| 2014年08月31日(日) |
ザ・マペッツ2/ワールド・ツアー、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で観せてもらった映画の中から、※ ※僕に書く事があると思う作品を選んで紹介しています。※ ※なお、文中物語に関る部分は伏字にしておきますので、※ ※読まれる方は左クリックドラッグで反転してください。※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『ザ・マペッツ2/ワールド・ツアー』 “Muppets: Most Wanted” 2012年4月紹介『ザ・マペッツ』の続編。前作と同じくニコ ラス・ストーラーの脚本、ジェームズ・ボビンの監督で、故 ジム・ヘンスンが創造したマペッツのキャラクターたちが、 今回は世界狭しと大暴れする。 映画の始りは前作のエンドマーク。この意表を突くオープニ ングから直ちに「続編を作ろう」という歌がスタートする。 因にその歌の途中で「本当は7本目だけどね」という台詞が 挟まるのは、長年のファン向けのサーヴィスかな。 そんな仲間と共にショウを続けたいと盛り上がるマペッツの 面々の前に、今度はワールドツアーをプロモートしたいとい う男が現れる。そこでその話に乗る面々。ところがその頃か らリーダー・カーミットの様子がおかしくなる。 それでもベルリン、マドリッドなど各地のショウをこなして 行くマペッツの面々だったが、実は毎回のショウが行われる 会場の隣には美術館や博物館が所在し、ショウの時間に合せ て凶悪な強奪事件が起きていた。 それはリーダーと思われていたのがカーミットにそっくりの 凶悪な犯罪蛙コンスタンチンで、奴はプロモーターと共にそ の犯罪を実行していたのだ。一方、本物のカーミットはシベ リアの刑務所に収監されていたが… 出演は、カーミット、ミス・ピギー、ゴンゾ、ウォルターら のマペッツの面々。ヘンスンは亡く、フランク・オズも参加 はしていないが、その後を継ぐ若手たちが大いに頑張ってい るようだ。 それに対する人間の俳優は、テレビドラマの“The Office” でゴールデン・グローブ賞受賞のリッキー・ジャーヴィス、 “Modern Family”でエミー賞受賞のタイ・バーレル、“30 Rock”でゴールデン・グローブ受賞のティナ・フェイ。アメ リカのテレビで人気の顔触れが揃っている。 と言っても本作の出演者はそれだけではなくて、要所々々に 登場するゲストが観客を楽しませる。そこにはまず女性陣で はセリーヌ・ディオン、レディ・ガガ、サルマ・ハエック、 クロエ・グレース・モレッツ。 男性陣では、トニー・ベネット、トム・ホランダー、トビー ・ジョーンズ、フランク・ランジェラ、レイ・リオッタ、ジ ェイムズ・マカボイ、ダニー・トレホ、スタンリー・トゥッ チ、クリストフ・ヴァルツ。 まあお話は他愛ないものだけど、『アナと雪の女王』も手掛 けたクリフトフ・ベック作曲によるミュージカルシーンは、 特にシベリアの刑務所の場面では強面の男優たちが歌ったり 踊ったりの大騒ぎ。そんなものも楽しめる作品なのだ。 公開は9月6日から、幕張のシネマイクスピアリ、イオンシ ネマむさし村山で劇場上映の他、オンデマンドでも同時配信 される。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』 “Guardians of the Galaxy” 『スパイダーマン』から『アベンジャーズ』まで、数多くの スーパーヒーローシリーズを手掛けるマーヴェル・スタジオ が繰り出す新シリーズ。 物語の始まりは1980年代初頭の地球。携帯オーディオがまだ カセット式のウォークマンだった時代。そのウォークマンを 愛用する少年がUFOに拉致される。それから20年後、1人 の若者がある宝物を狙って荒廃した惑星に降り立っていた。 そして若者はその宝物を手に入れるが… 果たしてその宝物は銀河を支配する力を秘めたもので、その 宝物を巡って暴君の率いる軍隊や盗賊団や宝物コレクターな どが入り乱れての争奪戦が始まる。それに対して主人公は、 収監された牢獄で巡り合った連中を纏め、銀河を守る働きを 始めてしまう。 チームプレイで戦うヒーローものは、日本では「戦隊もの」 でお馴染みだが、マーヴェルからも先に『アベンジャーズ』 が公開された。でもすでにヒーロー像が確立したメムバーを 集めた『アベンジャーズ』に対して、本作は左程の特殊能力 を持つでもない連中の寄せ集めで… この設定が原作コミックスを知らない日本の映画ファンにど のように作用するか判らないが、取り敢えず予備知識も何も なしで観られることは確かだから、お気楽な気持ちで映画館 に来てもらいたい作品だ。そして本作のエンディングロール の後には続編も予告されている。 映画の中では、胸にCCCPと書かれた宇宙服姿のライカ犬がう ろうろしているなど、オールドファンにはニヤリとする仕込 みもあり、さらに最後に登場するキャラクターは…。こいつ が次回作の敵なのかな? これは映画ファン的にはかなりの 問題作になりそうだ。 主演は今年4月紹介『her/世界でひとつの彼女』に出てい たというクリス・プラット。共演に2012年6月紹介『コロン ビアーナ』などのゾーイ・サルダナ、元WWEチャンピオン で2013年12月紹介『リディック/ギャラクシー・バトル』な どのデイヴ・バウティスタ。 他に、2012年12月紹介『世界にひとつのプレイブック』など のブラッドリー・クーパー、『リディック』シリーズなどの ヴィン・ディーゼルが重要な役柄を担当。さらにグレン・ク ローズ、ジョン・C・ライリー、ベニチオ・デル・トロらが 脇を固めている。 脚本と監督は、2007年11月紹介『スリザー』などのジェーム ズ・ガン。ガンは2002年7月紹介の大ヒット作『スクービー ・ドゥー』の脚本も務めたが、スマートなコメディセンスが 本作でも発揮されている。これは日本の観客にも受けそうな 部類だ。 公開は9月13日から、2D/3Dで全国一斉のロードショウ となる。
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