井口健二のOn the Production
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2012年09月16日(日) バイオハザードV、天心の譜、Tiger & Bunny、ウーマン・イン・B、LIFE OF THE DEAD、388、ワーキング・ホリデー、BUNGO+Godzilla

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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『バイオハザードVリトリビューション』
            “Resident Evil: Retribution”
2010年9月に前作を紹介したシリーズの最新作。実は試写会
は少し前に行われたが、記事の掲載は日米同時公開日の9月
14日まで禁止されていた。
開幕は前作から繋がるタンカー上での戦い。その戦いから辛
くも海中に逃れた主人公アリスだったが…。目覚めたアリス
を待っていたのは、郊外の住宅地での平穏な暮らし。しかし
愛娘ベッキーとの再会の場に、突然のアンデッドが侵入して
くる。こうして再び戦場に立ったアリスは…。

出演は、アリス役のミラ・ジョヴォヴィッチ、レイン役のミ
シェル・ロドリゲス、ジル役のシエナ・ギロリー。さらに前
作からウェスカー役のショーン・ロバーツ。また新登場レオ
ン役のヨハン・アーブとエイダ役のリー・ビンビン。そして
第1感染者の役で中島美嘉がゲスト出演している。
製作、脚本、監督はポール・W・S・アンダースンが前作に
引き続き担当。
以前の情報でアンダースンは、自作は常に3部作で構想する
と語っていたが、そのシリーズが5作目を迎えた。しかも、
3部作の構想では完結編の題名としていた“Afterlife”も
すでに前作で使用してしまったシリーズの新作は、正にゲー
ムそのものに回帰した作品だった。
これには色々な思惑もあるのだろうが、実は本作に続いて劇
場公開される日本製アニメーション版の『バイオハザード・
ダムネーション』はさらに徹底したゲームの再現版で、人間
ドラマの風味が強くなったシリーズをゲームに回帰させる意
図は強かったようだ
ただし、本作=実写版第5作の結末は、これは実写版の方向
性を揺るがず示しているもので、これは次回第6作で本格的
なシリーズの結末を迎えるのではないか、そんな予感も充分
に感じさせてくれるものになっていた。

なお、本作に続いて劇場公開される『バイオハザード・ダム
ネーション』は2008年の『バイオハザード・ディジェネレー
ション』に続く作品で、前作と同じく、また今回は実写版に
も初登場したレオン・S・ケネディが主人公となって、実写
版との関連も強いストーリーが展開される。

『天心の譜』
元内閣総理大臣細川護煕の妻で、認定NPO法人スペシャル
オリンピックス日本名誉会長なども務める細川佳代子製作総
指揮による知的障害者と音楽を描いたドキュメンタリー。
知的障害者の人はクラシックコンサートの会場に立ち入るこ
とができないのだそうだ。それは確かに、思わぬところで嬌
声を挙げられたりしたら音楽鑑賞の妨害になることは確かだ
が、しかしそれは明らかな差別と言えるものだ。
それに対し、日フィルやハンガリー国立フィルの常任指揮者
などを歴任する国際的指揮者の小林研一郎は、2005年「コバ
ケンとその仲間たちオーケストラ」を設立。同年開催された
長野スペシャルオリンピックスの会場では、世界中から集ま
った趣旨に賛同する演奏家たちのコンサートが実現する。
そしてさらに小林は、2010年には演奏者の中に31人の障害者
を加え、正に「共生できる社会」を目指した活動が続けられ
ている。
一方、本作監督の小栗謙一は、2001年にスペシャルオリンピ
ックスを目指してアメリカでホームステイする2人の日本人
青年を追ったドキュメンタリー『able/エイブル』を監督。
以来2004年『ホストタウン』、2006年『ビリーブ』、2011年
『幸せの太鼓を響かせて』と、同旨の細川製作による作品を
発表し、本作はその第5作になる。
その中でも『ビリーブ』では、2005年長野大会を記録するた
めに結成された知的障害者たちの撮影クルーの奮闘ぶりを描
き、そのクルーが2006年から「コバケンとその仲間たち」の
リハーサル風景の撮影を許され、その成果として得られたの
が本作とのことだ。実際に本作には彼らの撮影した映像が、
上映作品の半分近くに使用されているそうだ。

という作品だが、以前の作品も一応全国公開はされているも
のの、認知度はスペシャルオリンピックスと同様に高くはな
いとのことで、本作では前作からの間隔も短いことから、製
作形態や配給体制も変えて公開が行われるようだ。試写後に
は、製作者と監督から「よろしくお願いします」という特別
の挨拶もされてしまった。
内容は、当然健常者である我々が考えるべき問題であるし、
これはできるだけ多くに人に見てもらいたい作品だ。なお、
公開は、東京はシネマート新宿、大阪はシネマート心斎橋な
どで10月20日から全国順次ロードショウとなる。
因に本作監督の小栗謙一は、2008年9月紹介『TOKYO JOE』
の監督もしていた。

『Tiger & Bunny: The Beginning』
サンライズ企画・原作・制作によるヒーローアニメーション
・テレビシリーズからの劇場版第1作。
物語の背景は、何時とは知れない近未来のシュテルンビルト
という名の大都市。そこにはNEXTと呼ばれる様々な超能力を
持った男女のグループがいて、彼らは日夜、街の平和を守っ
ていたが…。
そのヒーローたちにはそれぞれスポンサーが付いて、そのコ
スチュームには企業のロゴマークが貼られている。そして彼
らの活動は事件のたびにテレビで独占生中継され、その活躍
ぶりにはポイントが付与されて年間最優秀ヒーローが選ばれ
るのだ。
そんな中で主人公のワイルドタイガーは、少し落ち目のヒー
ロー。しかも彼の所属する会社が買収され、新会社は彼に新
人と組むことを命じる。しかしその新人バーナビーは、優秀
だがかなり思い上がりの嫌味な奴だった。
そして街のシンボルである「スタチュー・オブ・ジャスティ
ス」が奪われ、彼らは超能力を持つ悪のNEXTと戦うことにな
るが、彼らには敵の持つ超能力すら判っていなかった。それ
でも彼らは視聴者のため戦わなくてはならないのだ。
テレビシリーズの制作前には、日経新聞にスポンサー企業の
募集広告が出されたということで、ヒーローたちのコスチュ
ームにはかなりのナショナルスポンサーのロゴが並ぶ。そん
なことでも笑いを誘う中で、友情や信念や、そして少し上り
坂を過ぎた大人には身につまされる物語が展開される。
なお物語は、テレビシリーズの第1話と第2話に基づくもの
で、そこに新たな事件やキャラクターが登場して、今まで語
られていなかった物語が繰り広げられているものだ。これは
テレビシリーズを観ていなかった人にも判り易い作品となっ
ている。

脚本は、テレビシリーズのストーリーディレクターを務めた
西田征史。監督はテレビシリーズの第1話及び第2シーズン
のオープニングを手掛けた米たにヨシモトが担当している。
僕は、日本製のテレビアニメーションはめったに観ない人間
だが、本作はサンライズらしい捻りも効いた作品で、これは
存分に楽しめた。なお来年には新作の劇場版第2作も公開さ
れるようで、その作品も楽しみに待ちたいものだ。

『ウーマン・イン・ブラック亡霊の館』
                “The Woman in Black”
2011年7月紹介『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2』でシ
リーズを完了したダニエル・ラドクリフが、単独で主演した
ゴシック・ホラー作品。
「ハリポタ」以外のラドクリフ主演作品では、2007年11月に
『ディセンバー・ボーイズ』も紹介しているが、本作は人気
シリーズ完結後の新たな出発となるものだ。その作品に俳優
は「ハリポタ」とも似た雰囲気のあるゴシック・ホラーを選
んだ。
物語の背景は、自動車がようやく普及し始めた時代のイギリ
ス。ロンドンで弁護士事務所に勤める主人公は、田舎町で先
日死去した婦人の遺産整理の仕事を命じられる。そのため列
車を乗り継ぎ、田舎町の寂れた駅舎に降り立った来た主人公
だが、地元の人々の応対はひどく険悪だった。
それでも自家用車を乗り回す名士らしい中年紳士の協力で、
婦人の邸宅に辿りついた主人公は、婦人の遺品を整理する中
で、徐々にその田舎町を覆う恐怖の原因に近づいて行くのだ
が…。その田舎町には主人公の1人息子も彼のあとを追って
向かっていた。

共演は、『死の秘宝』や今年2月紹介『裏切りのサーカス』
などのキアラン・ハインズ、2006年4月紹介『ローズ・イン
・タイドランド』などのジャネット・マクティア。
原作は、サマセット・モーム賞受賞作家のスーザン・ヒルが
1983年に発表したベストセラー小説で、すでにテレビ化やラ
ジオドラマ、舞台劇にもなっているという作品。
その原作から、2010年10月紹介『キック★アス』のジェーン
・ゴールドマンが脚色し、監督は、2008年“Eden Lake”と
いう作品でシッチェス=カタロニア国際映画祭で審査員特別
賞など受賞しているジェームズ・ワトキンスが担当した。
そしてこの映画の製作は、2011年5月紹介『モールス』など
のハマーフィルムが担当。イギリスの名門ホラー映画ブラン
ドを引き継いで再生された映画会社が、最初に映画化権を獲
得した作品だったということだ。
なおラドクリフは、以降に“A Young Doctor's Notebook”
というテレビのミニシリーズと“Kill Your Darlings”とい
う作品が撮影完了。さらに“The F Word”という作品が撮影
中で、その後にはアレクサンドル・アジャ監督の“Horns”
というホラー・ファンタシーと、アニメ版“Pinocchio”の
主人公の声優が予定されているようだ。

『LIFE OF THE DEAD』
関西出身、2年前から関東在住という造形作家が、手作りし
たクレイアニメーションをネットで公開し、それが評判にな
りDVD化されるという作品をサンプルで鑑賞した。
内容は、題名から予想される通りのゾンビもので、世界中に
ゾンビが蔓延し、そんな中、たぶん東京下町の安アパートの
2階の部屋で偶然生き延びた引き籠もり外国人男性の行動が
描かれる。
といっても、描かれるのは過去のゾンビ映画とさほど変わら
ず、特に目新しいものではない。それがまあ、クレイアニメ
ーションで多少グロテスクな表現がされてはいるが、それも
特に限界に挑むという感じのものでもない。
ただ、約15分の作品1本に製作期間を1ヶ月以上かけ、手作
りでコツコツと作り続けたのが評価かな。でも造形には指紋
もベタベタ残っていて、テクニックとしてはそれほどレヴェ
ルの高いものとも思えなかった。
それにお話的にも、今回観させて貰った4話まででは、物語
は始まったばかりという感じで、この先がどうなって行くの
か。その辺に期待を持たせるという感じはあるが、でもまだ
海の物とも山の物とも着かないところだ。
因に作品は7話まで完成しているようだが、すでにネットで
の公開は終了しており、これは次のDVDの発売を待たなけ
ればならないようだ。

製作、脚本、監督、造形、声優…そのほか諸々は、音楽を除
いて全て中山裕幸の単独。音楽にも平岡英樹という人と併記
で中山の名前が掲げられている。因に第2話には挿入歌があ
りそれも中山が歌っているようだ。
なお11月28日リリース予定のDVDには、シーズン1として
第4話までの本編映像と、メイキング及び監督インタヴュー
などの特典映像が収録される予定。さらに第5話以降は、来
春シーズン2としてリリース予定となっている。
「キモかわいい」を通り越して「グロかわいい」という作品
のようだが、まだ物語は始まったばかりというもので、ここ
からの展開が作品の真価を問われるところ。是非ともシーズ
ン2も観せて貰ってその評価をしたいものだ。


『388』“388 Arletta Avenue”
1997年『CUBE』などのヴィチェンゾ・ナタリが製作総指揮を
務めたサスペンス作品。
トロント郊外の高級住宅街を舞台に、若い夫婦を突然襲った
恐怖が描かれる。それは、夫が朝出勤のため乗り込んだ車で
セットした覚えのない音楽が鳴り出すことから始まり、それ
が原因で言い争いとなった妻の姿が消える。しかし状況から
単なる家出と判断した警察は取り合ってくれない。
さらに不審な出来事にも警察の動きは遅く、ついには夫のパ
ソコンに不審な画像が送られ始める。そんな事態の中での夫
の行動が、屋内の各所や自家用車の中にも仕掛けられた隠し
カメラの映像で描かれ、やがて夫の精神状態が追いつめられ
て行く。
この種の犯罪を扱った作品では、犯罪者の心理なども気にな
るところだが、本作ではそれは全く明らかにされず、それが
物語の不気味さを増加させる。それは2008年9月に紹介した
ミヒャエル・ハネケ監督の『ファニー・ゲームUSA』にも
通じる不条理さに満ちたものだ。
そして本作では、それが『パラノーマル・アクティビティ』
などのPOVにも似た隠しカメラの映像で描かれ、ある種の
異様な臨場感も与えられている。

出演は、2003年7月紹介『ターミネーター3』などのニック
・スタール、2006年『ブラック・ダリア』などのミア・カー
シュナー、2000年『ファイナル・デスティネーション』など
のデヴォン・サワ。
他に、2010年9月紹介『アメリア−永遠の翼』などのアーロ
ン・エイブラムス、今年4月紹介『フェイシズ』などに出演
のクリスタ・ブリッジスらが脇を固めている。
正直に言って後味の良いとは言い切れない作品だが、内容的
には、もしかすると現実にも起こり得るかもしれない恐怖が
描かれている。その点では現代への警鐘という点で、観る価
値も生じる作品だ。
ただ、映画の中で夫の設置したカメラの映像が混ざるのは、
作品のコンセプトに合っていないのではないかな。その辺は
ちょっと勇み足のようにも感じられた。些細なことではある
が、決めたことは決まり通りにやって欲しかったものだ。


『ワーキング・ホリデー』
吉本興業企画・製作で、「ひきこもり探偵シリーズ」などの
坂本司原作、文春文庫所載の同名小説からの映画化。
新宿歌舞伎町でホスト稼業の男に許に、突然少年が現れる。
さらに訝しむ男に対して少年は、「僕はあなたの息子です」
と自己紹介する。そしてホストクラブのママや同僚ホストの
協力で、春休み限定の父子の共同生活が始まるが…。

出演はEXILEのAKIRA、2010年2月紹介『誘拐ラプソディー』
などの子役の林遼威。他に今年6月紹介『るろうに剣心』な
どの綾野剛、2月紹介『幸運の壺』などの逢沢りな。さらに
お笑い芸人のほんこん、ゴリ、8月紹介『のぼうの城』など
のちすんらが脇を固めている。
脚本は、2011年『僕たちは世界を変えることができない。』
などの山岡真介。監督は、讀賣テレビのドラマ『奇跡の人』
などの演出や『六千人の命のビザ』などのプロデューサーを
務めた岡本浩一の長編映画監督デビュー作となっている。
いろいろなことがあっても、結局大人に成り切れていない男
と、父親不在の中で逞しく育ってきた少年。どちらかという
と少年の方がよっぽど大人の逆転父子が、共同生活の中でい
ろいろなものを掴んで行く。
言ってみれば吉本新喜劇のような他愛ないストーリーだが、
そこにはそれなりに現代を反映しているような部分もあり、
それらがユーモアやギャグも絡めた展開の中で、気持ちよく
進んで行く作品だ。
ただ、映画のクライマックスとも言えるシーンで、主人公の
運転する宅配便の車のナンバープレートが白なのはちょっと
気になった。その車は、プレートの平仮名が「わ」なのでレ
ンタカーと思われるが、営業用車で白ナンバーはちょっとま
ずいだろう。
エンドロールには、協力として「クロネコヤマト」の名前も
あったように思ったが、そこを何とか利用してもう少し誤魔
化して欲しかった感じもしたものだ。まあ法律上の縛りもい
ろいろあるから、融通の利かない日本の警察相手では難しい
のも理解はするが。
それにしてもこんな親子って、少し前なら考えもしなかった
ところだが、今の世間には案外現実にいるのかな、そんなこ
とも考えさせられる作品だった。それでも物語全体が前向き
なのが、心地よい作品でもあった。


『BUNGO「見つめられる淑女たち」』
『BUNGO「告白する紳士たち」』
宮沢賢治、三浦哲郎、永井荷風、岡本かの子、坂口安吾、林
芙美子。6人の文豪たちの作品を映画化したアンソロジー。
宮沢原作の「注文の多い料理店」は、2010年『時をかける少
女』の菅野友恵脚本、2006年『パビリオン山椒魚』などの冨
長昌敬監督、主演石原さとみ、宮迫博之。原作からはちょっ
と味付けを変えて、不気味さの中にもコミカルな雰囲気の漂
う作品に仕上げられている。

三浦原作の「乳房」は、2006年『マイムマイム』の岨手由貴
子脚本、2007年『きみにしか聞こえない』で助監督を務めた
西海謙一郎監督、主演水崎綾女、影山樹生弥。思春期の少年
と夫を戦争に取られた若い女性の物語。少年の憧憬が、過酷
な背景の中で巧みに描かれる。

永井原作の「人妻」は、2008年『ワイルド・ライフ』の山田
太郎脚本、2010年『海炭市叙景』の熊切和嘉監督、主演谷村
美月、大西信満。町外れの家に間借りした主人公は、その家
の若い夫婦と暮らすことになるが、主人公には若妻の姿が気
になって仕方がない。

岡本原作の「寿司」は、2009年『風が強く吹いている』の大
森寿美男脚本、CM演出家の関根光才監督、主演橋本愛、リ
リー・フランキー。寿司屋の看板娘と常連客で無口な中年紳
士の交流が描かれる。ある日町で紳士を見かけた娘は、ふと
紳士に声を掛けるが…

坂口原作の「握った手」は、2005年『リンダリンダリンダ』
の向井康介脚本、山下敦弘監督、主演山田孝之、成海璃子、
黒木華。映画館で衝動的に隣の女性の手を握った主人公は、
その手を握り返される。こうしてその女性と付き合い始めた
主人公だったが、心には不安が残る。ちょっとファンタステ
ィックな要素もある作品。

林原作の「幸福の彼方」は、1983年『探偵物語』の鎌田敏夫
脚本、2012年『シグナル〜月曜日のルカ』の谷口正晃監督、
主演波瑠、三浦貴大。見合い結婚した2人は幸せな結婚生活
を送っていたが、ある日突然、夫は自分に息子がいることを
告白する。夫婦の情感が見事に描かれる。

それぞれ作品は原作の発表年代を意識した時代背景で、昭和
前半の雰囲気がよく出されていた。そんなムードの中で文豪
たちの名作が解り易く描かれている。脚本家、監督、出演者
も現代日本映画を代表する顔ぶれが集まっており、日本映画
のカタログとも呼べそうな作品だ。
        *         *
 2011年7月17日付などで報告している“Godzilla”の再度
のハリウッドに関して、同作の製作を進めているワーナー及
びレジェンダリー・ピクチャーズから、全米公開日を2014年
5月16日に決定したことが発表された。
 因に監督は2011年6月紹介『モンスターズ』のギャレス・
エドワーズ、脚本はデイヴィッド・キャラハン、デイヴィッ
ド・S・ゴイヤーに加えて、2003年“Swordswallowers and
Thin Men”という作品でニューヨーク国際インディペンデン
ト映画祭のジャンル賞や脚本賞を受賞のマックス・ボレンス
タインが仕上げを担当したようだ。
 監督も脚本家もまだキャリアは浅いが、伝説の怪獣に新た
な血を注ぎ込んでもらいたいものだ。
 なお出演者などは未発表だが、作品は3Dで公開されるこ
とになっている。


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井口健二