| 2012年12月30日(日) |
ムーンライズK、ダイナソーP、世界にひとつの…、マキシマムB、ジョニー・トー、シャドー・ダンサー、ゴースト・フライト、ザ・マスター |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※ ※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※ ※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『ムーンライズ・キングダム』“Moonrise Kingdom” 2005年4月紹介『ライフ・アクアティック』などのウェス・ アンダースン監督による最新作。2012年カンヌ国際映画祭の オープニングに選ばれ、世界的にも大ヒットを記録している そうだ。 物語の舞台は1965年、アメリカ東部のニューイングランド沖 に浮かぶ全長26kmの小島ニューペンザンス。その島で厳格な 父親の許に暮らす12歳の少女と、規律に厳しい隊長に率いら れたボーイスカウト隊員の同い年の少年が、教会で行われた 観劇会で出会い、1年間の文通の末に、互いの境遇を悲しん で駆け落ちを決行する。 そしてまず少年の脱走が発覚し、隊長や島で唯一の警官らが 捜索を繰り広げる一方で、少女の家出も判明する。しかし経 緯から最初はいがみ合う大人たちを尻目に、ボーイスカウト の隊員たちは推理を巡らし、遂に2人を発見するが…。その 時、島には未曾有のハリケーンが接近していた。さらに里親 に見放された少年に少年院送りの危機も迫る。 2005年の紹介は、正直話が良くは判っていなかったものだ。 その後に監督は、世界的なヒット作やアニメーションの話題 作も発表しているが、それらの試写は観せて貰えなかった。 そんな訳で今回の試写は多少構えながらの鑑賞だったが、本 作に関しては内容も理解しやすく、お話も心地よく観ること ができた。 それはまあ、主人公が子供のせいもあるのかもしれないが、 無邪気さに溢れたアンダースン監督の作風が、本作の内容に ぴったりだったとは言えそうだ。特に子供たちの働きに大の 大人が振り回される…。そんなシーンが小気味よく、それに 合った全体の雰囲気も素敵な作品だった。それに昔はこんな 子供の映画が沢山あったことも思い出した。 出演は、共に本作が映画初出演のカーラ・ヘイワードとジャ レッド・ギルマン。その脇を、ブルース・ウィリス、エドワ ード・ノートン、ビル・マーレイ、フランシス・マクドーマ ンド、ティルダ・ウィンストン、ボブ・バラバン、ジェイス ン・シュワルツマンらが固めている。 脚本はアンダースン監督と、『ライフ・アクアティック』に も参加のローマン・コッポラが共同で執筆。まあ寓話と言え る作品だが、1960年代の風景と共にどこか懐かしく、心地よ いお話が展開されていた。
『ダイナソー・プロジェクト』“The Dinosaur Project” 2007年にNHKが放送した“Prehistoric Park”などのシド ・ベネット監督が描いた恐竜アドヴェンチャー。 1999年にBBCが制作した“Walking with Dinosaurs”など のお陰で、テレビ用に恐竜を描くCGI技術ではイギリスの スタッフは一頭地を抜くと言われているのだそうで、本作は その財産を映画に活かそうと企画された作品のようだ。 とは言うものの、元々がお子様向けの感覚なのかな? 出来 上がった作品は何ともツッコミどころが満載のものになって しまった。 物語の始まりは、アフリカの川を流れてくるナップザックの 映像。それは川の上流で目撃された謎の生物を発見する目的 で、イギリスのテレビ局が「Dinosaur Project」と命名して 送り出した探検隊のもののようだった。 そしてそのザックの中からは、映像の記録されたハードディ スクやヴィデオテープなどが見つかり、その検証が行われる ことになる。そこには驚異的な映像が収められていた。 と言うことで、物語はfound-footageと称されるスタイルで 展開されるのだが。ここで探検隊の名称の「Project」が、 実は“The Blair Witch Project”に由来していると気付か されるものだ。 ただまあそのお話が、探検隊長の息子が勝手にヘリコプター に乗っていたり、右腕だった隊員が突然功名心にとりつかれ て殺人鬼になったりと、まずは恐竜に関係ないものばかり、 これでは本当に何が言いたいのか判らなくなってしまう。 しかもこの種の作品では、最終的に素材の回収が問題になる が、ウェブカメラの映像は無線でハードディスクにリンクさ れていたとしても、カメラマンのヴィデオテープはどうして 回収されたのかなど、詰めの甘い部分も多く見られた。 こんな風にツッコミどころは満載の作品だが、水中を泳ぐプ レシオザウルスの姿や、登場人物と絡む小型恐竜の様子など は、流石に一頭地を抜くと称されるCGIや合成も巧みで、 それは見ものになっている。それで良いのだろう。 出演は今年11月紹介『レッド・ライト』に出ていたピーター ・ブルーク、9月紹介『アルゴ』に出ていたリチャード・デ ィラン、そして本作で長編映画デビューのマット・ケーン。 他に、2009年にアパルトヘイトを扱った“Endgame”に出演 のスティーヴ・ジェンキンス、昨年11月紹介『マシンガン・ プリーチャー』に出演のアベナ・アイヴォー、それに英国の テレビ俳優ナターシャ・ローリングらが脇を固めている。
『世界にひとつのプレイブック』 “Silver Linings Playbook” 2010年4月紹介『ハングオーバー』などのブラッドリー・ク ーパーと、2011年8月紹介『ウィンターズ・ボーン』や今年 7月紹介『ハンガーゲーム』で大ヒットを記録したジェニフ ァー・ローレンスの共演によるヒューマンコメディ。 主人公は、妻の不倫現場に遭遇し、その相手を打ちのめして しまった元教師。その傷害罪は精神病院に入院することで解 消されるが、退院しても接近禁止命令の出ている元妻の姿を 追い求め、精神的には不安定なままだ。しかも彼は、自分が 健康になれば妻は戻ってくると信じ鍛錬を続けている。 そんな主人公が友人の伝で知り合った女性もまた、夫を亡く し精神の破綻を経験していた。そして彼女は性的欲求が過剰 となり、紹介された主人公に猛烈なアタックをかけ始める。 クーパーの主演でこの展開だと、飛んでもない話が始まりそ うだが、映画は各賞の候補にも挙がる名品だ。 物語が精神病院で始まり、その後にも主人公の奇矯な行動が 続いて行く。その辺では正直には多少引いてしまうシーンも なくは無かった。しかし、そんなどん底から立ち直って行く 主人公の姿がどこか愛おしく、応援したくなるようにも描か れていた。 共演は、ロバート・デ・ニーロ、昨年11月紹介『アニマル・ キングダム』などのジャッキー・ウィーヴァー、『ラッシュ アワー』シリーズなどのクリス・タッカー。 脚本と監督は、2005年5月紹介『ハッカビーズ』や2010年の オスカー受賞作『ザ・ファイター』などのデヴィッド・O・ ラッセル。監督は、共にオスカー受賞監督のシドニー・ポラ ック、アンソニー・ミンゲラから本作の原作を紹介され、以 来5年をかけて実現に漕ぎ着けている。 精神病が国民病のようでもあるアメリカ、近年の日本もそれ に近い状況であるとも思えるが、そんな中で何時自分自身が 同じ状況に陥るかもしれない。そんな身近さも感じられる作 品。因にクーパーは名門アクターズ・ステューディオの出身 なのだそうで、名門仕込みの演技も魅せる作品だ。 それに出演作が連続するローレンスも、本作もまたキャラク ターの異常さと女性の魅力を存分に見せつける名演技で、特 にデ・ニーロとの対決シーンは、内容の痛快さもあって見事 だった。
『マキシマム・ブロウ』“The Package” 2006年3月紹介『ロンゲスト・ヤード』が映画俳優デビュー だった元プロレスラーのスティーヴ・オースティンと、今年 9月紹介『ユニバーサル・ソルジャー殺戮の黙示録』に出演 のドルフ・ラングレンが共演するアクション作品。 オースティンが演じるのは、闇金融の取り立て屋で生計を立 てているしがない男。その仕事には嫌気が差しているが、家 族のためには続けなければならない。そんな男にボスから新 たな仕事が命じられる。 それは小さな包みを、ラングレン扮するジャーマンと呼ばれ る男に届けるだけのもの。しかしそれには大金が掛かってい るらしい。そして仲間と一緒に運び屋を始めた途端、2人は 強力な敵に遭遇する。 一方、届け先のジャーマンも襲撃を受けており、そこには闇 の組織の主導権争いがあるようだ。そして主人公は、何とか その包みをジャーマンに届けるべく、強力な敵に立ち向かっ て行くことになるが… 共演は、2010年『沈黙の復讐』や、同年11月紹介『イップ・ マン/葉問』にも出演のダーレン・シャラヴィ、2011年4月 紹介『エンジェル・ウォーズ』に出演のほか数多くの作品で 女優のスタントダブルを務めるモニカ・グランダートン。 監督は、空手の黒帯を所有し、6月紹介『アメイジング・ス パイダーマン』などのスタントマンを務めるジェシー・V・ ジョンスン(スタントマンの時はJ・Eと名乗るようだ)。 脚本は、今年ラングレンが主演した“One in the Chamber” という作品にも参加のデレク・コルスタッド。 お話としては、包みの中身は大体そんなところこかなあ…と 思っていたが、それを届けるまでに主人公を待つ敵が、元特 殊部隊の兵士だったり、いろいろアメリカの現状を反映して いるようで、アメリカ社会も大変なことになってきたなあ… という感じだった。 それは兎も角、アクションのオースティンはまだまだ現役だ が、『ユニソル』ではかなりやばそうな感じだったラングレ ンが、本作ではしっかりアクションを演じているのは嬉しく なった。ヴァン・ダムそうだったが、ヨレヨレも演技だった のかな。 なお本作は、3月末に閉館する東京銀座のアクション映画専 門館シネパトス最後の上映作品の一本として、2月5日から 公開される。
『映画監督ジョニー・トー/香港ノワールに生きて』 “Johnnie Got His Gun!” 今年12月紹介『奪命金』などの香港映画監督ジョニー・トー の映画制作現場をフランス人のイブ・モンマユー監督が撮影 したドキュメンタリー作品。 画面には、2003年の『PTU』から2011年『奪命金』までの トー作品が登場し、各作品に出演したサイモン・ヤムやリッ チー・レン、アンソニー・ウォン、レオン・カーフェイ、ル イス・クーといった俳優たちが、撮影の舞台裏やセットの様 子などを紹介している。 その一方で、インタヴューを受けるトー監督の姿も随所に挿 入され、表舞台に出たがらない監督自身の映像はかなり貴重 なもののようだ。尤もその姿を撮るためにフランス人の監督 は8年を費やしているのだから、これは彼の粘りを最大限に 評価するべき作品だろう。 そしてそのインタヴューでは、トー監督自身が脚本から湧い たイメージにぴったりのロケ地が見つかれば、撮影は半ば済 んだも同然と語っているように、その背景へのこだわりが紹 介される。また俳優たちからは、トー映画に何度も登場する エレベーターの意外な所在や、飛んでもない場所に作られた ホテルのセットなどが紹介される。 さらにトー監督のインタヴューでは、監督が好んで取り上げ る香港の裏社会の状況や、俳優と香港警察との意外な繋がり なども紹介される。特に1997年の香港返還以後の状況の変化 への言及では、映画だけではない香港の現状に対する監督の 思いなども感じられる。 また映画に対する発言では、子供の頃に観た映画の思い出か らハリウッド映画に対する思いなども語られるが、その中で 1990年以降のアメリカ映画に対する発言は、その頃に始まっ た中華圏監督のアメリカ進出に対し、香港での映画制作を守 り続けるトー監督の決意も汲み取れそうだ。 作品の中では、過去に観た名シーンの舞台裏が見られるのも 面白いし、観ていない作品でもそのバックステージの雰囲気 は興味深いものだ。また、監督や撮影監督が中国語でインタ ヴューに答えるのに対して、俳優の多くが英語でいろいろな 説明を行っているのも興味深かった。 それにしても、フランスの作品なのに英語で付けられたこの 原題は、言うまでもなく赤狩りで追放されたハリウッド・テ ンの1人ドルトン・トランボが、1971年に自らの原作小説を 映画化した『ジョニーは戦場へ行った』に由来するもの。そ の意図はちょっと気になったところだ。
『シャドー・ダンサー』“Shadow Dancer” 元イギリステレビ局のアイルランド駐在員だった作家トム・ ブラッドリーの原作小説(邦訳題名:哀しみの密告者)を、 2009年4月紹介『マン・オン・ワイヤー』でオスカー受賞の ジェームズ・マーシュ監督が、原作者の脚本に基づき映画化 した人間ドラマ。 1960年代から激化したアイルランド共和軍(IRA)と英国 機密諜報部(MI5)との戦いを背景に、家族のために敵の スパイとならざるを得なかったIRA女性兵士の物語。 1970年代、暴力テロ事件の相次ぐ北アイルランド・ベルファ ストで暮らしていた少女は、父親に頼まれたお使いを弟に任 せる。ところがその弟が銃撃戦に巻き込まれて死亡。その責 を自らに課した少女は1990年代、IRAの戦士となって爆弾 テロに従事していた。 そんな女性が何故MI5のスパイとなったのか、そしてその 行動にIRA上層部の疑いが持たれた時、彼女には「シャド ー・ダンサー」というコード名の別のスパイの存在が明らか にされる。しかも彼女はそのシャドー・ダンサーを守るため の囮であったことも…。 非情なスパイ活動の現実と、彼女自身の家族への思いが極限 の状況の中で描かれる。なお原作者は、報道だけでは伝えき れないアイルランドの現実を語るために、処女作となる本作 の執筆を決意したものだそうだ。 出演は、2010年10月24日付「東京国際映画祭」で紹介したコ ンペ作品『ブライトン・ロック』などのアンドレア・ライズ ブローと、2005年7月紹介『シン・シティ』などのクライヴ ・オーウェン。他に、テレビ『X−ファイル』などのジリア ン・アンダースン、アイルランドのテレビ女優ブリッド・ブ レナンらが脇を固めている。 2012年6月27日、エリザベス2世英国女王がアイルランドを 再訪し、IRAの拠点だったベルファストで元司令官のマー ティン・マクギネス副首相と握手。歴史的な和解が行われた イギリス−アイルランド紛争だが、その歴史の陰でいくつも の映画史に残るドラマが生み出された。 しかしその戦いを女性の目で描いた作品は初めてとも言われ ているようだ。そんな本作の中で描かれるIRA兵士の葬儀 のシーンなどは、当時のテレビニュースなどでも見た記憶の あるシーンがそのまま再現されており、当時見ていたシーン の裏で起きていた現実が繰り広げられている作品だった。
『ゴースト・フライト407便』“407 เที่ยวบินผ” 2012年3月に公開され、10月31日現在でタイ国内でのホラー 映画興行歴代第1位を記録しているという作品。 飛行中の航空機内という全く逃げ場のない状況を背景に、そ の機内が多数のゴーストに襲われるという恐怖映画。因に本 作はタイ映画初の3D作品にもなっているが、今回の試写は 2Dでの上映だった。 舞台は、タイの首都バンコクからリゾート地のプーケットに 向かう航空機の機内。その航空機のファーストクラスには、 イギリス留学より地元の飛行学校への入学を希望する少女と その両親や、地元青年と若い香港女性。空の旅に慣れていな い老婆や僧侶などいろいろな乗客が座っている。 一方、その乗客たちをもてなすキャビンアテンダントにも、 以前の搭乗で幻覚に襲われ、長期休暇を余儀なくされた女性 や、ゲイの男性など多様な乗員が乗り組んでいる。さらに貨 物室には、誤って乗り込んだまま飛行機が発進してしまった 整備士が閉じ込められていた。 ところが機が高度3万フィートに達した時、突然乗客の1人 が息が詰まると立ち上がり、首を360度回して倒れるという 異常事態が発生。それが引き金のように怪異現象が起き始め る。そこには身体がぼろぼろなった幽霊などが現れ、やがて それは乗客同士の殺戮へと発展し…。 オリジナルは3Dとのことで、画面にはかなりそれを意識し たような演出も見られた感じだ。ただしそれがどれだけ効果 があったかは、残念ながら2Dでの鑑賞なので判断はできな い。ただまあハリウッド映画ではないので、それなりに過激 なものにはなっていそうだ。 因に映像はかなりスプラッターにもなっており、それも3D という感じの作品だ。 出演は、1986年に映画デビューして、当時は歌手デビューも 果たすなどアイドル的人気があったというマーシャ・ワタナ パーニット。その後、1991年から16年間女優を休業し、先ご ろ復帰したとのことで、本作ではそのアテンダント姿でも話 題になったそうだ。 他にはモデル出身のピーター・ナイト、ベテランのパラメー ト・ノーイアム、トランスジェンダー歌手のベル・ナンティ ターなど、多彩なキャストが組まれている。 監督は、本作の前には黒魔術を扱ったシリーズ作品を7人組 監督ユニットで制作して話題になったというイサラー・ナー ディー。脚本もそのユニットの1人のコンギアット・コムシ リが担当した。
『ザ・マスター』“The Master” 2008年3月紹介『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のポール ・トーマス・アンダースン監督が、1950年代のアメリカを背 景に描いた作品。 物語の開幕は、太平洋戦争末期の南の島。水兵のフレディは 日本の敗戦でアメリカ本土に帰還するが、復員軍人病院での ロールシャッハテストにも異常な反応で、平時の環境にはな かなか順応できないようだ。そして戦時中に自前で開発した 強烈なカクテルに酔いしれる日々が続いていた。 それでも地元のデパートの写真室でカメラマンの仕事を得る が、暗室には酒を常備し、ついには客に暴力をふるって仕事 を首になってしまう。そんなフレディは酔いどれながらの放 浪を続け、とある港で婚礼パーティの準備をしていた船に潜 り込む。 そして船員に発見され、主催者のドッドの前に引き出される が、ドッドはフレディを咎めるどころか歓迎し、フレディも その意外な展開にドッドを信じることになる。そして下船し た後も2人は常に行動を共にし、ある時はドッドを批判する 人物に報復を加えるようにもなって行くが… そのドッドが率いているのは、「ザ・コーズ」と名告る謎の 団体だった。 脚本も執筆した監督自身が、「ザ・コーズ」の「サイエント ロジー」との類似性を否定していないようで、ドッドの言動 などにも、そこから参考にした部分もあるようだ。ただし、 物語は宗教に関するものではなく、第2次世界大戦後という 環境の許での2人の男の生き様が描かれている。 出演は、ホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ ホフマン、エイミー・アダムス。他にローラ・ダーン、元子 役のアンピル・チルダース、今年4月紹介『バトルシップ』 などのジェシー・プレモス。監督の前作にも出演のケヴィン ・J・オコナーらが脇を固めている。 「サイエントロジー」に関しては、元々がSF作家だったL ・ロン・ハバードが創始したもので、SFファンには馴染み 深いが、本作の中でもほぼカルトという感じの扱いで、まあ そんなものだ。 なお、本作の撮影に当ってはPanavision 65 HRカメラが使用 されたのだそうで、アメリカでは一部の劇場で70mm公開も行 われとの報道もある。ただし試写で観るとサイズはヴィスタ で、アメリカのデータベースでもアスペクト比は1.85:1と記 載されていた。日本もそれに倣うことになるのだろう。
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