| 2004年02月26日(木) |
鰊(にしん)が帰ってきた? |
今日出勤途中、車のラジオから北海道増毛町(ましけちょう)で鰊の豊漁が続いているというニュースが飛び込んできました。耳を疑いましたが、これまでの水揚げが200トンといいますから、本当のようです。 私の出身は北海道岩内町です。北海道開発の歴史の中でもかなり古くから栄えたところです。現在は原発の町になりましたが100年ほど前は石炭と鰊の町でした。小学校くらいまでは鰊伝説とも言える鰊にまつわる多くのエピソードを両親や祖父母から聞かされたものです。 海が鰊で埋まって、竿を立てても横になることはなかったくらい、沢山獲れたようでした。私が物心ついた頃、まだいくらか獲れていたのを覚えていますが、とれたての鰊を炭火で焼いて(当時はそれしかなかった)、生醤油で食べた味を今でも覚えています。鰊は数の子を捕った後、ほとんど肥料に回され、一部が身欠き鰊になりました。今考えるともったいない気がしますが、保存法が発達していなかったのでしょう。 昭和29年9月26日台風15号により、青函連絡船洞爺丸沈没という悲惨な事故がありましたが、岩内大火もありました。町の3分の2が焼けてしまいました。水上勉の小説「飢餓海峡」にかなり詳しく描かれています。不思議なことにこれを境に、鰊はぷっつり来なくなりました。 その幻の魚が近年すこしずつ北海道近海で水揚げされるようになりましたが、今年は昨年の30倍もの漁獲量とは尋常ではありません。北海道人としてはかなりわくわくしています。
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