| 2013年03月16日(土) |
第189回(Interstellar,OZ sq,Legends of Oz,Tunnels,Artemis,Godzilla,The Martian,Cinderella,Frankenstein,Resident Evil 6) |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページは、SF/ファンタシー系の作品を中心に、※ ※僕が気になった映画の情報を掲載しています。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ まずは待望だったこの話題から。 2007年4月1日付の本ページ第132回でも紹介したSF作 品“Interstellar”の映画化が、『ダークナイト』3部作な どのクリストファー・ノーラン監督の次回作として、2014年 11月7日の全米公開を目指しパラマウントとワーナーの共同 製作で進められることが発表された。 物語は、カリフォルニア工科大学(Caltech)のキップ・ S・ソーン教授が提唱するワームホール理論に基づき、宇宙 と次元を越えた冒険の旅を描くというもの。2007年当時の紹 介ではスティーヴン・スピルバーグ監督の次回作となってい たものだ。 しかも、その際に報告された脚本家の名前がジョナサン・ ノーラン。当時は『メメント』の原作者で映画化の共同脚本 家でもあったノーラン監督の弟が、スピルバーグに協力する ということでも話題になっていた。 ところがその計画は、スピルバーグが“Lincoln”の映画 化を優先するなどしたために頓挫、情報はそのまま立ち消え になっていた。今回はその計画に、2010年7月紹介『インセ プション』など、一風変わったSF作品も得意なノーラン監 督の出馬が発表されたものだ。 なお、計画は元々はパラマウントで進められていたものだ が、ノーラン監督が主宰する制作会社のSyncopyはワーナー に本拠を置いており、その関係で両社の共同製作が実現した ようだ。因に配給は、アメリカ国内をパラマウント、海外は ワーナーが取り扱うことになっている。 公開日は決まっていても撮影スケジュールなどはまだ確定 されていないとのことだが、出演者にはレオナルド・ディカ プリオやジム・キャリーの名前が取り沙汰されたこともある ようで、撮影開始が待たれるところだ。 * * お次は、3月8日に世界一斉公開されて大ヒット発進した 『オズ はじまりの戦い』“OZ The Great and Powerful”に 早くも続編の計画が発表されている。 この続編の計画は、実は6日に発表されたもので、この時 点では一般公開は始まっていない。しかしディズニーでは評 論家などの評価の高さを見て大ヒットを確信、迷わず決定し たとのこと。 しかも計画自体は数ヶ月前から密かに進められていたもの で、すでに今回の原案と脚本を担当したミッチェル・カップ ナーには続編のアイデアの検討が求められていたそうだ。 そのアイデアはまだ極秘とされているが、基本的には今回 ジェームズ・フランコの演じた主人公が、1939年の映画化に 登場するオズの年齢に達するまでの話になるとのこと。つま りドロシーとトトが現れる以前の物語になる。 因に、ライマン・フランク・ボームの原作はすでにパブリ ック・ドメインになっているが、1939年の映画に関しては、 当時のMGM作品の権利を保有するワーナーに著作権が現存 するのだそうで、今回の続編に関してもその権利に抵触しな いことが条件になるようだ。 この条件には、小道具のデザインや登場人物のメイクなど 細かいことまで含まれているとのことで、いろいろ面倒な話 になりそうだが、8日に公開された作品は、邦題にもあるよ うに「はじまりの戦い」ということで、その後にも戦いは続 くことになるのかな? その中での冒険が描かれることにな りそうだ。 なおディズニーでは、全世界での興行収入が10億ドルを突 破した2010年3月紹介『アリス・イン・ワンダーランド』の 続編の計画も進めており、こちらは前作も手掛けたリンダ・ ウルヴァートンが脚本の執筆を進めているようだ。 * * ところでOzの関連ではもう1本、サマータイム・エンタ ーテインメントという会社から“Legends of Oz: Dorothy's Return”という3Dアニメーション作品が、2014年の第1四 半期の公開を目指して準備中であることが発表されている。 この作品は、ライマン・フランク・ボームの曾孫とされる 作家のロジャー・スタントン・ボームが、シリーズ第1巻の “The Wonderful Wizard of Oz”及びシリーズの全体からヒ ントを得て創作した物語に基づき、カンサス州に戻ったドロ シーのその後の様子が描かれるということだ。 そしてこの作品の声優には、2011年9月紹介『グリー』や 12月紹介『ニュー・イヤーズ・イブ』などのリー・ミシェル (ドロシー役)を始め、ジム・ベルーシ(ライオン)、ダン ・エイクロイド(カカシ)、さらにパトリック・スチュアー ト、ヒュー・ダンシー、オリヴァ・プラット、マーティン・ ショートなど錚々たるメムバーが参加している。 因に作品はミュージカルになっており、楽曲はカナダ出身 歌手のブライアン・アダムスが担当。アルバムも作品の公開 に合わせて発売されるようだ。 製作は、元ドリームワークスで2006年“Curious George” などを手掛けたボニー・ラドフォードが担当し、アニメーシ ョンの監督は、元ディズニーで『ライオン・キング』『リト ル・マーメイド』などにも参加のダン・セントピエールと、 『ポカホンタス』などに参加のウィル・フィンという2人の ヴェテランが手掛けている。 なお作品はすでに完成されているようで、公開が決まって いなかったもの。今回のディズニー作品の成功がこの作品に も光を当てたようだ。 * * ここからは新しい情報を紹介する。 その最初は、昨年12月紹介『レ・ミゼラブル』などを手掛 けるRelativity Mediaから“Tunnels”と題されたファンタ シー・アドヴェンチャーの計画が報告されている。 物語は、ロンドンの街路の下に巡らされたトンネルを舞台 にしたもので、2人の10代の少年が秘密の住人たちの暮らす 地下世界を発見、その地下世界では住人たちの全員に救いを もたらすヒーローが待たれていた…というもの。紹介には、 『インディアナ・ジョーンズ』と『ナルニア国物語』の題名 が引用されていた。 原作は、ロデリック・ゴードンとブライアン・ウィリアム スという2人の作家の手で、Scholastic/Chicken Houseとい う出版社から刊行されており、原作にはすでに5冊の続編が 発表されて合計100万部が発行されているとのこと。また、 今秋には最終巻となる6冊目の続編が出版予定とのことだ。 従って映画化はシリーズ化も視野に入れて行われている。 なお製作状況は、すでに短編映画作家のアンドリュー・ロ ベルによる脚本が進められているようで、監督には、2011年 2月紹介『ザ・ライト[エクソシストの真実]』などのスウ ェーデン出身ミカエル・ハフストロームの契約も発表されて いる。監督は本国でもファンタシー系の作品を手掛けている ようで、期待したいものだ。 * * 続けて、上の記事に登場した短編映画作家のアンドリュー ・ロベルにはもう1本。フォックスで“Artemis”と題され た宇宙が舞台とされるアクション・アドヴェンチャーの計画 も発表されている。 こちらの作品は、上記の説明以上の具体的な内容の紹介は なかったが、監督には2011年4月紹介『スコット・ピルグリ ムvs.邪悪な元カレ軍団』などのVFXを手掛けたティム・ ミラーという特撮監督の起用が発表されており、宇宙が舞台 という限りではそれなりの作品は期待できそうだ。 因にミラー監督には、2011年7月紹介『グリーン・ランタ ン』などのライアン・レイノルズが主演する“Deadpool”と いうSF映画の計画も進んでおり、他にもコミックスの映画 化など、長編映画の実績がない割には引く手あまたの人材に なっているようだ。ただし一部には、そのこと自体が驚異的 という記事も見られたが、何か人脈のある人物のようだ。 * * 1月16日付の第185回でも紹介したワーナーが進めている “Godzilla”のリブートに関して、今月中にも予定されてい る撮影開始に向けた、前回の紹介とはガラリと変わったキャ スティングの発表が行われた。 その顔ぶれは、昨年9月紹介『アルゴ』などのブライアン ・クランストン、今年1月紹介『アンナ・カレーニナ』など のアーロン・テイラー=ジョンスン、昨年8月紹介『ボーン ・レガシー』に出演のデヴィッド・ストラザーン。 また昨年11月紹介『マーサ、あるいはマーシー・メイ』な どのエリザベス・オルセン、さらに今年2月紹介『コズモポ リス』などのジュリエット・ビノシェに出演の噂もあるよう だ。 そして監督は、以前の紹介と変わらず2011年6月紹介『モ ンスターズ/地球外生命体』などのギャレス・エドワーズだ が。脚本では、以前のデイヴィッド・キャラハンとデイヴィ ッド・S・ゴイヤーは原案の表記になり、フランク・ダラボ ンとマックス・ボレンスタイン、さらに“Pacific Rim”も 手掛けたドリュー・ピアースが新たな脚本家としてクレジッ トされているようだ。 実は前回の紹介の後では、プロデューサーを解任されたダ ン・リンが地位確認の訴訟を起こすなどの事態も発生してい たが、計画は脚本も出演者も総入れ替えで進むことになった ようで、ダン・リンの名前はデータベースからも削除され、 裁判もその状況で決着されたようだ。 制作は3Dで行われ、全米公開は2014年5月16日に予定さ れている。 * * 2010年1月紹介『シャーロック・ホームズ』などの脚本家 で、昨年8月紹介『リンカーン/秘密の書』などの製作総指 揮も務めたサイモン・キンバーグが、アンディ・ウィアー原 作による“The Martian”と題された未刊行のSFスリラー の映画化に参加することが発表された。 物語は、火星に不時着した宇宙飛行士が地球に帰還する術 を模索するというものだそうで、かなり現実的なサヴァイヴ ァルものが予想される。ただし、実はAndy Weirという名前 で検索をしたら、Youtubeに“The Egg”という画像が上がっ ていて、これが作家の原作を映像化したものだった。 しかもその内容が、主人公が死後に門の前で神と語り合う というもので、会話劇なので英語も理解はしやすかったが、 何とも不思議な感じの作品だった。その感覚で火星に取り残 された宇宙飛行士のサヴァイヴァル…というのも考えてしま うものだ。 火星に不時着した宇宙飛行士の話というと、1964年のバイ ロン・ハスキン監督『火星着陸第1号』なども思い出すとこ ろだが、火星の状況もかなり把握できている現代で、どのよ うな作品が生み出されるか、興味津々の感じだ。 * * 一方、同じくサイモン・キンバーグ製作で、ディズニーが 2014年の公開を目指している“Cinderella”の実写版では、 一時発表されていたエマ・ワトスンの主演がキャンセルされ てしまった。 この作品は、2011年5月紹介『マイティー・ソー』などの ケネス・ブラナー監督、継母役にケイト・ブランシュエット が配役されているというもので、脚本には、2008年1月紹介 『ライラの冒険・黄金の羅針盤』などのクリス・ウェイツ、 2010年12月紹介『恋とニュースのつくり方』などのアライン ・ブロッシュ・マッケンナの名前が並んでいる。 今回のキャンセルの理由は明らかにされていないが、因に この配役には先に、2011年9月紹介『三銃士〜王妃の首飾り とダ・ヴィンチの飛行船』などのガブリエラ・ワイルドや、 昨年7月紹介『ウェイ・バック〜脱出6500km〜』などのシア ーシャ・ローナン、今年1月紹介『アンナ・カレーニナ』に 出演のアリシア・ヴィカンダーらの名前も挙がって、いずれ もキャンセルされているとのことで、なかなか難しい役のよ うだ。 なお、昨年1月紹介『マリリン・7日間の恋』にも出演し ていたエマ・ワトスンは、最近では“The Perks of Being a Wallflower”という作品にヒロイン役で出演している他、今 春全米公開されるダーレン・アロノフスキー監督の“Noah” にも主演しており、女優業は多忙になっている。 その中で、実は先にワーナーでギレルモ・デル・トロ監督 が進めたいた“Beauty and the Beast”の実写版にベル役で 出演も決まっていたのだが、この作品が会社側の都合で延期 になり、その間の時間を狙っての今回の“Cinderella”の計 画だった。しかしそれもキャンセルになったというものだ。 * * ハーマイオニーに続いてはハリー・ポッターで、昨年9月 紹介『ウーマン・イン・ブラック亡霊の館』では子持ちの役 にも挑戦したダニエル・ラドクリフが、クラシックホラーの 代表作とも言えるメアリー・シェリー原作“Frankenstein” の映画化に出演することが発表された。 因にこの原作は、『ウーマン・イン・ブラック』を製作し たハマーフィルムの看板作品の一つだが、今回の計画は同社 ではなく20世紀フォックスで進められているものだ。しかも ラドクリフが演じるのはフランケンシュタイン博士でも、博 士が創造する怪物でもなく、何と博士の助手のイゴールの役 だということだ。 このイゴール(Igor or Ygor)というキャラクターは基本 的にはせむし男で、過去の作品では1939年の“Son of F”と 1942年の“The Ghost of F”ではベラ・ルゴシ、また1974年 の“Young Frankenstein”ではマーティ・フェルドマンらが 演じていたもの。博士の命じるままに墓を掘り起こして遺体 を盗んでくるという役柄だ。因に2008年には“Igor”と題さ れた長編アニメーションも公開されている。 という役柄にラドクリフが挑戦するものだが、作品は昨年 “Chronicle”というSF作品を手掛けているマックス・ラ ンディスの脚本で、2006年11月紹介『ラッキーナンバー7』 などのポール・マクギガンが監督することになっている。 ただしラドクリフには、先にロンドン・ウェストエンドで の舞台公演が有り、本作の撮影はその舞台が終わる秋以降に なるとのことだ。 * * 最後に全米公開日の決定で、1月1日付の第184回で紹介 したウォシャウスキー姉弟監督の“Jupiter Ascending”を 2014年7月25日に公開することがワーナーから発表された。 そう言えばウォシャウスキー姉弟は、1月24日に行われた 『クラウド・アトラス』の来日記者会見の席で、次回作には 日本人の俳優を出すと約束していたが、今のところこの作品 にそのような情報はないようで、どうなるのかな。 もう1本、前々作から再びポール・W・S・アンダースン が監督している『バイオハザード』シリーズの第6作には、 2014年9月12日の全米公開が発表された。こちらはシリーズ 2回目の3部作の完結となるものだが、アンダースン監督は その前に歴史大作の“Pompeii”も準備中で、そんなに忙し くて大丈夫かという心配もされているようだ。 因に、“Resident Evil 6”はミラ・ジョヴォヴィッチの 主演で進められることも報告されていたようだ。
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