※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※ ※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※ ※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※ ※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※ ※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※ ※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『親友かよ』“เพื่อน(ไม่)สนิท” 2025年3月紹介『おばあちゃんと僕の約束』などのタイの映 画会社GDH559による2023年製作の作品。なお本作は2024年の 第19回大阪アジアン映画祭で上映されて高評価を得た。 主人公は前の学校をある事情で退学させられ、恐らくは少し レヴェルの低い学校に転校してきた高校3年生男子。そして 教室で指示された席に座った主人公に隣の席の男子が親しげ に話し掛けてくるが、主人公は取り合わない。 そんな主人公は学業にも身が入らなかったが、父親からは大 学に行けなかったら家業を継げと厳命されてしまう。しかし ある日、先輩の大学生から映画製作で認められたら大学に無 試験で入れると聞かされる。 そんな中で隣席の男子が不慮の死を遂げ、遺品のタブレット で彼が懸賞に応募したエッセイを見付けた主人公はそれを映 画にすることを思いつく。それは親友に贈る作品として学校 側の許可も得られるが…。 元々亡くなった男子と親しかった女子から本当に親友だった かと問われ、それでも映画制作に拘った主人公に折れた彼女 と学校の機材を使えると知った映画オタクらが集まり、SF 的な要素も満載の撮影が開始される。 ところが撮影が進む中で、亡くなった男子に纏わるある秘密 が明らかになる。果たして映画は完成されるか…? 出演は、2024年4月紹介『ふたごのミーとユー―忘れられな い夏―』のアンソニー・ブイサレートとティティヤー・ジラ ポーンシン。それにTVドラマやCMで人気者となり本作が 映画デビューのピシットポン・エークポンピシット。 脚本と監督はミュージックヴィデオやCMで活躍し、本作が 初映画監督のアッター・ヘムワディー。また2018年6月17日 付題名紹介『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』のバズ ・プーンピリヤ監督が初プロデュースを手掛けている。 若者たちが映画製作に挑戦する作品は2011年6月紹介『スー パー8』や2022年12月紹介『Single 8』などいろいろあった が、本作は正にSNSの時代の作品というところかな。しか も映画製作+αの部分が実に巧みに作られている。 その一方で特に前半では映画に対するリスペクトが半端ない もので、それはもう僕らには嬉しくてたまらなくなるような 作品だった。それが一転後半ではSNS時代の陥穽のような 物も描かれ、これは本当に巧みな作品だ。 1991年生まれの監督に脱帽だった。 公開は6月13日より、東京地区は新宿シネマカリテ、渋谷シ ネクイント、池袋 HUMAXシネマ他にて全国順次ロードショウ となる。 なおこの紹介文は、配給会社インターフィルムの招待で試写 を観て投稿するものです。
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