井口健二のOn the Production
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2013年05月20日(月) ザ・タワー、愛のあしあと、NY恋人たちの2日間、アート・オブ・ラップ、ギャツビー、コンプライアンス、ごみアート、特別映像(AE,LR,MU)

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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『ザ・タワー 超高層ビル大火災』“타워”
往年のファンには1974年の『タワーリング・インフェルノ』
が思い出される超高層ビルを舞台にした韓国製のパニック作
品。
ビルの名前はタワースカイ。地上448m、108階建ての建物に
は、1700世帯5700人が住む居住区と65階には展望レストラン
やショッピングモールも併設された複合ビルだ。
そしてその日はクリスマス・イブ。天気予報では晴天が予想
される中で、ビルのオーナーは10機のヘリコプターから人工
雪を降らせるサプライズを演出。ところがその最中に1機が
バランスを失い、ビルに激突して火災が発生する。
この火災に出動した消防は、直ちに激突したヘリの消火活動
と住民たちの避難誘導を始めるが、65階の展望レストランに
集められた客らにはそこから先の脱出のすべが残されていな
かった。
単純に言って物語の中心は、はしご車の届かない超高層ビル
からの脱出劇となるものだが、様々な人間模様が絡むのも、
1974年作品とさほど変わるものではない。ただそれが最新の
CGI−VFXでどこまでリアルに描き尽くせるかが勝負と
なる作品だ。
それはまあ、1974年作品では背景もホリゾントの絵でしかな
かったものが、リアルな動画で表現されている辺で、それは
技術の進歩は如実に感じられるものになっている。特にヘリ
の激突シーンなどはCGIがなければ描けなかったものだろ
う。
その一方で人間模様はいろいろ工夫はされているが、所詮は
人間の行動などは何10年経っても変わらないもので、実力者
の横暴などが変わらず描かれているのは、人間社会のつまら
なさを描いているようでもある。
家族問題や宗教問題などが比較的大きな比重で描かれている
のは、韓国に特有のものも表現されていたようだが、それも
韓国映画ではステレオタイプかなという感じではあった。

出演は、2009年『TSUNAMI』などのソル・ギョンギ、2005年
7月紹介『私の頭の中の消しゴム』などのソン・イェジン、
2008年3月紹介『光州5・18』などのキム・サンギョン。
他に昨年10月紹介『マイウェイ』に出演のキム・イングォン
とト・ジハン、『光州5・18』などのアン・ソンギらが脇
を固めている。
脚本と監督は、『光州5・18』や2011年9月紹介『第7鉱
区』などのキム・ジフン。VFXは『マイウェイ』なども手
掛けた韓国のDIGITAL idea社が担当している。

『愛のあしあと』“Les Bien-aimés”
2011年のカンヌ国際映画祭のクロージングを飾った作品。カ
トリーヌ・ドヌーヴとリュディヴィーヌ・サニエによる2人
1役のダブル主演と、ドヌーヴの娘キアラ・マストロヤンニ
の共演で、1960年代から現代に至る恋する女性の過酷な運命
が描かれる。
サニエが扮する60年代の主人公マドレーヌは、パリの靴店の
店員。ある日の閉店間際にハイヒールを倉庫に戻そうとした
彼女は靴箱が見つからず、咄嗟にスカートの下に隠して持ち
出してしまう。そして街角で赤いハイヒールを履いたマドレ
ーヌは、男性に声を掛けられる。
こうして娼婦の仕事も始めたマドレーヌだったが、それは彼
女を犯罪者に落とさないための方策でもあった。そして街で
男を拾っている内に、彼女はプラハからやってきた医学生と
運命の出会いをする。その彼に請われるままにプラハに移住
し、長女も儲けたマドレーヌだったが…
プラハの春やその後の世界情勢なども背景に置きながら、男
性に翻弄される、あるいは男性を翻弄する女性の生き様が描
かれる。さらに物語はマストロヤンニ扮する娘ヴェラの時代
にも進み。そこでも母親の運命をなぞるかのようなその姿も
見詰めて行く。
正直に言ってかなり壮絶な女性の物語が描かれ、それはある
種の現代を象徴しているようにも映るが、それは一方で今年
1月紹介『アンナ・カレーニナ』にも通じる女性の姿でもあ
る。作品はそんな古典文学のような雰囲気も漂わせながら描
かれている。

脚本と監督は、2006年6月紹介『ママン』などのクリストフ
・オノレ。作品はミュージカル仕立てで、60年代以降の様々
な音楽や『シェルブールの雨傘』にオマージュを捧げている
ようなシーンも描きつつ、各時代のファッションも見事に再
現しながら構成されている。
共演には、歌手のミシェル・デルペッシュや映画監督のミロ
ス・フォアマンなど、これもカンヌのクロージングに相応し
い多彩な顔ぶれが登場している。
なお作品は7月5日にDVD&ブルーレイで発売されるもの
で、今回はそのサンプル版で鑑賞したが、東京での特別上映
が6月28日から新宿K's cinemaで決定している。因に上映は
フィルムで行われるようだ。

『ニューヨーク、恋人たちの2日間』
“2 Days in New York”
2008年3月紹介『パリ、恋人たちの2日間』のジュリー・デ
ルピー製作、脚本、監督、主演、編集、音楽による続編。
2006年製作の作品は、イタリア旅行帰りにパリの妻の実家に
寄って2日間を過ごすことになったアメリカ人とフランス人
の夫婦の姿を描いたもので、文化の違いなどがかなり辛辣な
形で描かれていた。
そして本作はその6年後。6年前の夫婦は別離し、フランス
人の女性は1人息子を引き取ってニューヨークで暮らしてい
る。そしてカメラマンの彼女は生活資金を稼ぐための個展の
準備を進めていた。
そんな彼女には人気DJの彼氏がいて、彼の1人娘も含めた
4人は順調な都会生活を送っていた。ところがそこに彼女の
個展を観に彼女の父親と妹、それに妹の恋人で主人公の元彼
の男がフランスからやってくる。
こうして英語とフランス語が入り混じり、文化や人間性のぶ
つかり合うとんでもない2日間が幕を開けるが…。映画の後
半にはちょっと意外なゲストも登場して、前作と同様の見事
に本音を突いたコメディが展開される。

共演は、2006年3月紹介『ロンゲスト・ヤード』や『マダガ
スカル』シリーズ(声優)などのクリス・ロック。他に監督
の実父のアルベール・デルピー、2006年12月紹介『マリー・
アントワネット』に出演のアレクシア・ランドー、アレック
ス・マチュら『パリ』にも出演の顔ぶれが再登場している。
デルピーの監督作品では、2009年3月に『伯爵夫人』と今年
3月に『スカイラブ』という作品も紹介しているが、あまり
に強烈だった前々作と、かなり実験的な前作に比べると、本
作はそれなりに理解できる作品になっている。
ただしデルピーは、秩序が整って清潔感の漂う現代のニュー
ヨークより、危険だった昔のニューヨークの方が好きなのだ
そうで、言われてみればそんな雰囲気も各所に伺える感じの
作品にもなっている。

とは言え、現代のニューヨークを観光的に楽しめる作品にも
なっており、その辺はデルピーの長年住んでいる大都会への
愛情も感じられる作品だ。

『ロード・トゥ・ライオン』“Reincarnated”
『アート・オブ・ラップ』
“Something from Nothing: The Art of Rap”
現代アメリカの音楽シーンを巡る2本のドキュメンタリー。
前者は、2011年10月紹介『ザ☆ビッグバン!!』などの俳優と
しても知られるラッパーのスヌープ・ドッグが、レゲエ・ミ
ュージシャンのスヌープ・ライオンに転生するまでを描く。
それはレゲエの本場ジャマイカへの旅に始まり、親友の死な
ど様々な出来事も描かれる。
ただしジャマイカのレゲエについては、2006年6月紹介の映
画『ワン・ラブ』や2008年6月紹介『MADE IN JAMAICA』、
さらに2007年7月紹介『ルーツ・タイム』などでも知ってい
たところで、特に新たな知見が得られるものでもなく、むし
ろスヌープ本人の内面的な部分に注目されるが、それもさほ
ど深く描かれたものでもない。
これはまあ、スヌープ本人のファンには好適な作品で、彼の
楽曲が多数流れるなど音楽ファンにも聴きどころは満載の作
品にはなっているが、そうでない僕にはこんなものかなあと
いう感じの作品だった。
それに対して後者は、こちらも2011年7月紹介『アザー・ガ
イズ』のナレーションを務めるなど、俳優としても知られる
ラッパーのアイスTが初監督に挑んだ作品で、現代アメリカ
のラップ・シーンがアイスTならではの描き方で活写されて
いる。
そしてこの作品には、スヌープ・ドッグを始め、エミネム、
モス・デフ、アイス・キューブ。さらにプロデューサーのド
クター・ドレーなど、総勢47名もの代表的ラッパー及びその
関係者たちが登場して、ラップの魅力や現状について語り尽
くしている。
その中では、ドクター・ドレーが人気ラッパーの誕生の裏話
を語っていたり、さらにアイスT自身が舞台で歌詞を忘れて
しまった時の飛んでもない対処法を語るなど、音楽を知らな
くても興味の尽きない話題が登場するもので、僕は結構ニヤ
ニヤしながら観てしまったものだ。もちろんラップの作詞の
発想法などについても語られている
その一方で、1980年代に活躍した先駆者たちも登場し、その
歴史的な偉業にも目配りするなど、デビュー30周年を迎えた
というアイスTが、ラップへの愛を最大限に表現した作品と
も言えそうだ。そしてその気持ちが観客にも心地よく感じら
れる作品だった。

なお公開は、東京は渋谷シネマライズで7月27日から、2作
同時公開となっている。その他は全国順次公開だそうだ。

『華麗なるギャツビー』“The Great Gatsby”
1974年にロバート・レッドフォードの主演で映画化されたF
・スコット・フィッツジェラルドの原作を、オーストラリア
出身のバズ・ラーマン監督が、レオナルド・ディカプリオを
主演に迎えて3Dでリメイクした作品。
背景は禁酒法下、1922年のアメリカ東海岸。ニューヨークの
摩天楼から少し離れた邸宅街にその館は建っていた。その主
のジェイ・ギャツビーは毎夜その館でパーティを催し、そこ
にはニューヨークのセレブたちが集っていたが…
物語の語り手のニックはその隣家でその喧騒を聞きながら慎
ましく暮らしていた。しかしその彼に館への招待状が届く。
実は彼には資産家に嫁いだ従姉妹がいて、ギャツビーは彼女
に想いを寄せていたのだ。
こうしてニックは、それまで思いも掛けなかったセレブたち
のラヴアフェアへと巻き込まれて行く。
実は1974年の作品は観ていない。共演はミア・ファーロー、
ブルース・ダーンだから観ていてもおかしくはないのだが、
内容はそれなりに知っていたし当時は何となく食指が動かな
かったのだろう。
従って本稿ではオリジナルとの比較はできないが、本作では
正に絢爛豪華なパーティ・シーンなどが3Dで見事に描かれ
ているものだ。
それは舞い散る紙吹雪であったり、温室のように豪華に花の
飾られたニックのリヴィングルームであったりもするが、特
に遠くに浮かぶ緑色のランタンの灯りが、その距離感と共に
ギャツビーの心情を描いていたりもしていた。

共演は、キャリー・マリガン、トビー・マクガイア。マリガ
ンは何時ものように薄幸の女性の姿を見事に演じている。因
にアメリカの映画評で、セットや美術の豪華さが俳優の演技
を消しているというのがあったそうだが、今の時代にそれに
目を眩まされていては批評家失格だろう。
他に2011年11月紹介『アニマル・キングダム』などのジョエ
ル・エルガートン、2011年7月紹介『ランゴ』で声優を務め
たアイラ・フィッシャー、『欲望のバージニア』などのジェ
イスン・クラーク、それにオーストラリア出身で本作に大抜
擢されたエリザベス・デビッキらが脇を固めている。
実は披露試写は2Dで行われ、その際のエンドクレジットに
3D Conversionという項目があって、本作は撮影時から3D
なのに何故だろうと思っていた。しかし再度3Dの試写を観
に行ったら、途中に挿入されたニュースリールが見事に3D
でカラー化されており、その映像も堪能したものだ。


『ヴィック・ムニーズ/ごみアートの奇跡』“Waste Land”
2010年11月2日付「第23回東京国際映画祭」で報告した作品
が日本で一般公開されることになり、試写会が行われたので
改めて紹介する。
作品は映画祭の《natural TIFF》部門で上映されたもので、
この部門では自然や環境破壊などを中心テーマとしたドキュ
メンタリー作品が選ばれて紹介されている。
その中にあって本作では、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ
市郊外にある世界最大とも言われるゴミ集積場「ジャウジン
・グラマーショ」を舞台に、当事者たちも予想しなかった感
動的なドラマが描かれた。
ゴミ集積場を背景にした作品では、2005年11月7日付「東京
国際映画祭」で紹介した『ダラス地区』や、2009年4月紹介
『BASURA』などもあるが、いずれもその過酷な生活ぶ
りが印象に残るものだ。
そんな現実に対して、ブラジル出身の写真芸術家ヴィック・
ムニーズが行動を起こす。元々ムニーズはサンパウロの労働
者階級の息子だったが、街で金持ちが誤射した銃弾に当たっ
て、その慰謝料でアメリカに渡り成功したとのこと。そんな
芸術家が祖国で始めたのは…
2010年の紹介の時に僕は、「題名からは廃棄物から芸術を生
み出す変態芸術家の話かと思っていたら、全く違う感動的な
作品だった。」と書いているが、その思いは今回も変わらな
い。実際にこの題名は何とかならないのかとも思ってしまう
ものだ。
ただし、原題のWaste Landも「荒野」の意味だから似たり寄
ったりだが、そこに生まれる人間ドラマの素晴らしさは、こ
れらの題名だけでは到底表現しきれていない気がする。映画
の中では、ムニーズの行動によって多くの人々が救われて行
く様も見事に描かれているのだ。
それは邦題に謳う「奇跡」にも近いものなのだが。

一般公開は7月20日から東京渋谷のユーロスペース。その後
は全国順次公開となっているが、全国での自主上映での展開
も期待されているようだ。その詳細は、作品のホームページ
(gomiart.net)に紹介されている。
機会があったら是非とも観て欲しい作品だ。

『コンプライアンス−服従の心理−』“Compliance”
2004年4月にアメリカ・ケンタッキー州で起きたとされる事
件を再現した作品。
事件は町のファストフード店の店長に1本の電話が架かって
くることから始まる。その電話の主は警察官を名乗り、店員
の1人が客の財布を盗んだと語って、説明する特徴にぴった
りの女性店員を店長室に呼ぶように指示する。
さらに電話の主は家宅捜索で出向けないとの口実の下、店長
らに女性店員の身体検査を命じ、やがてそれはエスカレート
し、ついには女性店員に対する性的暴行にまで及ぶ。しかし
警察官を名乗る男の指示に誰も反抗できなかったという。
常識的に考えて、まず逮捕以前に着衣を脱がせての身体検査
などは、たとえ警察官であろうとも実施は不可能であり、ま
してやそれを民間人に代行させるなどはありえない。従って
この事件の実行者たちが、後に保護観察処分や実刑判決を受
けたというのは当然のことと言える。
とは言え、最近のオレオレ詐欺などの横行を見ると、その多
くが警察など公的権力を名乗っており、それに被害者が盲目
的に従っていることを考えると、この事件をアメリカでの出
来事と座視することもできないものだ。
因に事件はそれ以前の約10年に亙って全米で70回以上起きて
いたとのことで、それに対する注意義務を怠ったということ
で、当事者企業に610万ドルの損害賠償が命じられたという
のも納得できるところだろう。ただし賠償裁判が裁判員に委
ねられない日本では、企業は保護されるだろうが。

出演は、2009年2月紹介『グラン・トリノ』でイーストウッ
ドの娘役を演じていたドリーマ・ウォーカー、2006年10月紹
介『父親たちの星条旗』などのアン・ダウト。ダウトは本作
の演技で数多くの受賞に輝いている。他に、2007年12月紹介
『ジェシー・ジェームズの暗殺』などのパット・ヒーリー、
今年4月紹介『欲望のバージニア』などのビル・キャンプら
が脇を固めている。
脚本と監督は、本作が2作目のクレイグ・ゾベル。2006年の
デビュー作でナショナル・ボード・オブ・レビューのトップ
10に選出され、本作ではL.A.タイムズ紙の2012年ブレイクし
た映画人の1人に選ばれたそうだ。因に次回作にはSF作品
が予定されている。
それにしても、事件を企業がひた隠しにしていたというのも
恐ろしい話で、その間どれだけの口止め料が支払われていた
ことか。それを考えると当初被害者が要求した2億ドルの賠
償請求も認められるべきだったと言えるものかもしれない。

それほどに重大な事件だ。

《フッテージ上映》
6月以降に公開予定作品のフッテージ映像を3本観られたの
でまとめて紹介しておく。
『アフター・アース』“After Earth”
2007年1月紹介『幸せのちから』のウィル・スミスとジェイ
デン・スミスが、7年ぶりの親子共演を果たしたSF作品。
背景は西暦3071年。登場するのは宇宙遠征で惑星に不時着し
た父子。その際に父親は負傷して動けなくなり、救助される
ためには離れた場所に落ちた緊急ビーコンの回収を息子1人
で行わなければらない。
しかしその星は、1000年前に環境が破壊されたために人類が
見捨て、その後は自然が人類への悪意を持って復活した地球
だった。このためビーコンの回収に向かう息子には、凶悪な
自然が容赦なく襲いかかってくる。
先に紹介した『オブリビオン』も2070年頃に人類は地球を捨
てているが、どうもそんな思想が欧米にはあるのかな。ほと
んどがCGIで描かれる凶暴な未来の自然はなかなかの迫力
だった。

なお監督は、1999年『シックス・センス』などのM・ナイト
・シャマランが担当しており、オスメントから見事な演技を
引き出した手腕にも期待が持たれる。
本編の日本公開は6月21日となっている。
『ローン・レンジャー』“The Lone Ranger”
『POTC』のゴア・ヴァービンスキー監督とジョニー・デップ
が再びタッグを組んだ往年の人気TVシリーズの映画化。
フッテージでは、暴走列車やモニュメントバレーの岩柱の上
に作られた復活の祭壇のシーンなどが紹介されたが、実際に
レールを敷いて走らせたり、撮影時はヘリコプターで上がり
付き添いのスタントマンから命綱は絶対に外すなと言われた
という実写のシーンは迫力満点だった。

ただし、10数分紹介された映像の中で番組のテーマ曲だった
「ウィリアム・テル序曲」が聞こえて来ず、これは姉妹編の
『グリーン・ホーネット』における「熊ん蜂の飛行」と並ん
でラジオドラマ時代からの絶対に外せないもののはず。本編
の何処でそれが聞かれるかも楽しみになった。
本編の日本公開は8月2日。
『モンスターズ・ユニバーシティ』“Monsters University"
2002年1月紹介『モンスターズ・インク』の続編。
といっても物語は前日譚で、前作では最強の怖がらせ屋と言
われていたマイクとサリーの出会いが描かれる。それでフッ
テージは映画の始りの30数分だったが、新入生の2人が最初
は最悪の出会いからコンビを組まざるを得なくなるまでの経
緯が紹介された。
そこでは、モンスターたちが怖がらせに向う基地の様子など
懐かしいシーンも登場し、前作からのファンには楽しめそう
だ。因に紹介では、この後に『モンスターズ・インク』にも
勝る事件が起きるのだそうで、それも楽しみな作品だ。

本編の日本公開は7月6日。


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井口健二