| 2016年12月11日(日) |
ポッピンQ、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』来日記者会見、中島みゆきConcert「一会」 |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※ ※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※ ※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※ ※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『ポッピンQ』 東映アニメーション設立60周年記念作品。中学卒業を目前に して進路や未来など不安で一杯の少女たちが、時空を超えて 世界を破滅から守る冒険に駆り出される。 主人公は高知県桂浜の中学に通う陸上部の3年生。卒業式も 目前だが、彼女は毎朝の練習で自己ベストの更新を目指して いた。それにはある思いも込められていたが…。その一方で 彼女には、両親の都合で卒業式の後に東京に引っ越すという 問題もあった。 そんな彼女が卒業式の朝、両親との口げんかの末にふと通学 とは逆方向の列車に乗ってしまう。その列車は見知らぬ浜辺 の駅に到着し、降り立った主人公は砂浜で光るクリスタルの 破片を拾い上げる。それは全宇宙の時間を司る「時の谷」へ の入り口のキーだった。 斯くして「時の谷」へと誘われた主人公は、そこで全宇宙の 時が乱れ始め、それを修復するには彼女の協力が必要だと告 げられる。しかし自分に自信の持てない主人公はその協力を 躊躇するが、そこに同じように誘われた3人の仲間が現れ、 彼女を使命に目覚めさせる。 原作は、2016年10月30日題名紹介『魔法つかいプリキュア』 などの東堂いづみ。この名前は東映アニメーションのハウス ネームだそうで、つまり企画部の原作ということ。監督は、 2013年3月紹介『ドラゴンボールZ 神と神』などのCG監 督で本作が本編デビュー作となる宮原直樹が担当した。 声優は、瀬戸麻沙美、井澤詩織、種崎敦美、小澤亜李、黒沢 ともよらが担当している。 正直に言ってお話は少し弱いかなという印象だ。それは上映 時間が95分という長さの中に歌や踊りも入れ込むとなると、 物語自体は多少舌足らずになる。特に主人公以外のメムバー の背景などはもう少し詳しく欲しい感じがした。 という、僕としては少し不満の残る作品だったが、実は本編 上映後に特報映像が流れて、それは本作の続編が企画進行中 というものだった。これは一般公開の際にも上映されるもの だが、そこでは高校生になった主人公たちが描かれる。 しかもその特報では、本作で「時の谷」を襲った危機が、今 度は元の世界に戻った主人公たちに襲い掛かる。つまり本作 はそのプロローグだったようで、そうなるとこれはかなりの 物語が展開されそうだ。 しかもその続編では3部作も検討されているということで、 そうなると相当のサーガになりそうだ。それが実現するため には本作のヒットが欠かせないとのことで、まずは本作から 応援したいものだ。 公開は12月23日より、全国ロードショウとなる。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』 来日記者会見 12月16日に全世界一斉公開となる作品の監督・キャストによ る記者会見が行われた。 全世界一斉公開ということで、恐らくマスコミ向けの事前試 写も無さそうで、本作のここでの紹介はこれだけになりそう だ。しかも内容に関してはかなり強力な箝口令が敷かれてい るようで、会見でもその辺はほとんど語られなかった。 ただ事前の紹介では、物語の背景が『新たなる希望』の直前 であることと、内容が『新たなる希望』でレイヤ姫がR2−D2 に託すデススターの設計図を手に入れるお話ということ。そ してダースベーダ―が登場するということだった。 それに加えて会見では、本作の監督を務めた2011年6月紹介 『モンスターズ/地球外生命体』などのギャレス・エドワー ズ監督からダースベーダ―以外にも『新たなる希望』のキャ ラクターが登場すること。 それに主演の2016年10月紹介『インフェルノ』などのフェリ シティ・ジョーンズからは、彼女が演じたキャラクターなど が紹介された。因に彼女はベーダ―以外のキャラクターを聞 かれた時に口を滑らせ掛けたが、監督が誤魔化した? また監督からは、本作は後ろが決まっている作品なので作品 は自由に作らせて貰えたが、続編の可能性は少ないことも語 られていた。 会場では映画の公開に併せたグッズの紹介なども行われて、 いよいよ今週末の公開に向けての準備は万端に整っているよ うだ。
『中島みゆきConcert「一会」 2015〜2016劇場版』 2016年1月紹介『橋の下のアルカディア』に続く中島みゆき のコンサートの模様を収録した映像作品。2015年11月12日〜 2016年2月11日に東京・大阪で15回開催され、6万人を動員 したという公演が映画館に登場する。 プレス資料によると劇場版は第7弾だそうだが、僕はその内 の最近の3作品を観させて貰っている。僕自身は音楽には疎 いし、歌われる楽曲も大ヒットしたもの以外はほとんど知ら ない状態での鑑賞だが、それは毎回圧倒される内容で、ただ ただ敬服してしまうという印象だ。 何しろ本編の上映時間がほぼ2時間におよぶ全編に亙って、 中島は正しく圧倒される声量で1人で歌い切る。そこにバッ クコーラスは付いているが、それはバックコーラスでしかな いもので、実質的な歌声は中島みゆきただ1人だけなのだ。 楽器の伴奏ですら添え物でしかない。 僕自身がサッカーの観戦に行けば、15分のハーフタイムを挟 んで45分+αずつの前後半を大声を張り上げて応援し続ける ことはあるが、それで今までに何度声を枯らしてしまったこ とか。大詰めの肝心な時に声を出せずに悔しい思いをした経 験も度々だ。 それに対して本作の中島は、本編では割愛されている中入り のMCでも喋り続けのようで、喉を休める時間もないままに 2時間以上を演じ切る。それはプロフェッショナルであるか らそのための準備は細心に行われているのであろうが、それ にしてもこれは、常人の能力をはるかに超えるものだ。 なお劇場公開では、本編の前にリハーサルの様子を撮影した 約28分のドキュメンタリーが上映される。そこでは歌われる 楽曲の造り込みや衣装、舞台セットなどの舞台を作り上げて 行く入念の準備が観られるものだが、特に楽曲の音程を半音 上げるか否かという選択の模様も登場する。 その後で本編を観ていて、実はコンサートの間に中島がイヤ フォンを用いていないことに気が付いた。それは自身の音程 に絶対的な自信を持っていることの表れだとも思われるが、 あれだけの声量で半音の狂いもなく2時間を歌い切る、その 技(能力)は国宝級とも言えるものだ。 公開は1月7日より、東京は新宿ピカデリー、丸の内ピカデ リー他で、全国ロードショウとなる。 ここで「百聞は一見に如かず」という言葉を使うのが正しい 用法かどうかは判らないが、これは是非とも映画館で目撃し て欲しい作品だ。
この週は他に 『海は燃えている イタリア最南端の小さな島』 “Fuocoammare” (シチリア島の南西約220�辧▲船絅縫献△�らは東約113�劼� 位置するランペドゥーサ島。このイタリア最南端の島を舞台 に、アフリカからの漂流難民(違法移民)の救援に従事する 人々を追ったドキュメンタリー。その一方で作品は島の住民 の生活ぶりも描き、その平和な様子と難民の過酷な現実が色 濃く描き出される。監督は、2013年公開『ローマ環状線』で ヴェネチア金獅子賞を受賞し、本作でベルリン金熊賞を受賞 したジャンフランコ・ロージ。実は前作も観ているが、僕に はあまり響いてこかなかった。しかし本作では、正に世界最 前線の悲劇の一つが描かれ、これこそ今観るべき映画という 感じがしたものだ。公開は2月11日より、東京はBUNKAMURA ル・シネマ他で全国ロードショウ。) 『娘よ』“Dukhtar دختر” (パキスタンの出身でコロムビア大学に学んだ女性監督が、 母国を舞台に部族間の政略結婚に怯える母娘を描いたドラマ 作品。登場するのは結婚の意味も知らない幼気な少女とその 母親。母親は政略結婚で族長に嫁いだが、自分の娘に同じ思 いをさせたくなかった。ところが部族間の争いに終止符を打 つため、相手方の族長が娘との結婚を要求。その要求を父親 である族長は承認するが、母親は納得できなかった。そして 母娘の逃亡が始まる。そこには偶然も作用して逃亡は思いの 外うまくいくのだが、娘を差し出さなければ自分の命の危な い部族の追手も執拗だった。いやはやという物語だが、映画 はアクションも巧みに取り入れて見事に仕上げられている。 公開は3月25日より、東京は岩波ホールで上映される。) 『PとJK』 (「別冊フレンド」で連載中の三次マキ原作コミックスを、 2013年4月紹介『俺俺』などの亀梨和也、2016年9月4日題 名紹介『金メダル男』などの土屋太鳳共演、2011年2月紹介 『軽蔑』などの廣木隆一監督で映画化した作品。監督はピン ク映画出身だが、近年はこの種の若年向けの作品が多いよう だ。とは言えヴェテランの監督は、そんな作品でもさすがに しっかりとした作品に仕上げている。成人と女子高生が公に 出来ない夫婦になるという設定は、1970年代の『おくさまは 18歳』なども思い出すが、本作ではそこに至る事情の説明や 登場人物が抱える背景などもそれなりに描かれて、納得の作 品になっていた。作品自体は若年向けであることに変わりは ないが…。公開は3月25日より、全国ロードショウ。) 『破門 ふたりのヤクビョーガミ』 (黒川博行原作「疫病神」シリーズの内、2014年の直木賞を 受賞した作品の映画化。同作は先にBSでのテレビドラマ化 もあるが、スタッフ・キャストを一新しての映画化になって いる。その顔触れが、主演の佐々木蔵之介、横山裕、北川景 子から、脚本監督の小林聖太郎まで ほぼ関西出身者で固め られているのは拘りかな? お話は暴力団幹部の男と亡父が ヤクザだった若者がヤクザ社会に翻弄される内に、何となく 正義を行ってしまうという、それなりに痛快さもありカタル シスも感じさせる作品になっている。ロケ地は香港、四国の 愛媛県まで足を延ばした上に、脇役陣も多彩で楽しめた。こ れなら当然シリーズ化もあり得るだろう。公開は1月28日よ り、全国ロードショウ。) 『アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発』 “Experimenter” (2013年9月紹介『ハンナ・アーレント』でも言及されたナ チスのユダヤ人虐殺が指令に盲従しただけだという見解。そ れを実証した博士の研究を描いた作品。上からの命令があれ ば人間は残虐な行為も厭わなくなる? その様子が事実に基 づいて再現されている。出演は、ピーター・サースガードと ウィノナ・ライダー。他にアントン・イェルチン、ジョン・ レグイザモらも登場する。SF映画ファン的には1970年代に 実験がテレビドラマ化された様子の再現場面が面白い。その 作品ではウィリアム・シャトナーが博士役を演じており、人 気番組の裏話なども語られるのだ。さらに本作には『ミステ リーゾーン』のような雰囲気も感じられた。公開は2月25日 より、新宿シネマカリテ他で全国順次ロードショウ。) 『東京ウィンドオーケストラ』 (前回題名紹介『惑う After the Rain』の中西美帆主演、 小市慢太郎共演による世界遺産・屋久島を舞台にした音楽の 絡むドラマ作品。島の文化センターに招かれた人気オーケス トラ。しかしやってきたのはよく似た名前のアマチュア楽団 だった。先に2016年8月21日題名紹介『オケ老人』があり、 よく似た名前のアマチュア楽団が間違われるという設定は重 なるかなと思ったが、その後の展開は相当に異なっていた。 しかしどちらも人間の間違いとして有り得るものだし、それ への対処の仕方にも納得できる点は多くある作品だった。脚 本監督は、2013年12月紹介『神奈川芸術大学映像科研究室』 の坂下雄一郎。その商業映画第1作。公開は1月21日より、 新宿武蔵野館他で全国順次ロードショウ。) 『シネマ歌舞伎 阿古屋』 (現代最高の女方と呼ばれる坂東玉三郎が、女方の最高峰と される演目に挑む様子を描いたドキュメンタリー。「シネマ 歌舞伎」であるから舞台の映像が中心ではあるが、現在では 玉三郎にしか演じられないとされるその演目の舞台裏が、本 人のナレーションによってつぶさに描かれた作品にもなって いる。物語は平家が源氏に敗れての後、平景清探索の詮議の 場に武将の恋人阿古屋が引き出される。そこでの「琴責め」 と呼ばれる琴・三味線・胡弓の演奏がクライマックスとなる ものだ。玉三郎はこの舞台のため、幼い頃から楽器のけいこ に励んできたということだが、今の時代にそれを若手に望む ことは難しい。その芸を後世に引き継ぐ模索が続いている。 公開は1月7日より、東京は東劇他で全国ロードショウ。) 『キセキ あの日のソビト』 (顔出しNGということでも有名な音楽グループGReeeeNの 誕生までを描いたドラマ作品。このグループの歌には個人的 にちょっとした思い出があって、僕は普段は音楽を聞かない 人間だが、この作品にはそれなりの親近感が湧いた。まあお 話としては有り勝ちなものだが、彼らの音楽が好きな人には 多分そのイメージは壊していないし、観ていて心地良い作品 だ。出演は松坂桃李、菅田将暉。さらに横浜流星、成田凌、 杉野遙亮がメムバーを演じて彼らはカヴァーCDも出すよう だ。他に忽那汐里、平祐奈、麻生祐未、小林薫らが脇を固め ている。監督は、2009年3月紹介『腐女子彼女。』などの兼 重淳。音楽プロデュースを本人たちも手掛けるJINが担当し ている。公開は1月28日より、全国ロードショウ。) 『ゴンドラ』 (1987年に単館上映されて話題を呼んだ作品が30年ぶりに再 公開される。実は以前に観たかどうかが不明で、試写中に何 度かデジャヴに陥るシーンはあったが、それが本作の記憶な のか他の作品がパクったシーンかも判別できない。しかしい くつかの鮮烈なシーンと、全体のトーンの調和が心地よく、 またテーマ的にも現代に通じるもののある佳作だった。新宿 西口の都庁舎の敷地が更地だったり、公衆電話が日本電信電 話公社だったり、懐かしさも満喫できる作品だ。主演は後の 作品歴のない2人だが、その脇に木内みどり、出門英、佐々 木すみ江、佐藤英夫ら。原案脚本監督は後にピンク映画で活 躍する伊藤智生。公開は1月28日より、渋谷ユーロスペース にて35�丱侫�ルムでの限定レイトショウ。) 『BASTILLE DAY(原題)』“The Take” (本年度のフランス映画祭で上映された作品が一般公開にな る。主人公はアメリカ人のスリ。そんな彼が置き引きしたの は爆弾仕込みの縫い包みが入ったカバン。しかしそれに気付 かず放棄した途端に爆発が起こる。その場面が監視カメラに 残り彼はパリ警察に追われるが…、その様子を見たCIAの 窓際捜査官が違和感を抱き、彼の特技を利用してテロ組織に 挑もうとする。出演は、2016年9月紹介『スター・トレック BEYOND』などのイドリス・エルバと、2015年『シンデレラ』 などのリチャード・マッデン、それに2016年1月紹介『ザ・ ウォーク』などのシャルロット・ルボン。監督は2012年9月 紹介『ウーマン・イン・ブラック亡霊の館』のジェームズ・ ワトキンス。公開は3月4日より全国順次ロードショウ。) 『スノーデン』“Snowden” (2016年3月に紹介したドキュメンタリー『シチズンフォー スノーデンの暴露』を、2009年4月紹介『ブッシュ』などの オリヴァ・ストーン監督がドラマ化した作品。作品は春前に 完成していたが、大統領選挙への影響を考慮して公開が遅ら されたそうだ。事件の内容的にはドキュメンタリーと同じだ が、本作ではそこに至るスノーデン本人の背景なども描かれ ている。ただこの監督ならアメリカ政権内の動きなども掘り 下げるかと思ったが、その辺を多少手控えているのは選挙と の兼ね合いもあったのかもしれない。出演は2016年1月紹介 『ザ・ウォーク』などのジョセフ=ゴードン・レヴェット、 2012年1月紹介『ファミリー・ツリー』などのシャリーン・ ウッドリー、2009年12月紹介『フローズン・リバー』などの メリッサ・レオ。公開は1月27日より、ロードショウ。) を観たが、全部は紹介できなかった。申し訳ない。
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