夜半お産が続けてあり、ふと気がつくと東の空が濃い橙色に輝いていました。実に印象的な美しさでした。
日が昇ると快晴です。
木々たちもすっきりした姿で、天に向かって枝を伸ばしています。こぶしの木はネコヤナギのような白い綿帽子を枝先につけて、春が少し近づいたのを知らせているかのようです。
乳がん検診に来られたお母さん。5歳、3歳、1歳のお子さんがいます。
母乳育児真っ最中の、とっても飲みやすそうでこなれたおっぱいでしたので、今授乳中ですか?と尋ねますと、柔和な笑顔で、「ええ、全員現役おっぱい人生なんですよ。5歳のお兄ちゃんも時々飲みに来るんです。お姉ちゃんと下の子は夜はずっと吸い続けです。私が横になると子どもたちがみんなおっぱいに寄ってくるので、動物になったみたいです。」
すごいですね。まさに人間という動物の「生きもの性」の体現そのものです。性の仕組みは育児を含めてすべて体を使う「生きもの性」の部分です。
私らしくありたいとか、自己実現のための仕事をするとかというのは「人間性」という種の中の存在ではなく、私個人の人生課題ということになります。
「二人目を産んだ時ぐらいからある意味、自分の時間ということをあきらめました。そうすると育児が楽しくなりました。」と笑顔で話されるのを聞きながら、達人に通じるように感じました。
妊婦検診に来られたお母さんに、先日書いたこどもの不思議な記憶力のお話をしました。
「うちの子はいま2歳ですが、私もある時聞いてみたのですが、“そんなん知らん”て言いました。ただかなりおかしいのは、お風呂に入るとよく“おしり見せて!、おしり見せて!”と言うので後ろを向くと、頭をおしりに入れようとするんです。変ですよね。」
ひょっとしてお母さんのおなかに帰ろうとしているのかもしれませんね。
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