| 2010年05月16日(日) |
サイタマノラッパー2、結び目、氷雪の門、バウンティー・ハンター、アムステルダム国立美術館+製作ニュース |
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ※このページでは、試写で見せてもらった映画の中から、※ ※僕が気に入った作品のみを紹介しています。なお、文中※ ※物語に関る部分は伏せ字にしておきますので、読まれる※ ※方は左クリックドラッグで反転してください。 ※ ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ 『サイタマノラッパー2』 昨年冬のゆうばりファンタスティック映画祭でグランプリ、 韓国・富川ファンタスティック映画祭でもアジア映画最高賞 という賞を獲得した入江悠監督作品の続編。 入江監督の作品では、実は2006年に製作された長編第1作を 試写で観せて貰ったが、その紹介文は、仲間内のメールには 送ったもののサイトにはアップしなかった。つまり僕はその 作品を気に入らなかったと言うことだ。 その入江監督の第2作だった前作の『サイタマノラッパー』 は、試写会場でチラシなどは見掛けたが、僕には試写状が届 かなかったので観なかった。ただまあ、タイトルからはあま り食指が動かなかったのは事実と言える。 その作品が上記のような話題となり、気になっていたところ に続編の試写状が届いた。しかし続編と言うのは、前作を観 ていない者にはいろいろ気になってしまうもの。でもまあそ れでも観るのが自分の役目なので観に行った。 物語は、前作の主役だったという男性2人が、前作にも拘っ ていたらしい伝説のラッパーの軌跡を辿って群馬の田舎街を 徘徊しているところから始まる。そして2人は、地元で蒟屋 の跡を継いでいる1人の女性と遭遇するのだが… 本作の物語自体は、この女性を中心とした女5人のグループ ラッパーの姿を描いているもので、前作の物語との繋がりは ほとんど無く、その点では、前作を観ていない者にも気軽に 楽しめるように作られていた。 前作を観ていれば其なりのシーンもあったかも知れないが、 その辺は観ていない僕にも気にはならなかったし、そんなこ とより本作では、地方で燻っているというか、そうならざる を得ない若者たちの姿が実に丁寧に描かれていたものだ。 しかも、そんな中でも夢を忘れない若者たちの姿が、一種の 爽快感も感じさせるように描かれていた。 因に、監督の第1作の時に仲間内に送った文章を読み返して みたが、前の作品では何か悶々とした感じが映画全体の演出 や映像の造り方を中途半端にしていたように感じたもので、 その辺が本作では、何か吹っ切れた…ようにも感じられた。 主演は、2009年に映画デビューしたというが、プロフィール もあまり出ていない山田真歩。共演は2007年9月紹介『風の 外側』などの安藤サクラ(ラップもこなしている)、さらに 舞台女優の桜井ふみ、増田久美子、加藤真弓らが脇を固めて いる。 また、前作の主演2人(駒木根隆介、水沢紳吾)が狂言回し 的に登場する他、ベテラン俳優の岩松了が良い雰囲気で父親 役を演じていた。 ラップというのは、2003年3月紹介『8 Mile』などの 印象で、海外のものは格好は良いが歌詞を字幕で読むのには 違和感があった。それに対して日本のものは、歌詞は判るが 韻律などがどうもしっくり来ない感じがしていた。 その点でこの作品に登場するラップは、専門家の評価は判ら ないが、僕にはそれなりに聞けた感じがした。特にそれらが 生活の一部になっているという雰囲気が、違和感無く観られ たものだ。 そしてそこに描かれる若者たちの苦悩が、今の時代背景だけ でなく、切実でしかも前向きに描かれていたのは、多分前作 でもそれが観客に共感されたのだろう。少なくとも本作では その点に納得した。 前作を観ていなくても楽しめたし、さらに続きもありそうな ので、今回はしっかりと観ておきたい作品だ。
『結び目』 昨年6月紹介『童貞放浪記』などの小沼雄一監督の新作。前 作を紹介の時は寡作な監督だったようだが、2年続けての新 作とは何かで勢い付いたのかな。 物語は、川や山も近くにある田舎町が舞台。主人公の女性は 痴呆気味の義父の世話に手は焼いていたが、自動車修理工場 を経営する夫とは平穏に暮らしていた。 ところがある日、腕が良いと紹介されたクリーニング店に服 を預けに行った彼女は思わぬ再会(?)を果たす。その店を 若い妻と共に切り盛りする職人は、主人公と前に何か関係が あったようだ。そんな謎めいた状況から徐々に過去の事件が 明らかにされて行く。 実は映画の始まり方が、僕の苦手とする某監督の雰囲気に似 ていて、ちょっと退いた感じで観始めてしまった。内容的に も過去の事件というのが子育てを経験した者には多少きつい ものだったりもして… でも映画の結末は、それなりに常識的なところに納まってい るし、観終ればそれほどひどい作品でもなかったような印象 になった。まあこんなこともあるのだろうし、それで主人公 たちが納得しているなら、それもそれで良いという感じの作 品だ。 主人公の女性を演じるのは、2008年11月紹介『かさぶた姫』 にも出演していたらしいが、女優・脚本家・演出家で、劇団 も主宰しているという赤澤ムック。かなり起伏のある役柄を がんばって演じている。 その相手役に、2008年11月に紹介した『ポチの告白』などの 川本淳市。他に、昨年10月20日付東京国際映画祭出品作品で 紹介した『つむじ風食道の夜』などの広澤草、昨年4月紹介 『蟹工船』などの三浦誠巳らが共演。日本映画界ではそこそ この中堅が集まっていた。 ところで、本作の撮影にはニコンディジタル一眼レフカメラ D90の動画撮影機能「Dムービー」が使用されたとのこと で、試写会ではその画質にも注目していた。しかしプロジェ クターとの相性が良くないのか、期待ほどの成果は挙がって いないように感じられた。 試写会場は、以前Blu-Rayの上映ではそれなりの画質で鑑賞 したことのある場所だったが、今回は画質も甘く満足できる ものではなかった。いろいろ試行錯誤の最中だろうが、折角 高画質で撮影したのなら、それなりの良い画質の上映を期待 したいものだ。
『樺太1945年夏 氷雪の門』 終戦後の1945年8月20日に、当時は日本の領土だった樺太庁 真岡郵便電信局で起きた9人の女性交換手にる集団自決事件 の実話に基づくドラマ作品。本作は1974年製作だが、当時の ソ連政府からの抗議で一般公開の中止された作品が、改めて 公開されることになったものだ。 物語の舞台となる南樺太は、九州ほどの広さがあり、そこに 40万人ほどの入植者が暮らしていたと言われている。全体で は北海道より少し小さい程度の樺太島の南半分を占め、北部 をソ連が支配していたそこは、本土唯一の陸上に国境線を持 つ場所でもあった。 そんな樺太の西岸に位置する湊町の真岡には南樺太全域の電 話の中枢となる真岡郵便電信局があり、軍部から民間への発 令の伝達や一部には軍部の情報の伝達の役目も担っていた。 そして物語は、1945年8月15日の数日前から始まる。 日本の敗色が濃くなった8月9日、ソ連は日本のポツダム宣 言受諾拒否などを理由に対日宣戦を布告。国境線から侵攻を 開始する。これに対して日本の軍部は積極的な交戦を回避、 さらに8月15日の玉音放送の後は戦闘は終るものと考えてい たようだ。 ところがその後もソ連軍の侵攻は止まず。軍部は急遽、婦女 子を中心とした本土への避難を開始するのだが… そんな中、真岡郵便電信局では一部の女子交換手たちが通信 の重要性に鑑み、最後まで職務を続ける覚悟を決めていた。 それは進駐してくる兵士たちによる略奪や暴行などの事態も 予想される中での重大な決意だった。 そして8月20日、真岡沖に現れたソ連艦からは艦砲射撃の後 に兵士の上陸が開始される。やがてその兵士が郵便電信局に 侵入したとき、交換室にいた9人の女性たちは「みなさん、 これが最後です」の言葉を送信し、青酸カリを飲んで自決し てしまう。 この女性たちの物語を中心に、国境警備隊の兵士や軍部の対 応の様子、また北部国境近くにいた住民たちの避難の様子な どを絡めて描かれる。さらに、ミニチュア特撮によるソ連艦 船の航行や砲撃による町の破壊の様子が描かれる。 出演は、二木てるみ、岡田可愛、藤田弓子、木内みどりらが 交換手を演じる他。若林豪、黒沢年男、南田洋子、千秋実、 赤木春恵、栗田ひろみ、浜田光夫、織本順吉、久米明、丹波 哲郎、田村高廣、島田正吾らが共演。 元北海タイムズ記者・金子俊男の原作から、1961年『怪談蚊 喰鳥』や1970年『富士山頂』などの国弘威雄が脚本を執筆。 1957年『透明人間と蠅男』やテレビ『ザ・ガードマン』など の村山三男が監督した。 戦争の悲劇を描いた作品ではあるが、特に自分の世代には、 主人公の交換手たちを演じている当時の人気若手女優たちの 姿が懐かしく楽しめる作品でもあった。また陸上自衛隊の全 面協力による映像や、ミニチュアワークにも懐かしさが感じ られた。 ただ事件そのものは、調べるといろいろ裏があるようで、実 際に自決した9人以外の交換手は無事に帰還しているなど、 自決自体が誤った判断の結果であった可能性は拭えない。こ のことは映画でも仄めかされてはいるが、曖昧にされている ような印象も受けた。 その他の描写でもソ連軍の行動に関しては疑問に感じる部分 もあったし、中には20日より後に起きた事件があえて言及さ れていたりもしていたようだ。その辺が当時のソ連当局の癇 にも障ったのだろう。 それに製作総指揮として、この映画の製作当時に郵政大臣を 務めていた三池信が名前を連ねていたのも、国策映画とする ソ連の主張を覆せなかった理由とも考えられる。それらの理 由により、この映画は一般公開が中止されたものだ。 ただ、この悲劇が起きたことは事実ではあるし、その原因が どこにあるにせよ、その事実は伝えるべきものだろう。その 意味では貴重な作品と言えるものだ。
『バウンティー・ハンター』“The Bounty Hunter” 2006年4月紹介『迷い婚』などのジェニファー・アニストン と2008年6月紹介『P.S.アイラヴユー』などのジェラル ド・バトラー共演によるアクション・ラヴコメディ。 バトラーが演じるのは、元は優秀な警官だったが何故か退職 し、今は保釈中の逃亡者などを捕えてはその保証人から報奨 金を得るバウンティー・ハンター。そんな男が新たに依頼さ れた逃亡者は、退職時に別れた元妻だった。 その元妻は、アニストン演じる敏腕な新聞記者。彼女は警察 関係者の自殺事件に疑問を持ち調査を進めていた。そんな彼 女は自ら起こした交通事故で裁判所に召還されていたが、そ こで重要な情報が入り裁判をすっぽかしてしまう。 こうして被告人不在のままの裁判で執行猶予を取り消された 彼女は、バウンティー・ハンターの標的になってしまったの だ。しかもハンターの元亭主は彼女の行動を読み切って、彼 女を簡単に捕えてしまうのだが… という2人の物語が、自殺事件の調査に絡むカーチェイスな どのアクションと共に描かれて行く。しかもその展開では、 互いを良く知る2人が互いの裏を掻いたり、相手の行動を読 み切ったりの虚々実々の手段で、それぞれの目的に向かって 行くものだ。 共演は、2008年『マンマ・ミーア!』などのクリスティー・ バランスキー、2006年『幸せのセラピー』などのジェイスン ・サダイキス。 監督は、2008年4月紹介『フールズ・ゴールド』などのアン ディ・テナント、脚本は、2004年8月紹介『ツイステッド』 などのサラ・ソープ。そして製作が、アイデア一杯の小品か ら大作までアクション映画で手腕を発揮するニール・H・モ リッツ。 本作は大作と呼ぶほどの規模の作品ではないと思うが、バト ラーとアニストンが見事に填った役柄で、共に1969年生まれ の男女の関係もなるほどと思わせる展開で進められて行く。 しかもアクションもユーモアも満載という、誰でも楽しめる 作品になっていた。 さらにニューヨークのクイーンズ、ブルックリン、アトラン ティック・シティなどで撮影された風景も楽しめる。因に、 映画に登場する保釈金立替業社のオフィスは、クイーンズに 実在していたものだそうだ。
『ようこそ、アムステルダム国立美術館へ』 “Het Nieuwe Rijksmuseum” レンブラントの「夜警」などを所蔵するアムステルダム国立 美術館の改築を巡って起きた計画反対運動の模様と、それに もめげずに改築を進めようとする美術館の前館長の奮闘ぶり などを描いたドキュメンタリー。 国立美術館の改築は1999年オランダ議会で承認され、2001年 には公募コンペティションでスペイン人の建築デザイナーが 選ばれるなど着々と準備が進められた。そして19世紀に建て られた元の建物の装飾の調査や解体作業が開始される。 ところが、改築の計画案が発表されると、建物の中央を貫通 している通路での自転車走行の問題や、併せて新築される建 物の景観などに反対意見が提出され、計画評価の公聴会の開 催が求められる。そして公聴会は紛糾し、工事は中断を余儀 なくされてしまう。 しかしその問題も前館長の奮闘などでようやく解決されるの だが…。今度は計画の遅れの影響などからか工事業者の入札 が不調となってしまう。こうして、またまた工事の中断を余 儀なくされた国立美術館は… その一方で、改築された新美術館での展示に向けて絵画の修 復や、日本からは新たに金剛力士像が購入されるなど、展示 の準備も着々と進められて行くのだが、設計の変更などでそ の思惑も外されて行く。 こうした中、美術館のスタッフたちからも諦めて離職する人 が現われる。中でも金剛力士像の購入を進めた東洋美術部門 のスタッフの到着時の輝くような笑顔や、その後の設計変更 に落胆する姿が印象的に紹介される。 オランダの公共施設の建築事情などは良く判らないが、今ま で通行していた自転車の走行に障害が生じると言うサイクリ スト協会の意見だけで計画全体が白紙撤回に近い状態にされ てしまう。何とも民主主義という感じの展開だが、この辺は 監督のウケ・ホーヘンダイクもちょっと皮肉を込めて描いて いるようだ。 そしてそのホーヘンダイクは、当初はもっと単純に新美術館 の建設を取材する計画が、想いの外の人間ドラマを描くこと になってしまった。それは監督にとってラッキーと言えたの かどうか。取材はまだまだ続いているようだ。 因に、現状の計画では新美術館の完成は2013年に予定されて いるようで、完成したら、特に東洋館の金剛力士像がどのよ うに飾られているか、観に行きたくなってきた。 * * 今回の製作ニュースは、ビッグなプロジェクトになりそう なこの話題から。 限定された空間の中で小数の登場人物のみによって描かれ るソリッド・シチュエーション・スリラー、その元祖とも呼 ばれるカナダ映画『CUBE』などのヴィセンツォ・ナタリ 監督。現在はH・G・ウェルズ原作『獣人島』の現代版とも 目される新作“Splice”の6月4日全米公開に向けて忙しい 監督が、次回作としてニューウェーブSFの旗手J・G・バ ラード原作の“High Rise”の準備を進めているのに続き、 さらにサイバー・パンクの旗手ウィリアム・ギブスン原作の “Neuromancer”を映画化すると発表した。 まず“High Rise”は、1975年に発表されたバラード7作 目の長編小説で、日本でも1980年に翻訳が出ていたようだ。 内容は、その中にプールや学校からスーパーマーケットまで 設けられ、高速エレベーターでそれらを行き来するだけで生 活のできる超高層ビルに暮らす人々を描いたもの。その中で の上下階層間での住人の諍いなどがバラードの筆致で描かれ ている。 そしてこの作品は、実は70年代の後半にニコラス・ローグ の監督で映画化が計画されたことがあり、翻訳が早く出され たのもその影響があったのかも知れない。しかし計画は頓挫 していたものだ。その映画化にナタリ監督が挑んでいるもの で、現在は自ら脚本を執筆中とも伝えられている。 一方、“Neuromancer”は1984年にカナダで初出版された ギブスンの最初の長編作品で、何故か日本の千葉を舞台に近 未来の電脳社会の様子が描かれる。この作品では、インター ネットの成立以前の創作でありながら、必ずしもバラ色では ない未来が電子情報網の展望と共に描かれており、1982年に 公開された映画『ブレードランナー』と共にサイバーパンク SFの嚆矢とされているものだ。 そしてこの作品にも、過去何度か映画化の計画があったも ので、ギブスン自身が脚本を担当した1995年『JM』(ナタ リがストーリーボードを手掛けたとも伝えられている)や、 ウォシャウスキー兄弟の『マトリックス』3部作も、実はこ の原作の映画化が頓挫して、そこからの派生で製作されたも のとも言われている。 という2作品の映画化がナタリ監督の手で進められている ものだが、特に“Neuromancer”に関しては、さらに1986年 発表“Count Zero”、1988年発表“Mona Lisa Overdrive” へと続く3部作の第1作とも考えられているもので、今後は それらの映画化も含めて期待が高まる。具体的な計画の進行 はナタリが“Splice”のプロモーションを終えてからになる と思うが、期待して待ちたいものだ。 * * 以下はドリームワークスの情報を3つほど。 最初は、実はすでに製作が進められている作品で、2006年 『ナイト・ミュージアム』などのショウン・レヴィ監督が、 ヒュー・ジャックマンを主演に迎えて“Real Steel”と題さ れたロボット物の映画化を準備している。 この作品は近未来を背景にしたもので、ジャックマンが扮 するのは人間に代ってロボット同士が戦う時代のロボット・ ボクシングのプロモーター。実は、彼は人間同士が戦ってい た時代の最後のチャンピオンだったが…というもの。そこに 父親の真の姿を知りたい主人公の11歳の息子や、ボクシング のトレーナー、主人公のガールフレンドなどが関って物語が 展開されるようだ。 原作はリチャード・マシスンの短編小説によるもので、現 在はプレプロダクションの状況だが、出演者も続々と決定さ れている。 続いては、ドリームワークスが“Monsterpocalypse”とい うミニチュアゲームの映画化権を獲得し、その製作にティム ・バートンが参加するとの情報だ。 このゲームは、ミニチュアの怪獣人形を使って『ゴジラ』 のようなバトルと行うものということだが、果たしてその映 画化は…、やはり『ゴジラ』のような作品になってしまうの かな? しかもそこにバートンの参画とはなかなか興味深い 作品になりそうだ。 ただしバートンの周囲には、常に大量の計画が発表されて いるから、本作がどこまで本気で関るものはかは明らかでは ない。ただミニチュア人形ということでは、先に製作を担当 した今年2月紹介の『9』にも通じるところがあり、もしか するとその辺の絡みでの製作の可能性もあるかもしれないと いうところだ。 そして最後に、『T4』『アバター』『タイタンの戦い』 に主演したサム・ウォーシントンが、ライダー・ハガードが 創造した冒険家アラン・クォーターメインを演じる計画が発 表されている。 このキャラクターは、過去には1950年の『キング・ソロモ ン』でスチュアート・グレンジャー、1980年代にはリチャー ド・チェンバレンで2作、さらにショーン・コネリーも挑戦 したことがあるものだが、今回は1994年『タイムコップ』な どのマーク・ヴァーヘイデンがキャラクターに基づく原案を 執筆し、『ハムナプトラ3』などのアルフレッド・ゴーフと マイルズ・ミラーが脚本を手掛けているそうだ。 ニューヒーローの誕生なるか。楽しみな計画だ。
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