井口健二のOn the Production
筆者についてはこちらをご覧下さい。

2018年11月11日(日) ふたつの昨日、世界一/映画館、メアリーの(ポリスS、ジュリアン、春待つ、ファースト、めんたい、輪違屋、LOVEHO、かぞくいろ、バハール)

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
※スマートフォンの場合は、画面をしばらく押していると※
※「全て選択」の表示が出ますので、選択してください。※
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
『ふたつの昨日と僕の未来』
愛媛県新居浜市市制80周年記念事業として、同市でロケ撮影
が行われたSF要素の強い作品。
主人公は市役所の観光課に勤める若者。地元テレビ局勤めの
恋人がいるが、何となく覇気がない。実は彼はオリンピック
で金メダルが狙えるほどのマラソンランナーだったが、怪我
で選手生命を絶たれたのと、マラソン大会に絡んだ父親の不
慮の死で全てが投げやりになっていたのだ。そして彼は恋人
から破局も言い渡されてしまう。
そんな主人公が地元の史跡である別子銅山を紹介するテレビ
番組の取材のため、大学教授や恋人を含むテレビ局員らと共
に山に入るが…。そこで突然の雨で一行からはぐれた主人公
は雨宿りのため封鎖された洞窟に入ろうとし、入ると同時に
洞窟の口に立って雨も上がっているという体験をする。しか
もその時、彼の脳裡には過去の異なる記憶が生じていた。
その記憶では、彼はオリンピックで金メダルを獲得して地元
の英雄となり、父親も健在で…、半信半疑のまま山を降りた
彼の前には、正にその通りの世界が待ち受けていた。つまり
彼はパラレルワールドに紛れ込んでおり、彼は洞窟を介して
2つの世界を行き来することができ、さらに自分が生きる世
界を選ぶこともできるのだった。
ところがそこで彼は新たな事件を予見してしまう。果たして
彼が選ぶ未来は…。

出演は2018年1月28日題名紹介『honey』などの佐野岳と、
2014年11月紹介『横たわる彼女』などの相楽樹。他に久保田
悠来、宮地真緒、榎木孝明、神保悟志らが脇を固めている。
脚本と監督は、2016年5月22日題名紹介『海すずめ』などの
大森研一。なお脚本は2016年7月31日題名紹介『仮面ライダ
ーゴースト』などの福田卓郎と連名になっているが、2人は
愛媛県の出身のようだ。
単純に過去に戻るのではないパラレルワールドというのは、
SF小説では名作とされる作品も有るが、映画ではあまりな
いのではないかな? 僕としてはそんな新たな分野への挑戦
をそれなりに認めたいと思うものだ。
ただし本作の設定では、両世界の主人公はすれ違わなくては
ならないのだが、この時に相手側の彼はどういう気持ちなの
だろう。その辺を考えるといろいろ悩むところが生じる作品
ではある。SFファンはこの辺がうるさい。
でもまあ本作だけで考えれば話は成立している訳だし、相手
側の気持ちもいろいろ推察できるところはあるもので…。僕
は、それはそれとして評価したいと考える。どう考えれば辻
褄が合うか、それを考察するのも一興だろう。
因に、彼が未来を予見することに関しては問題はない。

公開は11月9日から愛媛県で先行上映の後、東京は12月22日
より、シネマート新宿他で全国順次ロードショウとなる。

『世界一と言われた映画館』
1976年10月29日まで山形県酒田市に実在した映画館グリーン
・ハウスを主題にしたドキュメンタリー。
その映画館は大通りから小路を入った先に在り、洋画専門の
上映館で、回転扉を押して入ると館内にはコーヒーの香りが
漂う。1階ロビーにはバーテンダーのいる喫茶スペースがあ
り、スクリーン前の舞台の縁には生花が飾られていた。
そして上映前には開始ベルの代わりに「ムーンライト・セレ
ナーデ」が流される。また2階には20席程度のシネサロンも
設けられ、そんな映画館は、同館を訪れた故淀川長治氏から
「世界一の映画館」と呼ばれた。
ところがその映画館は、1976年に発生した戦後4番目ともさ
れる酒田大火の火元とされ、火災後には映画館が再建される
こともなく、関係者の口から語られることも無くなってしま
う。
この心情を語るかのように本作では、まず先に酒田大火の惨
状が描かれ、当時のニュース映像など、海からの強風にあお
られた火災の恐ろしさが克明に伝えられる。それは火元であ
る映画館を罰するかのような描き方だ。
しかしそれでも在りし日の映画館を思う人たちがいて、その
人たちと映画館との関わりが綴られて行く。それは今まで語
ることを憚っていた人たちが、この作品に思いの丈をぶつけ
るかのような愛情に満ち溢れたものだ。
その中には、20歳で映画館の経営を任されて「グリーン・ハ
ウス」のスタイルを築いた故佐藤久一氏の所縁の人や、元映
画館の従業員。その一方で同館で『タワリング・インフェル
ノ』を2回観て大火の消火に当った消防士など…。
僕自身、山形市には何度か行って、そこにあるフォーラム山
形は好きな映画館だ。それは大手のシネコンではなく地元の
映画愛好家が立ち上げた映画館と言われ、それが今では東北
各地に展開するチェーンにまで広がっている。
自分は東京にいて映画は何でも観られる環境だが、地方の映
画愛好家が丹精込めて映画を観る環境を作り上げている。そ
んな気持ちがフォーラム山形に行くと感じられるし、そんな
人たちの原点がここにあるような感じもする作品だった。

山形国際ドキュメンタリー映画祭の企画・制作で、監督・構
成・撮影は、1977年生まれ山形県出身の佐藤広一。ナレーシ
ョンを、2018年2月に急逝した2018年7月紹介『教誨師』な
どの大杉漣が担当している。
公開は2019年1月5日より、東京は有楽町スバル座他で全国
順次ロードショウとなる。
映画館を愛する人、必見の作品だ。

『メアリーの総て』“Mary Shelley”
『フランケンシュタイン』の作者として知られるメアリー・
シェリーの姿をエル・ファニングが演じるドラマ作品。
メアリーは1797年8月30日、女権運動家の母親メアリー・ウ
ルストンクラフトと、急進的な政治学者の父親ウィリアム・
ゴドウィンとの間に誕生した。しかし母親は産褥熱で他界。
偉大な人を自分の誕生で失ったという思いが彼女に残る。
やがて父親は再婚し、再婚相手の連れ子で歳の近い義妹とは
仲良くなるが、義母とは折り合いが悪く、そのため父親はメ
アリーを知人の家に預ける。ところがそこで開かれた読書会
で、メアリーは詩人のシェリーと巡り会う。
その詩人とメアリーは恋に落ちるが、詩人には妻子があり、
父親には家名に泥を塗ったと勘当されてしまう。それでも駆
け落ちして第1子を生むが、詩人が借金取りに追われる日々
の中で子供は死去。これも彼女の心に傷を残す。
そんな中でメアリーは、詩人と共にルイージ・ガルヴァーニ
の研究に基づく「死者を甦らせる」生体電気の実験ショウを
見学。死んだカエルの足が電気を流すとピクピクと動く様子
に感銘を受ける。
一方、義妹は放蕩者のバイロン卿と付き合っており、彼女の
誘いでスイスの別荘に招かれたメアリーと詩人は、酒を飲み
芸術論などを戦わせる中で、ある嵐の夜、バイロン卿から各
自で怖い話を作ろうと提案されるが…。

脚本と監督は、2012年に長編デビュー作の『少女は自転車に
のって』が数多くの賞に輝いたサウジアラビア出身のハイフ
ァ・アル=マンスール。イスラム圏初の女性映画監督と言わ
れる俊英の長編第2作だ。
なお脚本は、オーストラリア出身の脚本家エマ・ジェンセン
のオリジナルに基づいている。
共演は、2015年3月紹介『ジュピター』などのダグラス・ブ
ースと、2008年2月紹介『美しすぎる母』などのスティーヴ
ン・ディレイン。さらに2016年英国アカデミー賞ライジング
・スター賞受賞のベル・パウリー。
また、2018年10月28日題名紹介『ボヘミアン・ラプソディ』
でロジャー・テイラー役のベン・ハーディが、本作では『吸
血鬼』の作者ポリドリを演じている。
メアリー・シェリーが『フランケンシュタイン』の原作者で
あることは知っているが、その実像はあまり詳しくはなかっ
た。それが本作では余すところなく描かれている。特にその
創作に至る過程は正に心を揺さぶられる。
そしてそのメアリーの姿を、エル・ファニングが見事に演じ
切っている。今までにもファンタシー系の作品に多く出演し
ている若き女優が、SFの母とも言える作家を演じるのは、
ファンには最高の贈り物だ。

公開12月15日より、東京は新宿シネマカリテ、シネスイッチ
銀座他で全国順次ロードショウとなる。
因にガルヴァーニは1798年に死去しているので、メアリーが
直接その実験を見たはずはないが、劇中に再現された実験の
様子を見ると、2018年9月2日題名紹介『人魚の眠る家』で
書いた想いをますます強くした。


この週は他に
『ポリス・ストーリーREBORN』“機器之血”
(ジャッキー・チェン製作総指揮・主演によるアクションシ
リーズ最新作。と言っても2014年3月紹介の前作からは設定
も主人公の名前も違うようだ。発端は2007年。危篤状態の娘
を病院に残し出動した刑事は人工遺伝子に絡む陰謀に巻き込
まれ、自らも重傷を負う。それから13年の時が経ち、陰謀の
知られざる実話を描いた小説が出版され、その本に誘われる
ように事件に絡んだ人物たちが再登場してくるが…。物語は
後半がかなりSFになっていて、それは最近の映画の傾向を
しっかりと押さえているという感じの作品だ。共演は2016年
11月紹介『人魚姫』などのショウ・ルオ、欧陽菲菲の姪オー
ヤン・ナナ、本作がデビュー作のエリカ・シアホウ。さらに
2018年8月5日題名紹介『スカイライン』などのカラン・マ
ルベイ、2017年『エイリアン』などのテス・ハウブリックら
が脇を固めている。公開は11月23日より、東京はTOHOシネマ
ズ日比谷他で全国ロードショウ。)

『ジュリアン』“Jusqu'à la garde”
(2017年のベネチア国際映画祭で長編デビュー作でありなが
ら最優秀監督賞に輝いたフランスの新鋭グザビエ・ルグラン
の作品。主人公は11歳の少年。両親が離婚し、母親の許で姉
と共に暮らしているが、父親が共同親権を主張し、未成年の
彼は裁判所の裁定で隔週末を父親と過ごさなければならなく
なる。そして父親は姿を隠している母親の居場所を聞き出そ
うとする。その脅しに嘘をついてまで母親を守ろうとする主
人公だったが、父親の執拗な脅しと策略でついに母親の居場
所を聞き出されてしまう。そして…。脚本も監督の手になる
ものだが、この種の作品を観ていて何時も気になるのが未成
年者の権利だ。この作品でも結論は変わらないのだが、本作
ではその問題点を明確に描いており、それは僕としては我が
意を得たりという感じもする作品だった。公開は2019年1月
25日より、東京は新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシ
ネマ有楽町他で全国順次ロードショウ。)

『春待つ僕ら』
(2014年10月紹介『想いのこし』などの平川雄一郎監督が、
あなしん原作の同名コミックを映画化。平川監督の作品では
2012年の『ツナグ』、2016年の『僕だけがいない街』もファ
ンタシー系だったが、本作はスポーツもので、ちょっと宗旨
替えなのかな。内容は幼い頃にバスケットボールに興じる友
人を憧れの目で観ていた女子が、高校生になってある偶然か
ら通っている学校のバスケ部で人気4人組のアイドル的存在
になるが…。そこに憧れていた友人がライヴァル校の選手と
して現れる、というもの。ここにはちょっと意外な捻りもあ
るが、全体はラヴコメ調のお話だ。出演は土屋太鳳と北村匠
海、それに小関裕太。他にも旬な若手が揃っている。劇中の
対外試合のシーンでバラバラだった応援が途中から纏まる展
開は、自分の体験にも重なってちょっと嬉しい感じだった。
公開は12月14日より、東京は新宿バルト9、TOHOシネマズ新
宿、新宿ピカデリー他で全国ロードショウ。)

『ファースト・マン』“First Man”
(人類初の月面に降り立ったアポロ11号船長ニール・アーム
ストロングを描いた一部IMAXでのシーンも含むドラマ作品。
物語はジェミニ8号での奇跡とも言われる生還劇に始まり、
アポロ計画による月面着陸と帰還までが描かれる。それは例
えばジェミニ8号の件では、その経緯などは知っていたが、
本作ではそれが見事に映像化されており、それを大画面で観
ることができたのは正に驚異だった。そしてIMAXで撮影され
た月面のシーンは、50年前に白黒のテレビ画面で観た記憶も
呼び覚ましてくれるものだった。ただし例えば1983年の映画
『ライトスタッフ』が冒険心を掻き立ててくれたのに比べる
と、本作ではどこか物語を冷静に鑑賞している自分がいて、
それはニュース映像を観ている気分だったことも否めない。
これは自分が同時代人だったことのデメリットとも言えそう
で、もっと新鮮な気持ちで観たかったとも思う作品だ。公開
は2019年2月9日より、全国ロードショウ。)

『めんたいぴりり』
(韓国釜山の惣菜料理だった辛子明太子を福岡に根付かせた
「ふくや」の創業者を描いた作品。戦後に韓国から引き揚げ
てきた主人公は、焼け野原だった中洲に食料品店を開き、働
き者の妻の切り盛りの許、貧しいながらも従業員も抱える店
にしていた。ところが主人公の関心事は「博多祗園山笠」と
日本人の口に合う明太子の完成。そのためには家計も注ぎ込
む主人公だったが…。息子の同級生の女子が遠足に持って行
くリュックも運動靴もないと聞かされて。出演は博多華丸と
富田靖子。他に博多大吉、中澤裕子、高田延彦、柄本時生、
田中健、でんでんらが脇を固めている。元は2013年にテレビ
西日本で制作放送された連続ドラマで、2015年には続編の放
送と舞台化もされたという人気作品を、主演の2人をそのま
まに全編新作で劇場版にしたもの。公開は2019年1月11日か
ら九州地区先行上映の後、東京は1月18日より新宿バルト9
他で全国ロードショウ。)

『輪違屋糸里 京女たちの幕末』
(壬生浪士=新選組の裏舞台を描く浅田次郎原作の映画化。
幕末・京都の花街に身を置く女性たちを主軸に、土方歳三ら
による芹沢鴨一派襲撃の顛末が描かれる。出演は2015年『ソ
ロモンの偽証』でデビューの藤野涼子。他に溝端淳平、松井
玲奈、佐藤隆太、新妻聖子、石濱朗、榎木孝明、田畑智子、
塚本高史らが脇を固めている。監督はテレビ『鬼平犯科帳』
などを手掛けてきた加島幹也。花街の艶やかさなどもそれな
りに描かれていた。ただし原作者は女性の目線で新選組を描
いたとしているようだが、結局のところは男性に振り回され
るままの女性の姿と言えるだろう。これが現実だろうし、男
性が描くことの限界なのかも知れない。でもまあ過去の幕末
ものとは一味違う趣向の展開であることは間違いない。因に
壬生浪士には女性隊士がいたという説もあるようで、そんな
史実にも裏打ちされている。公開は12月15日より、東京は有
楽町スバル座他にて全国順次ロードショウ。)

『LOVEHOTELに於ける情事とPLANの涯て』
(2018年8月紹介『あいあい傘』などの宅間孝行脚本、監督
によるラヴホテルを舞台にしたソリッドシチュエーション・
ドラマ。主人公は悪徳?刑事。その刑事がホテルの部屋に隠
しカメラを設置し、デリヘル嬢を呼び寄せる。ところが情事
に耽ろうとした時、刑事の妻の婦人警官が部屋に踏み込み、
取り乱した刑事がデリヘル嬢を撃ってしまう。そこで死体を
処理するために情報屋のヤクの売人が部屋に呼ばれるが、そ
こにデリヘルのマネージャーも現れ…。弱みを握る者、握ら
れた者の思惑が錯綜して事態は思わぬ方向に展開する。出演
は14年ぶりの映画主演という三上博史。他に酒井若菜、波岡
一喜、三浦萌、柴田理恵、阿部力らが脇を固めている。8月
紹介の作品は舞台で上演したものの映画化だったが、本作は
どうなのかな。細かいギャグなどはそれなりに笑わせるが、
全体は少し詰めが甘い感じもした。公開は2019年1月18日よ
り、東京はテアトル新宿他で全国順次ロードショウ。)

『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』
(2010年2月と2011年9月にも紹介した地方のローカル線を
舞台に鉄道にまつわる人々を描くシリーズ第3作。本作の主
人公は夫に急逝された若妻。その夫には連れ子がおり、彼女
は血の繋がらないシングルマザーだった。そんな2人が夫の
生家を訪れる。その家には定年を迎えた列車運転士の父親が
1人で暮らしており、そこで取り敢えずは安定した生活を手
に入れた母子だったが、鉄道マニアだった亡き夫の遺品に触
れる内、いつしか彼女は運転士の道に進むことを決意する。
しかしその道は容易なものではなかった。出演は有村架純、
國村隼、歸山竜成。他に桜庭ななみ、木下ほうか、筒井真理
子、板尾創路、青木崇高らが脇を固めている。脚本と監督は
2013年2月紹介『旅立ちの島唄』などの吉田康弘。お話は少
し甘い気もするが、背景となる肥薩おれんじ鉄道の魅力はし
っかりと伝わっていた。公開は11月23日から九州先行上映の
後、30日より全国ロードショウ。)

『バハールの涙』“Les filles du soleil”
(中東で取材を続ける隻眼の女性戦場カメラマンと、女性戦
闘員の交流を描いた作品。その戦闘員は弁護士だったが家族
をISに惨殺され、息子を人質に取られている。さらにカメ
ラマンも同業の夫を戦場で亡くし、娘を母国に置いて戦場に
赴いていた。そして戦闘員は息子救出のため果敢な作戦に打
って出るが…。2016年10月紹介『母の残像』では戦場カメラ
マンの母親に残された家族を描いていたが、本作では母親側
の状況が描かれる。そこには平時と変わらぬ母親としての家
族への思いがあった。出演は2017年1月15日題名紹介『モン
・ロア』などのエマニュエル・ベルコと、2017年7月9日題
名紹介『パターソン』などのゴルシフテ・ファラハニ。脚本
と監督は女流のエヴァ・ユッソン。本作では実際のクルド人
自治地区に入って撮影が敢行され、その惨状を余すところな
く伝えている。公開は2019年1月下旬より、東京は新宿ピカ
デリー、シネスイッチ銀座他にて全国ロードショウ。)
を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。
なお今週はもう1本観ているが、まだプレス資料等の用意が
なかったので、その作品は後日掲載とします。


 < 過去  INDEX  未来 >


井口健二