京のいけず日記

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2005年07月26日(火) 丸物 逆さ部屋の思い出

 奥目の八ちゃんの訃報が届いた日、何だか淋しいニュースがもう一つ。
 京都駅前にある近鉄百貨店(プラッツ近鉄)が2007年に閉鎖になるらしい。

 「丸物」という昔の呼び名を知っている人も少なくなったけれど。
 そうか…。ヨ●バシカメラになるのか。

 お子さまランチの並ぶレストランや、ゲーセンは出来たとしても、
 回るヒコーキや、ミニ観覧車などのある屋上遊園地はないんだろうなぁ。


逆さになる記憶がもう定かでないのだけれど…。
たぶん、「丸物」だったと思う。

デパートの屋上の遊具の中に、
回転する部屋なんてのがあった。

その中は小さな部屋になっていて、
両側の壁にある椅子に座ると、
壁や、天井が回転し、
逆さまになっている…という奴。

額や花瓶などが置いてあって
落ちちゃうんじゃないかと心配したり。

ちょっとした錯覚。
今から思うと他愛もないが、
足の下には天井があり、頭上には床。
そんな不思議な感覚が好きだった。


 長らく「丸物」の名前など思い出したこともなかったのに、
 近鉄閉鎖のニュースを聞いて淋しくなった。
 
 形あるものが、一つ、一つ、変化し、消えていく…。
 しょうのないことと思いつつ、せめて記憶の中にとどまればと思うが、
 悲しいかな、頼りないことこの上なしです。


 えげつな〜。このところ、どうしたんやろ。ほんま、疲れてまんねん。
 子どもらも夏休みやけど、毎日、部活や、補習や、言うて忙しい。
 なんで、こない、みんな余裕がないんやろなぁ。あかんで。

 で。そんな中。通勤で唯一の楽しみは電車の中での本読み。
 木内昇さんの「地虫鳴く」に続いて、同作者「幕末の青嵐」を読む予定。

 「地虫鳴く」
 …切れないナイフでりんごを剥くような、もどかしさ、痛さがあります。
 甘ったるくなく、土方に関しては、後半以降、特に切ない。
 


Sako