| 2010年08月29日(日) |
マザーウォーター、ふたたび、レオニー、ビッチ・スラップ、裁判長!ここは懲役4年でどうすか、ドアーズ、義兄弟、リトル・ランボーズ |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※ ※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※ ※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『マザーウォーター』 2006年1月紹介『かもめ食堂』、07年9月紹介『めがね』、 09年7月紹介『プール』の3作品を作ってきたプロジェクト による最新作。ヘルシンキ、与論島、チェンマイに続く今回 の舞台は京都。鴨川や疎水の流れを脇役にゆったりとした物 語が描かれる。 古い家並みが連なる京都の街の一角で、3人の女性がそれぞ れ自分の店を開店する。それはウィスキーしかないバーと、 コーヒー専門店と豆腐屋。それともう1軒、銭湯があって、 それらの店を巡って、4人の女性と3人の男性、それに赤ん 坊の物語が展開される。 物語は、前3作と同様に有って無いようなもので、そんな物 語が静かな京都の街を背景にゆったりと展開されてゆく。で も全く変化が無い訳ではなくて、そこでは人々の関係が徐々 に構築され、またそこから旅立って行く人も現れる。 そんな少しずつ変化して行く人々の関係が、静かな雰囲気の 中でしっかりと着実に描かれて行く。 前々回紹介したハリウッド映画の『食べて、祈って、恋をし て』は、主人公が移動することによって新たな自分を発見し て行ったが、本作では逆に動かないことで自分自身を見付け 出す、そんな感じの物語だ。 出演は4作連続の小林聡美ともたいまさこ、『めがね』にも 出演の市川実日子、光石研、加瀬亮。加瀬は『プール』にも 出ていた。それに本作では、小泉今日子と今年3月紹介『ソ フトボーイ』などの永山絢斗が新たに加わっている。 初参加の小泉は、今までの作品の雰囲気からはちょっと華や かすぎないか懸念したが、光石とのシーンではその華やかさ が活き、市川、小林とのシーンでは上手く溶け込んでいる感 じがした。 他には、オーディションで選ばれた地元の人たちが出演して いるようだが、特に登場人物の皆から愛情を注がれるポプラ 役で出演の赤ん坊の存在が、映画の全体の雰囲気を見事に整 えている。 監督は、前2作でのメイキングを手掛けたという松本佳奈。 フードスタイリストの飯島奈美、スタイリストの堀越絹衣、 美術の富田麻由美ら常連のメムバーと共に、前3作と変わら ない世界観を丁寧に描き出した。 何も変わらないように観えても、何かが少しずつ変化して行 く。それはドラマティックではないかもしれないが、僕には いつも愛しく感じさせる物語だ。特に本作では、市川の店で 出される器の変化が嬉しかった。
『ふたたび』 50年の時を超えて戻ってきた祖父を巡って、その存在が家族 に与える様々な影響を描いた作品。 その祖父は50年前に亡くなったと家族には伝えられていた。 しかしそれはある理由から真実が伝えられなかったもので、 その理由とは、祖父がハンセン病で療養所に強制隔離されて いたという現実だった。 主人公となるのはその一家の大学生の息子。現在大学生とい うことは1990年前後の生まれと考えられるが、人権差別法の 「らい予防法」が廃止されたのは1996年。主人公が生まれた 頃には祖父はまだ強制隔離中だったのだ。 1960年代には治療法が確立していながら、政府の無策で近年 まで廃止されなかった法律により、今なお日本全国の療養所 に約2500人の元患者が社会復帰できないでいるハンセン病。 今でも続いているその苦しみが描かれる。 ただし物語は、ハンセン病の暗い面だけでなく、実は優秀な JAZZマンだった祖父が、自分が発症したために叶わなかった LIVEステージデビューを目指して、同じくJAZZに傾倒してい る孫と共に昔の仲間の所在を訪ね歩くロードムーヴィの形式 も採っている。 その旅は、神戸から和歌山を経て名古屋にまで及ぶが、それ ぞれの場所での老人が迎えている現実の厳しさも描き出して いる。そしてハンセン病と言うだけで、結婚式目前の婚約を 破棄されたり、恋人が去ったりという、今も続く謂われない 差別も描かれている。 出演は、今年3月紹介『シュアリー・サムデイ』などの鈴木 亮平、祖父役に財津一郎。他に、2008年9月紹介『252』 などの韓国人モデルMINJI。さらに古手川祐子、陣内孝則、 藤村俊二、犬塚弘、佐川満男。それに渡辺貞夫が演奏シーン に登場している。 ただ映画では、祖母を襲った悲劇に関しては克明に描くが、 現在も続く差別に関してはさっと流している程度で、その部 分が多少綺麗事になってしまっている感じは否めない。謂わ れ無き差別が今も続いている現実を描くことには、何か支障 があったのだろうか? それに演奏シーンでは、渡辺、犬塚、佐川はよいが、鈴木、 財津、藤村は…頑張ってはいるのだろうがやはり多少は目を 瞑らなければいけなかった。編集のテクニックなどもあると 思うが、ここはもう少し何かしてほしかったところだ。
『レオニー』 第2次大戦後の日米で建築家・芸術家として活躍したイサム ・ノグチの母親レオニー・ギルモアの生涯を描いた作品。 レオニーはフランス留学の後にアメリカの大学で学んだが、 そこでは教授に真向反論するなど、ちょっと普通でない女性 だったようだ。そんなレオニーが就職したのはニューヨーク の小さな出版社、そこは日本からやってきた野口米次郎とい う詩人が経営していた。 やがて米次郎は、在米日本人少女を主人公にした小説の執筆 を始め、彼女はその編集者として英語表現に手を加えるなど 手腕を発揮する。こうして出版された本は評判になり、そん な中で2人は結ばれるのだが… その後の日露戦争の激化で米次郎は帰国を余儀なくされ、妊 娠していたレオニーは1人でその子供を生むことになる。そ して日露戦争が終結し、レオニーは1人息子を連れて来日、 米次郎はその子供に勇=イサムと名付ける。 ところが米次郎は、レオニーに英語教師の仕事や編集者とし ての仕事を与えて生活の面倒は見るものの、家にはなかなか 顔を出さない。というのも彼は、先の帰国時に日本人の妻を 娶っており、レオニーは妾の扱いだったのだ。 そんな中でもレオニーは懸命に子供を育て、さらにイサムの 妹も誕生するが… 元々はドウス昌代原作によるイサム・ノグチの伝記にインス パイアされた脚本とのことで、原作の中に描かれた母親のエ ピソードから再構築された物語のようだ。とは言えイサム誕 生の状況や日本に来てからの話などは実話に沿っているのだ ろうし、この状況の許で敢然と生きた素晴らしい女性の姿が 見事に描かれている。 この女性がイサム・ノグチを誕生させた…、それがよく判る 物語だ。 出演は、2006年6月紹介『マッチ・ポイント』などのエミリ ー・モーティマ。米次郎役に中村獅童。他に、原田美枝子、 竹下景子、吉行和子、中村雅俊、大地康雄、クリスティーナ ・ヘンドリックス、メアリー・ケイ・プレイスらが共演して いる。 製作・脚本・監督は、2002年『折り梅』などの松井久子。撮 影は、2007年7月紹介『エディット・ピアフ』でセザール賞 受賞の永田鉄男が担当したものだ。
『ビッチ・スラップ』“Bitch Slap” 荒野の一角にお宝を捜しにやってきた3人の女性が、それを 邪魔する男たちと壮絶なバトルを繰り広げるという女性中心 のアクション作品。 ストリッパーのトリクシーと麻薬売人のカメロ、そして高級 娼婦のヘルの3人がキャンピングカーなどが放置された荒野 の一角に車でやってくる。彼女らは最初にキャンピングカー の中を捜索するが目当てのものはないようだ。 その彼女らが乗ってきた車のトランクには1人の男が閉じ込 められており、3人は男を引き摺り出してお宝の隠し場所を 尋問し始める。そこにシェリフが現れたり、危険なヨーヨー を操る日本人女性を連れたパンク野郎が現れたり… そしてそれらバトルの間に、フラッシュバックで彼女たちを 襲った過去の出来事が挿入されて行くが、それはやがて驚愕 の事実へと繋がって行くことになる。 主人公の3人を演じるのは、モデル出身で本作が映画初出演 のジュリア・ヴォス、ジュリアード学院のオペラ演劇科卒で 2008年『アイアン・マン』にも出演のアメリカ・オリヴォ、 TVシリーズに出演し格闘技の訓練も受けているというエリ ン・カミングス。 他には、TVシリーズ“Xena”などに出演と監督も務めてい るマイクル・ハースト、TVシリーズ“General Hospital” などのレギュラー出演もしているロン・メレンデス、同じく “General Hospital”にレギュラー出演のミナエ・ノジらが 共演している。 因にノジは、カリフォルニア生まれの日系人だそうで、劇中 ではかなり怪しげな日本語を操っているが、エンディングの クレジットでは自らの役に合わせた歌も披露しているなど、 頑張っているようだ。それに麻宮サキばりのヨーヨー捌きも 面白かった。 製作・脚本・監督のリック・ジェイコブスンは、ロジャー・ コーマンの門下生だそうで、コーマンの下で15本の長編映画 を手掛けた後にTV界に転向、TVでは“Xena”などを含め 100本以上を監督しているそうだ。 そのジェイコブスンが、1950年代から70年代のB級映画の雰 囲気を取り戻したいとして作り挙げたのが本作で、そこには タランティーノ=ロドリゲスによる『グラインドハウス』の 影響があるとされる。 ということで本作では、その『グラインドハウス』でも話題 になったスタントウーマンのゾーイ・ベルが、出演及びスタ ント・コーディネータとして参加しているのも注目されると ころだろう。 日本での公開はR15+指定とのことで、その手のシーンも登 場するが、それが正しくB級という感じで、これこそが映画 本来(?)の楽しさを観せてくれる作品になっている。
『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』 北尾トロ原作による実際の裁判法廷のルポルタージュから、 『世にも奇妙な物語』などのアサダアツシが脚色して、今年 3月紹介『ソフトボーイ』などの豊島圭介監督で映画化した 裁判所ドラマ。 主人公はあまり売れていない放送作家。今もプロモーション ヴィデオまで作った企画が没にされ、腐っていたところに裁 判の映画を作らないかと誘いが舞い込む。彼には以前に1本 だけ映画化の実現した裁判物の脚本があったのだ。 その誘いを受けて取材のために訪れた地方裁判所では、いく つもある法廷で、他人の目からは馬鹿馬鹿しくも観える人間 ドラマが繰り広げられていた。そんな中で彼には傍聴マニア の仲間もでき、彼らとの交流の中で裁判所のいろいろな事情 も判ってくる。 ところがある日、彼は裁判所一の美人と名高い女性検事から 「楽しいでしょうね。他人の人生高みの見物して!」と言わ れてしまう。それは彼にある決意をさせることになるが… 主演は、お笑いコンビ「バナナマン」の設楽統。その脇を片 瀬那奈、蛍雪次朗、村上航、尾上寛之、鈴木砂羽らが固め、 さらに、堀部圭亮、斉藤工、大石吾朗、前田健、日村勇紀、 モト冬樹、平田満らが出演している。 何とも軽い感じの題名や出演者の顔ぶれなどからは、ただの おふざけ作品かとも思って観に行ったが、予想外にしっかり した作品だった。その中で前半のいろいろな法廷を見聞する シーンには何ともおかしな裁判の模様が紹介されるが、これ らは恐らく実話なのだろう。 その一方で後半のドラマには、もちろんフィクションなこと は見え見えだが、それなりに感心もさせられたし、こんなこ とあってもいいかなあと思えるお話が、ちゃんとコメディに して描かれていた。 裁判員制度の実施で、日本の裁判所もいろいろ変わってきて いるようだが、そんな事実も踏まえてのこの作品は、それな りに解りやすく日本の裁判の現状を伝えているようでもある し、いろいろな点で面白く観ることの出来る作品だった。
『ドアーズ/まぼろしの世界』“When You're Strange” 1971年、ヴォーカリスト=ジム・モリソンの死去によって終 焉したアメリカのロックバンドThe Doorsの始まりから終り までを当時の映像記録を基に再構成したドキュメンタリー。 ナレーションをジョニー・デップが担当している。 バンドは、1965年にUCLA映画科の学生だったモリソンが オルガニストのレイ・マンザレクに自作の詩と歌を聴かせ、 そこにフラメンコギタリストのロビー・クリーガーと、ジャ ズドラマーのジョン・デンスモアが加わって結成された。 因にバンドの名は、オルダス・ハックスレーが18世紀の詩人 ウィリアム・ブレークの詩の一節から取った書物のタイトル 『知覚の扉』から名付けられたものだそうで、ちょっと文学 的な香りのするバンド名だったようだ。 そしてモリソンが元々映画科の学生だったこともあってか、 映像記録はいろいろ残されていたようで、本作の巻頭には、 モリソンの脚本で製作された作品の一部が使われてもいる。 またマンザレクがUCLAで製作した作品なども登場する。 それ以降は、LAのウィスキーアゴーゴーでのデビューから コンサートの映像などとなって行くが、そこにはモリソンの ドラッグ/アルコールによるいろいろなトラブル、それに時 代を反映した過激な言動などが綴られて行く。 僕自身は、The Doorsというバンドにはあまり思い入れはな いが、この作品を観ていると「ああこんな時代だったんだな あ」という感慨は湧いてくる。それくらいに時代を象徴する バンドであったことは確かなようだ。 なおデップのナレーションは、妙なケレンを利かせることも なく、むしろ淡々とした感じのものだが、そこにたっぷりと した愛情が感じられるのは、2007年12月紹介『ジプシー・キ ャラバン』の時と同じ感覚だ。 モリソンが詩人としても優れていたことは確かだし、そこに ドラッグなどの時代の影響が破滅をもたらしてしまう。今な らもっといろいろな処置も講じられたのだろうが、そうでは なかった時代の物語だった。
『義兄弟』“의형제” 2008年4月紹介『シークレット・サンシャイン』などのソン ・ガンホと、2005年2月紹介『オオカミの誘惑』などのカン ・ドンウォン共演で、韓国に潜入した北朝鮮の工作員と、そ の影を追う国家諜報員がやがて義兄弟と呼び合うまでに至る 人間ドラマを描いた作品。 ソンが演じる国家諜報員のイ・ハンギュは北朝鮮から送り込 まれた暗殺団を追っていた。しかし功名心もあってか独断専 行したハンギュのグループは、暗殺を実行された上にその実 行犯にも逃げられてしまう。 その失敗の責任を問われたハンギュは、国家的な対朝鮮政策 の変化の中で、諜報部の規模縮小もあってリストラされてし まう。そして6年、ハンギュは昔の経験を活かして民間で家 出人の捜索を請け負うなどの仕事で餬口を凌いでいた。 そんなある日、ハンギュは6年前の犯行現場から立ち去った 男を偶然発見する。その男=カン扮するソン・ジウォンもま た、犯行が察知されたことで情報を漏らした疑いを受け、工 作員の組織を追われていたのだった。 しかし、ハンギュが家出人を捜しに行った工場でそこを見張 る男たちに襲われたとき、その男たちを手早く打ちのめした ジウォンの武術を目の当りにしたハンギュは、自分の来歴を 隠したまま彼に一緒に働くことを打診する。 それは彼の腕を見込んだこともあったが、彼を見張ることで さらに大物の工作員を捕え、諜報員に復帰するという期待も あったのだ。そしてジウォンにも、ある事情から早急に大金 を稼ぐ必要があった。こうして2人の協力が始まるが… 朝鮮半島の実情というのは日本人の我々にはなかなか解り難 いが、脱北者に対する粛正=暗殺などはさもありそうな出来 事に描かれている。そして政策の変化でその対策機関の規模 が縮小されるというのも如何にもありそうな話だ。 そんな物語が、派手な銃撃戦やカーチェイス、それに格闘技 などのアクションをたっぷりに綴られて行く。 監督は、2009年1月紹介『映画は映画だ』などのチャン・フ ン、脚本は、2004年11月5日付東京国際映画祭<コンペティ ション>で紹介した『大統領の理髪師』などのチャン・ミン ソク。 結末が甘すぎるかなあ…という感じはするが、プレス資料に 添えられた蓮池薫氏の文章によると、「朝鮮半島の未来への 新たな期待と希望を見よう」としている思いがするそうで、 なるほど当事者にはそういう思いなのか、という認識を新た にした。
『リトル・ランボーズ』“Son of Rambow” 2005年7月紹介『銀河ヒッチハイク・ガイド』のガース・ジ ェニングス脚本・監督による2007年の作品。本作でジェニン グスは、2008年のロカルノ映画祭で観客賞を受賞の他、英国 アカデミー賞の脚本賞にもノミネートされた。 主人公は、戒律の厳しいプリマス同胞教会信者の母親と暮ら す11歳の少年ウィル。家族は他に妹と祖母がいるが、母親と 共に出入りする男性信者の指導の許、家にはテレビやラジオ も置くことができないという厳格な戒律が守られている。 しかし想像力豊かなウィルは、別棟の納屋に篭もっては聖書 の各ページにぎっしりとカラフルな想像画を描いていた。そ んなウィルが学校でのテレビ授業の日、戒律にしたがって廊 下で自習をしていると、如何にも悪餓鬼の少年が近づいてく る。 その少年リーは、郊外に建つ老人ホームの経営者の息子だっ たが、両親は常に旅行に出ていて、家で暮らすのは兄と2人 きり、その兄は弟を良いように扱っていたが、それでも弟は 兄を愛して止まなかった。そしてリーは兄のヴィデオカメラ を無断で借りて映画を作ろうとしていた。 その映画に参加することになったウィルは、リーの家で『ラ ンボー』の違法ヴィデオを鑑賞、それにインスパイアされた 物語を思いつく。そしてウィルの描く絵にしたがって撮影は 開始されるが… この『ランボー』の映像は、シルヴェスター・スタローンの 特別許可によって実際のフィルムが使われており、映画にそ れなりの魅力を与えている。ただまあそれが盗撮というのは ちょっとあれだが、物語の背景は1980年代でそんな時代だっ たということだ。 出演は、『X−メン』シリーズの新作“First Class”への 出演が発表されているビル・ミルナーと、『ナルニア国物語 /第3章:アスランと魔法の島』にも出演しているウィル・ ポールター。 他にも、2007年3月紹介『こわれゆく世界の中で』などに出 演のエド・ウェストウィック、2004年5月紹介『ぼくセザー ル10歳半』でセザールを演じたジュール・シトリュクなど、 将来の期待される若手が顔を揃えている。 また大人の役では、2004年『ショーン・オブ・ザ・デッド』 に出演のジェスカ・ハンズや、1965年『素晴らしきヒコーキ 野郎』から2005年『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』に も出演のエリック・サイクスなど、多彩な俳優が脇を固めて いる。 ヨーロッパ製の子供が主人公の作品には秀作が多いが、本作 もその前例に違わない作品だ。 * * 今回は映画の紹介が多かったので、製作ニュースはお休み します。
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