| 2004年02月18日(水) |
妊娠とインフルエンザ |
このところますますインフルエンザが猛威を振るっている。連日のようにインフルエンザの妊婦さんや子どもが受診され、隔離部屋を確保するのも一苦労です。今年のウイルスの型はA/香港型がほとんどとされ、当院での検査でもA型以外は検出されていない。 ワクチンを受けた人もかなり感染しており、安心できない。毎日のように電話で妊婦さんから、感染しているが赤ちゃんには影響がないかどうかの問い合わせがある。妊娠中期はほとんど影響がないが、妊娠初期ではときに流産に終わることがある。妊娠後期にはいると、お母さん自身が重症化することがあるので注意が必要です。 治療といっても、以前にも書いたが、特効薬とされるタミフルやシンメトリルといった抗ウイルス薬は胎盤を通り、胎児に移行することがわかっているので使えない。また、母乳にも出るので、授乳中のお母さんにも使えない。頭を悩ますことになるが、漢方薬「麻黄湯(まおうとう)」が有効で、服薬翌日には大体解熱し、身体が楽になることが多い。後は対症療法になるが、3日くらいでほとんどよくなるので、早期に治療すれば、それほど恐れなくてもいいように思う。ただ、子どもにはインフルエンザ脳症(髄膜炎)があり、命を失うことや後遺症を残すことがあるので、48時間以内の受診が奨められている。 かかったかなと思ったら、風呂に入らない、お粥や煮込んだうどんのような、温かく消化のよいものを食べ、飲むものは白湯(湯ざまし)くらいにして、とにかく寝ることです。 感染症情報センターによると、現在なお日本全国警報レベルにあるが、昨年の傾向を見ると、3月いっぱい続いているので、当分は不必要に人混みの中に出ないことが賢明であろう。
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