| 2012年11月18日(日) |
ダイアナ・ヴリーランド、故郷よ、マーサあるいは…、タリウム少女の…、ももいろそらを、砂漠でサーモン…、しあわせカモン、立川談志 |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※ ※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※ ※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ』 “Diana Vreeland: The Eye Has to Travel” 20世紀後半のファッション界をリードし続けたと言われる、 元ヴォーグ誌編集長ダイアナ・ヴリーランドの生涯を描いた ドキュメンタリー。 1989年に他界した本人が生前受けたインタヴューを基に、孫 の嫁でありポロ・ラルフ・ローレンなどのPRディレクター としても知られるリサ・インモルディーノ・ヴリーランドが 初監督で纏めた作品。 僕は、ファッションのことは全く明るくないので、本作につ いても取り敢えず観るだけというつもりで試写会に行った。 ところが本作には、同時代の多岐に亙る映像などが豊富で、 20世紀のカルチャーを綴った作品として思いの外に楽しめる ものだった。 そのダイアナは1903年のフランス・パリ生まれ。幼い頃から ベル・エポックに浸って育った少女は、やがて一家と共にア メリカに引越、さらに結婚してロンドンに移住。その頃から ファッション界にも登場し、1936年ハーパース/バザー誌を 皮切りにファッション雑誌の編集に携わることになる。 しかも1963年ヴォーグ誌の編集長に就任してからは、経費に 糸目を付けない大胆な紙面づくりで、従来のファッション雑 誌の概念を打ち破り、カルチャーをも牽引する活躍を繰り広 げて行く。それはモデルとしてシェールを起用したり、ミッ ク・ジャガーを最初に取り上げたのも彼女だったそうだ。 そして後年には、NYメトロポリタン美術館の顧問としても 多大な足跡を残すことになる。 そんな彼女の活躍ぶりが、インタヴューに答える彼女自身の 姿と関係者へのインタヴュー。さらに家族の写真や当時の記 録映像などと共に綴られて行く。その中には、彼女にモデル として起用されたアンジェリカ・ヒューストンや、彼女のア シスタントを勤めていたアリ・マグローなども登場する。 また、彼女をモデルにしたと言われる映画『パリの恋人』と 『ポリー・マグー お前は誰だ』のクリップや、さらにビー トルズ主演の“A Hard Day's Night”や映画『祇園囃子』の 映像なども挿入されていた。 その他にも、思いも掛けない映像や人物が登場し、特に映画 ファンには納得して楽しめる映像作品というところだ。そし てその中に彼女の偉大さも充分に描かれていた。 映画ファンなら観ておいて損はない作品と言えそうだ。
『故郷よ』“La terre outragée” 1986年4月26日、ソビエト連邦ウクライナのチェルノブイリ で発生した原子力発電所事故を題材にしたドラマ作品。 物語は、その事故の当日と10年後の現地の様子を描き、事故 が人々に残した多大な傷跡を描いて行く。 その日、チェルノブイリの町では1組の結婚式が行われてい た。その披露宴で「百万本のバラ」を熱唱する花嫁。しかし その会場に「山火事」が発生したとの緊急報が入り、花婿は 花嫁の懇願も虚しく会場を後にする。そしてその花婿は戻ら なかった。 一方、原子力発電所の技師だったアレクセイは報道に隠され た意味を知って愕然とする。そして放射能検知器で周囲の異 常を確認する彼だったが、出来ることは傘を買って周囲の人 に配るだけだった。ただ妻と幼い息子だけには、チェルノブ イリを脱出させることに成功するが。 それから10年後、花嫁はガイドとなって現地に留まり、外国 の調査団などを連れて立入禁止区域の中を案内していた。そ こには危険を承知で留まっている住人が居たり、他国からの 難民が不法に暮らしていたりもする。 またアレクセイの妻と息子は、ようやく許された現地の訪問 に訪れる。そこには事故の日に植えたリンゴの木も立派に育 っていた。そして事故の当日に災害を最小限に食い止めよう と活動し殉職した人々の碑を詣でる2人だったが…。 物語には幻想的な要素もあって、それが鋭く観客の心に突き 刺さる。特に結末では原子力災害のもたらす悲劇の大きさが 見事に表されていたと言える作品だ。 出演は、2006年12月紹介『パリ、ジュテーム』などのオルガ ・キュリレンコ。ウクライナ出身の女優は、美し過ぎるとし て難色を示す監督を説得してこの役を獲得したのだそうだ。 他に、2007年『カティンの森』などのアンジェイ・ヒラらが 脇を固めている。脚本と監督はハミル・ボガニム。本作はイ スラエル・ハイファ生まれのドキュメンタリー作家による初 の長編劇映画になっている。 チェルノブイリ関連の作品は、昨年8月に『チェルノブイリ ・ハート』と9月に『カリーナの林檎』を紹介しているが、 その長期に亙る災害の様子には、自らの未来を見るような感 じで暗澹たる気持ちになる。これは決して他山の石とは言え ない作品だ。
『マーサ、あるいはマーシー・メイ』 “Martha Marcy May Marlene” 前回紹介『レッド・ライト』のエリザベス・オルセン主演で 窮地を逃れようとする若い女性を描いたドラマ作品。 主人公の名前はマーサ。物語は彼女が農場を抜け出し電話を 架けるところから始まる。その彼女がいた農場はあるカルト 集団の住処で、彼女はそこから逃れようとしていたのだ。そ んな彼女の姿と、カルト集団での生活の様子が描かれる。 それは、最初は孤独だった彼女を温かく迎え入れてくれるも のだったが、徐々にその危険な本性が表されてくる。そんな 本性に彼女はギリギリで気付くのだが、そこにはすでにマイ ンドコントロールされた彼女もいた。それらの葛藤が描かれ て行く。 共演は、2011年8月紹介『ウィンターズ・ボーン』でオスカ ーノミネートを果たしたジョン・ホークス、2009年3月紹介 『ザ・スピリット』などのサラ・ポールスン、2008年2月紹 介『ジェイン・オースティンの読書会』などのヒュー・ダン シー、また2008年9月紹介『ファニー・ゲームU.S.A.』 などのブラディ・コーベットらが脇を固めている。 脚本と監督は、2005年のFilmmaker誌で「今後のインディペ ンデント映画を牽引する25人」に選ばれたというショーン・ ダーキン。彼は2003年に仲間と共に会社を設立し、短編映画 や仲間の作品の製作でも数多くの受賞に輝いている。本作は そんなダーキンの長編監督第1作となる。 因にダーキンは、本作の前にマーサがカルト集団に連れ込ま れるまでを描いた短編を400ドルで制作し、その作品がカン ヌ映画祭の監督週間でグランプリを獲得。同時にマーケット に出品した本作の脚本が高評価となり、製作に漕ぎ着けたと のことだ。 カルト集団を描いた作品としては、2011年7月紹介『ドライ ブ・アングリー』や2007年6月紹介『ウィッカーマン』など が思い浮かぶが、集団からの離脱を描いた作品では、2003年 5月に紹介した『ホーリー・スモーク』が印象に残る。 ただ2007年作も本作も、離脱に伴う危険などを充分には描き 切れていないようにも感じられ、これはやはり本作の続編を 制作して、その辺も克明に描いて欲しいと思うものだ。
『GFP BUNNY−タリウム少女のプログラム−』 (公開題名:タリウム少女の毒殺日記) 今年の東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門で上映さ れ、同部門の作品賞を受賞した作品。映画祭の作品は本来は 別掲で紹介するものだが、本作は来春一般公開も決定してお り、外国特派員教会でのQ&A付き特別上映で再度鑑賞をし たので、改めて紹介する。 物語は2005年に実際に起きた事件をモティーフにしたもの。 ただしそれをそのまま映画化するのではなく、事件を起こし た少女を2011年に再配置し、そこにさらに現代科学の最前線 の情報も紹介しながら事件を再構成した、言わばメタフィク ションという感じの作品に仕上げられている。 その事件は、16歳の少女が実の母親にタリウムを飲ませ毒殺 を図ったというもの。しかしその少女は元から科学に強い関 心を持っていたとされ、そのような興味の観点から現代科学 の情報も紹介されて行くものだ。 そこで紹介される現代科学の最前線では、広島大学・住田正 幸教授による「透明ガエル」や、東京女子医科大学・八代嘉 美特任講師による「iPS細胞」の話などがあり、さらに日本 ラエリアンムーブメント・伊藤通朗代表による宗教論なども 紹介されている。 因にQ&Aでの監督の発言によると、住田氏はウェブで画像 を見て直接出演交渉した。SF作家クラブ会員でもある八代 氏は著作を見たことと、友人の友人であった。そして伊藤氏 は以前から興味があって集会などにも参加しており、本作は 3人にも見せたが、伊藤氏は絶賛してくれたとのことだ。 その一方で美容整形の映像なども挿入され、これらのドキュ メンタリーの部分は物語にいろいろ関りを持つように描かれ ているものだ。 ドラマ部分の出演は、主役にグラビアアイドルの倉持由香、 母親役には2010年8月紹介『名前のない女たち』などの渡辺 真起子。他に古舘寛治、身体改造アーティストのTakahashi らが脇を固めている。 監督は、1999年『新しい神様』という長編ドキュメンタリー 作品で、山形国際ドキュメンタリー映画祭・国際批評家連盟 賞特別賞を受賞している土屋豊。 フィクションの作品は初めてのようだが、実はもっと製作費 の高い作品の立ち上げに失敗し、自らを見つめ直して製作費 300万円で本作を制作。現状は赤字で一般公開に向けての宣 伝費などをカンパで集めている状況とのことだ。 作品の見た目はかなり物議を醸しそうなものだが、観終えれ ば、それなりに作者の言いたいところは判ってくるし、それ は特に問題になるようなものではない。ただそこに辿り着く までに多少観客にも覚悟がいるかもしれないという作品だ。
『ももいろそらを』 昨年の東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門で上映さ れ、同部門の作品賞を受賞した作品。以前にも短く紹介して いるが、本作は来年1月の一般公開が決定し、試写が行われ てプレス資料も配布されたので改めて紹介する。 映画は、最初に2035年というタイトルが出て、女性のナレー ションで開幕する。そして主人公は、世間をちょっと斜に見 ている感じの高校1年生の女子。彼女の日課は、新聞の紙面 を記事ごとに採点して、その日の世間を評価することだ。 そんな主人公がある日街で財布を拾う。その財布には大金が 入っていて、一緒にあった学生証から持ち主の住所は判明す るが、その表札を見て彼女は以前に読んだある記事を思い出 す。その財布は天下り役人の息子の持ち物だったのだ。 そこでモヤモヤを感じた彼女は、街で出会った町工場の経営 者に金の一部を渡してしまったりもするのだが、結局その残 金を返しに行ったとき、息子はある提案を彼女にしてくる。 それは入院している彼の友人のために、明るいニュースだけ の新聞を作ってくれというものだった。 こうして彼女は、遊び仲間の女子や財布の持ち主の彼も巻き 込んで新聞作りを開始するが… 出演は、いずれも映画は初出演の池田愛、小篠恵奈、藤原令 子。ただし池田と藤原にはテレビドラマの経験が有り、また 小篠は本作の後に今年7月紹介『ふがいない僕は空を見た』 に出演している。他に資生堂などのモデルの高山翼、落語家 の桃月庵白酒らが脇を固めている。 脚本と監督と撮影は、テレビ東京で「ASAYAN」などを手掛け てきた小林啓一。初監督作にして受賞を果たした本作では、 サンダンス映画祭、ロッテルダム映画祭などにも招待された ようだ。 なお本作は全編がモノクロで描かれているが、最後のシーン をパートカラーにすべきかどうか記者会見で質問が出た。そ の点について監督は、敢えてオマージュとすることを避けた という回答で、それは納得したものだ。 また僕は若い出演者にシナリオに違和感はなかったか訊いて みたが、一部には違和感があったそうで、その回答は脚本家 でもある監督を慌てさせていた。「でも役作りで克服した」 とのことで、それも納得した。 因に監督は、女子高生の台詞や描写で事前のリサーチなどは せず、自分の思い込みだけで脚本を執筆したとのことだ。
『砂漠でサーモン・フィッシング』 “Salmon Fishing in the Yemen” イギリスで40万部のベストセラーを記録、世界23カ国に翻訳 されたという小説の映画化。 アラビア半島イエメンの大富豪が、自国の川で鮭を釣りたい と言い出す。もちろんその費用はどれだけ掛かっても構わな い。しかし依頼を受けた水産学者は、そんなことは生物学上 で不可能と決め付ける。 ところが中東関係を少しでも改善しようとを狙うイギリス政 府は、これをチャンスとばかりに計画の推進を決める。そこ で無理難題を克服できるかと考え始めた学者は、夢のような 手立てを提案して行くが… 出演は『スター・ウォーズ』シリーズなどのユアン・マクレ ガー、2010年2月紹介『ウルフマン』などのエミリー・ブラ ント、2011年9月紹介『サラの鍵』などのクリスティン・ス コット・トーマス。 さらに2005年12月紹介『シリアナ』に出演のアマール・ワケ ド、2007年8月紹介『ヴィーナス』に出演のトム・マイスン らが脇を固めている。 原作は、元水産関係の会社の経営者というポール・トーディ の第1作。物語は自身の中東や水産学者との体験から紡ぎ出 したもので、その作品は、メモやメール、手紙などで構成さ れ、映像化はかなり困難と言われていた。 しかしその原作から、2009年1月紹介『スラムドッグ$ミリ オネア』などのサイモン・ビューフォイが見事に脚色。そし てその脚本を、「長い映画人生の中で最高の脚本だ」と絶賛 した2002年2月紹介『シッピング・ニュース』などのラッセ ・ハルストレイム監督が映像化したものだ。 物語は、実話に基づくなどといったものではないが、それな りに現実に即している。しかしそれは科学者の夢とも言える もので、その点ではファンタスティックな要素もある作品。 それに後半にはVFXを使ったかなりのスペクタクルも用意 されている。 そんな訳で本作は、ファンタスティックな作品が好みの映画 ファンにも楽しんで貰えると思うものだ。そこにコメディや ロマンス、かなり強烈な政治風刺までもが巧みに織り込まれ て、正しく大人の楽しめる作品になっている。
『しあわせカモン』 2009年に製作され、地元の岩手県で14000人動員を記録した ものの、諸般の事情で全国公開の途が閉ざされていた作品。 その作品が、昨年広島県で開催された第1回「お蔵出し映画 祭」に出品されてグランプリを獲得。今年開催の第2回で凱 旋上映が行われ、来年1月の全国公開が決定した。 物語は、岩手県で活動するミュージシャン松本哲也の実話に 基づく。彼の母親は、ふと知り合ったヤクザと結婚して彼を 身籠るが、その後は薬物依存症となり入退院を繰り返す。そ れでも息子を深く愛し続けることだけは変わらなかった。 その息子は児童養護施設に預けられ、そこでギターを学んで ミュージシャンを志す。だがその道も平坦なものではない。 そして彼も施設への出入りを繰り返す。しかしそんな彼を母 親の愛情が支え続け、遂にデビューの切符を手にするが… 出演は、2010年10月紹介『ゴースト』などの鈴木砂羽、今年 公開『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』に主演した石垣佑磨。 他に大和田伸也、今井雅之、沢田亜矢子、三浦誠己、大石吾 朗、風祭ゆきらが脇を固めている。 脚本と監督は、テレビドラマの演出部などで数多くの作品を 手掛けている中村大哉の映画デビュー作。音楽は松本哲也が 担当し、主題歌の「ゆきやなぎ」では2003年から離れていた メジャーフィールドに再デビューすることになっている。 鈴木砂羽は、前半の可愛らしさから後半のボロボロになって 行くまでを実に熱演している。石垣佑磨も、元々音楽の素養 もあるらしく、それらのシーンも巧みに演じているものだ。 しかし観終って何かに引っ掛ってしまった。 それは事前の情報をほとんど入れずに観ていた僕には、例え ば後半のミュージシャンへの変身が唐突にも感じられたもの だ。ただしそれは、事前の情報がしっかりあれば良かったの だろうし、多分観客は承知で観に来る作品だろう。 しかしもう少し考えていて、物語の前半に登場し主人公に絵 を託す少女の存在が蔑ろにされていることに気が付いた。こ の少女の絵は最後まで登場するものだし、それならそれなり の話もあっていいのではないかとも感じたものだ。 もちろん本作は実話に基づくものだから、その点は仕方ない 面はあるが、あくまでも映画として仕上げるのなら、その辺 まで気を使って欲しかった感じも持った。どう纏めたら良い かと言われても、俄かにアイデアは浮かばないが。
『映画・立川談志』 昨年11月他界した落語家立川談志の高座2席と、彼独自の落 語論、さらに生前家族が撮影した映像などを編集した作品。 高座は丸々2席入っているからドキュメンタリーとは言えな いが、それに先立つインタヴューなどでは、師匠の人となり なども紹介され、人間ドキュメンタリーとしてもそれなりの 作品になっている。 その師匠が展開する落語論は、今更ながら真剣に落語と対し ていたことがよく理解でき、ある意味志半ばで逝ってしまわ れたことが残念にも思えるものになっている。特にその中で 紹介される「黄金餅」の抜粋は、本当ならその前の下りから 聞きたくなるものだが、紹介される部分には正に人間の業が 演じられているものだ。 そして落語チャンチャカチャンを含む「やかん」の高座が紹 介され、さらに家族旅行の風景などが挿入されて、お目当て の「芝浜」の高座となる。 「芝浜」は、中学生くらいから落語が好きだった僕自身は、 何人かの高座を聞いた記憶がある。それはオーソドックスな 人情噺で、何時もフムフムと聞いていたものだ。しかし生前 の談志師匠の高座は聞いた記憶がなく、今回はそれが最大の 楽しみだった。 そのお話は、落語では著名なものだし、知りたければ本作を 観てもらえば良いが。特に談志版では後半の妻が告白を始め てからの下りが素晴らしく、聞きながら涙を抑えられなかっ た。僕自身この話でこんなに泣いた記憶はないから、これは もしかすると談志師匠の演じ方によるものかもしれない。そ んなことも考えながら聴き惚れてしまった。 師匠は映画好きだったようで、生前には試写会場で何度か遭 遇したこともある。その中では、作品が何だったかは忘れた が京橋の試写室で、ほぼ中央に座っていた師匠が映画の途中 で突然立ち上がって出て行ってしまったことがあった。 その際に外からは「詰まんねえんだもん」というような声が 聞こえてきたが、実際に映画は、僕も許されるなら出て行き たいと思うような作品だったと記憶している。それでも僕は 我慢して最後まで観ている訳だが… スクリーンの師匠の姿を観ながら、ふとそんなことも思い出 していた。 * * 11月11日のサッカーJ2リーグの最終節で、僕の応援する 湘南ベルマーレがJ1リーグに昇格しました。今年はホーム &アウェイ42試合の全てを観戦し、自分でも思い出深いシー ズンでしたが、さらにこのような結果が待っているとは嬉し い限りでした。 今年は幸い映画のスケジュールと被ることが少なく、目標 を達成できましたが、来季も許される限り映画とサッカー観 戦を続ける所存ですので、何卒よろしくお願いいたします。
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