井口健二のOn the Production
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2019年12月08日(日) ふたりのJTL、スピリットOTA、イントゥTS(ジュディ、新卒ポモ、グッドバイ、ロングDJ、嘘八百2、初恋、架空OL日記、テリーGのDQ、屋根裏)

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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※
※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
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『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』
             “Jeremiah Terminator LeRoy”
2017年3月19日題名紹介のドキュメンタリー『作家、本当の
J.T.リロイ』の実話に基づくドラマ作品。
上記のドキュメンタリーは実作者を中心に事実関係が検証さ
れていたが、本作では作者のアバターとなった少女の側から
前代未聞の出来事が描かれる。その少女は親元を離れ、サン
フランシスコで暮らす兄を頼って街にやって来た。
その兄はミュージシャンで、パートナーの女性の作詞による
バンド活動をしていた。そしてその女性は、実は女装の少年
男娼を主人公にした自伝と称する小説の作家だったが、彼女
は素顔を公表していなかった。
ところが小説の評価が上がるに連れて取材の要求が高まり、
作家に対しての直接インタヴューの申し入れが届き始める。
そこで彼女は、素顔を隠す手段としてパートナーの妹をアバ
ターにすることを思いつく。
それは最初は気軽なジョークのつもりだったのだが…。妹は
徐々にアバターにのめり込み、マネージャーを演じる女性と
の関係がおかしくなり始める。そしてヨーロッパ映画の女優
兼監督から小説の映画化の話が持ち上がる。

出演は2017年4月16日題名紹介『パーソナル・ショッパー』
などのクリスティン・スチュアートと、2019年3月24日題名
紹介『スノー・ロワイヤル』などのローラ・ダーン。そして
2019年6月紹介『マーウェン』などのダイアン・クルガー。
他に2018年1月紹介『ジオストーム』などのジム・スタージ
ェス。さらにケルヴィン・ハリスン・Jr. 、コートニー・ラ
ヴらが脇を固めている。
物語は、アバターだったサヴァンナ・ヌープが2007年に発表
した回想録“Girl Boy Girl: How I Became JT Leroy”に基
づき、サンダンス映画祭やベルリン国際映画祭で公式上映さ
れた“I Am Michael”などのジャスティン・ケリーが脚色、
監督。なお脚色には原作者のヌープも参加している。
先のドキュメンタリーは事実関係を詳細に並べたものだった
が、正直に言って状況をよく把握していなかった自分には、
著名なセレブの名前が次々登場する展開に理解が困難と言う
か、半信半疑な感じすらしたものだった。
その点が本作では、いろいろな事実関係がドラマで再現され
て、それは判り易く描かれていたものだ。そしてそのドラマ
の中で、若い女性が状況に翻弄されながらも自覚を持って事
態を乗り切った様子が巧みに描かれていた。
それにしても、ヨーロッパ映画の女優兼監督は実際にはアー
シア・アルジェントだったものだが、この展開で本当に判ら
なかったの? と言う気分にはなる。これはやはり気付きは
したが状況を判断したと言うことだろうか。

公開は2020年2月14日より、東京は新宿シネマカリテ、大阪
はテアトル梅田他で全国順次ロードショウとなる。

『スピリッツ・オブ・ジ・エア』
    “Spirits of the Air, Gremlins of the Clouds”
2016年6月26日題名紹介『キング・オブ・エジプト』などの
アレックス・プロイアス監督が1988年に発表し、1990年の第
1回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞
を受賞。日本では1991年に劇場初公開もされた長編デビュー
作のディジタルリマスター版による再公開。
物語の背景は終末世界を思わせる荒野。風が砂塵を巻き上げ
るだけの土地を男が歩いている。やがて男は一軒家に辿り着
くが、そこには脚の不自由な兄と偏執狂気味の妹の2人だけ
が暮らしていた。
その兄は風力若しくは人力で空を飛ぶ機械を研究し、いつか
荒野の北に聳える壁を飛び越えて、その向こう側の世界に行
き着こうと考えていた。そこには豊かな暮らしを送れる社会
が待っていると信じて。
しかし妹は、荒野の一隅にある亡き父親の墓を守り、父親の
教えの通りに荒野に暮らし続けることを望んでいた。そして
兄との確執が妹の精神を蝕んでいるようでもあった。そんな
2人の生活に男が入り込む。
その男を兄は航空機のパイロットして訓練を開始し、誰かに
追われていると称する男もそれに応えて行くが、飛行の準備
が進む内に妹の病状はますます昂進してゆく。そして荒野を
進む人影も近づいてきた。

出演は、1998年プロイアス監督の『ダークシティ』にも出演
して後には製作者となるマイクル・レイクと、本作以外の映
画出演作は見当たらないライズ・デイヴィス、ノーマン・ボ
イド。俳優はほぼ無名の人たちによる作品だ。
監督はエジプト出身とのことだが、本作はオーストラリア製
作で、背景の荒野は『マッドマックス』を想起させるものに
なっている。ただしその世界を疾走するのは大型のバイクで
はなく、航空機の滑走という作品だ。
その航空機では凧のように風による揚力を利用するものと、
足漕ぎのプロペラで推進力を得るものの2種が登場し、その
間には風洞実験などいろいろな要件もあって、何と言うかそ
れなりの拘りもあって描かれているようだ。
しかしその割には最初5日間と言っていた期限が曖昧になる
など、展開には多少いい加減な部分も散見された。でもまあ
全体的にはしっかりと終末世界的な雰囲気はあり、それは好
ましく感じられる作品ではあった。
プロイアス監督のSF作品では、何と言っても『ダークシテ
ィ』の印象が強烈だったものだが、『キング・オブ・エジプ
ト』以降の新作の情報は途切れているようで、また鮮烈な作
品で復活して欲しいものだ。

公開は2020年2月8日より、東京は新宿シネマカリテ他にて
全国順次ロードショウとなる。

『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』
                   “The Aeronauts”
2016年11月紹介『ファンタスティック・ビースト』などのエ
ディ・レッドメインと、2017年4月紹介『怪物はささやく』
などのフェリシティ・ジョーンズの共演で、ヴィクトリア王
朝時代の1862年に気球で人類未踏の高度に挑んだ気象学者と
パイロットの姿を描いた作品。
気象学者は高空の大気の状態を調査することで気象の予報が
できると考えていたが、その調査をする方法や資金を見つけ
られていなかった。一方の気球パイロットは夫婦で挑んだ高
度記録への挑戦で夫を失い失意に浸っていたが、そこからの
立ち直りのため高度記録への再挑戦を考える。
そんな2人の目論見が合致した気球の挑戦にはスポンサーも
集まり、一世一代の興行として人々の注目を集めることにな
るが…。映画では高度記録に挑戦する気球の行程がほぼ実時
間で描かれ、そこに両名の過去の経緯などがフラッシュバッ
クで挿入される形式になっている。

共演は2019年8月紹介『イエスタデイ』などのヒメーシュ・
パテル。他に2016年9月18日題名紹介『アイ・イン・ザ・ス
カイ 世界一安全な戦場』などのフィービー・フォックス、
2013年1月紹介『カルテット!人生のオペラハウス』などの
トム・コートネイらが脇を固めている。
原案と脚本と製作総指揮は、2018年3月紹介『ワンダー 君
は太陽』などのジャック・ソーン。共同原案と監督をイギリ
スのテレビドラマを数多く手掛け、2014年『ウーマン・イン
・ブラック2』などのトム・ハーパーが担当している。
映画の巻頭には「実話からインスパイアされた物語」という
テロップが掲げられるが、実は科学史に残る記録では、到達
高度11277mは本作に描かれたものが唯一無二で、その記録は
今も破られていないのだそうだ。
しかしその際のパイロットは男性で本作のような未亡人は存
在していない。ただし当時のパイロットに女性がいたことは
事実のようで、本作はその辺の事実関係を巧みに組み合わせ
たフィクションということになるものだ。
正直に言って高度10000mを目指しているのに防寒具がなかっ
たり、凍結したロープを素手で掴むなどは、当時の科学常識
でもあり得ない話と思ったが、その辺は監督と脚本家の創造
に拠るのだろう。
でもまあもう少しは科学的に作って欲しかったという感じは
するが、ハラハラドキドキのアドヴェンチャーというところ
では巧みに作られたエンターテインメント作品と呼べるもの
になっていた。
また映画に登場する気球は実物大に再現されたもので、実際
にガスを入れて飛行も可能とのこと。その壮大な映像も楽し
める作品だ。

公開は2020年1月17日より、東京はヒューマントラストシネ
マ有楽町他で全国ロードショウとなる。

この週は他に
『ジュディ 虹の彼方に』“Judy”
(1969年に47歳で亡くなったハリウッド女優・歌手の生涯を
描いた舞台劇からの映画化。1939年『オズの魔法使い』の主
演で一躍人気者になった少女は、その容姿を維持するために
薬物の投与を含む過酷なダイエットを強いられ、それが精神
を蝕んでゆく。そんな初期の出来事が後年のロンドン公演で
のパフォーマンスにオーヴァーラップされて、時代に翻弄さ
れた女優の姿が描かれる。出演はレネー・ゼルウィガー。他
にルーファス・シーウェル、マイクル・ガンボンらが脇を固
めている。監督はロンドンの舞台でシェークスピア劇などを
手掛けるルパート・グールド。初期のミッキー・ルーニーと
の交流や、途中にちょこっとライザ・ミネリが登場するなど
ファンには嬉しい仕掛けもあるが、何と言っても見どころは
ゼルウィガーのパフォーマンス。ガーランドの歌唱を自身の
声で再現した舞台のシーンは見事だった。公開は2020年3月
6日より、全国ロードショウ。)

『新卒ポモドーロ』
(2019年9月紹介『その瞬間、僕は泣きたくなった』の一編
を担当した井上博貴脚本、監督で、「就活」をテーマにした
作品。井上監督は2019年『40万分の1』という作品で弱小大
学の学生が直面する「就活」の困難を描いたようだが、本作
では逆に地方の中小企業が新卒生を獲得する難しさを描く。
そこにはかなり現実的なノウハウも含む作品だ。主人公の務
め先は福岡で急成長のITヴェンチャー企業だが、幹部社員
が独立して同業会社を立ち上げ、顧客を奪われる。そこで新
卒を獲得して巻き返しを図ろうとするが、優秀な人材は躍進
中の会社に向いがちだ。そこで主人公らが行った秘策は…。
出演は2003‐04年のテレビドラマ『美少女戦士セーラームー
ン』でタキシード仮面役の渋江譲二と、2018年5月紹介『ク
ジラの島の忘れもの』などの大野いと。因に題名の片仮名は
イタリア語でトマトこと、物語にはトマト農家が関わるもの
だ。公開は2020年2月21日より、全国ロードショウ。)

『グッドバイ 嘘からはじまる人生喜劇』
(1948年に新聞連載されて絶筆となった太宰治の未完の小説
を2015年にケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本演出で上演。
翌年の第23回読売演劇大賞で最優秀作品賞、最優秀女優賞、
優秀演出家賞を受賞した舞台から、2009年7月紹介『サマー
ウォーズ』などの奥寺佐渡子が脚色、2010年3月紹介『孤高
のメス』などの成島出監督で映画化した作品。舞台で受賞し
た小池栄子の主演で、大泉洋、水川あさみ、橋本愛、緒川た
まき、木村多江、戸田恵子、濱田岳、松重豊らが共演する。
表向きは雑誌編集者だが裏稼業で荒稼ぎ、妾が10人いるとい
う男が女たちと別れようとし、その方策として美人を連れて
各女性の許に別れ話に向かう顛末が面白おかしく描かれる。
2019年7月14日題名紹介『人間失格』などに比べるとかなり
あっけらかんとした作品で、入水が狂言のやり損いという説
も納得できる感じがした。公開は2020年2月14日より、東京
は新宿ピカデリー他で全国ロードショウ。)

『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』
                  “地球最后的夜晩”
(2015年の長編デビュー作『凱里ブルース』が高く評価され
た中国第8世代と呼ばれる新鋭ビー・ガン監督の第2作。し
かも映画の後半60分が3Dでワンシークエンスショットとい
うトリッキーな作品。長く故郷を離れていた主人公が父親の
葬儀のために帰郷する。しかしそこにはマフィアに殺された
幼馴染の記憶や、本名も知らず憧れた女性の面影が残ってい
た。そんな中で記憶と夢、過去と現在が交錯する一夜の旅が
始まる。ワンショットのシーンでは空中浮遊などもあって、
一発勝負の撮影には周到な準備も必要だったと想像させる。
ただ出演者にはかなりの距離の短時間での移動もあったよう
で、その辺には微笑ましいものもあった。因に監督はタルコ
フスキーの『ストーカー』を観て「こんな映画もあるのだ」
と思い映画の道に進んだとのことで、それは納得できる作品
だった。公開は2020年2月28日より、東京はヒューマントラ
ストシネマ渋谷他で全国ロードショウ。)

『嘘八百 京町ロワイヤル』
(2017年10月8日題名紹介『嘘八百』の続編。前作では茶の
湯の聖地とされる大阪・堺を舞台に、古物商と陶芸家が2人
を陥れた大御所鑑定士を相手に「幻の利休の茶器」を贋作し
て勝負を挑んだが、今回は京都の町を舞台に利休の茶の湯を
継承した武将茶人・古田織部の幻の茶器を巡り、政権も加担
する巨大な闇に挑戦する。出演は中井貴一、佐々木蔵之介、
友近、森川葵、木下ほうか、坂田利夫、前野朋哉ら前作から
のキャストに加えて、広末涼子、加藤雅也、竜雷太、山田裕
貴が新たに登場する。監督は前作と同じ武正晴、脚本も今井
雅子、足立紳が担当した。物語は力を持たない弱者が巨悪に
対抗するものでそれなりのカタルシスはあるが、結末は今回
もかなり大掛かりな作戦で、折角の中井、佐々木の共演なら
もう少し小洒落た展開もできるのではないかな。そんな気分
にはなった。公開は2020年1月31日より、東京はTOHOシネマ
ズ日比谷他で全国ロードショウ。)

『初恋』
(2017年2月紹介『無限の住人』などの三池崇史監督が窪田
正孝を主演に迎えた自身初の恋愛映画と称する作品。天涯孤
独で天才的センスを持つ新進ボクサーが初めてのKOを食ら
い、医師から脳障害と余命を宣告される。そんな気分で街を
ふらつく主人公は男に追われていた少女を助けるが…。三池
監督は2019年9月紹介『その瞬間、僕は泣きたくなった』で
も素敵な恋愛ドラマを描いていたが、本作は初の長編という
ことだろう。とは言え全体は逃亡者型の恋愛映画でありなが
ら、後半にはしっかりとした三池監督らしさもあり、1本で
2度楽しめる作品になっている。しかもどちらも見事な演出
を楽しめる作品だ。共演は大森南朋と2019年11月17日題名紹
介『ファンシー』でも共演の小西桜子。他に染谷将太、ベッ
キー、三浦貴大、内野聖陽、村上淳、滝藤賢一、ベンガル、
塩見三省らが脇を固めている。公開は2020年2月28日より、
全国ロードショウ。)

『架空OL日記』
(バカリズムの原作脚本主演で2017年に放送され、同年度の
向田邦子(脚本)賞を受賞したテレビシリーズの映画版。西武
線練馬駅前にある銀行を舞台に、更衣室でのOLたちの他愛
ない会話やその周囲で起きる様々な出来事が綴られて行く。
そこには女性の立場に基く辛辣な意見もコメディにして巧み
に描かれている。元々は作者の妄想ブログだそうで、つまり
は男目線の想像のお話。しかしそれが意外とOLの共感を呼
んだのだそうだ。正直に言って僕も男性だから男同士の妄想
というところでは理解したが、女性にも支持されたというの
は凄いし、男女を問わず判るお話のようだ。共演は夏帆、臼
田あさ美、佐藤玲、山田真歩、三浦透子らのテレビのレギュ
ラー陣に加えて、シム・ウンギョン、坂井真紀、志田未来、
石橋菜津美らが登場する。監督はテレビ版も手掛けた住田崇
の映画デビュー作。公開は2020年2月28日より、東京はTOHO
シネマズ日比谷他で全国ロードショウ。)

『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』
          “The Man Who Killed Don Quixote”
(2003年2月紹介のドキュメンタリー『ロスト・イン・ラ・
マンチャ』でも描かれたテリー・ギリアム監督作品が、19年
の歳月を経て遂に完成された。出演者も変わり、コンセプト
も多少変更されたようだが、現代と過去を繋ぐ摩訶不思議な
物語が展開される。それは目の前に立ちはだかる障害に果敢
に挑戦する男の物語だ。しかも本作では、背景には映画製作
に関る出来事や学生時代の夢など様々な要素が絡まり、19年
前の出来事も髣髴させる。そんな中にドキュメンタリーでも
紹介された3巨人のシーンがそのまま再現されていたのは嬉
しかった。出演はアダム・ドライバー、ジョナサン・プライ
ス。他にステラン・スカルスガルド、オルガ・キュリレンコ
らが脇を固めている。物語には2019年10月27日題名紹介『ラ
ストムービー』を思い出させる部分もあって興味深かった。
公開は2020年1月24日より、東京はTOHOシネマズシャンテ他
で全国ロードショウ。)

『屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ』
               “Der goldene Handschuh”
(ベルリン、カンヌ、ヴェネチアの3大映画祭での主要賞の
受賞を誇る2017年7月2日題名紹介『50年後のボクたちは』
などのファティ・アキン監督が、1970年代に実在した連続殺
人鬼を描き、2019年ベルリン国際映画祭のコンペティション
に出品された作品。実話には基づくものの映画はドイツ人コ
メディアンのヘインズ・ストランクが2016年に発表した小説
を原作としており、かなりの改変はあると思える。それにし
てもかなりえげつない話で、こんなことが本当に起きてしま
う周囲の状況などは、今も昔もあまり変わらないのかな? 
恐ろしい話だ。それにアキン監督が敢えて今の時代にこれを
映画化する意味を考えてしまうところで、もちろん事実とし
て記録することは意義のあるとは思うのだが、他にも何か思
うところがあるのかもしれない。他国民の我々には判らない
のかもしれないが。公開は2020年2月14日より、東京は新宿
武蔵野館他で全国順次ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。


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井口健二