| 2013年04月01日(月) |
第190回(Tomb Raider,Carrie,RoboCop,Poltergeist,Hercules,The Machine,The Man from U.N.C.L.E.,The Equalizer,Incarceron) |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページは、SF/ファンタシー系の作品を中心に、※ ※僕が気になった映画の情報を掲載しています。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ まずはrebootの話題から。 2001年と2003年にアンジェリーナ・ジョリーの主演で2作 が製作されたヴィデオゲーム“Tomb Raider”を新たに映画 化する計画が、昨年9月紹介『アルゴ』や4月紹介『ラム・ ダイアリー』、さらには2011年12月紹介『ヒューゴの不思議 な発明』などを手掛けるGK FilmsとMGMの共同製作で進め られることが発表された。 このrebootに関しては、2009年2月1日付第176回でも紹 介したことがあるが、その当時はワーナーが筆頭株主だった イギリスのゲームメーカーEidos社は、その後にスクエア− エニックスが買収。GK Filmsではそのスクエア−エニックス と2011年に映画化権の契約を結んでいたのだそうだ。そして 今回はMGMとその共同製作が発表されたものだ。 因に、製作者のグラハム・キングが率いるGK Filmsは、上 記の作品群からも判るようにワーナーとの関係が強い会社だ が、今回はワーナーで頓挫した計画をMGMとの共同で進め ることになる。ただしまだ製作された作品の配給は決まって いないそうで、それがワーナーになる可能性は高そうだ。な おワーナーが配給している『ホビット』3部作も、MGMが 共同製作に加わっているものだ。 一方、この計画では主人公をジョリーが演じるかどうかも 注目されていたものだが、実は3月にスクエア−エニックス から発表されたゲームの新作では、主人公ララ・クロフトの 若き日の冒険が描かれており、その設定年齢は21歳。この主 演を射止める女優が誰になるか、これも今後の注目になりそ うだ。 * * ところでMGMでは、2011年に再び倒産に追い込まれて以 降は単独での映画製作が困難になっている。このため各社と の共同製作が進められているものだが、その中ではパラマウ ントと共同製作された“Hansel & Gretel: Witch Hunters” が、今年1月以降の世界配収で2億ドルを突破。昨年6月紹 介『アベンジャーズ』などのジェレミー・レナーと、2010年 4月紹介『プリンス・オブ・ペルシャ』などのジェマ・アー タートン共演の作品には続編の計画も発表された。 また、元々の権利を持っている作品のリメイクやrebootの 計画も進めており、その中では、昨年4月15日付で紹介した “Carrie”が、クロエ・グレース・モレッツの主演、ソニー 傘下のスクリーン・ジェムズとの共同製作で、すでに撮影は 完了している。ただし全米公開は10月に延期されたようだ。 さらに、元はオライオン製作で1987年、90年、93年と3作 が発表された“RoboCop”も、ソニー傘下のコロムビアとの 共同製作で発表されている。この計画も2011年3月13日付な どで紹介していたが、共同製作の相手が変更されたようだ。 しかし、監督はブラジル出身のホセ・パデルハのままで進 められており、出演者にはゲイリー・オールドマン、サミュ エル・L・ジャクスン、マイクル・キートン、ジャッキー・ アール・ヘイリーら錚々たる顔ぶれが並んでいる。主演は昨 年10月紹介『ダーケストアワー』のジョエル・キナマン。 因にパデルハ監督は、2011年11月紹介『エリート・スクワッ ド』を発表した人だ。 そしてもう1本、1982年公開の“Poltergeist”のリメイ クが、昨年4月紹介『ミッシングID』などのヴァーティゴ ・エンターテインメントとの共同製作で発表された。 この計画についても、実は2008年9月1日付の第166回で 一度紹介しているものだが、その後の変更で、脚本には以前 に紹介したスタイルズ・ホワイトとジュリエット・スノード ンに加えて、今年2月紹介『オズ はじまりの戦い』を手掛 けたデヴィッド・リンゼイ=アベアーが参加。また監督に、 2006年10月紹介『モンスター・ハウス』などのジル・ケナン の起用が発表されている。 ただ配役に関しては、以前にも紹介したようにオリジナル の公開直後には、ポルターガイストに襲われる一家の長女役 を演じたドミニク・ダンが男友達に殺害されるという事件が 起きており、さらにその後に1986年、88年とシリーズ化され た全作に連続出演した少女役のヘザー・オルークも、第3作 の完成後に急死するという事態が発生。 このため第3作の日本公開では、『少女の霊に捧ぐ』とい う副題も付けられたもので、そんな作品のリメイクに挑戦す る俳優も注目されるところだ。 その他の計画では、パラマウントとの共同製作で、2011年 12月紹介『ペントハウス』などのブレット・ラトナー監督、 昨年2月紹介『センター・オブ・ジ・アース2』などのドウ ェイン・ジョンスンの主演による“Hercules”や、ヴィン・ ディーゼル主演で、小さな子供と軍用サイボーグが交流する “The Machine”という作品も報告されているようだ。 * * 一方、2010年11月28日付などで報告した往年のテレビシリ ーズ“The Man from U.N.C.L.E.”は、元はMGMで製作さ れたものだが、現在その権利はワーナーが所有している。そ の映画化に関して新たな動きが出てきているようだ。 その新情報としては、まず監督に2010年1月紹介『シャー ロック・ホームズ』などのガイ・リッチーの起用が浮上し、 さらに主演にはトム・クルーズの名前が挙がっているとのこ とだ。 といっても、クルーズとの交渉はかなり初期段階のようだ が、仮にナポレオン・ソロを演じることになると、『ミッシ ョン:インポッシブル』に続けてのテレビシリーズの映画化 となる。しかもイーサン・ハントの場合は、テレビシリーズ の映画化とはいってもそのキャラクターはオリジナルで創造 されたもの。それに対してナポレオン・ソロは、ロバート・ ヴォーンが作り上げたキャラクターを演じることになるもの で、クルーズにとっては新たな挑戦になりそうだ。 まさに噂だけの情報だが、アメリカのデータベースにも、 「噂」として掲載されており、火のないところに煙は立たな いのことわざが、瓢箪から駒になる可能性はあるものだ。 * * もう1本、テレビシリーズの映画化の情報で、すでに3月 1日付第188回などで幾度か紹介した“The Equalizer”の監 督に、2010年9月紹介『クロッシング』などのアントワン・ フークアの名前が浮上してきた。 フークアは、上記の他にも2003年8月紹介『ティアーズ・ オブ・ザ・サン』や、2004年7月紹介『キング・アーサー』 など男っぽい作品が得意の監督だが、実は本作の製作者にも 名を連ねる主演のデンゼル・ワシントンが米アカデミー賞の 主演男優賞を受賞した2001年『トレーニング・デイ』の監督 でもあり、その意味では最強のコンビの復活とも言える。 前回も紹介したように、「ブラックリスト」に提出された リチャード・ウェンクの脚本を映画化し、製作会社のソニー ではシリーズ化も見据えているこの計画のキックオフには、 最高の布陣が敷かれることになりそうだ。 因にフークワの作品では、『エンド・オブ・ホワイトハウ ス』“Olympus Has Fallen”が3月22日全米公開、6月8日 日本公開とされており、今回の“The Equalizer”が完成す れば、来年中の公開となるものだ。 * * 今回は続報ばかりだったが、最後に新規の計画を一つ。 元ニューラインで2008年1月紹介『ライラの冒険・黄金の 羅針盤』の製作総指揮などを手掛けたプロデューサーのアイ リーン・メイゼルが、新たに興したAmber Entertainmentと いうプロダクションで、“Incarceron”及び“Sapphique” と題されたヤングアダルト・ファンタシーシリーズの権利を 獲得。映画化を進めると発表した。 原作は、イギリス人の作家キャサリン・フィッシャーが、 2007年と2011年に発表したもので、2作はいずれもNYタイ ムズのベストセラーリストに掲載されたそうだ。 そしてその内容は、17世紀を模しているがコンピューター の介在する社会=実は未来の刑務所を舞台に、そこでに暮ら す少年が看守の娘と接触し、彼らは世界の全てを変えるとさ れるクリスタルの鍵を探す…というもの。ヤングアダルト向 けということではありそうなお話だ。 因に、映画化の計画は2010年に一度、Fox 2000で進められ たことがあって、その際にはファンの間で模造の予告編や、 希望キャストリストが作られなど、相当に盛り上がったよう だ。しかしその計画は結局頓挫してしまった。 その計画が制作会社を変えて再燃したもので、原作者も、 「今回はパーフェクトな状況で進み始めた」と、実現に期待 を寄せるコメントを発表している。製作状況はまだ端緒に着 いたばかりだが、シリーズ化も含めて期待したいものだ。 ただし『ライラの冒険』は、制作当時大いに期待されたも のの思い通りにはならなかった作品。今回はその経験を踏ま えての完成を期待したい。
(今回は時間がなかったので、映画情報は以上です。情報が 少なく申し訳ありません)
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