井口健二のOn the Production
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2014年12月14日(日) [●REC]⁴ ワールドエンド

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※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※
※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※
※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※
※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※
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『[●REC]⁴ ワールドエンド』“[●REC]⁴:Apocalipsis”
2008年3月、2009年10月、2012年3月と紹介してきたスペイ
ン製ホラーシリーズの最新作。
登場するのは第1作、第2作で唯一の生き残りとされる女性
レポーターと2人の救命隊員。汚染されたアパートから辛く
も脱出した3人は、謎の組織がチャーターした洋上の客船に
隔離されていた。
さらにその船にはもう1人、第3作の結婚式場から救出され
た老女もいて、彼らは組織が派遣した研究者によって徹底的
の調査されているようだ。その結果は全員が事件を引き起こ
したウィルスに対して陰性とされたが…。
一方、その船には引退間近の船長と真面目な操舵士、それに
電子機器オタクの通信士、さらに機関士とコックが乗り組ん
でいたが、外部との通信はチャーターした連中に規制され、
さらに救命艇の使用も禁止されていた。
果たして研究者たちが追及しているウィルスの正体とは…? 
謎は女性レポーターが写したヴィデオカメラの映像に隠され
ていた。そして3度目のウィルスの脅威が脱出不能の船内に
襲い掛かる。

監督は第1作、第2作で共同監督の片割れだったジャウマ・
バラゲロ。パラゲロは脚本も第2作のマヌー・ディアスと共
に手掛けている。そして前作の監督パコ・プラサが本作では
クリエイティヴ・プロデューサーになっている。
また、ストーリーボードは本作もJun Matsuuraが担当してい
たようだ
出演は、第1作、第2作にも登場のマヌエラ・ヴェラスコ。
それに全4作に出ている?というハヴィエル・ボテト。他に
2007年2月紹介『ボルベール<帰郷>』に出ていたというマリ
ア・アルフォンサ・ロッソらが脇を固めている。
因に最初の2人以外で前作からの継続とされるキャラクター
は同じではないようだ。
第1作と第2作はソリッドシチュエーション&POVの傑作
として僕は高く評価している。それが第3作では、舞台も形
態も変えておやおや?と思わせたが、その訳が本作で成程と
思わせる。これはかなり周到に練られた作戦だったようだ。
ただ本作は最終話とされているものだが、これで本当に物語
は終りなのかな? 何となく次があってもおかしくない結末
で、数年後にまた続きが作られるような感じもした。因に監
督は新企画の準備に入っているそうだが。

公開は1月31日から。東京は新宿武蔵野館、シネマサンシャ
イン池袋他で、全国順次ロードショウとなる。


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井口健二