| 2011年09月18日(日) |
マネーボール、グリー/コンサート、恋谷橋、ステイ・フレンズ、天使突抜六丁目、新少林寺、ファイナル・デッドブリッジ、クロサワ映画 |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※ ※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※ ※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『マネーボール』“Moneyball” 低予算のチームながら最後まで地区優勝を争うものの、結局 は金満チームに負けてワールドシリーズ進出を逃す。そんな 米メジャーリーグの弱小球団オークランドアスレチックスを 統括するジェネラルマネージャー(GM)の姿を描いた実話 に基づく作品。 主人公は、元はスター選手を属望され、奨学金付きの大学進 学も蹴ってプロ野球に身を投じた男。しかしプロ選手として は大成せず、その後はスカウトなどをした後、アスレチック スのGMを務めている。そして今年も後一歩のところで金満 チームに破れ、ワールドシリーズ出場を逃してしまう。 そんなGMが気になったのは、選手の移籍交渉で訪れた他球 団のオフィスにいた1人の男だった。その男はイエール大学 で経済学を学び、スポーツとしての野球は全く知らなかった が、統計学を駆使した選手の効率的な活用法を考えていた。 それは、例えば年間出塁数400回のスター選手より、250回の 選手2人の方が効果的だというもの。 その考えに賛同したGMは、早速彼を自らのブレインとして 採用し、スター選手の大半を放出するチームの改革の乗り出 すが…。彼のやり方は監督や選手たち自身の反発も招き、チ ームは崩壊寸前になってしまう。そんなGMの支えは、離婚 した妻の許にいる12歳の娘だけだった。 僕自身が予算が無くて選手をまともに揃えることもできない サッカーチームの応援をしている身としては、この物語には 少なからず興味を引かれた。しかし上記の出塁数の話などで は、野球とサッカーの違いも明白にされたものだ。もちろん サッカーでも他の尺度を用いて利用できる理論かも知れない が… とは言うものの、スポーツビジネスの裏側ということでは共 通する面白さもあるし、まあ野球のことも知らない訳ではな いから、そこは気持ち良く楽しめる作品だった。特に最後の 大一番のシーンには涙腺も大いに刺激された。 出演は、ブラッド・ピット、フィリップ・シーモア・ホフマ ン、それに、2008年11月紹介『無ケーカクの的中男』などの ジョナ・ヒル。他にロビン・ライト、新星ケリス・ドーシー らが脇を固めている。 監督は、2006年6月紹介『カポーティ』などのべネット・ミ ラー、脚本は『ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソ ーキンと、『シンドラーのリスト』のスティーヴン・ザイリ アンが担当している。 野球やプロスポーツビジネスに興味のある人なら、誰でもが 楽しめる作品だ。
『グリー/ザ・コンサート/3Dムービー』 “Glee: The 3D Concert Movie” 『glee/グリー』は、アメリカFOXテレビが放送し、ゴー ルデン・グローブ賞の作品賞を2年連続で受賞しているとい う人気番組。本作はその出演者たちによるコンサートの模様 を3Dで撮影した作品。 オリジナルの番組は、田舎町の高校を舞台に、落ちこぼれの 巣窟となっていたコーラス部が全国大会を目指して研鑽を重 ねて行くというもの。従って番組では毎回のドラマの中に音 楽が挿入され、そこでは80年代の懐メロなども登場する仕組 みなっているらしい。 これだけ書くと、何か2008年11月紹介『ハイスクール・ミュ ージカル』の亜流のような感じにも取れるが、本作ではさら にゲイや障害者や人種などマイノリティの問題も真正面から 取り上げて、社会性の面からも高く評価されたようだ。 そんな社会性の評価などのお陰もあるのかも知れないが、本 国では大統領もファンを公言しているとかで、出演者一同は ホワイトハウスに招かれて、大統領府の中でコンサートを行 ったこともあるとのことだ。 という作品だが、本作はあくまでもそのコンサートのライヴ 映像という設定らしく、そのバックステージなども登場する のだが…。そこに登場する出演者のキャラクターが番組の設 定に基づいているようで、番組を観ていないものには多少判 り難かった。 でもまあこれは、正に番組のファンのための作品であって、 ファン以外の観客は余り考慮されていないのだろうし、それ はそれで仕方の無いところでもある。しかもそれが3Dで観 られるのは、ファンには最高のプレゼントと言えるものだ。 それにコンサートの内容もあくまで高校生の発表会という感 じで、恐らく番組中で評価の高かったのであろう楽曲を、出 演者たちが1曲ずつただ並べて披露しているだけ。そこには 特別ショウアップなどの工夫もされていない。 でもこれも、番組のコンセプトから考えれば仕方がないもの であって、本作はあくまでも番組のファンのための作品なの だ。ただ番組によって救われたというファンの姿などは、多 少自己満足的な感じもしたが…。 日本公開は9月23日から2週間の限定で、ファンならその間 に映画館に駆け付けるべし、という作品だ。
『恋谷橋』 毎日新聞社が後援している「スーパーシナリオグランプリ」 の第1回受賞作を原作とした映画化。 山陰の温泉地を舞台に、都会に出たものの挫折し舞い戻った 女性と、地元で父親の仕事を継ぐべく研鑽を続けているが、 そろそろ外に出て修業を積むべき時期に来ている男性。そん な幼馴染みの男女が、寂れて行く故郷の中で自らを見つめ直 す姿を描いている。 女性は老舗旅館の女将の次女。男性はその旅館の調理場を任 されている料理長の息子。女性はデザイナーを目指し、一流 の美大を出て東京で就職したが、不況の煽りでリストラに遭 い、故郷に舞い戻ってくる。 一方の男性は、父親の下で料理の腕前も1人前になり、また 自らの創作料理への意欲もあるが、寂れ掛けた故郷を離れて 修業に出るには、そこを飛び出して行くだけの踏ん切りを付 けるものがない。そんな彼の前に彼女が帰ってくる。 バブル景気の時代を経た現在の構造不況の中で、これは正に 全国で繰り広げられているであろう若い男女の息詰まるよう な物語が展開されて行く。その状況を如何にして打開して行 くのか…、そんな気持ちも込められた作品のようにも感じら れた。 主演は元speedの上原多香子。共演は、昨年4月紹介『BE CK』に出ていたという水上剣星。他に、松田美由紀、小倉 一郎、吉行和子、松方弘樹、中澤裕子、土屋アンナ、石橋蓮 司らが脇を固めている。 監督は、1978年のATG作品『正午なり』などの後藤幸一。 映画化の脚本は、元「女学生の友」の編集者という井上正子 が担当。 なお、映画化では、全国から「すっかりさびれた温泉街」が 募集され、そこに応募のあった中から鳥取県三朝温泉が選ば れて撮影が行われている。 そこは世界屈指の泉質を誇る「ラジウム温泉」で知られてい る温泉だそうだが、老舗旅館の立ち並ぶ温泉街の風景には、 正に郷愁を誘うものが描かれていた。それに先日観光に行っ たばかりの鳥取砂丘も少しだけ登場したのは、個人的に嬉し かった。 ただ物語は、かなりオーソドックスというか…。それと土屋 アンナのエピソードがそのままになってしまったのはちょっ と物足りない感じで、その辺や他の登場人物のことももう少 し描いて、アンサンブル劇のようにしても良かったかな。そ んな風にも感じられた。
『ステイ・フレンズ』“Friends with Benefits” 共に主演ではないが、『ソーシャル・ネットワーク』でショ ーン・パーカー役を好演したジャスティン・ティンバーレイ クと、『ブラック・スワン』でライバルを演じたミラ・クニ スの共演で、恋愛に臆病になった男女の恋を描いた作品。 男性はウェブで注目を浴びたアートディレクター、女性はヘ ッドハンター。彼女はロサンゼルス在住の男性をニューヨー クの大手出版社にヘッドハンティングし、ニューヨークの空 港で初対面した2人はビジネス上の関係を開始する。 そんな2人は、実はそれぞれ前の恋人と別れたばかりで、新 たな恋に踏み出すにはまだ時間が浅かった。それでも何かを 感じ合う2人は、「セックスはしても友達同士。互いに恋愛 感情は持たない」約束で、関係を築こうとするのだが…。 まあ、お話自体は以前から何度も作られているような感じの ものだが、それをアートディレクターとヘッドハンターとい う、言ってみれば最先端の仕事する男女を主人公にして、現 代的に描き出した作品と言えそうだ。 しかも映画の中では、ロサンゼルスとニューヨークのカルチ ャーの違いや、ニューヨーク特有の最新の風俗なども描いて いて、それはアメリカ文化に興味のある人間には興味津々な 作品にもなっている。 監督は、2010年“Easy A.”という作品で主演のエマ・スト ーンをゴールデン・グローブ賞の候補に導いたというウィル ・グラック。ニューヨークで生まれ育ったという監督が、ニ ューヨークの魅力を存分に描いている。 また共演には、パトリシア・クラークソン、ジェナ・エルフ マン、リチャード・ジェンキンス、ウッディ・ハレルソンら を迎えて、こちらも万全という感じの作品だ。さらに、冬季 オリンピックのスノーボード・ハーフパイプで2大会連続の 金メダリスト=ショーン・ホワイトが彼自身の役で登場し、 達者な演技を観せていた。 なお脚本の原案は、ハーリー・ペイトンという名義になって いたが、この人は以前に『ツイン・ピークス』の脚本も手掛 けていたようだ。
『天使突抜六丁目』 2004年製作『つぶろの殻』という作品でPFFに入選、観客 賞を受賞して、同作はバンクーバー、プサン、サラエボなど の映画祭で上映されたという山田雅史監督の新作。 「天使突抜町」は京都の烏丸五条の西に一丁目〜四丁目が実 在する地名だが、六丁目は存在しない。そんな架空の町を舞 台に、行き場を失った人々の何かを求めようしても得られな い、そんな苦しみに満ちた物語が展開される。 主人公は勤めていた工場が倒産し、工場内で飼っていた金魚 に餌やろうとして潜入したところを債権者に見つかり山野を 追い回される。そしてふと通り抜けたトンネルの先にある天 使突抜六丁目にやってくる。 そこには幼馴染みで不動産屋を営む男性がいて、その男性の 好意で古びたアパートに住まわせて貰った主人公は、もうす ぐ羽根が生えてくると称している女性や、いつもキュウリを 食べている老女などと知り合う。 また、警備員の仕事を得て工事現場で働くようになった主人 公は、先輩で化石マニアの老人の住まいに招かれ、そこでは 「中に天使の羽根が入っている」というノジュール(化石の 母石)を見せてもらったりもする。そんなある種の平凡な生 活が、ある日突然狂い始める。 物語は、シュールと呼べばシュールなもので、架空の町や天 使の存在などがそれを彩っている。ただ僕には、作品を1回 観ただけでは物語の全体が把握し切れず、かと言って2回観 る時間的余裕はなさそうだ。 結局、僕の中ではこのまま曖昧模糊として記憶される作品に なってしまうかな。まあそれはそれで本作には良いのかも知 れないが。 出演は、関西在住で本作のオーディションで見いだされたと いう真鍋拓、2008年7月紹介『アキレスの亀』などに出演の 瀬戸夏実、今年3月紹介『マイ・バック・ページ』に出てい たという服部竜三郎。 その若手俳優たちの脇を、柄本明、若松武史、桂雀々、麿赤 兒、長江英和、横山あきお、蘭妖子、栗塚旭、デカルコ・マ リイらが固めている。 なお本作は、京都を舞台にする「京都連続」と称するシリー ズの第2弾で、すでに第3弾も完成間近だそうだ。
『新少林寺』“新少林寺” ジェット・リー主演の1982年作品でも知られる中国武道の代 表格、少林寺を舞台にしたアクション作品。そこに今回は、 アンディー・ラウとジャッキー・チェンの共演で、新たな物 語が構築された。 時代背景は1912年。前年の辛亥革命により清朝が倒れた中国 では、海外列強の侵略が恐れられる一方、各地の有力者もま た覇権を競っていた。そんな中、負傷して少林寺に逃げ込ん だ登封城の将軍霍龍を追って、無慈悲な将軍侯杰が馬上のま ま本堂に乗り込んでくる。 斯くして登封城を手に入れた侯杰だったが、その凱旋の場に 義兄弟の契りを結ぶ将軍宋虎が現れる。その目的が戦利品の 分け前の要求であることは明らかだ。しかし宋虎はそれには 触れず、侯杰が溺愛する1人娘の勝男と自らの息子との婚約 話を切り出す。 これに対してその婚約式の場を、宋虎を倒す絶好の機会と考 えた侯杰は…。この侯杰将軍をラウが演じ、チェンが演じる のは少林寺の厨房に働く料理人。この本来なら出会うはずの ない2人が巡り会ったとき、少林寺に新たな歴史の1ページ が刻まれる。 共演はニコラス・ツェー、ファン・ビンビン。他に、2008年 8月紹介『ハムナプトラ3』などのウー・ジン、1982年『少 林寺』にも出演のユエ・ハイ、2008年12月紹介『花の生涯』 で梅蘭芳の幼少時代を演じたユイ・シャオチュン。 さらに今年3月紹介『孫文の義士団』などのシー・イェンレ ン、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリ ーズなどのション・シンシンらが脇を固めている。 隋朝末期を背景とする前作とは時代背景も全く異なる作品だ が、時の政治の横暴などに立ち向かう少林寺の思想は受け継 がれた作品になっている。因に本作は、映画の制作に少林寺 文化伝播(登封)有限公司が直接関っているものだ。 そして撮影では、すでに観光地化された少林寺は寺側の許可 は下りたものの撮影は実行できず、替りに少林寺そっくりの (ただし実物より3分の1ほど大きい)全方位のセットが、 2000万元(約2億4000万円)を掛けて建設され、大スペクタ クルが展開されている。 監督は2005年1月紹介『香港国際警察』などのベニー・チャ ン。1990年『アンディ・ラウの逃避行』で監督デビューし、 ジャッキー・チェンとのコラボレーションも多い監督が、こ の豪華共演を実現したようだ。 そしてその作品では、主演2人のそれぞれの特質を活かした カンフー・アクションも存分に楽しめた。
『ファイナル・デッドブリッジ』“Final Destination 5” 2009年9月に前作を紹介したスプラッターホラー・シリーズ の第5弾。前作に引き続き、最新の3Dでその惨劇の模様が 描かれている。 今回の物語の発端は、河川に架かる巨大道路橋の崩落。その 橋を勤務先の研修旅行のため同僚と共にバスで渡っていた主 人公は、事故の直前の予知夢によって同僚らと共に辛くも生 き延びる。その人数は8名。しかしその後を死が追い掛け始 める。 出演は、テレビ『HEROES』第2シーズンに出ていたというニ ラス・ダゴスト、2010年7月紹介『フローズン』などのエマ ・ベル、ジャズ・ミュージシャンで、クリント・イーストウ ッド監督の次回作“J.Edger”にも出演しているというマイ ルズ・フィッシャー。 他に、2010年4月紹介『小さな命が呼ぶとき』などのコート ニー・B・バンス、2009年版『13日の金曜日』のアーレン・ エスカーペタ、2006年9月紹介『スネーク・フライト』のデ イヴィッド・ケックナー。そしてシリーズ最初の2作に出演 し、第3作でも声の出演をしていたトニー・トッドが復活し ている。 監督は、ジェームズ・キャメロンの2大作『タイタニック』 と『アバター』で第2班監督を務めたスティーヴン・クォー レ。1989年『アビス』でミニチュア撮影などを担当し、その 後ILMで研鑽して、再びキャメロンの許に戻ったというベ テランが長編監督デビューを果たしている。 脚本は、2010年5月紹介『エルム街の悪夢』などのエリック ・ハイセラー。 前作の時から、死を逃れられるか知れないというルールが付 け加えられて、展開が面白くなった。また前作に引き続いて ドミノ倒し的な死に至る過程もいろいろ描かれ、そのからく りを3Dで描くのが本作の面白さになっている。 さらに本作ではトニー・トッドが復活し、しかも主人公の役 柄が見習いシェフで、パリに修業に行くという辺りで…オヤ オヤ?と思っていたら、その思い通りの展開になったのには 長年のファンとして満足した。 ただ、雰囲気的には、これで完結…?のようにも取れるが、 ファンとしては本作で示唆された死に対する対抗勢力のよう な存在を描く、新たな展開も期待したいものだ。
『クロサワ映画2011』 女性お笑い芸人「森三中」の黒沢かずこが単独主演している ラヴコメディ? 題名に「2011」と振られているのは、すでに2010年にも同様 の作品があったのだそうで、その評判によって作られた作品 とのこと。第2回沖縄国際映画祭でグランプリを獲得したと いう前作の脚本=石原健次と演出=渡辺琢が再び本作を手掛 けている。 物語は、2010年クリスマスのイヴ々々の日、黒沢と椿鬼奴、 光浦靖子、大久保佳代子の独身女芸人4人組は、誰かとクリ スマスを過ごす当てもないままゲイバーで騒いでいた。そし て2次会に向かった黒沢と大久保は、そこで運命の出会いに 遭遇する。 それは、別の客とのトラブルになり掛かった2人の窮地を、 2人の韓国人の若者が救ったのだ。その2人に対して大久保 が積極果敢にアタックし、大久保は日本語は話せないが東京 に住む若者を獲得、黒沢は日本語を話せるが韓国在住の若者 と親しくなる。 しかしそのまま若者を自宅に連れて行った大久保に対して、 黒沢はメルアドも交換できないまま出会いは終ってしまう。 ところがその翌日、韓国ロケに参加した黒沢に運命の女神が 微笑み始める。 こうして大久保と黒沢に恋の日々が始まるのだが…。これに 椿の初恋の人との再会の話を加えて物語は進行して行く。そ こに、ロケ取材という設定の黒沢による韓国レポートなども 垣間見られるという展開の作品だ。 とは言っても、主演しているのはお笑い芸人。現実とは異な るこの話をどうやって落とすのかが気になり始めるところだ が、これがなかなか落としに掛からない。そして漸く落ちた ところは、まあこんなものかなあと言う結末だった。 因に本作も、先の第3回沖縄国際映画祭で特別に作られた賞 を受賞したそうだが、元々本作の製作は吉本興行とフジテレ ビ。沖縄国際映画祭は吉本の影響力も強そうだから、そんな ものかなあというところだ。 共演は、HNKが2010年から放送しているドラマ『祝女』で 誕生した韓流スーパーグループ「無限男子」のコン・テユと イ・テガン。若い女性にはこの2人の出演も鑑賞の動機付け になるのかな。 出演者も脚本も監督も、全てテレビ界の人材で、作品の出来 もそのレヴェル。でもまあ話題性はありそうだから、それで 映画館が賑わえば宜しいかな…そんな感じの作品だ。
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