| 2011年10月23日(日) |
リアル・スティール、1911、ブリューゲル、ビッグバン、ゾンビ処刑人、フライトナイト、マジック・ツリーハウス、フラガール2+TIFF |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※ ※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※ ※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『リアル・スティール』“Real Steel” リチャード・マシスン原作の短編小説を基に、2001年『陽だ まりのグラウンド』や、2006年3月紹介『夢駆ける馬ドリー マー』などのスポーツドラマで実績の高い脚本家ジョン・ゲ ティンズが描いた近未来映画。 時代背景は2020年。その時代のボクシングは人間同士が闘う スポーツではなく、ロボット同士が互いを破壊する迄を観せ る過激な見世物だった。そんな世界で、主人公は元は人間最 後のボクサーだったが、今はロボットを連れて全米を転戦す るのが生業の男。 その主人公の許に、ある日、急死した元妻の所にいた幼い息 子が現れる。しかしその息子と暮らす余裕のない主人公は、 親権を金で金持ちの親戚に譲り、その金で新しいロボットを 購入する算段を立てる。 そして夏休みの終りには親戚の家に連れて行く約束で、息子 が彼の許にやってくる。ところが、その息子は親譲りなのか 意外とロボットボクシングに詳しく、何かと父親のやり方に 口を出し始める。そして廃品置場で1台の旧式ロボットを見 付けた息子は… 正直に言って、機械のロボット同士が闘うというお話で、ど こに感動が生まれるのか観るまでは半信半疑だった。しかも 本作のロボットは、それ自体に感情があるというものでもな く、人間の指示通りに動くだけのただのメカなのだ。 ところが本作の脚本には見事に填められた。さすがに涙を流 す程ではなかったが、本作には見事な人間/親子のドラマが 描かれていた。しかもその設定がSFでしか起こりえないも のになっているのも、ファンには嬉しいところのものだ。 出演は、ヒュー・ジャックマン、今年5月紹介『マイティ・ ソー』で主人公の幼い頃を演じていたダコタ・ゴヨ。他に、 2010年2月紹介『ハート・ロッカー』で主人公の妻を演じて いたエヴァンジェリン・リリー。 さらに2008年5月紹介『スピード・レーサー』などのカール ・ユーン、先月紹介『ラブ・アゲイン』に出演のオルガ・フ ォンダ、『ハート・ロッカー』に出演のアンソニー・マッキ ー、昨年4月紹介『レギオン』に出演のケヴィン・デュラン トらが脇を固めている。 監督は、『ピンク・パンサー』や『ナイト・ミュージアム』 などのコメディシリーズをヒットさせたショーン・レヴィ。 本作はコメディではないが、まさかの感動の物語を見事な手 腕で描き上げている。
『1911』“辛亥革命” 1911年に始まり現代中国の礎となった民主革命の発端を描い た歴史作品。その革命の開始から100年を記念した作品が、 本作でちょうど映画出演100本目となるジャッキー・チェン の主演・総監督によって製作された。 そのチェンが演じるのは黄興。革命の先導者孫文とは東京で 出会って以来の同志であり、国外退去を命じられて海外で活 動するしかない孫文に代って国内の戦地を転戦し、革命軍の 総司令として民衆たちを鼓舞し勝利へと導いた人物だ。 物語は、そんな日本人が今まであまり知ることのなかった革 命軍総司令官の生き様と、彼と共に革命を夢見て闘い、戦場 に散って行った若者たちの姿が描かれる。それと共に海外で の孫文の活動の様子や、末期の清王朝、さらに袁世凱の暗躍 なども描かれる。 それは日本人には、よほど興味のある人にしか知られていな かったようなお話だが、革命によって旧体制を打破しようと する人々の燃え上がるような情熱は、革命のないままだらだ らとした国体の続く国の人間には、強く憧れも感じてしまう ものだ。 チェン以外の出演者は、孫文役に2009年7月紹介『孫文』な どのウインストン・チャオ、黄興の妻役には2007年3月紹介 『インセント・ワールド』などのリー・ビンビン。 他に、チェンの息子のジェイシー・チャンやチェンが育てた フー・ゴー、チェンと同様にアメリカでも活躍するジョアン ・チェン。さらに2008年12月紹介『花の生涯』などのユイ・ シャオチュン、2008年『レッドクリフ』に出演のスン・チュ ンらが脇を固めている。 またチェンの総監督を助ける実務監督には、『イノセント・ ワールド』や『レッドクリフ』などのカメラマンで、近年は テレビドラマの演出も多数手掛けているというチャン・リー が抜擢された。 なおジャッキー・チェンの歴史作品では、先月『新少林寺』 を紹介したばかりだが、先月の作品は1912年が舞台背景。本 作はその前年に当るもので、その雰囲気などがかなり異なる のは、さすがに広い国のことだとも思わせる。 普段は余り耳にすることもない隣国の歴史を垣間見るという ことでも興味を引かれる作品だった。
『ブリューゲルの動く絵』“The Mill and the Cross” 16世紀ネーデルランドの画家ピーテル・ブリューゲルにより 1564年に製作された「十字架を担うキリスト」の絵画を基に 製作された作品。この絵画に描かれたいくつもの物語が、か なり奇想天外な手法で映画化されている。 この風変わりな作品を、1996年『バスキア』の脚本などでも 知られるポーランドのアーチストで映画作家のレフ・マイェ フスキ監督が、共同脚本、撮影監督、音楽、サウンド・デザ インなども兼任して作り上げた。 物語の主役は画家ブリューゲル。彼は、友人であり収集家の ニクラース・ヨンゲリンクに渡すための大作の絵画を描いて いる。それはゴルゴダの丘に向かうキリストの姿を描いたも のだが、何とそれをブリューゲルは実際の風景の中で描いて いるのだ。 そしてブリューゲルは、ヨンゲリンクの求めに応じて、収集 家が憂える16世紀ネーデルランドの現状を、聖書の物語に準 えて描いて行く。そこにはキリストや現場に居合わせて十字 架を代りに担うことになってシモン、聖母マリア、ユダなど も登場し、最後の晩餐から磔刑までの物語が描かれる。 ただしこの物語は、本作の共同脚本にも参加しているマイク ル・フランシス・ギブスンによる著作に基づくもので、一般 的なブリューゲル絵画の解釈とは異なるようだ。 出演は、画家役に前回『ホーボー・ウィズ・ショットガン』 とは180度異なる演技のルトガー・ハウワー、収集家役には 1976年『2300年未来への旅』などのマイクル・ヨーク、 さらに聖母マリア役に、昨年10月24日付「東京国際映画祭」 で紹介した『私を離さないで』にも出演のシャーロット・ラ ンプリング。 キリストと兵士たちの関係や人々の日々の生活ぶりなど、絵 画の表面には現れない様々な出来事が物語として映画に描き 込まれている。それは聖書の物語を知らないと解り難い部分 もあるが、それは別にしても、CGIとVFXが可能にした 映像だけでも充分に驚嘆できる作品だ。 特に、絵画に描かれたファンタスティックとも言える巨大な 風車の内部は、メカニカルな構造の面白さもあってそれを観 るだけでも楽しめた。
『ザ☆ビッグバン!!』“The Big Bang” アントニオ・バンデラスの主演で、『24』のトニー・クラ ンツ監督、『バンド・オブ・ブラザース』のエリック・ジェ ンドレセン脚本という2人のエミー賞受賞者が顔を揃えたク ライム・アクション作品。 バンデラス扮する主人公は3人の刑事が取り囲む中で意識を 回復するが、彼は一時的に視力を失っている。そんな彼に刑 事たちは今までの経緯を話すように強く尋問を繰り返す。そ して彼が語り始めたのは… 主人公の職業は私立探偵。そんな探偵が雇われたのは、終身 刑から突然釈放された元ボクサー。その依頼は、収監中に文 通を続けたストリッパーの女性の行方。依頼人が出所して訪 れた差出人の住所には家屋がなかったという。 こうして女性の行方を追い始めた探偵の後ろには、何故か死 体の山が築かれて行く。果たして犯人は? その魔手はやが て探偵自身にも迫ってくる。こうして物語の全容が徐々に明 らかにされて行くが…。 共演は、2005年5月紹介『ヒトラー〜最後の12日間〜』など のトーマス・クレッチマン、テレビ『プリズン・ブレイク』 などのウィリアム・フィクトナー、2004年8月紹介『バイオ ハザード 』などのシエンナ・ギロリー。 他に、スヌープ・ドッグ、サム・エリオット、テレビ“The O.C.”などにレギュラー出演のオータム・リーサー、2003年 4月紹介『ザ・コア』に出演のデルロイ・リンド、今年6月 紹介『ザ・ウォード』に出演のショーン・クックらが脇を固 めている。 映画は後半においおいと思わせるような大仕掛けがあって、 アメリカ人は本当にこんな話が好きなんだとも思わせる。そ の一方で主人公の探偵事務所には懐かしく感じてしまうとこ ろもあって、古き良き時代のクライムサスペンスの雰囲気も 漂わせている。 そのバランスが、多少ずるい部分もあったりはするが、全体 としては纏まり良く作られている感じがした。そこに上記の 顔ぶれの登場は、まずファンには嬉しい作品というところだ ろう。
『ゾンビ処刑人』“The Revenant” 元ドリーム・クェスト・イメージス(VFX)のスタッフと して、ドン・コスカレリ監督の『ファンタズム』シリーズ、 1989年『アビス』、1997年『エアフォース・ワン』などを手 掛けたケリー・プリオーが、製作、脚本、監督、編集の4役 で作り上げた作品。 本作では、オーストラリア映画祭の最優秀作品賞を始め、ザ ナドゥSF映画祭、ファルスタッフ国際映画祭、シネヴェガ ス映画祭、NYホラー映画祭などでも作品賞や観客賞を受賞 している。 物語は、埋葬から甦った主人公が不死身にはなったものの、 昼間は意識がない上に、人の生血を摂取し続けないと身体が 腐ってしまう事態に直面。それなら悪人の生血を吸えば良い だろうという考えで、夜の街で悪人の成敗に乗り出す…、と いうもの。 なお、吸血の設定はヴァンパイアの起原の中にそういう説も あるのだそうで、本作はそれを活かしたものになっている。 しかもそれに対する主人公らの反応や行動が、これは見事な 脚本に仕上げられているものだ。 それに本作の宣伝文句は、「クサっちゃいるが、俺たちヒー ロー!」。これが正に字義通りで、それにも感心した。 出演は、テレビ『ヒーローズ』でのケンセイ・タケゾウ役や 『24』のジョゼフ・バザエフ役のデイヴィッド・アンダー ス、2000年『コヨーテ・アグリー』に出ていたというクリス ・ワイルド。 他に、2010年1月紹介『鉄拳/TEKKEN』に出演のルイーズ・ グリフィス、主にテレビで活躍するジェイシー・キング、エ ミリアーノ・トーレスらが脇を固めている。 なお、ゾンビの視点から描くということでは、今年の1月に 『コリン』を紹介しているが、同作の製作は2008年で、本作 は2009年。奇しくも同じ時期に同様の作品がイギリスとアメ リカで作られたようだ。その雰囲気はかなり違うが。 また原題で検索をしていたら、2006年8月紹介『奇跡の朝』 “Les Revanants”が出てきた。この作品もゾンビものとし ては出色だったが、本作はエンターテインメント性というこ とではフランス、イギリスの作品に勝っているようだ。
『フライトナイト−恐怖の夜−』“Fright Night” 1985年に公開されて、僕的には元祖ホラコメと呼んでいた作 品が3Dでリメイクされた。ただし、今回は内覧試写なので 2Dでの鑑賞となったが、お陰で物語は冷静に追うことがで きたものだ。 ホラコメの歴史では、第2次大戦直後“Abbot & Costello” の時代からホラーとコメディは融和していたが、1969年にロ マン・ポランスキー監督主演の『吸血鬼』が日本公開(製作 は1967年)されてそのジャンルは確立された。 そして、1985年に本作のオリジナルが公開されたものだが、 この年の夏には『BTTF』や『コクーン』『ときめきサイ エンス』『グーニーズ』などが目白押しで、当時夏休みにな ると西海岸に出かけていた僕には最高の年だったと言える。 そんな訳で僕は、オリジナルを初は字幕なしで鑑賞したが、 それでも存分にコメディとして楽しめた記憶がある。そこで 僕は、この作品をホラコメの元祖として認めることにしたも のだ。従ってこの『フライトナイト』との再会は、僕にとっ ては待望のものだった。 因に、『吸血鬼』は、その後にポランスキー監督が『ローズ マリーの赤ちゃん』を撮ったので、そちらに敬意を払って元 祖の座は降りて貰うことにしている。 そんな待望のリメイクの物語は、オリジナルからは多少の改 変はあるものの、流れはほぼ同じ。その改変の中では、オリ ジナルでロディ・マクドウォールが演じたホラー番組の司会 者が、ヴェガスのイリュージョニストになっていたのには、 感心したりもした。 その一方で、変身したヴァンパイアの造形がオリジナルのま まなのには嬉しくなったもので、それらがパワーアップした アクションと共に、最新のCGI−VFXで見事に再現され ているものだ。 出演は、新版『スター・トレック』などのアントン・イェル チン、前回紹介『ロンドン・ブルバード』などのコリン・フ ァレル。他に、2007年『28週間後』などに出演のイモージェ ン・プーツ、新版のテレビ“Doctor Who”で主演の英国俳優 デイヴィッド・テナント。 さらに、2006年11月9日付「東京国際映画祭」で紹介『リト ル・ミス・サンシャイン』などのトニ・コレット、昨年10月 紹介『キック★アス』などのクリストファー・ミンツ=プラ ッセらが脇を固めている。 ただし、本作は厳密にはホラコメではない。むしろ真面目に 青春ホラーとして描かれている。その点では僕自身は、最初 はちょっと戸惑ったが、この作品のオリジナルを本当に好き なら、これもまた納得できるものだったと言える。 正直に言って最近のコメディめかしたホラーには辟易するも のもあるが、本作にはそのようなところもなく、純粋に作品 として楽しめるものになっていた。前回紹介『ブラディ・パ ーティ』に続いて、素敵な作品に出会えた感じだ。
『マジック・ツリーハウス』 全世界で9800万部以上出版されているというメアリー・ポー プ・オズボーン原作の児童書シリーズからの映画化。その映 画化が日本のアニメーションで行われた。 原作は、誰が作ったとも判らないツリーハウスの中で、そこ に置かれた本を指差し、「この世界に行きたい」と言うと、 時空を越えてその世界に行けるという物語。それぞれ異なる 世界で繰り広げられる冒険が、オリジナルでは既に100巻近 く刊行されているとのことだ。 そんな原作から映画化では、恐竜の国と中世の城、ポンペイ の街に海賊船という4つの物語が選ばれ、それらを繋ぐ4個 のメダルを探すクエストとして再構成されている。そして主 人公の読書好きの少年とその妹の大冒険と、その中での彼ら の成長なども描かれる。 まあお話は御都合主義満載のお子様向けのものだが、大人も 子供に戻って楽しむ分には、それなりの冒険も描かれるし、 兄弟愛や歴史上の出来事なども描かれて、悪くはない出来の ものだ。自分の子供が幼かったら観させてやりたい作品とも 思えた。 脚本は2006年『ブレイブ ストーリー』などの大河内一楼、 監督は2000年『ザ・ドラえもんズ』などの錦織博。また音楽 を、2007年2月紹介『鉄人28号』などの千住明が担当して いる。さらに主題歌は…。これはまだ情報解禁になっていな いものだ。 声優は、2010年3月紹介『瞬』などの北川景子、同10月紹介 『ゴースト』などの芦田愛菜。他に山寺宏一、水樹奈々、元 宝塚花組トップの真矢みきらが脇を固めている。なお北川は 主人公の少年役だが、予想とは違う声の感じで良かった。 約100分の上映時間の中に4つのエピソードと、それらを繋 ぐ全体の物語を構成しているので、個々のエピソードは多少 駆け足な感じもするが、最近の落ち着かない子供たちには、 これくらい目先が変る方がよいのかな。 実は、『ブレイブ…』は試写で観せて貰っていたがサイトに はアップしなかった作品。その時は物語全体の流れが気に入 らなかったと思うが、本作ではそのようなこともなく、そん な中にそれなりのスリルやサスペンスを盛り込んでいるのは 好ましい感じがした。
『がんばっぺ フラガール!』 2006年6月紹介の『フラガール』は実話に基づくドラマ作品 だったが、本作は常磐炭鉱閉山の危機から立ち上がった人々 を45年後に襲ったさらなる危機と、その後の様子を描いたド キュメンタリー。 今年3月11日の大震災の直後、「スパリゾート・ハワイアン ズ」は被害は受けたものの、早期の営業再開に向けて動いて いた。ところが4月11日、再び襲った福島直下型の地震で施 設は壊滅的な被害となってしまう。 今回の震災では津波の被害が大きく報道されたが、本作で建 造物の無惨な姿を目の当りにすると、改めて地震の恐ろしさ が観えてくる感じがした。それは修復できるとは到底思えな いほどの惨状であり、「炭鉱の閉山よりきつかった」という 発言も頷けたものだ。 これにより当然「スパリゾート・ハワイアンズ」は休業とな り、フラガールたちも踊る場所を失ってしまう。しかしそん な中でも希望を失わず、再建に向けて動き出した人々の姿が 本作では描かれている。 その中では、2006年の映画でも描かれたフラガールたちの全 国キャラバンを、46年ぶりに復活した様子が紹介される一方 で、自身が震災及び原発災害の被害者でもあるサブリーダー の姿を中心に、災害被害の現実も描かれていた。 特にペットとの再会の話や、待避命令の出ている区域に建つ 実家を一時帰宅で訪問する姿などは、話として聞いていたり はしていても、現実に映像で見せられると、また違った衝撃 を受けるものだ。 さらに映画の後半では、再建に向かう様子も紹介される。そ こでは10月1日の仮営業再開までの動きや、実際の再開当日 の様子まで紹介されていた。それはあくまで仮の姿であり、 本来の姿を取り戻したものではないが、その確実な足取りは 明日への希望を感じさせるものだ。 監督はテレビ『世界ウルルン滞在記』などの小林正樹。小林 監督は、2006年映画公開時のメイキング番組や『真実のフラ ガール』というドキュメンタリーDVDも手掛けている。 またナレーションを、映画『フラガール』で日本アカデミー 賞助演女優賞などを獲得し、一気にブレイクしたともいえる 蒼井優が担当している。 なお本作は、今年の東京国際映画祭で特別上映作品として紹 介される。 この他に今年の映画祭では、9月4日紹介『ハラがコレなん で』、11日紹介『第7鉱区』『私だけのハッピー・エンディ ング』、18日紹介『マネーボール』(クロージング)『新少 林寺』、25日紹介『三銃士』(オープニング)。 さらに、10月2日紹介『永遠の僕たち』、16日紹介『Pina』 『指輪をはめたい』、それに今回紹介の『1911』(特別 オープニング)『ブリューゲルの動く絵』『マジック・ツリ ーハウス』などが特別招待作品として上映される。
いよいよ第24回東京国際映画祭が開催された。今年はコンペ 作品の事前試写が中止され、例年に比べて鑑賞作品が激減す ることは間違いないが、できる限りの本数は鑑賞して、次回 はその結果などを報告することにしたい。
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