井口健二のOn the Production
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2010年05月23日(日) 恋するナポリタン、グッドモーニング・プレジデント、君が踊る夏、仁寺洞スキャンダル+製作ニュース

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※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※
※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※
※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※
※方は左クリックドラッグで反転してください。    ※
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『恋するナポリタン』
相武紗季、眞木大輔、塚本高史のトリプル主演によるちょっ
とファンタスティックなラヴストーリー。
物語の中心は相武が演じる雑誌のグルメ担当記者。彼女には
中学時代から料理を作ってくれる幼馴染みがいて、イタリア
帰りでナポリと仇名された塚本演じるその若者は、今やイタ
リア仕込みの料理で人気のオーナーシェフとなっていた。
しかし彼女と若者の関係は常にプラトニックで、彼女は何か
に行き詰まると彼の料理を食べに行って幸せになり、彼はそ
んな幸せそうに食べる彼女を観ているだけだった。実は彼女
には仄かな恋心もあったのだが…
そんな彼女が別の男性にプロポーズされ、彼女が架けた相談
の電話は直ぐには彼に伝わらなかった。ところが、漸くその
メッセージを聴いた彼は慌てて彼女のいる場所に駆けつけ、
彼女に何かを告げようとしたそのとき…落下してきた人体が
当って彼は死んでしまう。
落ちてきたのは眞木が演じる男性。その男性は奇跡的にほと
んど無傷で助かるが、昏睡から覚めた男性には過去の記憶が
全て失われていた。ところが、ふとした切っ掛けからその男
性が料理を作り始め、それは見事なイタリア料理を完成させ
て行く。
一方、死亡した彼への思いから結婚に踏み切れなくなった彼
女の前に、その原因となった男性が現れる。その男性は最初
は謝罪を口にしているが、その態度が徐々に変り始める。そ
の男性も何かを彼女に伝えたいようなのだ。
人間の死が関る物語は、常に慎重に扱わなければいけないと
思っている。ましてやそれが自殺を連想させるときは、正直
僕には受け入れられないことが多い。従ってこの作品も、映
画の前半ではかなり退いた気分で観ていたものだ。
しかし、その物語の中に提示された謎が解き明かされて行く
内に、なるほどこんな物語も成立するのだということに気付
いて感心させられた。この物語はかなりトリッキーに、でも
納得できるように作られていたものだ。

脚本は、テレビで『世にも奇妙な物語』などを手掛る一方、
舞台では北大路欣也主演『フロスト/ニクソン』など年10本
以上の演出を手掛けているという鈴木勝秀。監督は、テレビ
出身で、映画は助監督の経験はあるが今回が長編デビュー作
の村谷嘉則。
共演者では、ジュノンボーイ出身の市川知宏、歌舞伎役者の
市川亀治郎、元宝塚月組トップの真琴つばさ、今年3月紹介
『矢島美容室』にも出ていた子役の岡山智樹、それに北大路
欣也らが脇を固めている。
なお映画の中では、キーとなるオムライスを始めいろいろな
料理が披露されるが、それらはマクロビオティックの実践者
で歌手マドンナのプライベートシェフなども務めていた西邨
マユミという人が担当しているそうだ。

『グッドモーニング・プレジデント』“굿모닝 프레지던트”
2005年12月に紹介の中国映画『PROMISE』にも出演していた
韓流スターのチャン・ドンゴンが、同年の『タイフーン』以
来となる4年ぶり韓国映画への復帰を果たした作品。韓国で
は250万人動員の大ヒットを記録したそうだ。
韓国ソウルの青瓦台。その韓国大統領官邸で料理人を務める
男性の回想録という形式で、韓国国民にとっての理想の大統
領の姿が描かれる。
その1人目は老境に差し掛かった男性の大統領。任期をあと
半年として平穏に終わらせたい大統領に個人的な問題が発生
する。それによって政治家と個人の板挟みに悩む大統領は、
それとなく料理人に相談を持ちかける。
その跡を継いだのは、前大統領の盟友の息子だった青年大統
領。妻に先立たれて男ヤモメの大統領には幼い1人息子がい
て、さらにその任期中に日本海で日本軍が軍事訓練を開始、
半島が一触即発の事態になったり、大統領自身の身体に関る
問題が発生したりもする。
そして3人目は韓国初の女性大統領。彼女は辣腕を発揮して
困難な政策を次々実現して行くが、その足を引っ張ったのは
韓国初のファーストジェントルマンとなった夫だった。大統
領の支持率が低下したとき、その夫が取った行動は…
韓国の大統領というと、ファーストレディが狙撃で暗殺され
たり、強権を発動したり、在任中の汚職で訴追されたりと、
とかく強面の印象があるのは、軍人上がりの1人の大統領の
せいだけなのかな。
そんな公人でもある韓国大統領が、この作品では個人的な側
面から見事に人間的に描かれている。これは監督自身が「大
韓民国が夢見る大統領」と表現している通り、本当にはいた
ことのない理想の大統領を描いた作品のようだ。

脚本と監督は、2001年『ガン&トークス』などのチャン・ジ
ン。実は監督の作品は今まで観ていなかったが、2006年8月
紹介『トンマッッコルへようこそ』の製作を担当してた人物
と聞いてなるほどと思えた。ユーモアや風刺性などが良く似
た風合の作品だ。
出演はドンゴンの他に、自身が国会議員の経験もあるという
イ・スンジェと、韓国の母とも呼ばれるコ・ドゥシムが3代
の大統領を演じ、さらに『トンマッコルへようこそ』などの
イム・ハリョン、『秋の童話』などのハン・チェヨンらが脇
を固めている。
日本人の観客としては、日本軍の軍事訓練の話などにはニヤ
リとさせられる。映画の全体はユーモラスなのだが、そこに
描かれた個々のエピソードにはかなり辛辣なものも多い。そ
してそれは、日本の政治家の姿勢にも通じるものにもなって
いる。

政治の内幕ドラマとしても面白かった。

『君が踊る、夏』
高知県高知市で毎年8月9−12日に開催されるよさこい祭り
を背景に、地元を離れて東京での成功を夢見る若者と、東京
に憧れながらもある事情から地元に残ることを余儀なくされ
た女性の姿を描いた作品。
この映画のプロデューサーは、以前別の映画のキャンペーン
で四国を訪れた際によさこい踊りに遭遇し、その見事に振り
付けられた踊りと踊り手たちの満面の笑顔から、それを題材
にした映画を作れないかと考えたそうだ。
しかし映画化のための物語の創作に難渋していたとき、彼の
耳に、MRTKという悪性の小児ガンと闘いながら踊り手と
して参加する少女の話が届く。そして事実の確認に訪れた彼
が踊る少女の姿を目撃したとき、この物語が誕生した。
物語の主人公は故郷高知を離れ、東京でカメラマン助手とし
て働きながら5年目を迎えた若者。彼には高校卒業の時、一
緒に東京に出ようと約束したガールフレンドがいたが、彼女
は出発の直前に行けないと告げた。以来彼は一度の帰省もし
ていなかった。
そんな彼に母親から入院したとの電話が架かり、慌てて帰省
した彼は、同じ病院に来院していた幼い少女の姿を目に留め
る。その少女はガールフレンドの妹だった。そして妹は姉に
若者に会ったと告げ、姉と若者が先陣だったよさこい踊りの
チームで踊りたいと言い出す。
MRTK=腎悪性横紋筋肉腫瘍様腫瘍、その病気は当時の医
学では発症から5年を超えて生存した例は無いとされ、その
時、すでに彼女の妹は発症から5年目を迎えていた。こうし
て5年前のチームを再結成すべく、彼女は動き始めるが…
若者の夢の実現のためそっと身を退こうとした女性や、その
周囲の人たちの思惑、さらに若者自身の夢との葛藤などが絡
んで、もしかしたら今年が最後になるかも知れない妹の夏に
向けたドラマが展開される。

出演は、2008年11月紹介『赤い糸』で日本アカデミー賞新人
賞受賞の溝端淳平、映画『20世紀少年』などに出演の木南晴
夏、『ウルトラマンメビウス』に主演の後『ROOKIES』で人
気沸騰の五十嵐隼士、そして2008年9月紹介『252』など
の大森絢音。
他にミュージシャンのDAIGO、藤原竜也、本田博太郎、
宮崎美子、隆大介、高嶋政宏、高島礼子が脇を固めている。
監督は1996年『不法滞在』などの香月秀之。また本作に向け
て書き下ろしの主題歌を、東方神起が歌っている。
難病物の作品ではあるが、最初のコンセプトが満面の笑顔と
いうことで、映画はお涙頂戴に落としていない。僕はプレス
資料に書かれた映画製作の経緯を読んでいて目が潤んだもの
だが、映画がそうしなかったのは見事なものだ。
それにこの映画では、物語の中でのある約束が最後までしっ
かり守られていることにも感心した。映像を優先する作品で
は意外とこのような約束事が蔑ろにさせることが多いが、本
作はそうではなかった。この点もこの作品では気に入ったと
ころだ。
そしてそのクライマックスになるよさこい踊りでは、出演者
一同が見事なチームワークで踊って見せるのも素晴らしい仕
上がりになっている。因にこの踊りや、溝端、五十嵐が振る
纏の演技には、地元を代表するチームが指導に当っているそ
うだ。
それにしても、4月に紹介した『小さな命が呼ぶとき』のポ
ンペ病に続いての小児難病を扱った作品だが、自分の子育て
ではいろいろなことがあっても、このようなお子さんを抱え
た親たちに比べれば自分は幸運だったと言わざるを得ない。
今回の記事を書くために検索をしていたらいくつかのブログ
がヒットした。その中には、治療途中で更新が途切れている
ものもあったが、5月18日付の更新で退院から1ヶ月が過ぎ
て快調と書かれているものもあって嬉しくなった。
本作の基となった実話の少女の例では、8年目を迎えて今年
も踊りに参加するとのこと。医学の進歩でこの種の難病も克
服されつつあるようでもあるし、この子たちにはいつまでも
笑顔で踊り続けて欲しいものだ。

それからこの作品を観ていて、これが3Dだったらどうだろ
うかと考えてみた。物量面で適うはずのないハリウッド映画
を真似るのではなく、もっとシンプルにこのような祭りを写
した方が、3D効果も面白くなるのではないかとも思ってし
まったものだ。誰かそれは考えているのかな。

『仁寺洞スキャンダル』“인사동 스캔들”
韓国ソウルの骨董街・仁寺洞を舞台に、占領下で日本に持ち
去られたとされる骨董美術品を巡って、凄腕のバイヤーや闇
のシンジケート、そして絵画の修復師らが暗躍するサスペン
スドラマ。
主人公は、神の手を持つ男と呼ばれた絵画の修復師。しかし
彼は、以前に修復した朝鮮王朝期の水墨画家・安堅の「夢遊
桃源図」が、その後に日本に密輸されたことから、その首謀
者と疑われ、証拠不十分で訴追は受けなかったものの業界か
らは姿を消していた。
ところが、同じく安堅の作品で長く失われたと見られていた
「碧眼図」が京都で発見され、仁寺洞のバイヤーを通じて韓
国に帰還することが発表される。それは修復に成功すれば時
価数千億ウォン(1ウォン=0.08円)にもなるという貴重な
代物だった。
そしてバイヤーは、主人公をその修復師として契約、彼は復
活のチャンスを得るのだが…そこには、闇のシンジケートや
「夢遊桃源図」を所蔵する日本人コレクターなど、様々な人
物の思惑が絡んでいた。さらに以前の事件を立件できなかっ
た警察も動き出す。

主演は、2005年4月8紹介『マイ・リトル・ブライド』など
のキム・レウォン。現在兵役中の人気俳優がその前の最後の
作品に選んだものだそうだ。共演は、人気歌手でもあるオム
・ジョンファ、『グッドモーニング・プレジデント』にも出
ていたイム・ハリョン。
他に、2009年1月紹介『映画は映画だ』などのホン・スヒョ
ン、2002年3月紹介『友へ、チング』に出ていたキム・ジョ
ンテ、それに日本から1997年『HANA-BI』などの白竜らが出
演している。
脚本と監督は本作でデビューを飾ったパク・ヒゴン。それ以
前の経歴は不明だが、本作の脚本には3年の準備期間が掛け
られたとのこと。絵画修復の手順なども細かく再現され、さ
らにアクションも満載でエンターテインメント性の高い作品
に仕上げられていた。
因に、本作で問題となる「夢遊桃源図」(現存する安堅唯一
の真筆とされる)は、現在は日本の天理大学附属天理図書館
に所蔵されていて、国の重要文化財に指定されているとのこ
とだ。つまりその辺は実話に基づくもののようだ。
        *         *
 製作ニュースはこんな話題から。
 4月に『サバイバル・オブ・ザ・デッド』を紹介したとき
には次回作が決まっていないと報告したジョージ・A・ロメ
ロ監督が、同じ回で『4匹の蠅』を紹介したダリオ・アルジ
ェント監督が1975年に発表し、日本では『サスぺリア2』の
題名で公開された“Profondo rosso”(英題名:Deep Red)
を3Dでリメイクすると発表した。
 アルジェントとロメロの関係というと、1978年ロメロ監督
の“Dawn of the Dead”(ゾンビ)の製作にアルジェントが
手を貸したことは有名な話だし、2005年の『ランド・オブ・
ザ・デッド』にはアルジェントの娘アーシアが出演。また、
1990年には2人の共同監督で“Due occhi diabolici”とい
う作品も作られているようだ。
 というロメロがアルジェントの過去の作品を3Dリメイク
するという計画だが、オリジナルは、偶然殺人現場を目撃し
てしまった作曲家を主人公に、数10年前に起きた殺人事件や
その真犯人を察知してしまった霊能力者などが関係し、主人
公に襲いかかる恐怖を描いた作品。
 実は、日本では1977年公開『サスペリア』でアルジェント
の名前が一躍高まった後に、配給会社が勝手に『2』の題名
を付けて公開(1978年)したもので、物語的には何の繋がり
もない。因に、2009年2月紹介の『サセペリア・テルザ』は
3部作の完結編となっているが、1980年『インフェルノ』を
第2作としての第3作で、本作は関係ないものだ。
 そして今回の計画では、オリジナルの製作総指揮を手掛け
たダリオの弟のクラウディオ・アルジェントが製作と脚本も
担当しているもので、ロメロとしては、ゾンビをちょっとお
休みしてのゲスト監督という感じかも知れない。とは言え、
ロメロはこれで3Dにも初挑戦することになり、今後のゾン
ビの展開にも興味が生じるところだ。
 イタリア=カナダの共同製作による計画で、撮影はカナダ
で今秋に開始される。なおダリオ・アルジェントは、ロメロ
のリメイクには一切口を挟まないことにしているそうだ。
        *         *
 続いても3D製作の情報で、ディズニーが今夏に撮影を予
定しているシリーズ第4弾“Pirates of the Caribbean: On
Stranger Tides”の撮影を、Disney Digital 3Dシステムで
実施すると発表した。
 この計画では、3Dで公開することは先から発表されてい
たものだが、当初の計画では撮影は2Dで行った後に3Dに
コンヴァージョンするとされていた。ところが、今春同様の
方式で公開された『タイタンの闘い』に関しては、その3D
コンヴァージョンに今一つ良い評価が得られておらず、本作
では撮影から3Dで行うことが決断されたようだ。
 因にディズニーでは、昨年12月紹介した『Gフォース』は
2Dから3Dにコンヴァージョンしたと伝えられているが、
僕自身は『タイタン』ほどの違和感は感じなかったし、その
出来映えには納得していた。従って3Dの出来映えはコンヴ
ァージョンを行った技術者の技量に拠るとも言えそうだが、
今回の評価はマーシャル監督自身も加わって下されたとのこ
とで、その判断は絶対と言えそうだ。
 ただし、Disney Digital 3Dという名称では、今まで上映
システムとしては発表されていたが、撮影システムがどのよ
うなものかなどは明確でなく、撮影カメラが尋常でなく巨大
とされる3Dの撮影には相当の困難も予想される。しかも今
回の発表で、2011年5月20日の全米公開日は変更されないと
のこと。つまり監督のロブ・マーシャルらには、相当の覚悟
があると思われるものだ。
 出演者では、ジャック・スパロー役のジョニー・デップと
バルバロッサ役のジョフリー・ラッシュの再登場の他、イア
ン・マクシェーンが海賊黒髭、ペネロペ・クルスがその娘を
演じることも発表されており、撮影はハワイ周辺で行われる
ことになっている。
        *         *
 ということで“POTC 4”の撮影はスタートされるが、次は
その影響をちょっとだけ受ける作品の話題で、テリー・ギリ
アム監督が2000年に撮影を開始しながら挫折した“The Man
Who Killed Don Quixote”の計画が再開し、主人公にユアン
・マクレガー、ドン・キホーテ役にロバート・デュヴォール
を起用しての撮影を行うことが発表された。
 この計画では、元々はジョニー・デップが主人公を演じて
撮影が開始されたものだが、ドン・キホーテ役だったジャン
・ロシュフォールが体調を崩すなどのトラブルが続出し、結
局は保険会社との取り引きで撮影が中止されてしまった。
 その計画が、保険会社から権利を買い戻すなどして復活し
たものだが、主演を希望していたデップは上記“POTC 4”の
撮影との関係でスケジュール的に困難となって断念。替って
マクレガーの出演が発表されたものだ。因に、マクレガーに
ついてギリアム監督は、ロマン・ポランスキー監督の2010年
“The Ghost Writer”での演技を絶賛しているが、同時に、
「彼にはいろいろな色彩があり、この作品では彼の別の面を
お見せする」と彼の演技に期待しているようだ。
 一方、ドン・キホーテ役もデュヴォールに交代となってい
るが、こちらはオスカー受賞者でもある彼には「1点の問題
もない」としており、特に元西部劇スターの彼は乗馬も得意
で、正にこの役柄にはピッタリという配役になりそうだ。
 撮影は9月に開始されることになっている。
        *         *
 最後は2009年1月15日付第175回で報告したディズニーが
進める“20,000 Leagues Under the Sea: Captain Nemo”の
計画で、実はMcG監督の降板がすでに発表されていたものだ
が、それに替る監督としてデイヴィッド・フィンチャーの名
前が浮上している。
 フィンチャーと言えば、1999年『ファイト・クラブ』や、
2007年『ゾディアック』など、かなり強烈な作品が印象に残
る監督だが、その後は2008年『ベンジャミン・バトン』のよ
うな作品も手掛けて、その面からは冒険映画にも適している
のではないかと言う判断がディズニー内に生まれたようだ。
なお脚本には、2007年『ボーン・アルティメイタム』などの
スコット・Z・バーンズの起用も発表されており、バーンズ
からは『SW:ESB』のような冒険作品を狙うとの発言も
出されているそうだ。
 ただしフィンチャーは、現在はFacebook誕生の背景を描い
た“The Social Network”という作品の仕上げをしていると
ころで、その後には“The Girl with the Dragon Tattoo”
のハリウッドリメイクの計画も発表されており、今回の作品
の実現までには少し時間が掛かりそうだ。


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井口健二