| 2011年10月02日(日) |
永遠の僕たち、明日泣く、東京オアシス、密告者、灼熱の魂、一谷嫩軍記、エイリアン・ビキニの侵略、コンテイジョン、ラブ・アゲイン |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※ ※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※ ※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『永遠の僕たち』“Restless” 昨年急逝した俳優デニス・ホッパーの遺児のヘンリー・ホッ パーと、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコ ウスカ、それに日本から加瀬亮の共演で、昨年9月紹介『神 の子どもたちはみな踊る』には俳優として参加していたジェ イソン・リュウのオリジナル脚本を映画化した作品。 この脚本から2008年『MILK』などのガス・ヴァン・サントが 監督し、また製作は、9月紹介『フィフティー・フィフティ ー』などのブライス・ダラス・ハワードが初プロデュースを 手掛けている。 ホッパーが演じるのは、ある出来事から死に取り憑かれた若 者。彼は葬儀所に遺族のような顔をして入場し、いろいろな 葬儀の模様を見て廻るのが趣味だ。そんな彼の脇には、加瀬 扮する戦死した特攻隊員の亡霊が寄り添っていた。 その主人公が窮地に陥ったところを1人の少女に救われる。 その少女には秘密があり、その秘密を共有することになった 主人公は、彼女を愛するようになって行くが…。そこには主 人公が乗り越えなければならない現実があった。 プレス資料に掲載された加瀬のインタヴューによると、基に は脚本家の描いた絵本があり、そこでは亡霊がいろいろな死 に取り憑かれた子供たちの許を訪れ、その子供たちを救って 行くが、最後に訪れたのは最大の難関だった…、というもの だったそうだ。 その原作からリュウ本人が脚色した本作では、亡霊が訪れる 最後の難関だけを抽出して、そこには人の死を巡る様々な思 いが見事に凝縮して描かれていた。 最近、何となく死に纏わる話を連続して観ているような気が するが、一方で不死性を持つヴァンパイアの話がブームにも なっているハリウッド映画で、この流れには興味も感じると ころだ。 なお、本作の音楽は『MILK』と『アリス…』も手掛けたダニ ー・エルフマンが担当して、繊細な楽曲を聞かせてくれる。 また、衣裳を『MILK』などのダニー・グリッカーが担当し、 こちらも素晴らしいものになっていた。
『明日泣く』 1980年代に筒井康隆原作の『俗物図鑑』『スタア』などを発 表した内藤誠監督が、23年振りに手掛けたという長編作品。 色川武大原作による同名の自伝的小説の映画化。 主人公は、高校生時代から賭け麻雀屋などに出入りしていた 若者。しかし将来の目標は小説家で、学校ではいつも1人で 読書に耽ったり、喫茶店でノートに下書きを綴ったりしてい る。そしてその同級生には、天才的にピアノを弾く女生徒が いた。 やがて主人公は、応募した小説が新人賞に入選し、編集者も 付くが、それ以降は1行も書けず、金を前借りしてはギャン ブル場に入り浸る日々が続いていた。そんなある日、彼は立 ち寄ったバーで、前座のピアノを弾く女性に目が留まる。 そして主人公は、トラブルで高校を退学した後の、彼女が送 ってきた数奇な人生の取材を始めるが…。 この主人公を、2008年8月紹介『春琴抄』などの斎藤工が演 じ、ピアニスト役には昨年3月紹介『パーマネント野ばら』 に出ていたという汐見ゆかり、それにジャズメン役で、バン ド「勝手にしやがれ」のリーダーの武藤昭平。 他に島田陽子、梅宮辰夫、色川文学に精通する文芸評論家の 坪内祐三らが特別出演している。また主人公付き女性編集者 役に起用されているのは、監督の大学での教え子だそうだ。 さらに音楽を、『嫌われ松子の一生』で日本アカデミー賞を 受賞のジャズピアニスト渋谷穀が担当し、バンド「勝手にし やがれ」や、渋谷が招集したメンバーなど、新旧のジャズミ ュージシャンによる演奏が作品を彩っている。 因に本作に主演した斎藤は、自身がジャズファンであり、ま た彼をジャズファンにした父親が映画マニアで、内藤作品に は父親の強い要望で出演が決まったのだそうだ。 なお作品は、11月19日から東京渋谷のユーロスペースでレイ トショウ公開されるもので、公開時には内藤監督のレトロス ペクティヴとして特集上映なども計画され、さらに梅宮らの ゲストによるトークイヴェントも予定されているようだ。
『東京オアシス』 2010年8月紹介『マザーウォーター』の脚本家白木朋子と、 監督の松本佳奈、それにCMディレクターの中村佳代の3人 がそれぞれ脚本を執筆し、松本が自作と白木の脚本を映画化 し、中村が自作を映画化したオムニバス作品。 自身も人生に迷っているのかもしれない女優を狂言廻し的に 配して、それぞれが都市東京の中で迷子になっている3人の 男女の姿が描かれる。 その1人目はレタスを運んでいる男性。その途中で立ち寄っ たコンビニでも、何を買うか決められない彼が、駐車場の前 の道を走行するトラックに向かって走る女性(女優)を見つ け、思わず彼女を止めようと駆け寄るが… 2人目は映画館で働いている女性。最後の上映が終った後、 客席を見回った彼女は、眠りこける女優を見つける。そして 女優との会話から、彼女が迷い込んだ過去の物語が語られ始 める。 3人目は動物園のアルバイトに応募してきた美大を目指す浪 人生。ツチブタの小屋の前で女優に話し掛けられた彼女は、 ツチブタは夜行性で、昼間見られるのは給餌のときだけだと 教えられるが… タイトルには「東京」とあるが、出てくるのは郊外のコンビ ニであったり、映画館や動物園など、途中には繁華街のシー ンも挿入されるが、描かれるのは大都会の片隅とでも言いた くなるような風景ばかりだ。 しかしそこは、ある種の「オアシス」であるのかも知れず、 そこを訪れた人たちには心の奥の何かが満たされ、次に向か って行く足掛かりが得られる場所なのかも知れない。そして 女優自身も、そこから何かを得ている感じだ。 出演は、女優役に小林聡美。1人目の男性役に加瀬亮、2人 目の女性役に原田知世、そして3人目の美大生役には舞台女 優の黒木華。他に、光石研、市川実日子、もたいまさこらの いつものメムバーが登場。音楽は大貫妙子が担当している。 一連の作品のファンには、いつものムードが存分に味わえる 作品だ。
『密告・者』“綫人” 今年3月紹介『孫文の義士団』や9月紹介『新少林寺』など のニコラス・ツェー主演で、警察への密告者となった男の壮 絶な姿を描いた香港作品。 主人公はもう1人、香港警察気鋭の捜査官。捜査官は密告者 を巧みに操って組織犯罪の摘発に成果を挙げていたが、重要 な麻薬捜査で密告者の正体がばれ、密告者に瀕死の重傷とト ラウマを負わせてしまう。 そんな捜査官の今回のターゲットは、台湾から舞い戻った宝 石強盗団の首領。なかなか証拠を掴ませないその首領を捕え るため、捜査官は出獄したばかりの天才的な運転技術を持つ 男を新たな密告者に仕立て一味に潜入させる。 ところが、全てに周到な首領は仲間にも襲う宝石店の場所を 教えず準備を進めて行く。そんな中で密告者の男は、首領の 愛人の運転者として、街中の宝石店の下見に行かされるが… これに、実は捜査官自身も負っている心の深い傷の話などが 絡まるが、それでもその展開によって物語が停滞することも なく、壮絶なカーアクションや銃撃戦なども織り込まれた見 事なドラマが描かれる。 ツェー以外の出演者では、もう1人の主人公の捜査官役に、 2006年9月紹介『エレクション』などのニック・チョン。他 に、最初の密告者役で2006年2月紹介『SPL』などのリウ ・カイチー、またヒロイン役に台湾出身で、2002年10月31日 に紹介した東京国際映画祭の出品作品『藍色大門』で主演デ ビューのグイ・ルンメイが共演している。 原案と監督は、2004年7月紹介『ティラミス』や2010年2月 紹介『スナイパー』などのダンテ・ラム。 物語は、かなり多岐に渡るエピソードが複雑に絡み合うが、 相互が無駄に干渉することもなく、全体は良く整理されて、 それぞれが登場人物の人間像を巧みに描き出して行く。その 構成も見事な作品だった。 さらに壮絶なアクションなども見応えのある作品だ。
『灼熱の魂』“Incendies” 昨年のアメリカアカデミー賞外国語映画部門にノミネートさ れたカナダ(フランス語圏)映画。カナダのジニー賞では、 作品賞、監督賞、主演女優賞など8部門を独占した。 物語の始まりは、カナダ在住の中東出身女性の死去。その女 性は生前に公証人の秘書を勤めており、彼女の双子の息子と 娘がその公証人に呼ばれて遺言書の開示を受ける。そこには 2通の手紙が同封され、母親はそれらを双子の父親と兄に渡 せと言い残していた。 しかし双子にとっては、父親はすでに死んだものと思ってお り、また兄の存在など知りもしなかった。その事態に反発す る息子に対して、娘は母親の祖国である中東に赴き事実を調 べることを決意する。が、それは母親の数奇な運命を炙り出 すことになって行く。 キリスト教とイスラム教の狭間にあって、その宗教や政治に 翻弄され続けた1人の女性の生涯。内戦の続く中東の国家を 舞台に、壮絶なサヴァイバル劇が展開される。 物語は、レバノン出身のカナダの劇作家ワジディ・ムアワッ ドが2003年に発表した同名の戯曲によるもので、この舞台は 2009年に日本でも上演されているそうだ。そしてその原作か ら、2000年『渦』などのカナダの俊英ドゥニ・ヴィルヌーヴ が脚色監督している。 その映画化は、上映時間2時間11分を8章に分けて、そのそ れぞれで現在の娘の調査の模様と過去の母親の姿が描かれて 行く。そしてその構成の巧みさと描かれる女性の壮絶な境遇 に、片時もスクリーンから目を離せなくなる、そんな圧倒的 な力強さを持った作品だ。 主演は、2007年1月紹介『パラダイス・ナウ』などのルブナ ・アザバル。また共演には、主にカナダで活動しているメリ ッサ・デゾルモー=プーラン、マキシム・ゴーデッド、レミ ー・ジラールらが選ばれているが、その他の配役はシリア、 レバノン、パレスチナなど中東で選考されているそうだ。 なお僕が参加した試写会はカナダ大使館で行われたもので、 上映後には監督とのQ&Aセッションも設けられた。そこで 監督は、「物語はあくまでもフィクションで、これで子供に 歴史を教えようとしないで欲しい」と語っていたが、そのフ ィクションの中に見事に現代世界が浮き彫りにされている感 じの作品だった。
『一谷嫩軍記・熊谷陣屋』 「シネマ歌舞伎」の新作で、平成22年4月「歌舞伎座さよな ら公演」の最後の月に上演された演目をHD収録した作品。 「平家物語」を基に、「菅原伝授手習鑑」などの作者並木宗 輔が1751年に人形浄瑠璃として著わし、その翌年には歌舞伎 としても上演されたという古典歌舞伎の1作。「シネマ歌舞 伎」は本作が14作目になるが、本格的な古典歌舞伎の上映は 初めてのものだ。 物語は、一ノ谷の合戦において源氏の武将・熊谷次郎直実が 被る悲劇を描く。当時16歳の息子小次郎が初陣を飾ったその 合戦で、直実は平清盛の甥・敦盛の首を取ったとされている ものだが… その熊谷の陣屋には、戦場には来るなと申し渡してあった妻 の相模や、敦盛の母とされる藤の方も訪れて、熊谷は敦盛最 後の経緯を藤の方に語ることになる。そしてそこには、源義 経が敦盛の首を自ら検分すると現れる。 正直に言って、古典歌舞伎はかなり敷居が高い。本作でも浄 瑠璃によって語られる物語の経緯や、直実の高札の口上など は、聞いているだけではその内容も理解できないし、これで は物語自体もなかなか把握できないものだ。 そこで今回は、「シネマ歌舞伎」の上映館でも歌舞伎座と同 様の音声ガイドのイヤホンを貸し出すとのことで、僕もそれ を聞きながらの鑑賞とした。そのガイドは、舞台の台詞に被 らないように聞き取りやすく、適切に行われていた。 それでも、やはり物語の経緯などはなかなか複雑だが、実は 僕は本作の物語自体は別の機会に知ることがあって、今回は その予備知識によって物語を鑑賞することができた。お陰で 最後の場面では直実の心情に涙も込み上げてきたものだ。 とは言え、高札に隠された謎などはかなり難しいものだが、 昔の人はこういうことを全て知識として持って歌舞伎を観に 来ていたのだろうし、そういう文化が消えつつある事も憂え る心境になった。 主演は、中村吉右衛門。因にこの芝居は初代吉右衛門が完成 させたと言われているそうで、上演の前には別撮りでの役者 自身による解説も付けられている。他に、中村富十郎、中村 魁春、中村梅玉、坂田藤十郎らが共演。 なお本作の上映は10月8日から、全国37館で行われる。
『エイリアン・ビキニの侵略』“에일리언 비키니” 今年の「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」でグラン プリを受賞した作品。 主人公は、テコンドーの腕前を活かし個人で街の治安を守る 仕事に従事してきた男。その男がその日4人組の暴漢から救 出したのは、何やら謎めいた美女だった。そして男はその美 女を自宅に匿うのだが… 男は純潔の誓いを立てて、30歳を過ぎてもなお童貞を守って いる。一方の女はエイリアンで、その種族は生涯で1日しか 子供を産む機会が訪れないという。そして彼女にはその1日 が今日だった。 こうして純潔を守ろうとする男と、何としても男の精子が欲 しい女の駆け引きが始まるのだが…。しかも女が子供を産む と、何故か地球が滅びるのだということで… まあアイデアは馬鹿々々しいけど悪くはないと思う。しかし ストーリーの展開のさせ方がこれで良かったかどうか。特に 女性の目的がなかなか明らかにされないのは、観客としてか なり間怠っこしい感じが否めなかった。 また途中でエイリアンは、「女はすでに死んでいた」と発言 するのだが、その経緯などはちゃんと示されているべきもの だろうし、いくら低予算でも、その程度を描けなかったとは 思えない。 ただ、それを描かないのが監督の意志だったとしたら、それ は大いに考え違いだとは指摘しておきたいところだ。 脚本と監督のオ・ヨンドウは、2007年に短編映画で監督デビ ュー。その後に映画集団を立上げ、2009年製作の『隣のゾン ビ』というホラー・オムニバスがプチョン国際ファンタステ ィック映画祭で観客賞や審査員特別賞を受賞し、本作が長編 第1作のようだ。 で、その前作がどんなものだったのかは判らないのだが、本 作を観る限りでは、低予算をアイデアだけでは補い切れてい ない感じがした。これはまあ、短編だったら誤魔化せたかも 知れないが、長編では無理が生じている感じのものだ。 ただしその監督の次回作には、「ゆうばり」の支援を受けて 本作と同じホン・ヨングンとハ・ウンジョンの主演により、 未来から来た女と一緒にタイムマシンを探す探偵を主人公に したSFアクション映画がすでに製作中のこと。 それがどのようなものになるか…。それは「ゆうばり」の試 金石にもなりそうだ。
『コンテイジョン』“Contagion” 2007年6月紹介『オーシャンズ』や2008年12月紹介『チェ』 などのスティーヴン・ソダーバーグ監督による伝染病の恐怖 を描いた作品。 物語はいきなり「2日目」から始まる。それは香港に出張し ていた女性が高熱を発して倒れるというもの。そしてその症 状は家族にも広がって行く。一方、同じ頃の香港でも同様の 症状が現れ始める。 その状況は直ちに世界保険機関WHOや,アメリカ疾病管理 予防センターCDCの知るところとなるが、そこに政治的な 思惑や人間の感情、さらにインターネットによる情報の広が りなど、現代の世界を取り巻く様々な要素が絡まって行く。 そして物語は、ソダーバーグ監督の作品らしく、アメリカ、 ヨーロッパ、アジアの世界を股に架けた壮大な展開に広がっ て行く。 題名は「接触感染」という意味だが、同様の作品では1995年 の『アウトブレイク』が頭に浮かぶところだ。ただしそれが 極めて個人的なドラマに収斂された前の作品に比べて、本作 では、正に今日、今すぐにも起こりそうな群像劇に描かれて いる。 しかも監督はその物語を極めてクールに、簡潔な描写で描き 出し、それは実際に起きた事件のドキュメンタリーを観るよ うな感覚で観客を魅了する作品になっていた。いやあ、実際 に1時間46分の作品は、片時もスクリーンから目を離せなか った。 出演は、マリオン・コティヤール、マット・デイモン、ロー レンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ。 さらにグウィネス・パルトロウ、ケイト・ウィンスレット、 昨年5月紹介『ブレイキング・バッド』などのブライアン・ クランストン、今年1月紹介『英国王のスピーチ』のジェニ ファー・イーリーらが脇を固めている。 脚本は、2009年10月紹介ソダーバーグ監督作品『インフォー マント!』などのスコット・Z・バーンズ。因に脚本家は、 現在、年末撮影開始予定のデイヴィッド・フィンチャー監督 作品“20,000 Leagues Under the Sea: Captain Nemo”と、 ソダーバーグ監督予定“The Man from U.N.C.L.E.”の脚本 も担当しているようだ。
『ラブ・アゲイン』“Crazy, Stupid, Love.” 2008年7月紹介『ゲット・スマート』などのスティーヴ・カ レルと、2011年1月紹介『ブルー・バレンタイン』などのラ イアン・ゴズリング共演で、突然妻から離婚を言い渡された 中年男性の姿を描いたコメディ作品。 安定した職場に勤め、家族にも恵まれて、生涯をそのまま過 ごせると思っていた男性が、突然妻から離婚を要求される。 それは妻の不倫も原因だったが、ン10年を妻一筋に過ごして きた主人公には、男性の魅力も消え失せていた。 そんな主人公がふと訪れたバーで見掛けたのは、女性の間を 渡り歩く魅力的な遊び人。しかもその遊び人は主人公の惨状 を見兼ねたのか声を掛けてくる。そしてその遊び人の指南に よって主人公の変身作戦が始まるが… 共演は、ジュリアン・モーア、2010年5月紹介『ゾンビラン ド』などのエマ・ストーン。他にマリサ・トメイ、ケヴィン ・ベーコン、2007年4月紹介『ゾディアック』などのジョン ・キャロル・リンチ。 さらに、2005年11月紹介『ザスーラ』などのジョナ・ボボ、 2011年1月紹介『グリーン・ホーネット』では主人公の恋人 役を演じたアナリー・ティプトンらが脇を固めている。 脚本は、ピクサー社の共同創業者で、2006年6月紹介『カー ズ』や2011年2月紹介『塔の上のタプンツェル』などのダン ・フォーグマン。監督は、2009年12月紹介『フィリップ、き みを愛してる!』のグレン・フィカーラ、ジョン・クレアの コンビが担当した。 製作は、2007年5月紹介『ラッキー・ユー』などのデニース ・ディ・ノーヴィ。因に製作者は現在、ザック・スナイダー 監督でレイ・ブラッドベリ原作“The Illustrated Man”の 計画も進めているようだ。 自分がすでに中年過ぎの男性の目から観ると、かなり耳の痛 い指摘もあるし、それは心して観なければいけない作品にも なっている。でも、それはまた僕らのような男性に対するエ ールのような感じにも取れるもので、その辺では嫌みもなく すっきりとした気分で観られる作品だった。
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