午前2時過ぎ、夜中のお産が終わりクリニックを出ると、星がこうこうと輝いています。
いつの間にか雲が吹き払われ、曇り空の予想を覆していました。
そうだ、今日はしし座流星群の見える日だったと思い出しました。
確か東の空に見えると聞いていたので、目を凝らしてみていましたが、どうもよく見えません。
自宅周囲が暗いので、よく見えるはずと期待して帰宅後、庭から久しぶりにしみじみと深夜の空を眺めました。
しし座流星群の観測は不成功に終わりましたが、密度の高い銀河の星の渦、カシオペア、冬の大三角、北斗七星、など随分近くに見え、宇宙に溶け込んでいく気分になりました。
今日のお産の方は陣痛の合間には素敵な笑顔でわたしたちを力づけてくれました。ただ自然の摂理に従ったかのようなスムーズな出産でした。
赤ちゃんを胸に抱いた時、笑顔がくしゃくしゃになり、涙がこぼれました。
どうしたのかみんな心配になりました。
「かわいい!、こんなにかわいいとは思ってもいなかった!!」感動の涙でした。
笑顔だけでなく、涙の感動もくれました。
外来に小さな恋人ゆっぴちゃんがやってきました。
随分スキルアップした自作の赤ちゃんの絵を3枚お土産に持ってきてくれました。彼女の一番お気に入りの絵を早速飾りました。
妊娠5ヶ月の赤ちゃんの超音波を見ながら、「ちいちゃな手が見える!足をいっぱい動かしている!あ、赤ちゃんの顔だ!かわいい!」と解説を始めました。
彼女の言うようにはけっして明瞭には見えません。
彼女の視覚にはどうやら赤ちゃんの像がはっきり結ばれているようでした。これにはお母さんも驚いた様子です。
回診をしていると、お母さんと赤ちゃんに会いに、小学校2〜3年くらいのお姉ちゃんと5歳くらいのお兄ちゃんが来ていました。
見ると、お姉ちゃんのお膝には赤ちゃんが気持ちよさそうに抱かれています。お姉ちゃんの視線は赤ちゃんお顔に注がれ、かわいくてたまらないという笑みが漏れていました。
お兄ちゃんは抱っこの順番待ちで、お姉ちゃんの横に同じようにちょこんと神妙な顔ですわっています。
お母さんが楽しそうに眺めています。いい光景です。
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