井口健二のOn the Production
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2012年01月22日(日) AKB48、SHシャドウ・ゲーム、最高の人生を、第九軍団の、コーマン帝国、ファミリー・ツリー、種まく旅人、ドラゴン・タトゥー+Riddick

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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on少女たちは傷つき
ながら、夢を見る』
社会現象とも言えるAKB48、その2011年を追ったドキュ
メンタリー。
同種の作品では2010年に公開されたものがあるようだが、そ
の作品は観ていない。元々このグループというか団体には、
総合プロデューサーの存在も含めて極めて作為的なものが感
じられ、あまり好きではなかった。従って試写も懐疑的な想
いで観に行ったものだ。
2011年の1年間が題材ということで、当然本作も3/11の話
題から始まる。しかもそこには、仙台で被災してその後に研
究生になったという少女もいて、これも作為しか感じられな
い開幕だった。
しかしその開幕で、被災地での災害支援の一環として架設の
舞台から集まった子供たちに向かって語りかけ笑顔を振りま
いて踊り、歓声を浴びる彼女たちの姿は、当然ことながら感
動的なものであり、そこに至る彼女たちの想いには涙腺も刺
激された。
そしてそれに続く、開催されていた頃には傍目で馬鹿騒ぎに
しか観えなかった「総選挙」や西武ドーム公演の舞台裏での
彼女たちの様子には、それは尋常でない何かが感じられるよ
うになってきた。
そこには、彼女たち自身も作品の中で語っているように、特
に初期の頃から参加しているメムバーたちの自覚の芽生えで
もあるように見えるし、それが3/11や去年1年間のいろい
ろなものを切っ掛けとして育まれていることを、この作品は
見事に描いている。
実は先日観ていたテレビのサッカー番組で、Jリーグ初期の
スター選手2人が、「最近の選手に自覚がない」ことを嘆い
ていたが、僕自身がJ2のチームを応援しているとそれを感
じてしまうところもある。
そんな想いで本作を観ていると、この自覚を生み出す切っ掛
けが今の若者たちに与えられていない、そんなことも考えて
しまった。「しらけ世代」なんて僕らが若い頃にも言われて
いたが、本作は、その「しらけ」社会へのメッセージのよう
にも感じられた。
なお3/11に際しては、AKB48からいち早く数億円の義
援金が拠出されたはずだが、そのことが作品の中で全く触れ
られていないのも、清々しく感じられた。


『シャーロック・ホームズ:シャドウ・ゲーム』
        “Sherlock Holmes: A Game of Shadows”
ガイ・リッチー監督、ロバート・ダウニーJr.主演、ジュー
ド・ロウ共演で、2010年1月に紹介した『シャーロック・ホ
ームズ』の続編。
時は1891年、イギリス国民は相次ぐ爆弾テロに怯えていた。
それは一般には反体制勢力の犯行と考えられていたが、ホー
ムズは違っていた。彼はそれらの事件の裏で1人の人物が暗
躍していると考えていたのだ。その人物とはジェームズ・モ
リアーティ教授。
コナン・ドイルの原作では、1893年発表の『最後の事件』に
登場し、ホームズ生涯最大の敵とされるモリアーティ教授の
陰謀を暴くべく、ホームズとワトスンはフランス、ドイツ、
スイスを股に掛けた追跡行を繰り広げる。
モリアーティ教授の姿は、前作にも謎の男として登場してお
り、続編が教授との対決になることは予想されていた。しか
も本作に登場する教授は、裏でヨーロッパ政界も操るなど原
作以上に強力で、正にその期待に違わぬ壮大な対決が繰り広
げられる。
そして映画では、前作でも使われた全てを予測して行動する
ホームズのイメージの描写様式が、見事なクライマックスを
盛り上げて行く。さらにアクションでは、前作同様のVFX
を駆使した華麗なシーンが展開されるものだ。

共演は、2008年12月紹介『ベンジャミン・バトン』や、昨年
6月に紹介『ザ・ウォード』などのジャレッド・ハリスと、
2009年10月紹介『ミレニアム/ドラゴン・タトゥーの女』な
どのノオミ・ラパス。
他に、前作に続いてのレイチェル・マクアダムス、ケリー・
ライリー、エディ・マーサン。さらに2005年7月紹介『銀河
ヒッチハイク・ガイド』などの出演者で、作家・監督でもあ
るスティーヴン・フライらが脇を固めている。
前作と同様、ホームズとワトスンの掛け合いなどはユーモア
たっぷりで笑わせてくれるが、その一方で、第1次世界大戦
前のヨーロッパの緊張感などもかなりシビアに描かれ、さす
がイギリス人監督の作品という感じのものになっている。
モリアーティ教授の登場や、アイリーン・アドラーの存在な
ど、正にシャーロック・ホームズのクライマックスという感
じの作品だ。


『最高の人生をあなたと』“Late Bloomers”
2007年10月紹介『ぜんぶ、フィデルのせい』のジュリー・ガ
ヴラス監督の第2作で、イザベラ・ロッセリーニとウィリア
ム・ハートを主演に迎え、老境に差し掛かった夫婦の機微を
描いた作品。因に前作は原作付きだったが、今回は自らのオ
リジナル脚本のようだ。
物語の舞台はロンドン。イタリアから来て建築家の夫と巡り
合い、結婚生活30年で3人の子供にも恵まれた元教師のメア
リーは、成功した夫が名誉ある受賞を果たしたその受賞式の
最中にふと不安に襲われる。
その不安は何の根拠もないものだったが、現在の生活がいつ
まで続けられるのか、自分の老後のことなど、考えれば考え
るほど不安は募って行く。そして相談した医師の勧めでスポ
ーツクラブに行ってみたりもするるが、それは若くない自分
を自覚するだけだった。
一方、夫は革新的な公共施設の建築で成功を納めていたが、
その彼に次に指示されたプロジェクトは老人ホームの建設。
しかしそれに納得できない彼は、事務所の若い連中が進める
プロジェクトに参加してみるが…
年齢に沿って老後のことを考え始めた妻と、いつまでも夢を
見ながら新たな挑戦を続けようとする夫。そんな2人の間に
少しずつ波風が立ち始める。自分と妻もこの夫婦と同じくら
いの年頃だから、まあいろいろな意味での共感はしきりの作
品だった。
因に監督は、父親のコスタ・ガヴラス監督が各地の映画祭で
回顧上映と共に迎えられるのを観て、本作の物語を思い付い
たそうだ。従ってアイデア段階は、父=夫の側だったと思う
のだが、完成された作品は何となく妻寄りでそんなものかな
あとも思ってしまった。
なお原題の直訳は「遅咲きの花」だが、これは成熟を意味す
る暗喩でもあるそうだ。そんな老境を迎えた妻の姿が描かれ
ている。
イザベラ・ロッセリーニは、1986年デヴィッド・リンチ監督
作品『ブルー・ベルベット』で、妖艶という言葉はこの人の
ためにあるのだとも思わせてくれたものだが、そんな彼女が
首の弛みを気にするシーンには、自分もそれだけ年を取った
ことを実感させられた。

僕の年代には、いろいろ考えさせられてしまう作品だった。

『第九軍団のワシ』“The Eagle”
紀元2世紀にローマ帝国が建設し、1987年に世界遺産にも登
録されたイギリス北部の旧跡ハドリアヌスの長城。その建設
の切っ掛けとなったとされるローマ帝国第九軍団失踪の謎を
題材として1954年に発表されたローズマリー・サトクリフ原
作の映画化。
その映画化を、2004年10月紹介『運命を分けたザイル』など
のケヴィン・マクドナルド監督が実現した。
イギリス北部に進撃した兵士5000人からなるローマ第九軍団
が忽然と姿を消したのは、西暦117年、それを脅威と感じた
ハドリアヌスはそれまでの世界征服の政策を転換し、122年
に長城を建設してローマ帝国の境と定める。
その20年後、長城警護の司令として現地に赴いた主人公は、
ブリトン人との闘いで負傷し、名誉退役を余儀なくされる。
そして彼が奴隷としたスコットランド人の若者と共に、かつ
て彼の父親が指揮し消息を絶った第九軍団の紋章を追って、
北部への旅を開始する。
物語の背景は、紀元2世紀のスコットランド。その神秘的と
も言えるハイランドの風景が、スコットランドの現地とハン
ガリーでのロケーションによって見事に再現され、謎に満ち
た第九軍団失踪の真相が描かれて行く。
因に物語自体はサトクリフの創作だが、第九軍団の失踪は史
実であり、その狭間が冒険物語として巧みに描かれている。
そして映画では当時の進駐軍の様子やブリトン(ケルト)人
の生活ぶりも再現され、それは一種ファンタシーのようにも
描かれていた。

出演は、2011年1月紹介『僕が結婚を決めたワケ』などのチ
ャニング・テイタムと、11月紹介『タンタンの冒険』で主人
公の声優を務めたジェイミー・ベル。他に、ドナルド・サザ
ーランド、マーク・ストロングらが脇を固めている。
脚本は、2003年11月紹介『すべては愛のために』などのジェ
レミー・ブロック。撮影は、2009年1月紹介『スラムドッグ
$ミリオネア』でオスカー受賞のアンニ−・ドット・マント
ルが手掛けて、素晴らしい情景を観せてくれている。
なお本作は、2011年2月27日付「バンコク遠征記(後編)」
の中でも触れた作品で、その時には観られなかった作品によ
うやく出会えたものだ。

『コーマン帝国』
   “Corman's World: Exploits of a Hollywood Rebel”
オスカーを授与するアメリカ映画芸術科学アカデミーから、
2009年に名誉賞を贈られた低予算映画の王者ロジャー・コー
マンの姿を、本人及び彼の許から巣立った数多くの映画人の
証言などで描き出したドキュメンタリー。
そのインタヴューに答えているのが、俳優のロバート・デ・
ニーロ、ジャック・ニコルスン、ピーター・フォンダ、ブル
ース・ダーン、ウィリアム・シャトナー、デイヴィッド・キ
ャラダイン、パム・グリア。
監督ではマーティン・スコセッシ、ロン・ハワード、ジョナ
サン・デミ、ポール・バーテル、ピーター・ボグダノヴィッ
チ、ジョー・ダンテ、ジョン・セイルズ。そして製作者のゲ
イル・アン・ハードなど。
この人たちが直接の門下生としていろいろな思い出を語り、
さらに監督のクエンティン・タランティーノ、ポール・WS
・アンダースン、イーライ・ロス、アーヴィン・カーシュナ
ーらがコーマンを讃える発言を行っている。
何とも錚々たる顔ぶれだが、そこでは普通のハリウッドでは
考えられない究極とも言える低予算映画の製作の様子や彼ら
が如何にしてコーマンに育てられたか、またコーマンの存在
が如何にハリウッドに影響を及ぼしたかなどが語られる。
その発言の多くは、僕の立場からするとすでに書物などで知
っていたことではあったが、それらがその当事者の口から直
接聞けるのは素晴らしいものだ。特にジャック・ニコルスン
が感激しながら語る姿は、受賞式などで見る彼からは想像も
できないものだった。
また、コーマン自身が自作の中で唯一のアート的作品と称す
る“The Intruder”については、当時初主演だったシャトナ
ーへのインタヴューを始め、フィルムクリップなども挿入さ
れて、日本未公開の作品がかなり克明に紹介されている。
さらにコーマンが製作を務める新作の撮影風景や、数多くの
映画人が集まったオスカー名誉賞の受賞式の模様など、正に
コーマンの業績を讃えることに専念したと言える作品。僕の
ような者には正しく最高の贈り物だった。

『ファミリー・ツリー』“The Descendants”
今年のゴールデン・グローブ賞で映画ドラマ部門作品賞と、
ジョージ・クルーニーが主演男優賞を受賞したファミリード
ラマ。
舞台は常夏の楽園ハワイ。しかしそこに住む人々には、必ず
しも楽園とばかりは言っていられない。ただしクルーニーが
演じる主人公は、カメハメハ大王に繋がる先祖伝来の広大な
土地を所有する一族の代表だったが…
突然、妻がボートの事故で意識不明の重態となり、今まで土
地の管理の仕事で家庭を省みなかった主人公に2人の娘の世
話が任せられる。その末娘はまだ現実の状況を知らせられな
い年頃であり、上の娘は親に反抗して別の島の寄宿学校に暮
らしていた。
そんな2人の娘との関係を再構築し、さらに信託期限が6年
後に切れる先祖伝来の土地の行方を巡って主人公の葛藤が繰
り広げられる。
映画では、巻頭で最初に書いたようなナレーションが流れる
と共に街を歩く老人の姿が写し出され、楽園の現実が突きつ
けられる。そんな何処の社会にも変わらないのであろう現実
が、風光明媚なハワイの大自然を背景に描かれて行く。

共演は、2人の娘を演じるのが2008年ブレイク・スルー賞受
賞のシャリーン・ウッドリーと、映画出演も演技も初めてと
いうアマラ・ミラー。他に若手のニック・クラウス、ベテラ
ンのボー・ブリッジス、昨年8月紹介『ラブ&ドラッグ』に
出演のジュディ・グリアらが脇を固めている。
製作、脚本、監督は、2004年『サイドウェイ』でオスカー脚
本賞受賞のアレクサンダー・ペイン。ハワイ在住の作家カウ
イ・ハート・ヘミングスの原作からの脚色には、俳優でもあ
るナット・ファクスンとジム・ラッシュも参加している。
因に、原作者はクルーニーをイメージして作品を執筆してお
り、本作では主人公の秘書役で出演しているそうだ。
一応、娘を育てた身としてはいろいろ考えさせられるところ
も多い作品だった。幸い自分はこういう状況に置かれること
はなかったが、それぞれの娘に母親の状態を知らせるシーン
は見事な演出もあり感動させられた。


『種まく旅人〜みのりの茶〜』
農林水産省の後援で、日本の農業を描いた作品。
一方の主人公は、農水省の大臣官房に席を置く官僚。しかし
彼は身分を隠し、日本中の農家を訪ね歩いて農業の現状を知
ることを自らの使命としていた。ところがそんな主人公に地
方自治体の農政局長の辞令が発せられ、彼は大分県臼杵市へ
とやってくる。
そしてもう1人の主人公は、ファッション会社に務めていた
デザイナーの女性。彼女は不況のあおりで仕事を辞め、父親
との確執もあって祖父の住む臼杵市へやってくる。そこで祖
父は無農薬栽培の茶園を営農していた。
こうして女性は、ある事情から無農薬の農業を始めなくては
ならなくなるのだが…。そこには農薬の使用による大量生産
を勧める農水省の方針や、効率を優先する大規模農業法人の
存在、さらに地方の役人行政の体質なども絡んでくる。
ということで、農水省の後援の割にはそれなりに農政批判み
たいなものも描かれている作品だが、全体的には想定範囲の
ストーリー展開で、特に感動を呼ぶというところもあまりな
い作品だった。
ただまあ、ある意味の農業の素晴らしさを紹介しているとい
う点では、恐らく地方で進んでいるのであろう農業離れを少
しでも前向きに是正したいという農水省の気持ちは伝わって
くる感じの作品でもあった。

出演は、陣内孝則、田中麗奈、吉沢悠、柄本明。他に、永島
敏行、石丸謙二郎、寺泉憲、中村ゆり、林美智子。さらに徳
井優、前田健らが脇を固めている。
監督は、2010年8月紹介『ふたたび』などの塩屋俊。農業ラ
イター青葉薫の原作からの脚本は、『釣りバカ日誌』シリー
ズや2003年5月紹介『さよなら、クロ』などに参加の石川勝
己が担当している。
映画では、臼杵独特の釜煎り茶という茶葉の製法なども紹介
され、それはなかなか興味のそそられるものだった。このよ
うな各地の特産品や独特の製法などが紹介できるのなら、そ
れをテーマにしてシリーズ化も面白いのではないかとも思え
たところだ。

『ドラゴン・タトゥーの女』
          “The Girl with the Dragon Tattoo”
2009年10月紹介のスウェーデン映画『ミレニアム/ドラゴン
・タトゥーの女』を、2010年10月紹介『ソーシャル・ネット
ワーク』のデイヴィッド・フィンチャー監督がハリウッドリ
メイクした作品。
内容については以前の紹介を見てもらいたいが…。実はその
短い紹介文でもすでに本作と相違がある。それは同じ原作か
ら脚色するに当っての取捨選択によるものだが、それがここ
まで違いを生じさせているのも面白いところだ。
その最も大きな違いは、スウェーデン版では40年前の事件の
謎解きに重きが置かれていたのに対して、本作ではその原因
となった聖書に基づく事件の解明の方に重点が置かれている
もので、その視点の違いには興味を引かれた。
しかもその部分は、スウェーデン人にとっては恥とされてい
る部分であるが、アメリカ人にとってそれは正に糾弾すべき
ものだったのだろう。そんな脚色の違いが物語の展開にも微
妙な異動を生じさせている。
それでスウェーデン版では謎解きの面白さが中心なのだが、
本作ではさらにその裏に潜む人間の業のようなものが炙り出
されて、それはまた興味深いものになっていた。正直なとこ
ろ、前作ではその辺が多少分り難かったが、本作でそれが明
確になった感じだ。

脚色は、1993年『シンドラーのリスト』でオスカー脚色賞を
受賞したスティーヴン・ザイリアン。昨年9月紹介『マネー
ボール』の脚色も手掛けたザイリアンは、本作の製作総指揮
も担当している。
しかし本作では謎解きの部分が物足りなくなったことも感じ
られるもので、できたら両方観ることが作品の理解をいっそ
う深めることになりそうだ。特にリスベット自身の問題は前
作の方が明確に描かれていた。

出演はダニエル・クレイグとルーニー・マーラ。2010年5月
紹介『エルム街の悪夢』と『ソーシャル・ネットワーク』に
も出ているマーラは、前2作のお嬢様的容姿からは想像ので
きない変貌ぶりで、スウェーデン版のノオミ・ラパスに劣ら
ない衝撃だった。
他には、クリストファー・プラマー、ステラン・サースガー
ド、スティーヴン・バーコフ、ロビン・ライトらが脇を固め
ている。
        *         *
 2010年2月14日付で計画だけ報告したヴィン・ディーゼル
主演“Riddick”シリーズの新作がようやく動き出した。
 シリーズ第3作となる新作のタイトルや詳細な内容などは
発表されていないが、前2作と同様デイヴィッド・トゥーイ
が監督と脚本も担当することになっている。
 また、2004年7月紹介の前作『リディック』にヴァーコと
いう役で登場したカール・アーバンの再登場が発表されてお
り、他に“Gattlestar Galactica”などに出演のケイティ・
スットクホフ、前々回紹介『BUNRAKU』に出演のジョーディ
・モラ、さらに若手のノーラン・ファンクらの共演が発表さ
れている。
 因に本作の撮影は1月19日に開始されているが、アーバン
は1月15日撮影開始の“Star Trek”続編のマッコイ役と掛
け持ち出演のようだ。さらに前作に登場したジュディ・ディ
ンチのような大物の名前はまだ出てきていないが、これもそ
の内にサプライズがあるかもしれない。
 ただ現状では公開時期などが未発表で、さらに配給系統も
発表されておらず、その辺が少し気になるところだ。


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井口健二