無事出産を終えても、母乳が出始めるまでの数日間はお母さんの苦労は並大抵ではありません。
少し不安だったお産が幸いに安産となったお母さん。
日がたつにつれて、スタッフが心配するほど元気がなくなっていきました。
回診の時、大丈夫ですか?と声をかけるといつも控えめな笑顔で「大丈夫です。」と答えてくれるのですが、私に見せる笑顔とはうらはらに、スタッフからブルーの情報が聞こえてきていました。
「困っていることはありませんか?おっぱいの吸い方はどうですか?」とたずねると、「よく吸ってくれています。」と言われます。
産後5日目の今日、回診しますと、「やっと体重が少し増えてくれました。ほっとしました!」と少しむくみが残るお顔が初めてほころびました。
つらかったんですね。本当によかった。
スタッフの皆さん。ご苦労様でした。
外来では1か月健診に来られたお母さん、「先生、3才のお姉ちゃんが面白いんですよ。赤ちゃんが飲み終わるのを待って、“わたしの番”といっておっぱいの前に座るんです。そのままじっと見ていると吸おうとしないので、しまうと、すっと向こうに行っちゃうんです。どうなんでしょう?」
「どうぞって言っていますか?」「いいえ」「でしょう!お許しがないからがまんしてしまうんですよ!もし嫌でなければ、飲んでいいよって言ってあげたら!?」
「あ、がまんしてたのか!言ってみます。」おねえちゃんのがまんに、少し感動したようです。
先日このブログでも書きました朝日高校から、講演の感想文を送ってくれました。
いのちへの気づき、生まれたときにもらった「祝福」と「祈り」の意味、産まれることの精妙な仕組み、幸せになるために人生がある、産科医となる決意、社会を明るくする仕事をする、など感動的感性がつづられていました。
ありがたいことです。
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