※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※ ※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※ ※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※ ※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『007/スペクター』“Spectre” 2006年11月紹介『007/カジノ・ロワイヤル』でイングラ ンド出身のダニエル・クレイグが6代目ジェームズ・ボンド に扮してから4作目となるスパイシリーズの最新作。 監督は前作に引き続いて2011年1月紹介『お家をさがそう』 などのサム・メンデスが担当し、ボンドの出自に関わる問題 や、何とそこに起源があった宿敵との対決が描かれる。 物語の開幕はメキシコシティの死者の祭り。2003年にユネス コ無形文化遺産にも登録された奇祭を背景に、ボンドの任務 が遂行される。ところがそれは思わぬ結果を引き起し、それ が公式の作戦ではなかったボンドは責任を問われることにな る。実はそこには重大な事実が隠されていたのだが…。 このためMから謹慎を命じられたボンドだったが、ボンドの 活動は止まらない。Qの研究室からアストンマーティンを拝 借したボンドは、自分の居所が一時不明になるようQに依頼 して作戦行動を再開する。それはボンド生涯の宿敵との対決 だった。 共演は、2012年11月紹介『007/スカイフォール』に引き 続いてのレイフ・ファインズ、ベン・ウィンショー、ナオミ ・ハリス。それに2012年1月紹介『おとなのけんか』などの クリストフ・ヴァルツ、2011年12月紹介『ミッション・イン ポッシブル/ゴースト・プロトコル』などのレア・セドゥ。 さらにモニカ・ベルッチらが脇を固めている。 脚本は前作に続いてのジョン・ローガンと、1999年『ワール ド・イズ・ノット・イナフ』以降の全作を手掛けるニール・ パーヴィス&ロバート・ウェイドが担当している。 映画のエンドロールにminiature effects supervisorという 項目が掲げられてクリス・コーボールドという名前が記載さ れている。同じ項目は『カジノ・ロワイヤル』でも観られた ものだが、前の作品では最後の運河に建物が沈んで行くシー ン、そして本作では巻頭のビルの倒壊シーンがミニチュアで 撮影されたようだ。 ハリウッドではCGI−VFXが全盛の時代にミニチュアは どうなのかと考える人も多いと思うが、本作を観ればその認 識を新たにすることは間違いないだろう。それは『ゴースト ・プロトコル』でクレムリンをぶっ飛ばしたような無茶苦茶 さはないけれど、間違いなくそこにある建物が倒壊して行く 迫力は、本作の映像の方が優っていると感じたものだ。 当然ここにはCGIによる補正も施されている訳で、これが 新時代のミニチュアワークと言える見事な映像が展開されて いる。それが楽しめるのもジェームズ・ボンド映画の魅力と 言えそうだ。 公開は12月4日より、全国一斉のロードショウとなる。
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