| 2012年08月05日(日) |
莫逆家族、アシュラ、籠釣瓶、恋に至る病、リンカーン/秘密の書、キック・オーバー、デンジャラス・ラン、トータル・リコール+Hobbit |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※ ※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※ ※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『莫逆家族』 1999年から2004年まで「週刊ヤングマガジン」に連載された 田中宏原作漫画を、2010年9月紹介『海炭市叙景』などの熊 切和嘉監督が、主演にお笑いコンビ・チュートリアルの徳井 義実を迎えて映画化した作品。 主人公は30代半ばの男性。以前は暴走族のリーダーで鳴らし ていたようだが、今は建設労務者でグダグダした仕事を続け ている。その存在は妻や高校生の息子からも疎まれている感 じだ。しかしその息子の恋人で、主人公の族仲間だった男の 娘がレイプ被害にあったことから事態が動き出す。 それは主人公を過去に直面させ、その過去を精算するものに なって行った。内容的には『海炭市叙景』にも通じるものが あると思われるが、本作ではそれがさらに暴力的に描かれて いた。 その違いは原作によるものではあろうが、それを敢えて熊切 監督が撮る理由があったのか否か。2008年10月紹介『ノン子 36歳』以降の作品からは違和感も感じる。しかしそれ以前 の作品を考えるとこれも熊切作品という感じだし、その根底 にあるものは多分同じなのだろう。 共演は、林遣都、阿部サダヲ、玉山鉄二、新井浩文、大森南 朋、北村一輝、村上淳、そして倍賞美津子。さらに今年3月 紹介『けの汁』などの石田法嗣、2011年1月紹介『津軽百年 食堂』などのちすん、2010年4月紹介『書道ガールズ』など の山下リオらが脇を固めている。 物語の全体には、水よりも濃い血の流れのようなものも感じ させるが、その中から新しい未来を生み出そうとする、そん な希望のようなものも感じさせてくれる作品ではあった。こ れも熊切作品ということだろう。 なお徳井は、普段のヴァラエティ番組などで見掛けるのとは 雰囲気も風貌も異なり、この役柄に真剣に取り組んでいる気 持ちが伝わってきた。因に映画の終盤で倍賞に頬を張られる シーンは、至福の喜びだったようだ。 さらにクライマックスの決闘シーンは、2011年3月の極寒の 中、3日間徹夜で撮影されたものだそうで、その徳井の意気 込みに応えて、上記の現代日本映画を背負う俳優たちが見事 な競演を見せているものだ。
『アシュラ』 ジョージ秋山原作、発表当時有害図書と糾弾された作品が、 原作のヴィジュアルを活かしたアニメーションで映画化され た。 時代は中世、平安京の頃。相次ぐ洪水や旱魃による飢饉に加 え、日本史上最大の内戦・応仁の乱により世の中は荒廃。食 物を失った人々の間では人肉食も横行し始めていた。そんな 中で1人の赤子が誕生する。 産み落としたのは狂女。彼女は最初のうちこそ赤子を育てよ うとするが…。やがて親ともはぐれた赤子は、野獣たちの中 を生き抜いて行く。そしてアシュラと名付けられた少年は、 人々を襲うケダモノとなる。 原作は、1970年8月の連載開始で当時の僕はあまり漫画は読 んでいなかったが、この作品だけは上記の話題もあり、回し 読みなどで目にしていた。その当時の印象は、ひどく物悲し い物語だったと記憶している。 それは、今回映像化された中でも、若狭に肉を与えようとし て拒否されるくだりなどは、何故なんだと自問したくなるく らいのものだった。その時は心底からアシュラを救いたくな るような気持ちだった。 そんな作品に、40年以上を経て今回は再会したものだが、当 時を知る者としては、さすがにその時のインパクトは薄れて いた。しかし当時のメッセージは今でも通じるものと思われ るし、今の若い人たちにはそれを感じ取って欲しいものだ。 監督は、2005年『鴉-KARASU-』が話題になったさいとうけい いち。2011年『TIGER & BUNNY』をヒットさせた俊英が、歴 史的な作品に挑んでいるものだ。 声優には野沢雅子、林原めぐみ、玄田哲章、平田広明、水島 裕ら大御所が集い、さらに北大路欣也がキーとなる役柄を演 じている。ただし北大路にはもう少し外連があっても良いよ うにも感じたが。 なお本作は、アヌシー国際アニメーション映画祭や上海国際 映画祭、ファンタジア映画祭、ニューヨーク・アジア映画祭 などで招待上映されているようだ。 公開は9月29日から。因に本作の鑑賞制限はGの一般向きに 指定されている。
『シネマ歌舞伎・籠釣瓶花街酔醒』 歌舞伎の舞台を映画で上映する「シネマ歌舞伎」の第18弾。 江戸吉原で起きた実際の事件に基づき、1888年に初演された という三世河竹新七作の歌舞伎の舞台が、中村勘三郎、片岡 仁左衛門、坂東玉三郎の共演で登場する。 序幕は吉原仲之町。田舎から出てきたお大尽がふと入り込ん だ吉原で、道中をする人気花魁の八ツ橋に遭遇する。そして 八ツ橋に入れあげたお大尽は、八ツ橋の身請けの話までも進 めようとするのだが、八ツ橋には間夫の侍がいた。 序幕の見染めの場では3組の花魁道中が登場し、豪華な衣裳 が競われる。その中でも玉三郎演じる八ツ橋の衣裳は、立体 的な蝶の刺繍などそれは絢爛なものだ。そして仲居などを引 き連れた道中の様も見事な姿になっていた。 そこから始まる廓の話。廓噺は落語ではいくつも聞いている が、このような豪華な衣裳を見せられると、成程これが江戸 の花街だったのかと、改めて廓の世界を認識させられる思い がした。 そして舞台は、立ち回りなどの派手な演出は少ないが、特に 第3幕の縁切りの場からは見事な台詞回しの連続で、七五調 の決め台詞が次から次に登場してくる。その心地良さといっ たら、これは格別なものだった。 それは七五調の台詞回しにはリアルさも何もないものだが、 これこそが日本の芸能文化の原点とも感じさせてくれるもの で、これは大事に継承していかなければいけないと感じさせ てくれるものだ。 実は昔に瀬田貞二訳の『指輪物語』が読み難くて辟易してい たものが、ある日その訳文が七五調であることに気付き、音 読の気持ちで読み返したら実に気持ちよかった。そんな気分 も思い出させてくれた。 共演は中村魁春、中村勘九郎、中村七之助、中村鶴松、市村 家橘、片岡亀蔵、片岡市蔵、坂東彌十郎、片岡秀太郎、片岡 我當。なお撮影は平成22年2月の歌舞伎座で、第十七代中村 勘三郎の二十三回忌追善興行として上演された舞台となって いる。 お大尽のあばた面の化粧が今の人たちにどれほど通じるのか など、心配になる部分もあるが、それを言ったら廓の風情も 今には通じないものだろうし、このような作品によって文化 が伝えられて行くことも期待したいものだ。
『恋に至る病』 第21回PFFスカラシップ作品として製作された木村承子脚 本・監督による長編デビュー作。 気弱な生物の教師に焦がれるようになった女子生徒が、多少 ヘンな妄想にとり憑かれ、それを実践してみると…という、 ちょっとファンタスティックなところもある作品。 主人公のツブラはある妄想を持っている。それは大好きなマ ドカ先生に抱かれて、彼の大事なものを奪ってしまうという もの。そんな妄想が高じた終業式の日、準備室にいた先生に 襲い掛かると、それは実現してしまう。 こうしてあそこだけ男性になってしまったツブラと、女性に なってしまった先生は、やむ無く人里離れた廃屋だった先生 の実家に隠れることにする。そこにツブラの親友のエンや、 そのボーイフレンドのマルもやってきて…。 男女が入れ替わってしまうというのは、過去にも名作のある 定番のファンタシーだが、それがアソコだけというのは確か に新機軸かもしれない。とはいうものの、それを映像で描け ないのはかなりのハンディキャップだ。 ただし監督は、そんなことは気にしていないのか、いざとな ってからは台詞も含め具体的なことはほとんど表現しない。 観客が思い付けということだろうが、僕らはいいけど一般向 けの映画として、これは多少無理があるとも感じられた。 実際にマドカが股間を抑えて驚愕するシーンには、別のこと も想像してしまった。これが後半までの隠し技としても、も う少し何かの工夫は必要だったのではないかな。そこが映画 監督としての腕の見せ所のようにも感じたものだ。 それにエンとマルの描き方があまりにステレオタイプなのも 気になるところで、これではこの2人の登場の意味がない。 どうせならツブラとエン、マドカとマルの関係も描いて、順 番に巡って万事収まるような展開もあると思えたが。 出演は、今年4月紹介『苦役列車』など出演の我妻三輪子、 2007年8月紹介『サッド・ヴァケイション』など青山真治監 督作品に常連の斉藤陽一郎、2009年7月紹介『悪夢のエレベ ーター』などの佐津川愛美、2012年『ヒミズ』でヴェネツィ ア映画祭主演賞受賞の染谷将太。なかなか気になる顔ぶれが 揃ったものだ。
『リンカーン/秘密の書』 “Abraham Lincoln: Vampire Hunter” 今年5月紹介『ダーク・シャドウ』の脚本を担当したセス・ グレアム=スミスが原案と脚本、製作総指揮も務めたアクシ ョン・ファンタシー。因にグレアム=スミスは、2009年発表 の“Pride and Prejudice and Zombies”も評判の作家だ。 物語の始りはリンカーンの幼少時代。奴隷を巡る争いで返り 討ちに遭い、その後に最愛の母親が謎の死を遂げる。しかし その死がある人物に関わると知るリンカーンは復讐を誓い、 やがてその時が訪れる。 ところがその人物は不思議な力に守られ、何度倒しても起き 上がってきた。その急場を救ったのはヘンリーと名告る男。 そのヘンリーは、戦いの相手がヴァンパイアであることを教 える。そしてヘンリーの許でヴァンパイアハンターの訓練を 積んだリンカーンは、遂に母親の復讐を遂げるが、そこには さらなる強大な敵が待ち構えていた。 奴隷制度が実はヴァンパイアに血を供給するための手段であ り、南北戦争がその供給を絶つための戦いであった…という かなり奇想天外な発想に基づく作品。しかもゲティスバーグ の戦いが、いかに重要であったかが語られる。 そんなアメリカの歴史の闇が描かれた作品だが、映画の見所 は様々なアクションで、特に刃が銀でコーティングされた斧 をハンティングの武器とするリンカーンが華麗に斧を振り回 すシーンや、後半ではさらなるアクションが展開される。 これならアメリカの歴史を知らない日本人にも、充分に楽し んでもらえる作品だ。 出演は、2005年5月に紹介した『愛についてのキンゼイ・リ ポート』がデビュー作というベンジャミン・ウォーカー。他 に2011年11月紹介『デビルス・ダブル』などのドミニク・ク ーパー、2012年公開『遊星からの物体X』などのメアリー・ エリザベス・ウィンステッド。 さらには2008年『ハートロッカー』などのアンソニー・マッ キー、2010年『ツーリスト』などのルーカス・シーウェル、 2011年7月紹介『マーガレットと素敵な何か』などのマート ン・ソーカス、スーパーモデルのエリン・ワッソンらが脇を 固めている。 製作はティム・バートン、監督は2008年『ウォンテッド』な どのティムール・ベクマンベトフが担当した。 先月『声をかくす人』を紹介したところで、本作はちょうど その始まりの辺りで終わるものだ。どうせなら暗殺事件との 関わりも描いて欲しかった感じもしたが、それはもっと大き なタブーなのかな。
『キック・オーバー』“Get the Gringo” 1995年『ブレイブハート』でオスカー監督賞に輝いたメル・ ギブスンが俳優に専念し、メキシコの悪名高い刑務所を舞台 に描いたアクション作品。 主人公は、やばい金らしい大金を持ってパトカーに追われな がら国境を突破、メキシコに逃亡したアメリカ人の男。しか しメキシコの悪徳警官に捕まり、金は奪われ、自身は悪名高 きエル・プエブリート刑務所に放り込まれる。 その刑務所は、本来は外部との接触を許容することで犯罪者 の更生を早める目的を持って設営された施設だったが、外部 との接触は組織との接触も容易にし、刑務所内はさながら社 会の縮図で組織の温床になっていた。 そんな中に放り込まれた主人公は、まずは巧みに立ち回って 組織の概要を掴み、さらには彼らを利用して奪われた金を取 り戻すことを画策する。しかし刑務所には軍隊を動員して閉 鎖する期限も迫っていた。 まるでスラム街のような刑務所の中や、そこを牛耳る組織の 姿などが、一面ではヴァイオレンスとユーモアも込めて描か れてゆく。それは適度の興奮とカタルシスも得られる作品だ った。 共演は、2004年『バッド・エデュケーション』などのダニエ ル・ヒメネス・カチョ、2011年のオスカー候補作“A Better Life”などのドロレス・エレディア、2005年2月紹介『コン スタンティン』などのピーター・ストーメア、それに人気子 役のケヴィン・ヘルナンデス。 脚本は、ギブスンと2006年『アポカリプト』の第1助監督を 務めたエイドリアン・グランバーグ、第2助監督を務めたス テイシー・パースキーが共同で執筆。グランバーグが監督、 パースキーが製作を担当している。 さらに『アポカリプト』に参加のジェイ・アロエスティが美 術監督を務めるなど、スタッフはギブスンの関係者が集合し ているようだ。 実生活ではいろいろ問題も起こしているギブスンだが、いざ 映画となれば集まる仲間も多くいるようで、人情には厚いの だろう。それは本作の主人公にも通じるところで、そんな主 人公を自らの脚本で描き出しているものだ。
『デンジャラス・ラン』“Safe House” 1989年『グローリー』と2002年『トレーニング・デイ』で、 2度のオスカー受賞に輝くデンゼル・ワシントンの製作総指 揮・主演によるアクション作品。 物語の舞台は南アフリカ。その国でCIAが重要人物を匿う ために用意した「セイフハウス」は長年開店休業状態だ。そ の管理人のマットは、近々パリに向かう恋人と共に転属する ことを願っているが、捜査活動などに実績のない彼の願いは 叶いそうもない。 そんな時、電話が鳴り出し重要人物の到着が告げられる。と いっても彼が行うのは室内を整えることだけで、特別な任務 がある訳ではなかったが…。やってきたフロストは10年前に CIAを離脱し、世界各国の諜報機関の機密を握る危険人物 だった。 そして「ハウス」ではフロストから機密を聞き出すべく過酷 な尋問が開始される。ところがその直後、誰も知らないはず のその場所が襲われ、尋問に来ていたベテラン捜査官たちが 皆殺しとなる。この時マットにはフロストと共に脱出して、 彼を次の隠れ家に連れてゆく任務を与えられるが。 事態はCAIに内通者がいることを示し、またフロストはど んな相手も懐柔する心理戦の名手でもあった。 共演は、2011年7月紹介『グリーン・ランタン』では主役を 務めたライアン・レイノルズ。その恋人役に2009年7月紹介 『幸せはシャンソニア劇場から』などのノラ・アルネゼデー ル。女優は本作がハリウッドデビューとなった。 他に2011年8月紹介『ミッション:8ミニッツ』などのヴェ ラ・ファーミガ、2010年2月紹介『グリーン・ゾーン』など のブレンダン・グリースン、2010年9月紹介『フェア・ゲー ム』などのサム・シェパードらが脇を固めている。 脚本は、本作がデビュー作というデヴィッド・グッゲンハイ ム、監督はスウェーデン出身で本作でハリウッドデビューを 飾るダニエル・エスピノーサ。ワシントンはエスピノーサと 会食して、即決でこの役を引き受けたそうだ。
『トータル・リコール』“Total Recall” 1990年にアーノルド・シュワルツェネッガー主演で製作され たフィリップ・K・ディック原作映画のリメイク。この再映 画化に、今年2月紹介『アンダーワールド:覚醒』では製作 総指揮・脚本を務めたレン・ワイズマン監督が挑戦した。 物語の背景は、21世紀末。世界は相次ぐ戦争で荒廃し、人類 が居住可能なのはイギリス諸島を中心としたブリティン連邦 (UFB)と、その植民地である地球の裏側に位置する「コ ロニー」だけだった。 そのコロニーからは、地球の地殻を貫通するフォールと呼ば れる移送機関を通じて毎日労働者がUFBに通勤していた。 そして彼らはUFBに暮らす富裕層の人々に奉仕させられて いたが、この状況は労働者の不満を呼ぶものだった。 そんな中で主人公は、現状に不満は持ちながらもグダグダと 勤務を続けていたが、ある日憂さ晴らしに寄った「リコール 社」で彼はとんでもないトラブルに巻き込まれてしまう。 出演は、2011年11月紹介『フライトナイト』などのコリン・ ファレル、ワイズマン監督夫人のケイト・ベッキンセール、 2011年12月紹介『ニュー・イヤーズ・イブ』などのジェシカ ・ビール。さらにブライアン・クランストン、ビル・ナイ、 2009年『スター・トレック』などのジョン・チョウらが脇を 固めている。 脚本は、2006年6月紹介『ウルトラヴァイオレット』では脚 本監督を務めたカート・ウィマーと、2010年『アンストッパ ブル』などのマーク・ボンバック。 物語は、多分1990年版より原作に則していると言える。少な くとも1990年版の後半の展開は本作には存在しない。しかし 随所に1990年版へのオマージュのようなものは見られ、製作 者たちの気持ちも表されていたようだ。 それに本作では、未来都市の景観がかなり秀逸で、そこには 同じくK・ディック原作『ブレード・ランナー』へのオマー ジュのような感じもあり、乱雑に空中に伸びた迷路のような 大都市が面白く描かれていた。 それにしても子供の頃に科学読み物で知った地殻を貫通する 移送機関がこのような形で見られるとは、その様子にも感激 したものだ。 * * ピーター・ジャクスン監督が今年12月公開を目指して進め ている『LOTR』の前日譚“The Hobbit”の映画化で、作 品が2部作ではなく3部作になることが公式に発表された。 これはジャクスン監督が自らfacebookに報告したもので、 今年12月公開の“An Unexpected Journey”と来年12月公開 の“There and Back Again”に続く、2014年12月の公開とな る作品だ。その内容は不明だが、元々ジャクスン監督が今回 の計画を発表した段階では3部作と言っていたこともあり、 これは本来の姿に戻ったものと考えてよさそうだ。 ただし先の2つのタイトルは原作からも採られたもので、 第3部がどのようなタイトルになるか、それも気になるが、 いずれにしてもこれからたっぷり3年間は楽しめることにな り、ファンには万々歳のところだ。
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