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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『ＰＡＮ ネバーランド、夢の始まり』“Pan”
映像化作品では、1953年ディズニー製作のアニメーションが
有名なジェイムズ・Ｍ・バリー原作の物語からインスパイア
された３Ｄ作品。
物語の始まりは、ロンドンはケンジントン公園の近くに建つ
孤児院。その門を１人の女性が軽々と飛び越え、抱えてきた
赤ん坊を戸口に置くと、ピーターという名前を記した手紙と
小さなペンダントを添えて立ち去って行く。
それから数年後。修道院が経営する孤児院で育ったピーター
は孤児院に不正があると気付いていた。そしてその証拠を掴
んだ日、ピーターは上空に現れた海賊船に拉致され、遠くの
島へと連れて行かれる。
その島では残忍な海賊黒ひげが、連れてきた子供たちを鉱山
で働かせていた。そこで産出する鉱石は今は所在の知れない
妖精が残したもので大変貴重だという。しかしその労働は過
酷で、遂にピーターは逃げだそうとするが…。
こんな物語を中心に、若き日のフックやタイガー・リリー、
スミーらが関って、消えた妖精の謎やピーターの出生の秘密
などが解き明かされて行く。
出演は、新人のリーヴァイ・ミラーと2010年12月紹介『トロ
ン：レガシー』のギャレット・ヘドランド、2014年４月紹介
『her／世界でひとつの彼女』などのルーニー・マーラ。
さらに今年４月紹介『チャッピー』などのヒュー・ジャック
マン、2012年６月紹介『ディクテーター 身元不明でニュー
ヨーク』などのアディール・アクター、2014年９月紹介『荒
野はつらいよ〜アリゾナより愛をこめて〜』などのアマンダ
・セイフライドらが脇を固めている。
他に、2010年タイで製作された『チョコレート・バトラー』
（ＤＶＤ）というアクション作品に主演した韓国の若手アク
ション俳優ナ・テジュがかなり目立つ役柄で登場している。
監督は2011年５月『ハンナ』などのジョー・ライト。脚本は
2012年『アイス・エイジ４』などのジェイソン・フックスが
担当。因に脚本家は、2017年公開予定の“Wonder Woman”も
手掛けているようだ。
1991年スティーヴン・スピルバーグ監督の『フック』は後日
談だったが、それに対する本作は前日譚。海賊黒ひげに対抗
してピーター・パンとフックが団結するというお話だ。それ
にしてもフックという名前は手が鉤になっているから付いた
と思っていたが、その前からそうだったようだ。
40年ほど前にイギリスに行ったときにケンジントン公園のそ
ばに宿があって、その際にピーターパンの像も観に行った。
それは池を挟んでネバーランドとされる島が見える位置にあ
るものだが、本作でネバーランドが登場する瞬間の風景が何
となく似た感じで、それを意識したのかとも思えた。
その他にも最後にはネバーランドを目指す決まり文句も登場
して、本当に原作を好きな人たちが作ったのだなあと思わせ
てくれた。３Ｄ感もしっかりあって好ましい作品だ。
公開は10月31日から、２Ｄ／３Ｄで全国一斉のロードショウ
となる。