| 2015年03月01日(日) |
GOTHAM/ゴッサム、戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章 |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※ ※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※ ※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※ ※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『GOTHAM/ゴッサム』“Gotham” バットマン/ダーク・ナイトの故郷ゴッサム・シティを舞台 に昨年全米でスタートしたテレビ・シリーズ。その第1回、 第2回放送分の試写を鑑賞した。 物語は2005年5月に紹介したクリストファー・ノーラン版を ほぼ踏襲したもので、特にはその発端のブルース・ウェイン がまだ少年だった頃に焦点が当てられている。そしてブルー ス少年が巻き込まれた事件を捜査するGCPD(ゴッサム・ シティ警察)の新人刑事ジェームズ・ゴードンの活躍が中心 に据えられたものだ。 またその周囲には、ウーマンになる以前のセリーナ“キャッ ト”カイルや、まだギャングの下っ端でしかないオズワルド “ペンギン”コブルポットも登場する。さらにはリドラーや ポイズン・アイヴィの若き日の姿などなど。これは、正しく ファン垂涎の作品と言えそうだ。勿論、ウェイン家の忠実な 執事アルフレッドの存在も欠かせない。 そんなキャラクターたちの間でゴードンは持ち前の正義感を 発揮して事件に立ち向かって行くことになるのだが。最初は 単純な強盗犯によると思われた事件は、やがて背後に潜む巨 悪へと繋がって行く。そこには後にゴードンと深い繋がりを 持つバーバラ・キーンやサラ・エッセンらも登場してくると いうものだ。 と言っても今回観せて貰えたのは第1回と第2回放送分だけ なのだが、恐らくはバットマンの登場以前になると思われる 設定の中で、若き日のゴードン刑事が上記のキャラクターた ちを相手にどのような活躍を見せてくれるものか。はたまた 後にはバットマンの強力な敵となる連中の成長など、これは 本当に楽しみなシリーズになりそうだ。 主演は、2003年から2007年まで続いたドラマ“The O.C.”で レギュラーだったベン・マッケンジー。 準主役に2014年“The Games Maker”でキーとなる役を演じ た15歳のデヴィッド・マズーズと、人気ダンスグループのメ ムバーで2014年版「世界で最も美しい顔100人」の第29位に 選ばれたという15歳のキャムレン・ビコノヴァ。 さらに2011年“Another Earth”という作品に出演のロビン ・ロード・テイラー、2007年2月紹介『ゴーストライダー』 に出ていたというドナル・ローグ。『マトリックス』などの ジャダ・ピンケット=スミスらが脇を固めている。 第1回、第2回の監督は1995年版『ジャッジ・ドレッド』や 2005年『GOAL!』などのダニー・キャノン。脚本は2005年か ら2007年まで続いた“Roma”などのブルーノ・ヘラー。2人 は製作総指揮も兼ねている。 シリーズは第1シーズンが22エピソードで製作され、すでに 第2シーズンの継続も決まっているとのこと。その第2シー ズンにはいよいよジョーカーの登場も噂されているようで、 ますます目が離せないシリーズになりそうだ。 日本での公開は5月から、海外ドラマ専門チャンネルAXN での独占放送が予定されている。
『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章』 昨年3月に紹介した「投稿された怪奇現象を検証する」とい う設定のPOV風フェイクドキュメンタリー作品の続編。 実は1年前に紹介した作品では話が終っていなくて、本作は その完結編という感じのもの。その開幕は前作の後日談で、 何と前作の公開が大ヒットしてその儲けで機材が揃い、今回 はLive配信するという設定だ。 とは言うものの前作はかなり極限的な状況で終っており、そ こから平然とこの展開は…、やはり現代の若者のドライさの 表れなのかな。でもまあその修復を目指すというところは、 矛盾はあるけどそんなものなのだろう。 そして本作では新たに謎の人物が現れて、異世界に捉われた 仲間の救出と、危機的状態にあるとされる地球人類を救うた めに主人公が立ち上がるというお話。さらに今回はPOVで 実時間という設定にもなっている。 ところが謎の人物が仲間を救えるとして指示するミッション が難関。しかも夜明け前の僅かな時間(実時間89分)に主人公 はそれを完遂できるのか…。という展開で、主人公はかなり 破廉恥な4つのミッションに挑むことになる。 出演は前作に引き続いての大迫茂生、久保山智夏と、監督で もある白石晃士。それに新たに2011年1月紹介『婚前特急』 などの宇野祥平。さらに前作以前のシリーズの出演者たちが 何人か顔を出しているようだ。 作品は正直に言ってチープなものだが、ここから何かを作り 出そうという意気込みは感じられる。特にVFXはかなり頑 張っており、合成なども巧みでそれなりに見栄えもして良い 感じだった。 お話も、実時間という制約の中で場所移動などにはニヤリと するものもあり、SFへの理解度はそれなりにあるようにも 感じられた。少なくとも物真似だけのSF映画にはなってい ない。この辺は好ましくも感じられたところだ。 ただ、お話の展開が何となくギクシャクとしているのが気に なるところで、それが編集のせいなのか何なのか、その辺で もう一歩、何処か突き抜けて欲しい感じもした。それは次な る作品に期待したいものだ。 劇場上映は、東京は渋谷アップリンクにて4月11日と12日に 2日間限定で行われる。 なお物語はエンドロールの後にも続くので、それらを絶対に 見逃さないようにして欲しい。そこには特別なプレゼントが 用意されているものだ。
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