doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 2004年マイ・ベスト・アルバム

やや時期を逸した感があるが、2004年に発売された作品の中から、新作、リイシュー/発掘音源に分け、特に良かった作品を各6枚挙げてみた。
新作、リイシュー/発掘音源ともに順不同。

[新作]
Tinariwen 『Amassakoul』
Issa Bagayogo 『Tassoumakan』
Youssou N'Dour 『Egypt』
賛否両論の問題作。2003年11月にセネガルでローカル発売された同一内容(ジャケットは異なる)のアルバム『Sant』も含めると、2004年発売の新作アルバムの中では一番聴いている。
Brandon Ross 『Costume』
Zap Mama 『Ancestry In Progress』
去年12/18(土)にブルーノート東京で、アフロピアンであるマリー・ドルヌのソロ・プロジェクト、ザップ・ママのライヴ(1stセット)を観た。米国ブラック・ミュージック/R&B/ヒップホップ寄りの本作『Ancestry In Progress』とは異なる印象で、ある意味アルバムよりも良かった。ピグミーの手法によるヴォーカルとそのサウンド(エフェクターと、銀色で2本の筒がある手のひらサイズの縦笛も駆使)、アフリカ/アメリカ等を行き来する多彩な音楽性を披瀝するザップ・ママは、ライヴを盛り上げ、観客を楽しませるパフォーマーとしての術もきちんと心得ている。今後とも要注目の才女。
Lou Reed 『Animal Serenade』
2000年発表のアルバム『Ecstasy』から現在までのルー・リードは、ルーの全音楽キャリアにおける何度目かのピークにある。2003年6月のロス公演を収録した本作は、その証の一つである。

[リイシュー/発掘音源]
Arthur Russell 『World Of Echo』
Mark Stewart + Maffia 『Learning To Cope With Cowardice - Director's Cut -』
Noah Creshevsky 『The Tape Music Of Noah Creshevsky 1971-1992』
Eddie Hazel 『Game, Dames, And Guitar Thangs』
ジミ・ヘンドリックス直系ギタリストとしての側面はもちろん、それとは異なる多様なプレイ、音楽性も披露した傑作。バックを固めるのは、全盛期のP.ファンク軍団という強力無比な演奏陣。Rhino Handmadeからの5,000枚の限定盤。
John Lennon 『Rock 'N' Roll』
ジョンのソロ・アルバムの中では、『ジョンの魂』に次いで思い入れのあるアルバム。ジョンのファンにはお馴染みである『John Lennon Sings The Great Rock&Roll Hits: Roots』のブートにも、一時期かなりはまった。本作はリミックス&リマスターによって、音質が著しく向上している。CD『ジョンの魂 〜ミレニアム・エディション〜(リミックス&デジタル・リマスタリング)』を始めとする、聴く気が失せるような違和感もない。2004年発売のリイシュー/発掘音源では、Canの『Monster Movie』、Mark Stewart + Maffiaの『Learning To Cope With Cowardice - Director's Cut -』等とともに、最も聴いたCD。CCCDに要注意。
Tyrannosaurus Rex 『Unicorn』
10代のある時期、デヴィッド・ボウイ、ロキシー・ミュージック、ブライアン・フェリーのほぼ全アルバムを聴いた後に出合ったT.レックスの『Electric Warrior』は、私にとってロックに完全に開眼させられた決定的アルバムとなった。当時入手困難に近かったティラノザウルス・レックスのアルバム『Unicorn』の日本盤新品LPを探し求め、何ヶ月もレコード店を巡り続けたこともある(→新宿NSビルの新星堂で発見、購入)。そんな個人的思い出も詰まったアルバムの、2004年マスター採用&ボーナス・トラック15曲追加CD。

2005年01月26日(水)
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