TOM's Diary
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2005年03月10日(木) TOB

フジテレビの親会社はニッポン放送である。
しかし会社の規模はフジテレビの方が大きい。
いや、そればかりか、世間に対する影響力もこのご時世、
ラジオよりはテレビの方が大きいだろう。

で、あればフジテレビの方が親会社となってもおかしくはない。
世間に対する影響力がもっとも大きい会社が、巨大なフジサンケイ
グループのトップに立つほうが自然だとさえ考えられる。

そこで、フジテレビ(フジサンケイグループ)は考えた。
ニッポン放送の株式をフジテレビが大量に保有することで頂点に
君臨する。


おなじころ、まったく別のところで同じことを考えた企業があった。

ライブドアである。
インターネットと言うメディアを通じて急成長した会社だ。
いまやインターネットは、テレビに匹敵、あるいはテレビ以上の
影響力を世間に対してもっている。
で、あればインターネットを基幹事業としているライブドアグループの
傘下にテレビ会社が入っていてもおかしくない。
むしろ、今後の情報産業としてはインターネットを中心にテレビ・
ラジオ・新聞・書籍などを取り込んで発展していくのが自然である。

そこで、ライブドアグループ(ホリエモン)は考えた。
ニッポン放送の株式をライブドアが大量に保有することで頂点に
君臨する。


フジテレビはTOBという手法を取った。
つまり、ニッポン放送の株主に呼びかけて持ち株を譲ってくださいと
お願いするのだ。
ライブドアは一般市場で売りに出されている株を片っ端から買い上げた。

TOBでフジテレビに株を売るより市場でライブドアに売った方が
得だと考えた株主が多かったようで、結果はライブドアの勝ち。

だがしかし、フジテレビも負けてはいなかった。
こう言う形での企業買収になれていない株主たちはライブドアの
やり方に反感を覚えたのだろう。あえて安い値段でフジテレビに
株式を売った。
そのお陰でフジテレビは拒否権をからくも確保した。

ライブドアとしては抵抗があることは「想定していたこと」であろう。
フジテレビとしてはまさかライブドアがこのような行動にでることは
「想定外のこと」であろう。
そもそもTOBはほとんど世間の話題になることもなく終了する
はずだったに違いない。

戦いはまだまだ続きそうだ。

いずれにしても古い風と新しい風の戦いだ。
フジテレビはどんどん新しいものを取り入れていく若い企業だと
思っていたが、そうでもないようだ。

個人的には、最近のテレビは昔ほど面白くない。
特にフジテレビは、私の中でナンバー1のテレビ局だったが
最近は一番冴えないテレビ局に成り下がっている。
ちなみに、私の中でのランキングは4、6、1、10、12、8。
あえて言えば12と8はほぼ同ランク、2(ビデオ)が、10の
前に入る。

ライブドアの肩を持つわけではない。
ライブドアが親会社になろうが、なかろうが、これを機会に
メディア業界にあたらしい風を吹き込み、また、以前のような
魅力あるテレビ局になって欲しい。
・・・いや、ラジオ局の話だったか?


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