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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『ムカデ人間３』
“The Human Centipede �� (Final Sequence)”
2011年６月に(First Sequence)を紹介した『ムカデ人間』の
シリーズ第３作にして完結編？
第１作は2009年のスクリームフェスタに出品されたもので、
第２作は2012年の公開。そして2015年の本作と３年間隔での
１作づつは実に順調に製作されたシリーズと言える。それだ
け固定ファンもいて支持もされているのだろう。
斯く言う僕もマスコミ試写会の初回に駆けつけたのだから、
支持者の１人ということになるのかな？ そんな試写会には
老若男女かなりの人数が集まっていた。傍目には下品の極み
みたいな作品だけど実際もその通りの作品だ。
今回の舞台はアメリカ西部の砂漠地帯にある刑務所。暴動発
生率や医療費などで全米ワースト記録が続くこの施設では、
横暴だが小心者の所長が州知事からの解雇勧告を受け、その
知事の視察を前にイラつきを隠せないでいた。
そんな所長に副官の男がある提案をする。それは彼が観てい
た２本の映画『ムカデ人間』と『２』で行われている実験を
実践するというものだったが…。最初は懐疑的だった所長も
映画監督の訪問を受けるなどして乗り気になる。
という展開で、今回は刑務所の囚人相手にシリーズ最大規模
の実験が繰り広げられる。
出演は、第１作に登場したディーター・ラーザーと第２作に
登場のローレンス・Ｒ・ハーベイ。それに本作にはシリーズ
の脚本監督を手掛けるトム・シックスも出演している。勿論
本作の脚本監督もシックスが担当だ。
上でそれなりに見所はあると書いたが、実は第２作のときは
試写は観たが紹介はしなかった。と言うのも第２作は第１作
を模倣するという内容で、単に人数を増やしただけでしかな
く、特に紹介する理由が見つからなかったからだ。
そこからの第３作ということで、今回も何の期待も持たずに
観に行ったのだが、本作もまた第２作と同様で、これを平然
と作れる神経には些か参ったという感じだ。でもまあそれを
作っちゃうところが凄いのだろう。
とは言うものの、第１作の時には主人公の博士にそれなりの
思想みたいなものは感じられたし、それが作品全体の魅力に
なっていたようにも思えたのだが…。第２作、第３作でそれ
を完全に開き直ってしまったのは何故なのだろうか？
第１作の思想を全うするのであれば、たかが刑務所とは言わ
ずに全米。あるいはアフリカの最貧国（本当に顰蹙を買うだ
ろうな…）、さらに宇宙規模でエイリアンからＥ.Ｔ.まで繋
がっていたら。それは本当に凄い作品になると思うのだ。
本作をFinal Sequenceとは言わず、さらに続きを期待したい
ものだ。
公開は８月22日より、東京は新宿武蔵野館でレイト・ロード
ショウが予定されている。
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