの伝説』(1993年日本盤CD発売)は、ジョアン・ジルベルトのキャリア初期にあたるオデオンでの3枚のアルバムとEP盤の音源を収録した全38曲から成る。『Chega De Saudade』(1959年)、『O Amor, O Sorriso E A Flor』(1960年)、『Joao Gilberto』(1961年)というジョアン・ジルベルト最重要期の3枚のアルバムが聴けるCD(≒3イン1CD)であるのだが、収録曲の順番がメチャクチャなうえ、曲も短く編集されているといった問題点があるらしい。

ジョアン・ジルベルトのオデオンでの3枚のアルバムは、2003年にSACDハイブリッド・ディスクとして発売予定という情報があったものの、残念ながら実現しなかった。ジョアン・ジルベルト及びボサノヴァの必聴盤であるオデオンでの3作が容易に聴けない状況が続くなか、CD『ジョアン・ジルベルトの伝説』の復刻は朗報と言えそうだ。ただ、訴訟問題などのため、実際に発売されるか予断を許さないと思うし、発売されたとしても即廃盤となるかもしれない。

→5/17追記ディスクユニオンのWEB上でも予約開始、「5月末発売がほぼ確定」らしい(「新宿本館ラテン/ブラジル・フロアmail情報」5/16付より)。

→5/22追記右の画像は、予定通り発売されたEMI KOREA盤。ディスクユニオンでは「5/20(土)より発売開始」となった模様。

2006年04月23日(日)
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