| 2013年04月20日(土) |
未来はボクらがつくるんだ、死霊のはらわた、絶叫学級、ゾンビ・オリンピック、フィギュアなあなた、桜姫、クロユリ団地 |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※ ※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※ ※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『未来はボクらがつくるんだ! 22世紀のものがたり』 日本SF作家クラブ創立50周年の記念として、筆者も企画 に参加し製作されたプラネタリウム投影作品。作品はすでに 4月1日より鹿児島市立科学館で公開されているが、東京で の試写が五反田文化センターにて行われた。 内容は、小松左京が1968年に発表し、1969年4月から1年間 NHK夕方の人形劇としても放送された『空中都市008− アオゾラ市のものがたり』をモティーフとして、小松作品が 21世紀を想定していたのに対して、さらに22世紀を描くこと を目標に企画された。 とは言っても、全体が約25分の番組で、さらに日本SF作家 クラブの歴史やメッセージなども盛り込んでいるから、正味 の物語は充分にという訳には行かない。実際に企画段階では もっと色々なエピソードも話し合われたが、結局は骨子だけ が残ったという感じだ。 でもまあ、空中都市や海上都市をさらに現実的に登場させた り、宇宙エレベーターや月面へのシャトル便など、そこそこ 22世紀の未来は描けたかなと思っている。そこに子供たちの 冒険も織り込まれるので、お子様向けのSF入門編としては まずまずかなと考えている。 それがプラネタリウムの全天周のスクリーンに描き出される もので、そこはそれなりの迫力も持って描写されていた。ま た番組中には、『空中都市008』の再版時に読者に向けて 語られた小松左京の肉声なども織り込まれている。 ストーリー原案は、新井素子、筆者、門倉純一、久美沙織、 鹿野司、東野司、片理誠、増田まもる。さらにキャラクター 原案に萩尾望都、メカニカルデザインを加藤直之、タイトル ロゴをYOUCHANが担当しているから、これは日本SF作家ク ラブの総力と言えるかな。 因に、物語に登場する主人公たちの曾々々祖母は、本作の SF考証も担当した鹿野司の意見によると22世紀は平均寿命 が150歳の想定だそうで、舞台を世紀初頭から逆算すると、 企画会議に出席している自分たちがその立場にいる可能性も ある。その事実は嬉しくもあり驚きもしたものだ。 なお公開は、鹿児島市立科学館での投影が6月30日まで行わ れている他、品川区立五反田文化センターでは8月21日から 9月1日まで、その後は、仙台市天文台で9月7日から10月 26日まで毎週土曜日夜の回の投影が決まっているようだ。
『死霊のはらわた』“Evil Dead” 21年後の2002年に『スパイダーマン』を監督し、32年後には 今年2月紹介『オズ はじまりの戦い』を発表するサム・ラ イミ監督が、1981年に監督デビュー作として若干23歳で完成 させた伝説のスプラッタームーヴィのリメイク。 物語は、古い山小屋を訪れた若い男女が、小屋の中に置かれ た謎めいた古書を手にし、その一部を読み上げたことから、 太古の死霊を呼び覚ましてしまうというもの。その展開自体 は他にもありそうな話だが、そこから始まる惨劇の様相が尋 常ではなく展開されて行くものだ。 それで今回の宣伝文では、当時のスプラッターブームの起源 のようにも書かれているが、それは1974年公開の『悪魔のい けにえ』や1980年公開の『13日の金曜日』が先行しているか ら、そうとも言えない。ただし先行の2作がその後も続々と 作られたのに対して、本作はライミ監督自身による3作に止 まったから「伝説の」というのは正しい表現だろう。 そのリメイクが、ウルグアイの俊英フェデ・アルバレス監督 のハリウッドデビュー作として発表された。なお製作には、 ライミ監督とオリジナル版の主演者であるブルース・キャン ベルが名を連ね、彼らがアルバレス監督の起用を決定したと のことだ。 出演は、テレビドラマ“Suburgatory”に出演中のジェーン ・レヴィ、2011年4月紹介『赤ずきん』などのシャイロー・ フェルナンデス、2010年3月紹介『フェーズ6』などのルー ・テイラー・プッチ。 さらに2008年『クローバーフィールド』などのジェシカ・ル ーカス、長編映画は2本目のエリザベス・ブラックモア。物 語は事実上この5人だけで進むが、その他の出演者の中には ブルース・キャンベルも含まれていたようだ。 因に、1981年版には上記のように続編が2作あるが、1987年 公開の最初の続編『死霊のはらわたII』は事実上のリメイク とされているもので、正式に続編と呼べるのは1993年の第3 作『キャプテン・スーパーマーケット』になるようだ。 ところがこの作品は、かなりコメディタッチで製作されてい るもので、その点では1986年公開の『ガバリン』などと並ん でホラー・コメディの起源のような作品でもある。 そこで今回の作品もヒットをすれば続編の声も掛かってくる 訳だが、さてその続編がどうなることか。ライミの製作であ ればオリジナルの路線を踏襲する可能性もあるが、出来るこ とならアルバレス監督には、もう1本過激なスプラッターも 期待したいところだ。
『絶叫学級』 いしかわえみ原作、雑誌りぼん連載コミックスの映画化。昨 年1月紹介『POV〜呪われたフィルム〜』に続けて川口春 奈が主演するホラー作品。 主人公は、中高一貫教育の私立女子校に通う学生。小学校の 頃はクラスのアイドルだったようだが、今は平均的な目立た ない生徒だ。そんな主人公のクラスには、モデルもしている 人気者の同級生がいた。 一方、主人公には親友と呼べる同級生もいたが、美大への進 学を目指すその同級生が校内に伝わる都市伝説を語り出す。 それは封鎖された旧校舎に12年前の事故で死んだ生徒の霊が いて、その霊に願い事をすると何でも叶うというのだ。 そして主人公がモデルの同級生に思いを馳せながら、「誰よ りも可愛くなりたいなりたい」という願いを口にすると…。 彼女は軽い気持ちで応募した読者モデルに選ばれ、その写真 が雑誌に掲載されるようになる。 こうして瞬く内にクラスの人気者になった主人公だが、霊が 叶える願い事には、恐ろしい仕返しが伴っていた。 共演は、昨年2月紹介『ポテチ』などの松岡茉優、昨年5月 紹介『スープ』などの広瀬アリス。さらに昨年11月紹介『み なさん、さようなら』などの波瑠、最近ヴァラエティ番組で 見掛ける栗原類、昨年公開『桐島、部活やめるってよ』に出 演の山本美月。 脚本は、2006年『明日の記憶』で日本アカデミー賞脚本賞を 受賞した三浦有為子、監督は、2008年『《a》symmetry アシ ンメトリー』の佐藤徹也が担当した。 因果応報といってもかなり緩いところもあって、大人の目で 見るとこんな程度でいいのかなあとも思ってしまうが、若い 女性にとっては重要なポイントなのだろう。作品は基本的に そういう女性がターゲットのものだから…。 それにホラーシーンは、ヴィジュアルも含めてそれなりに作 られていたし、まあ昨年1月紹介の作品に続いて連作ができ たのだから、それも良かったというところだ。 実は、この後に日本製のホラー/ファンタシー作品を何本か 紹介するのだが、それらの作品の狙いが今一つ定まっていな い感じがして、評価に迷うところもある。それに比べると本 作は、それなりにターゲットも絞られているものだし、その 目的には叶っている作品で、それとして評価をしても良い感 じがしているものだ。
「ゾンビ・オリンピック」 同じテーマで、イギリス、カナダ、オランダ、日本の作品を 揃えたシリーズが、東京は渋谷、大阪は梅田でそれぞれ6月 に限定公開される。その4作品をDVDで観させて貰った。 『ビフォア・ドーン』“Before Dawn” イギリス代表。幼い子供を実家に預けて水入らずの旅行に出 かけた夫婦が、田舎の一軒家でゾンビに襲われる。ゾンビは ジョギング中を襲ってくるなど高速系だが、ゾンビが正気に 戻る可能性など、いろいろ捻った展開もあり、それなりに楽 しめた。 主人公カップルの妻役ジョアンナ・ミッチェルの原案から、 夫役のドミニク・ブラントが監督。脚本はマーク・イリスと いう人が担当しているが、この3人は1972年から続くイギリ スの長寿番組“Emmerdale Farm”の俳優と脚本家のようだ。 また製作総指揮を、2011年1月紹介『コリン』の監督マーク ・プライスが担当している。 『アンデッド・ウェディング』“A Little Bit Zombie” カナダ代表。結婚を1週間後に控え、妹夫婦と式の打ち合わ せで山荘にやってきたカップルの男性が巨大な蚊に刺されて ゾンビ化してしまう。しかし何とか普通の生活も営める彼は 結婚式を挙行できるよう頑張るが…。コメディタッチの作品 だが、設定もそれなりに踏まえられていて楽しめた。 出演は、カップル役にテレビに出ているクリストファー・タ ーナーと2002年『インソムニア』などのクリスタル・ロウ。 他に2011年6月紹介『復讐捜査線』などのショーン・ロバー ツ、2008年『ウォンテッド』などのクリステン・ヘイガーら が共演している。 脚本は、本作が第1作のトレヴァー・マーティンとクリスト ファー・ボンディ。監督は主にテレビで活躍しているケイシ ー・ウォーカーが担当。 『ゾンビ・クエスト』“Zombibi” オランダ代表。アムステルダムの高層ビルに宇宙ステーショ ンが墜落し、そこから滴った緑の液体に触れた人間がゾンビ 化する。そしてそのビルに取り残されたガールフレンドを救 出するべく主人公の活躍が始まるが… 高層ビルに墜落した宇宙ステーションなど、VFXはそれな りに仕上げられているが、ゾンビ化の設定が曖昧で、しかも コメディなのかアクションなのかも不明確で、今一つ話に乗 れなかった。 『レイプゾンビ2&3 LUST OF THE DEAD アキバ帝国の逆襲』 そして日本代表は、2009年6月紹介『吸血少女対少女フラン ケン』の友松直之監督作品。 題名からすると『1』があるようで、検索したら昨年3月に 同じ友松監督作品で73分のDVDが発売されていたようだ。 しかしその概要を読んでもゾンビ化の理由付けなどはなされ ていなかったようで、それなら本作の最初にもそれなりの経 緯は説明されていたから、本作だけでも問題なく鑑賞できる 作品となっていた。 そのお話は、生身の女性に興味の無いアキバ系オタクを除く 世界中の男性が性欲ゾンビと化してしまうというもの。しか もそのゾンビに犯された女性は死んでしまうという。このた め世界中の男性は抹殺され、男性人口は激減する。 ところが、オタク文化の本拠である日本だけは男性の減少を 免れ、この事態に暴走した北朝鮮は核ミサイルを東京に向け 発射。しかし廃墟と化した東京でしぶとく生き残ったオタク たちはゾンビを手懐け女性狩りを開始する。 こういう状況の中で、何故か正常のまま生き延びた男性や、 アメリカ軍が派遣した女性型のアンドロイド兵器などが入り 乱れて、エログロ・ナンセンスな物語が展開されて行く。 脚本は、友松監督と2010年頃からVシネやピンク映画の作品 を手掛けている百地優子。出演は、前作から引き続いての小 沢アリスと亜紗美。 廃墟と化した東京の景観などはそれなりに描かれていたし、 またアキバ系オタクに対する考察なども意外と面白く、社会 風俗に関する面ではそれなりに参考になるところもあった。 ただそれを上回るエログロの描写は流石に辟易としてしまう ところで、これ無しで何とかならなかったかとも思ったが、 まあそれを売りにしなければならないのが現状かな。 以前にもアダルト系の作品で、それなりにSF的考察のなさ れた作品も観たことが有り、こうした中から何かが生まれて くることも期待したいものだ。 以上の4作品が、「ゾンビ・オリンピック」と称して公開さ れる。
『フィギュアなあなた』 2010年8月紹介『ヌードの夜/愛は惜しみなく奪う』などの 石井隆監督が、1992年に発表した自作の短編劇画『無口なあ なた』をスケールアップして脚色・映画化した作品。 主人公は、ちょっとオタク気味のサラリーマン。根は真面目 だが独身で、家にはセーラー服のフィギュアが飾られ、それ をいじりながら妄想に耽るのが至福の時という多少変態じみ たところもある。 そんな主人公が突然リストラを言い渡され、やけ酒を煽った 挙句に奇妙な2人組に街中を追い回される羽目に陥る。そし て逃げ込んだ廃墟のビルには、麻薬組織のアジトらしき部屋 と、マネキンが山と積まれたゴミ捨て場があった。 しかもそのマネキンの山の中にセーラー服の等身大フィギュ アを見つけた主人公は思わず妄想に耽るが、そこに2人組が 追いついてくる。さらにはアジトの部屋から3人組にヤクザ も現れ、絶体絶命の危機に陥るが… 突如目覚めた等身大フィギュアの女性が、獅子奮迅の戦いで 主人公を窮地から救い出す。まあ若い男の妄想というか、そ んな物語が展開されて行く。しかもフィギュアは半裸という か、これも男の妄想という感じのものになっている。 出演は、昨年10月紹介『横道世之介』などの柄本佑と、写真 誌で「芸能界で一番エロいカラダ」と称されたというグラビ アアイドルの佐々木心音。映画は初出演だそうだが、かなり 危険なアクションシーンにも果敢に挑んでいる。 他に、今年3月紹介『タニタの社員食堂』などの壇蜜、AV 女優の間宮夕貴、風間ルミ、桜木梨奈、『ヌードの夜』にも 出演の竹中直人、昨年10月紹介『北のカナリアたち』に出演 の伊藤洋三郎らが脇を固めている。 日活ロマンポルノで監督デビューした石井は、元々が劇画家 で自作の映画化から映画界入りした人だが、そのヴィジュア ルのセンスには信念も感じられる。そして今や監督としても 大御所の仲間入りをして、そのセンスが存分に生かされた作 品とも言えそうだ。 それはまあ女性にはかなり眉を顰める人も出てくる可能性の 高い作品ではあるが、新人女優の頑張りも含めて僕としては 応援したい作品になっていた。特に最後のワイアーアクショ ンは、間違いなく危険を伴うものが映像化されている。 なお、石井監督の次回作は大石圭原作(角川ホラー文庫刊) の『甘い鞭』だそうで、これも期待したいものだ。
『桜姫』 1817年初演の四世鶴屋南北作『桜姫東文章』を基に、当時の 江戸の廓を背景に置きながらも、大胆にアレンジを施した、 『相棒シリーズXーDAY』などの橋本一監督作品。因に本作は 昨年5月7日から17日までの11日間で撮影されたそうだ。 主人公の桜姫は、元は名門吉田左門家の息女。しかし数奇な 運命が彼女の身を廓の遊女へと落としている。その姫がいる のは江戸も外れの品川宿。鈴ヶ森の刑場も近い宿場町の老舗 の遊郭じごくやでは、お七という遊女が人気だったが… そこに腕に風鈴の刺青をしたお姫という遊女が現れて人気を 二分し始める。そして同じ腕に釣鐘の刺青の男が登場し、さ らに謎の法力を使う生臭坊主や遊郭に伝わる秘薬なども絡ん で、正しく予測不能の大狂言が展開されて行く。 品川宿が舞台ということでは、2011年12月に紹介した川島雄 三監督『幕末太陽伝』を思い出したが、本作でも途中に撮影 所を出るシーンがあるなど、昭和の名作へのオマージュも感 じられた。 そんなマニアの心をくすぐる仕掛けも施しながら、京都太秦 撮影所のしっかりとした時代劇の舞台を存分に活かした味わ いのある映像で、かなり破天荒な物語が小気味よく描かれて いるという感じの作品だった。 出演は、雑誌ニコラの専属モデルデビューで、2011年『七つ までは神のうち』にも主演した日南響子、昨年6月紹介『る ろうに剣心』などの青木崇高、AV女優の麻美ゆま。 他に安田大サーカスのHIROとクロちゃん、野々村真、平山祐 介、合田雅史、風祭ゆき、徳井優、昨年の日本アカデミー賞 最優秀助演男優賞受賞のでんでんらが脇を固めている。 実は、上記の『フィギュアなあなた』に続いてエロティック な描写の多い作品で、今回は「ゾンビオリンピック」で紹介 した日本映画も含めて、特に選んだ訳でもないのだが、そん な作品の連続になってしまった。 本来、この種のSFやファンタシーの要素を含む作品はお子 様向けと言われてきたし、逆に子供たちに夢を与えるために この種の作品の存在があるとも考えてきたが、特に日本映画 で今回のような傾向が強いのは、何か歪みがあるとも感じて しまうところだ。 ただ本作に関しては、太秦のスタッフが大いに力を発揮した のであろう時代劇の雰囲気は、2010年8月紹介『大江戸りび んぐでっど』などよりはずっとらしさが漂っていたし、こん なところでその雰囲気が味わえたのも嬉しく感じられたもの だ。
『クロユリ団地』 秋元康企画、前田敦子主演によるホラー作品。監督は『リン グ』などの中田秀夫。 秋元康企画によるホラー作品というと、2004年から3作品が 公開された『着信アリ』が、その後にハリウッドリメイクも される評判となったが、長年ホラー映画を観てきた僕自身は あまり関心はしなかった。 本作もそんな流れの作品で、中田監督の起用には期待も持っ たが、現実はそう甘くはなかったようだ。ただ秋元=AKB48 の路線にはこれで充分なのだろうし、それは『着信アリ』の 当時よりさらに有効なのかもしれない。 物語は、団地に引っ越してきた若い女性が主人公。両親と歳 の離れた弟がいて、その家から彼女は介護士になるための学 校に通っていたが…。向かいのドアの住人は引越しの挨拶に 行っても姿を見せず、早朝目覚ましが鳴り響いたりする。 そして彼女は、団地内の公園で1人で遊んでいる少年に声を 掛けるが、そこで少年は向かいのドアの部屋を指差し「おじ いちゃんに遊んでもらう」と話す。しかしその直後に少年は 走り去ってしまう。 ここまでで、最近のホラー作品を見慣れていると大体ネタが 割れてしまうが、作品はそこからも奥目もなくその路線を突 き進む。それは最近の映画を見ていない観客には新鮮なもの かもしれないし、本作の狙いはそこで良いのだろう。 それに独居老人の問題など、それなりに社会性のある題材は 取り上げられていたものだ。 共演は、成宮寛貴、勝村政信、西田尚美、田中奏生。他に、 高橋昌也、手塚理美、並樹史朗、筒井真理子、諏訪太朗、柳 憂怜、青山草太、佐藤めぐみ、岩松了、朝加真由美らが脇を 固めている。 脚本は、2006年7月紹介『ミートボール・マシン』などの加 藤淳也と、2009年5月紹介『呪怨・白い老女』などの三宅隆 太。音楽は、押井守監督作品などの川井憲次が担当した。 中田監督の『リング』以降、いわれのない地縛霊などが無関 係の人間を襲うというのが日本のホラー映画の定番になって しまったが、本作もその流れの作品。 ただ本作では主人公にも仕掛けがあって、それが恐怖を呼び 込んでしまう面もあるが、それも最近のホラーには有り勝ち な設定で、言ってみればホラー映画の最近の傾向を集大成し たような作品。それらを卒なく取り入れているのが秋元康ら しさといえばその通りの作品だ。
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