| 2010年07月11日(日) |
死刑台のエレベーター×2、ブロンド少女は過激に美しく、フローズン、みつばちハッチ、シャングリラ、インセプション+製作ニュース |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※ ※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※ ※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『死刑台のエレベーター』“Ascenseur pour l'echafaud” 昨年5月に『地下鉄のザジ』を紹介したルイ・マル監督が、 1957年に発表した監督デビュー作の再公開。ノエル・カレフ の原作から監督と当時の新進作家ロジャ・ニミエが脚色し、 当時25歳の監督が映画化した。撮影はアンリ・ドカエ。 女性の指図で彼女の夫を殺した主人公。それはほぼ完全犯罪 のように成功するが、最後のちょっとした手違いから、彼は そのビルのエレベーターに閉じ込められてしまう。彼女との 待ち合わせ場所に行こうと焦る主人公。しかしその間に思わ ぬ事態が発生して行く。 この作品も若い頃に観ていたはずだが、僕としては『ザジ』 の印象が強烈で、名作と言われる本作にはちょっと肩透かし だった記憶がある。まあ僕は元々がファンタシー志向の人間 だからそれも仕方ないだろう。 しかし今回作品を見直していて、最後の犯罪が露見するシー ンなどには、ファンタスティックな興奮も覚えたもので、さ すがルイ・マルの手腕は確かなものだと納得することもでき た。それに丁寧に撮られたアクションの演出は今でも通用す るものだ。 主演はジャンヌ・モロー、モーリス・ロネ。共演は『禁じら れた遊び』の少年ジョルジュ・プージュリー、本作がほぼデ ビュー作のヨリ・ベルタン。それにリノ・ヴァンチェラらが 出演している。 特にモローは、若いのも勿論だが何より可愛らしい感じで、 不安と疑念に苛まれながら街をさ迷い歩く姿が見事に演じら れていた。実際に映画の中ではもっともアクションの少ない 役柄だが、その姿がより印象的に写されているものだ。 マイルス・デイヴィスのトランペットを中心としたモダン・ ジャズのBGMも見事で、物語の印象をより鮮烈なものに高 めている。正にモダン・ジャズを使用した映画のお手本だろ う。 ガルウィングのメルセデスなど珍しい自動車も登場して、そ の走行する姿が観られるのもカーマニアには喜ばれそうだ。 それに主人公が乗る自動開閉幌付きのオープンカーも気にな った。他にもミノックスの小型カメラなど、いろいろマニア 好みのものが登場する。 勿論、50年以上も前の作品だから、そのことは理解して観な ければいけないが、物語や仕掛けは正に今でも通用する作品 だ。なお、本作は1957年のフランス映画で最高賞と言われる ルイ・デリュック賞を受賞している。
『ブロンド少女は過激に美しく』 “Singularidades de uma Rapariga Loura” 今年1月に『コロンブス永遠の海』を紹介したポルトガルの マノエル・デ・オリヴェイラ監督による2009年、監督100歳 のときの作品。因に監督は、今年のカンヌ映画祭でも新作を 発表しているそうだ。 列車の中で隣に座った男性が、長年に渡って愛を捧げ続けた 女性との破局の顛末を語り始める。それは彼がまだ若かった 頃、叔父の店の2階で経理の仕事をしていた彼の目に、向か いの家の窓辺で優雅に扇を使う女性の姿が写ったことが発端 だった。 やがて友人の紹介で彼女との交際を始めた主人公は、叔父に 彼女との結婚を認めてくれるよう頼むのだが、叔父は独身者 しか雇わないとして、「言うことが聞けないなら出て行け」 と馘を宣告されてしまう。 こうして路頭に迷うことになった主人公は、遠くの街での仕 事を引き受け、彼女を置いて出稼ぎに向かうことに…。とこ ろがその出稼ぎ先で彼は成功を納め、資産を作って帰ってく る。しかし、彼には更なる試練が待ち構えていた。 上映時間は64分という作品だが、とにかく波乱万丈、いろい ろなことが起きて普通に描いたら2時間を超えるのではない かと思われる物語が展開する。しかも物語はダイジェストと いう感じではなく、これは見事な作品だ。 原作はポルトガルの文豪エサ・デ・ケイロスが1873年に発表 した短編。この原作からオリヴェイラ監督自身が舞台を少し 現代に移して脚色しているが、原作の言葉は一言一句改変し ていないのだそうで、それも見事な作品と言えそうだ。 さらに、撮影は2008年11月下旬に開始されて、ほぼ2カ月後 のベルリン映画祭に完成品が出品されたとのこと、100歳の 監督にしてその驚異的なスピードも賞賛の的になっている。 出演は主人公をオリヴェイラ監督の実の孫が演じている他、 監督の作品に常連の俳優たちで固められているが、主人公を 惑わすブロンド少女役には、ほとんど無名の新人女優が起用 されているようだ。 なお、本作の公開は、本国では1本立てで興行されてヒット したとのことだが、日本では、オリヴェイラ監督が敬愛する ジャン・リュック・ゴダール監督による1958年の短編『シャ ルロットとジュール』(Charlotte et son Jules)が併映さ れる。14分の作品だが、こちらもいろいろ含蓄があって面白 かった。
『フローズン』“Frozen” 2006年3月紹介『トランスアメリカ』で息子役を演じていた ケヴィン・ゼガーズと、『X−メン』シリーズにアイスマン 役で出演のショーン・アシュモア、それにテレビやインディ ペンデス作品などに出演している女優エマ・ベルの共演で、 スキー客を襲う恐怖を描いた作品。 谷間に架かるチェアリフトが停止。そこは地上からかなりの 高さがあり、しかも週末だけ営業されるスキー場のナイトス キーで、日曜日の最後にリフトに乗った主人公たちには、次 の金曜日の営業再開まで、助けの訪れる可能性はほとんどな かった。 という、究極のシチュエーションで繰り広げられるサヴァイ ヴァル・ストーリー。 昨年7月紹介の『ブラック・ウォーター』も、クロコダイル のいる入り江でマングローブの樹上に取り残される、という 究極のサヴァイヴァルだったが、本作もそれに負けず劣らず といった感じの作品だ。 しかも、オーストラリアでクロコダイルのいる入り江など、 行く方がそれなりの覚悟を決めているべきだと思われるが、 スキー場のリフトではいつ誰が遭遇しないとも限らない。そ んな身近にある恐怖が描かれているとも言える。 物語は、幼馴染みの男性2人と、その一方のガールフレンド の計3人が主人公。彼らは週末のみ営業のスキー場を小旅行 で訪れ、女の魅力でリフト券を手に入れたり、適当に遊んで いたが、吹雪が来るので早仕舞するというリフトに無理矢理 最後に乗り込んで行く。 ところが、リフトの係員の引き継ぎのミスで、彼らが降車場 に着く前にリフトは停止、しかもそこは谷間に架かる地上を 高く離れた地点だった。こうして取り残された3人は、最初 はすぐに動くだろうとの期待も持って、軽口なども交わして いたが… ということで、このシチュエーションからの脱出劇が展開さ れることになるが、実は映画の中で主人公たちが採る行動が 余りに軽率で、例えば飛び降りるにしたって、まずは衣服を 繋いでロープを作るとか方法はいろいろあるはずのものだ。 でもそんなことはパニクっているから、見境が無くなってい るという解釈なのかな。 それに本作のシチュエーションでは、主人公たちはリフトに 座っているから行動が制限されて、アクションがほとんど成 立しない。そこで映画は会話劇に仕立てているのだが。これ がまた緊張感がなくて、正直には「もっと危機感を持て」と 苛々してしまった。 他にも、リフトの座席に刺した赤旗は何のためだったのかと か、雪山に対する認識の甘さ(素手で金属部分に触ったらそ の場で貼り付いてしまうはず)など、疑問に感じるところは いろいろあった。 とはいえ現実はこんなものなのかな? 『ブラック・ウォー ター』は一応実話に基づいているからそうとしか言いようが なかったのだが…。それに、観客を苛々させるのも映画のテ クニックとは言えそうだ。 因に、脚本・監督のアダム・グリーンは、ヒッチコックから スピルバーグまで王道のハリウッド映画が好きだそうで、良 くも悪くもハリウッド的とは言えそうな作品。観客は苛々、 ハラハラしながらも安心して観ていられる映画だ。
『昆虫物語みつばちハッチ』 1970年4月から翌年12月まで放送され、その後に続編やリメ イクもされたタツノコプロ製作によるアニメーションシリー ズの劇場版。 2008年6月紹介の『おくりびと』で脚本を手掛けた小山薫堂 (テレビの『カノッサの屈辱』なども手掛けていた)が、共 同脚本と総合プロデュースも担当し、オリジナルとはちょっ と違った展開の物語が描かれた。 主人公のハッチは1匹で旅をしているミツバチ。彼の幼いと き、暮らしていた巣がスズメバチに襲われ、女王蜂を拉致さ れてしまう。その襲撃から辛くも逃れたハッチは、以来放浪 の旅を続けながら、女王蜂が捕らえられたスズメバチの巣を 探していた。 そんなハッチが辿り着いたのは、人間の住む街も近いとある 草原。そこで横暴なカマキリからイモムシのカップルを救っ たハッチは、聞こえて来た優しい音色に誘われ1人の少女と 出会う。それはやがて思いも寄らぬ冒険へと、少女とハッチ を導いて行く。 オリジナルは、昆虫同士は会話もするし社会生活を営んでい るが、人間の存在がほとんど関与しない(むしろ自然の驚異 の一部のように描かれている)昆虫だけの物語として特徴付 けられていたようだ。 その物語が今回は、ちょっとした細工でオリジナルとは異な る展開になっている。その変更が、オリジナルのファンにど のように受け取られるか判らないが、オリジナルを観る世代 ではなかった僕には、納得もできたし面白くも観られたもの だ。 つまりその細工は、オリジナルとの齟齬が生じないように施 されているのだが、その辺をオリジナルのファンが理解して 受け入れてくれるかどうか。それが本作の評価の境目にもな りそうだ。 声優は齋藤彩夏、アヤカ・ウィルソン、田中直樹、小森純、 坂東英二、柄本明、有村昆、中村育二、臼田あさみ、中村獅 童、安田成美。他には、ベテランの声優が脇を固めていたよ うだ。 なお、タレント声優たちにはアニメーション経験者も多かっ たようで、それぞれあまり聞き苦しい感じはしなかったが、 映画のコメンテーター氏は、自分の関わった作品をどのよう にコメントするのかな、それは楽しみだ。
『シャングリラ』“這儿是香格里拉” 6月紹介『北京の自転車』と共に、東京は新宿K'sシネマで 今月末に開催される「中国映画の全貌2010」で特別上映され る作品。 1970年代生まれで中国・台湾・香港出身の女性監督10人が、 中国雲南省を舞台に描いたシリーズ“雲南影響”の1篇で、 本作は台湾出身の女優で、舞台演出家でもあるティン・ナイ チョンが監督デビュー作として制作した。 物語の発端は台湾。そこでセレブ夫人として優雅に暮らして いた主人公は、一人息子を眼の前の事故で亡くし、悲嘆の淵 に落とされる。そんな中で彼女は、息子が生前彼女に渡した 宝捜しゲームのヒントのメモを見付けるが… そのヒントを手に中国雲南省チベット族自治州に向かった主 人公は、彼女を尾行してきた青年と共に山麓を旅し、息子が 描いた霊峰・梅里雪山を見付け出す。それは彼女に、新たな 希望を生み出して行く。 雲南省チベット族自治州中旬県という地域が、2001年に香格 里拉(シャングリラ)県と改称したのだそうで、そのシャン グリラ県で撮影された作品のようだ。そこは高山地ではある ようだが、草原の広がっている風景などもあり、それなりに 桃源郷のようにも見えた。 そんな風景を背景に女性の癒しと再生が描かれる。そこには 宝捜しの他にも謎解きの部分があったりもして、興味を引か れながら観ることができた。ただまあ、幼い息子の出したヒ ントで中国に飛ぶかな…というところはあるが、それは野暮 というものだろう。 プレス資料に出演者などの情報はあまりなかったが、主人公 を尾行する青年を演じているのは、2007年の『ラスト、コー ション』で主人公の同級生に扮したチュイ・チーインという 俳優だそうだ。 なお本作は、カイロ映画祭で撮影特別賞を受賞の他、NHK 主催のアジア・フィルム・フェスティバルではアンコール上 映作品にも選ばれている。 また今月末開催の「中国映画の全貌」では、2008年1月紹介 『胡同の理髪師』のドキュメンタリー版などが日本初公開さ れる他、2007年3月紹介『ルオマの初恋』や、1994年『項羽 と劉邦』、2001年『思い出の夏』などが日本最終上映となる ようだ。
『インセプション』“Inception” 2005年『バットマン・ビギンズ』、06年『プレステージ』、 08年『ダーク・ナイト』を発表したクリストファー・ノーラ ン監督の最新作。 他人が就寝中に観る夢に侵入し、その相手が夢の中で構築す るアイデアを盗み出す。そんな究極の産業スパイを描いた作 品。しかし物語はそれだけでなく、侵入した相手に別のアイ デアを植え付け、それにより相手の行動をコントロールする …という展開になる。 因に、題名のinceptionは辞書で引くと「初期の」という訳 語が出てくるが、本作の字幕では「植え付ける」と翻訳され ていた。物語の中でも、初期の状態がやがて芽を出して行く というような意味合いで使われていたようだ。 という物語の骨子は至極シンプルなものだが、そこに夢への 侵入を妨害する対抗策が設けられていたり、さらに深く夢に 侵入するための強力な鎮静剤、その鎮静剤の影響下で無理に 目覚めようとすると虚無界に転落するという設定など。 また、夢の中では時間が伸張されて実時間の20倍となり、さ らに夢の中で夢に侵入するとそれが二乗される…などなど。 そんな設定が見事な映像で表現され、SFファンなら思わず ニヤリとするシーンが満載の作品だった。 因に本作の予告編では、街路の先が上方に迫り上がって行く という凄まじい画像が観られたが、これは正にコケ脅かし。 映画の本質では、さらに奥深くの人間の深層心理の問題など が語られる。そしてそれは究極の選択を迫る問題にもなって 行く。 また本作では、一面では自殺の問題も描いているが、そこで は自殺が物事の解決に繋がらないというメッセージも示して いるように見えるものだ。 出演は、レオナルド・ディカプリオ、渡辺謙、エレン・ペイ ジ、マリオン・コティアール。さらに、マイクル・ケイン、 トム・ベレンジャー。いずれもアカデミー賞を受賞あるいは ノミネートされた錚々たる顔ぶれが揃えられている。 他には、『ロックローラ』のトム・ハーディ、『(500)日の サマー』のジョセフ・ゴードン=レヴェット、『アバター』 のディリープ・ラオ、『バットマン・ビギンズ』のキリアン ・マーフィなど、正に曲者揃いの共演者たちだ。 なお、本作の結末はハッピーエンドか否か、議論は分かれる ものと思われるが、僕はアンハッピーエンドと採る。その答 えは、エンディングクレジットにあると思えるからだ。
『死刑台のエレベーター』 今回の最初に紹介したフランス映画のリメイクが日本映画で 登場した。実は試写会の前に記者会見があって、その際のプ ロデューサーの説明によると、世界各国でリメイクの計画が あったが、本作の企画だけがルイ・マル監督の遺族の支援も あって認められたそうだ。 本作の舞台は現代の横浜に変えられているが、物語の骨子は ほぼオリジナルの通り、逆に言えば現代であの物語を成立さ せるためのいろいろな工夫が凝らされている、とも言えそう だ。そのための舞台が横浜であったりもする。 ただし本作では、オリジナルではほとんど語られていない各 登場人物の背景がそれなりに描かれており、オリジナルでは 刹那的にも見える若者の行動なども、それなりの理由付けが されていたりもしている。 だが、記者会見で監督が言った「25歳の才気溢れる青年監督 が作り上げた作品を、50歳の中年監督がリメイクするとどう なるか」という点で言えば、オリジナルの青臭さみたいなも のがヌーヴェルヴァーグだった訳で、本作がそうでないのは 明かだろう。 そこで本作では、中年監督らしく、もっと人間臭いどろどろ したものに描いて欲しかった感じもしたが、あまりオリジナ ルを離れることも躊躇われた感じで、何かそこに思い切りが 足りない感じもしてしまった。 実際に、本作のヒロインの行動では、オリジナルよりさらに 悪女であるかのようにも描かれているのだが。そこまで描く なら、さらに彼女が男性を利用しただけというような、徹底 ぶりも欲しかったところだ。 出演は安部寛、吉瀬美智子、玉山鉄二、北川景子。他に、平 泉成、りょう、笹野高史、熊谷真実、田中哲司、堀部圭亮、 町田マリー、上田耕一、津川雅彦、柄本明らが脇を固めてい る。 監督は、昨年6月紹介『のんちゃんのり弁』などの緒方明。 女優は奇麗に撮って貰えている感じだ。脚本は、1993年橋本 以蔵監督の『ドライビング・ハイ!』という作品に参加して いた木田薫子が担当している。 公開は10月9日に決まっており、オリジナルの再公開と同時 期になりそうだ。 * * 今回の情報は、まずは全世界で27億ドル稼ぎ出して史上最 高の興行収入を記録しているジェームズ・キャメロン監督の 『アバター』に、8分間の未公開映像を追加した“Avatar: Special Edition”の公開が発表された。 この公開は8月27日から、ディジタル3D及びIMAX− 3D劇場への限定で行われるもので、その8分間には新しい 生物や、新たなアクションが登場するとのことだ。 『アバター』関連の情報では、今年4月25日付で続編の計 画について報告しているが、その計画ではパンドラ星の海洋 が舞台になるともされていたもので、今回追加される映像は それとは別のもののようだ。 8月からの公開では、観客は追加された8分だけのために 観に行くことになる訳だが、オリジナルのリピーターの状況 から考えるとそれもかなりありそうで、興行収入は一体幾ら 積み上げられるか、それも興味津々という言うところだ。 * * 最後に、『スタートレック:ヴォイジャー』などの脚本を 手掛けたハリー・クルーアという作家が製作プロダクション を設立し、2008年『スパイダーウィックの謎』などを製作し たゴッサム・グループとの提携で、ロバート・A・ハインラ イン原作“Have Space Suit, Will Travel”(邦訳題:スタ ーファイター)の映画化を進めると発表した。 因にクルーアは、完成されたシナリオをハインラインの相 続人に提示して映画化権を獲得したとのことで、監督を含む スタッフ・キャストは未発表だが、ゴッサム・グループとの 提携なら実現の可能性はかなり高そうだ。 同原作に関しては、2003年5月1日付第38回でも計画を紹 介したことがあるが、今度こそ実現してもらいたいものだ。
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