doo-bop days
ブーツィラの音楽雑記



 美空ひばり / ジャズ&スタンダード


美空ひばり(1937−1989)が亡くなって間もない頃、美空ひばりの歌うジャズ・ナンバーを絶賛している記事が音楽雑誌に載っていた。
確か、美空ひばりを超える日本人のジャズ・ヴォーカリストはいないといった内容だったと思う。
本作『ジャズ&スタンダード』(1990年)もしくは『ひばり ジャズを歌う - ナット・キング・コールをしのんで』(1965年)収録のジャズ・ナンバーを指しての記事であったのだろう。
私が美空ひばりに初めて興味を持った瞬間でもあった。


美空ひばりの『ジャズ&スタンダード』はタイトル通り、ジャズおよびスタンダードのカヴァー曲集である。
白眉は、何と言っても「A列車で行こう」(1955年1月5日録音)を歌う美空ひばり(当時17歳7ヶ月)のリズム感の圧倒的な素晴らしさ。同曲後半のスキャットも全く見事に歌いきっており、日本人でありながら、こんなリズム感、スイング感を一体どこでどのようにして身に付けたのかと思ってしまう。
演歌や歌謡曲にはあまり関心のない音楽ファンが、初めて美空ひばりを聴いてみようと思った時の定番アルバムである。

美空ひばり公式ウェヴサイト

2004年10月27日(水)
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